照会で検索変数を使用することにより、実行時に、その変数で使用可能な置き換え値のドロップダウン・メニューをユーザーに提示することができます。検索変数は、保管済みの照会または結果セットから、変数名で使用されるドロップダウン・メニューを作成します。照会または結果で、検索変数は最初の列として戻され、他の列がある場合にはスペースで区切られます。データ・タイプによっては、自動的に引用符が付けられます。検索変数は、保管済みの照会または結果のみを使用します。
検索変数を使用する SQL 照会を作成するためには、次のようにしてください。
1. DB2 Web Query Tool ナビゲーション・ツリー内の希望する接続ブランチで、「SQL 照会」をクリックします。ドロップダウン・メニューが表示されます。
2. ドロップダウン・メニューで「新規」をクリックします。「照会の編集」ページが開きます。
3. 「SQL ステートメントの入力」フィールドに SQL 照会を入力します。
4. オプション: 照会に検索変数を組み込むには、以下のいずれかのフォーマットを使用してください。
o [q.groupname.queryname]
o [r.groupname.resultname]
o [qm.groupname.queryname]
o [rm.groupname.resultname]
ドロップダウン・メニューを表示させたい照会または結果の名前を使用します。"qm." または "rm." で始まる検索変数では、その変数の値として複数の値を選択することができます。"q." または "r." で始まる検索変数では、1 つの値を選択することができます。
照会で変数を定義するには、以下の構文方式のうちのいずれかを使用してください。
o ?
o :variable
o [variable]
o &variable
例えば、次の SQL ステートメントで、&userid は変数です。
select * from table.sample where user=&userid
以下のうちの任意のシステム変数を使用することもできます。
o wqsys.time - 現在時刻を置き換えます。
o wqsys.date - 現在日付を置き換えます。
o wqsys.timestamp - 現在のタイム・スタンプを置き換えます。
o wqsys.user - ログインに使用するユーザー名を置き換えます。
o wqsys.sqlid - ログインに使用する SQL ID を置き換えます。
o wqsys.database - アクセスしているデータベースの名前を置き換えます。
5. オプション: 照会にコメントを組み込むには、以下のいずれかのフォーマットを使用してください。
o -- comment
o // comment
注: コメント記号の後に続くテキストのみがコメントとして扱われます。同じ行にある、コメント記号よりも前のテキストは、SQL ステートメントの一部として扱われます。
6. 「次へ」をクリックします。「照会オプション」画面が開きます。
7. 「設定」セクションで「自動コミット」プリファレンスを選択します。
o 変更内容を自動的にはデータベースにコミットさせないようにするには、「オフ」を選択してください。このオプションを選択した場合、データベースへのコミットは手動で行わなければなりません。
注: 変更内容を自動的にコミットさせないように選択した場合、データベースは非コミット状態のままになります。これにより、問題が生じる可能性があります。
o すべての SQL ステートメントが実行された後で変更内容をデータベースにコミットさせたい場合には、「終了時」を選択してください。
o それぞれの SQL ステートメントが実行された後で変更内容をデータベースにコミットさせたい場合には、「各ステートメントの後」を選択してください。
8. 「結果名」フィールドに、結果セットに使用したい名前を入力します。
ヒント: DB2 Web Query Tool には、デフォルトの結果セット名が用意されています。この名前は、任意の名前に置き換えることができます。
9. 「最大行数」フィールドに、結果セットに戻す最大行数を入力します。
ヒント: すべての行を結果セットに戻したい場合には、「最大行数」フィールドに "0" を入力してください。
10. 「タイムアウト」フィールドにタイムアウト限界値を入力します。
11. 「アクション」ドロップダウンから、LOB データが検出された場合に行いたいアクションを選択します。
o LOB を省略する場合には、「省略」を選択してください。
o LOB を検索するには、「検索」を選択します。
o LOB を結果セットに組み込みたい場合には、「組み込み」を選択します。
12. ご使用のシステムに SQL\PA がインストールされていて、照会がまだ SQL/PA によって分析されていない場合には、「SQL/PA 」セクションで SQL/PA の隣に「未分析」と表示されます。SQL/PA で照会を分析するには、「設定」セクションの「SQL/PA」セクションで「分析」をクリックしてください。SQL/PA は、一度に 1 つのステートメントを分析します。したがって、照会に複数の SQL ステートメントが組み込まれている場合、結果は累積形式で表示されます。SQL/PA 分析のオプションを設定するには、「分析オプション」をクリックしてください。
注: SQL/PA をインストールしていない場合には、「SQL/PA」セクションの SQL/PA の隣に、「未インストール」と表示されます。
13. オプション: SQL 照会を編集するには、「SQL の編集」をクリックします。
14. 「解析する照会」セクションに表示された各検索変数をクリックして、その値を定義します。
15. 変数の値を入力するか、あるいはドロップダウン・メニューが使用可能な場合には、その中から値を選択します。
o その変数名の該当インスタンスについてのみ、指定された値を置き換えたい場合には、「使用」を選択してください。
o 照会内のその変数名のそれぞれのインスタンスについて、指定された値を置き換えたい場合には、「すべての参照」を選択してください。
o 変数をストリングとして扱いたい場合には、「無視」を選択してください。
ヒント: 検索変数をクリックするとドロップダウン・メニューが表示され、その変数の値を選択できるようになります。変数に複数の選択肢が定義されている場合には、Ctrl キーを押し下げることにより、その変数について複数の値を選択することができます。
16. 照会を実行または保管します。照会を実行するために「実行」をクリックします。
注: DB2 Web Query Tool は SQL の妥当性検査を行いません。照会を作成するときには、必ず正しい SQL 構文、表名、および列名を使用するように注意してください。
DB2 Web Query Tool によって照会が実行され、「照会データ」ページが表示されます。これで、照会を実行または保管できるようになりました。メッセージ・ページを表示することができ、また必要な場合には、照会結果を表示またはエクスポートする方法を指定することができます。