メッセージ・フロー内の HL7 ノード

HL7 ノードを使用すると、臨床アプリケーションに接続するメッセージ・フローを開発できます。

臨床アプリケーションを接続するには、HL7DFDLInput および HL7DFDLOutput ノードを使用する (DFDL メッセージ・モデルを使用している場合) か、GenericHL7Input および GenericHL7Output ノードを使用します (HL7v25P メッセージ・セット を使用している場合)。 これらのノードを、IBM® Integration Bus で提供されている組み込みノードとともに使用して、要件に合ったメッセージ・フロー・アプリケーションを開発します。 メッセージ・フロー・アプリケーションを最初から開発することについての詳細は、メッセージ・フロー・アプリケーションの最初からの開発 (IBM Integration Bus 製品資料内) を参照してください。

注: 新しいアプリケーションや更新するアプリケーションの場合は、可能であれば、DFDL メッセージ・モデルを (HL7DFDLInput および HL7DFDLOutput ノードと一緒に) 使用することをお勧めします。 DFDL メッセージ・モデルには以下のようなメリットがあるからです。
  • DFDL はオープン・スタンダード形式であるのに対し、MRM および HL7v25P メッセージ・セット は、IBM Integration Bus 独自の形式です。
  • HL7 スキーマの拡張機能の開発およびテスト用ツールは、MRMHL7v25P メッセージ・セット で提供されるものと比較して、DFDL エディターの方が簡単です。
  • DFDL メッセージ・モデルHL7 のバージョン 2.7、2.6、および 2.5.1 以前をサポートするのに対し、MRMHL7v25P メッセージ・セットHL7 バージョン 2.5.1 以前しかサポートしません。
ただし、引き続き HL7v25P メッセージ・セットを使用するとよい場合もあります。 例えば、データを HL7v2 の非 XML 標準から XML 表現に変換するために HL7v25P メッセージ・セットを使用する場合には、メッセージ・ツリーのエレメント名を変更しないで済みます。

HL7DFDLInput ノード

HL7DFDLInput ノードを使用すると、臨床アプリケーションから HL7 メッセージを受信してメッセージ・フロー内に取り込むことができます。 その後、IBM Integration Bus の既存の機能を使用して、要件に合わせてこれらのメッセージを処理できます。

HL7DFDLInput ノードは TCP/IP 上の MLLP プロトコルを使用して HL7 メッセージを受信し、これらのメッセージをメッセージ・フロー内で使用できるようにします。 メッセージは、DFDL メッセージ・モデルHL7 メッセージ形式を使用して解析されます。 DFDL メッセージ・モデルには 3 つのバージョンがあります。 HL7 v2.7 用のバージョン、HL7 v2.6 用のバージョン、および HL7 v2.5.1 とそれより前のバージョン用です。 使用している HL7 のバージョンに該当する DFDL メッセージ・モデルを選択してください。

HL7DFDLInput ノードからのメッセージは、トランザクションの制御下で処理されます。 ノードを使用しているメッセージ・フローが正常に終了すると、トランザクション内のすべてのメッセージがコミットされます。 キャッチされない例外が発生してメッセージが終了すると、トランザクション下で書き込まれたすべてのメッセージがロールバックされます。

HL7DFDLInput ノードについて詳しくは、HL7DFDLInput ノードを参照してください。

HL7DFDLOutput ノード

HL7DFDLOutput ノードを使用すると、HL7 メッセージをメッセージ・フローから臨床アプリケーションに送信できます。

HL7DFDLOutput ノードは HL7 メッセージを受信し、DFDL メッセージ・モデルHL7 メッセージ形式を使用して解析し、解析したメッセージを宛先アプリケーションに送信します。 メッセージを正常に送信した後、HL7DFDLOutput ノードは、宛先アプリケーションからの肯定応答を待機します。

HL7DFDLOutput ノードについて詳しくは、HL7DFDLOutput ノードを参照してください。

GenericHL7Input ノード

GenericHL7Input ノードを使用すると、臨床アプリケーションから HL7 メッセージを受信してメッセージ・フロー内に取り込むことができます。 その後、IBM Integration Bus の既存の機能を使用して、要件に合わせてこれらのメッセージを処理できます。

GenericHL7Input ノードは TCP/IP 上の MLLP プロトコルを使用して HL7 メッセージを受信し、これらのメッセージをメッセージ・フロー内で使用できるようにします。 メッセージは MRM ドメイン内で定義され、HL7v25P メッセージ・セットHL7 メッセージ形式を使用して解析されます。 重複していないか検査するようにノードを構成できます。

GenericHL7Input ノードからのメッセージは、トランザクションの制御下で処理されます。 ノードを使用しているメッセージ・フローが正常に終了すると、トランザクション内のすべてのメッセージがコミットされます。 キャッチされない例外が発生してメッセージが終了すると、トランザクション下で書き込まれたすべてのメッセージがロールバックされます。

GenericHL7Input ノードについて詳しくは、GenericHL7Input ノードを参照してください。

GenericHL7Output ノード

GenericHL7Output ノードを使用すると、HL7 メッセージをメッセージ・フローから臨床アプリケーションに送信できます。

GenericHL7Output ノードは HL7 メッセージを受信し、MRM ドメインの HL7v25P メッセージ・セットHL7 メッセージ形式を使用して解析し、解析したメッセージを宛先アプリケーションに送信します。 メッセージを正常に送信した後、GenericHL7Output ノードは、宛先アプリケーションからの肯定応答を待機します。

GenericHL7Output ノードについて詳しくは、GenericHL7Output ノードを参照してください。

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        最終更新 : 2014-03-20 23:29:15


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