ATNA 監査メッセージを作成して ATNA 監査リポジトリーに送信するには、ATNAAudit ノードを使用します。
メッセージ・フローから XML 監査メッセージを受け取り、XML 監査メッセージのエレメントを使用して ATNA 監査メッセージを作成し、次いで構成済みの ATNA 監査リポジトリーに ATNA 監査メッセージをルーティングするために、ATNAAudit ノードを使用します。
ATNAAudit ノードはメッセージ・フローのノード・パレットの「Healthcare」ドロワーに含まれ、IBM® Integration Toolkit では、次のアイコンで表されます。
ATNAAudit ノードが使用する ATNA 監査リポジトリーの場所を、構成可能サービスを使用して構成することができます。構成可能サービスは、個々の ATNAAudit ノードではなく、統合ノード (integration node)の ATNA 監査リポジトリーの場所を指定します。したがって、同一の統合ノード (integration node)で実行されるすべてのメッセージ・フローの ATNAAudit ノードは、同一の ATNA 監査リポジトリーに ATNA 監査メッセージを送信します。 ATNA 構成可能サービスの作成については、メッセージ・フローから ATNA 監査メッセージを送信できるようにするを参照してください。
無効な XML 監査メッセージが ATNAAudit ノードにルーティングされると、ATNAAudit ノードでエラーが生成され、XML 監査メッセージはメッセージ・フローの入力ノード (あるいは直近のキャッチ・ハンドラー) にロールバックされます。エラー・メッセージには XML 監査メッセージの問題の詳細が示されます。例えば、ルート・エレメントが正しくない場合や、スキーマのエレメントがない場合があります。
エレメント | 説明 |
---|---|
SUCCESS | アクションは正常に完了します。 |
MINOR_FAILURE | アクションは再開されます。例えば、無効なパスワードが指定される場合などです。 |
SERIOUS_FAILURE | アクションは終了します。例えば、無効なパスワードの指定が連続して何回か試みられる場合などです。 |
MAJOR_FAILURE | アクションは使用不可になります。例えば、無効なログイン試行が過度に行われた結果、ユーザー・アカウントが無効になる場合です。 |
説明 | タイプ | 例 | 推奨事項 |
---|---|---|---|
ATNAAudit ノードが ATNA 監査メッセージを監査リポジトリーに送信している。 | 情報 BIP12068 | ATNA 監査メッセージを送信しています (AuditMessage) | アクションは不要です。 |
このメッセージの監査が無効にされる (構成可能サービスかノード・プロパティーのいずれかにより)。 | 警告 BIP12069 | ATNA 監査メッセージを送信していません - 監査が使用不可になっています (AuditMessage) | アクションは不要です。 |
ATNAAudit ノードのインスタンスをメッセージ・フローに追加すると、そのノードを構成することができます。
値を入力する必要のあるすべての必須プロパティー (デフォルト値が定義されていないプロパティー) には、アスタリスクで印が付けられています。
ターミナル | 説明 |
---|---|
In | ATNA 監査リポジトリーに送信するために XML 監査メッセージをルーティングする宛先のターミナル。 |
Out | ATNA 監査メッセージを ATNA 監査リポジトリーに送信した後、XML 監査メッセージをルーティングする宛先の出力ターミナル。XML 監査メッセージに変更が加えられることはありません。 |
以下の表は、ノード・プロパティーについて説明しています。 M の見出しの列は、プロパティーが必須 かどうかを示します (デフォルトが定義されていない場合に値を入力することが必要なら、アスタリスクのマークが付きます)。 C の見出しの列は、プロパティーが構成可能 (メッセージ・フローを BAR ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できる) かどうかを示します。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
ノード名 | はい | いいえ | ATNAAudit | ノードの名前。 |
簡略説明 | いいえ | いいえ | ノードの簡単な説明 | |
詳細説明 | いいえ | いいえ | メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト |
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
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監査使用可能 | いいえ | はい | 選択されている | このノードが ATNA 監査メッセージを送信するかどうかを決定します。 注: ATNA 監査メッセージが ATNAAudit ノードから送信されるのは、ATNAAudit ノードで「監査使用可能」プロパティーが選択されており、かつ構成可能サービスで auditEnabled プロパティーが true に設定されている場合だけです。メッセージ・フローから ATNA 監査メッセージを送信できるようにするを参照してください。
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