ソフトウェアの利用者として経験するもっともいらただしいことの一つは、 「それはバグじゃない」、「ひどい障害報告だ」 などのようなそっけなく理解の役に立たない説明によって、 障害報告があっさり片付けられてしまうことです。 同様に、ソフトウェア開発者が経験するもっともいらだたしいことの一つは、 実際は障害報告ではない単なるサポート要求や 何が問題でどのように再現するかについての情報が 乏しいまたは欠落している障害報告が殺到することです。
この記事のねらいは、上手な障害報告の書き方について説明することです。 上手な障害報告とはどういうものでしょうか? そうですね、単刀直入に要点を言えば、 上手な障害報告とは、迅速に解析を進め処理を行うことができ、 利用者と開発者がお互いに満足できるものです。
この記事では主として FreeBSD の障害報告に焦点を絞っていますが、 他のソフトウェアプロジェクトでも多くの部分が当てはまるでしょう。
この記事はテーマ別に整理されており、順番に読めるようにはなっていません。 そのため、段階を踏んだチュートリアルとして利用するのではなく、 障害報告を提出する前に全体を通して読むべきです。
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