ヒストリー・データベースは、すべての完了済みプロセス・インスタンスと、一部の実行中プロセス・インスタンスを保管します。これは、ダッシュボードによって、DB2® Alphablox を使用した拡張データ分析に使用されます。WebSphere® Business Monitor のインストールあたり、ヒストリー・データベースは 1 つのみです。 ヒストリー・データベースのデータは、削除されることはありません。
ヒストリー・データベースには、2 年分のヒストリー・データのみが含まれます。これは、WebSphere Business Monitor 製品の 要件の 1 つです。前述のとおり、ヒストリー・データは自動的に削除されることはないため、 DBA は 2 年以上前のデータを削除する必要があります。ヒストリー・データベースは、長期間実行されるインスタンスおよび完了済みインスタンスに関する情報を保管します。この情報は、状態データベースおよびランタイム・データベースで使用されるフラットなトランザクション形式ではなく、スター・スキーマ形式で保管されます。ヒストリー・データベースは、集約された、実行に時間がかかるクエリー用に最適化されています。 このデータベースは、ダッシュボード・ビューで DB2 Alphablox によって、 高度なマルチディメンション・レポートを提供するために使用されます。
ヒストリー・データベースの情報は、ランタイム・データベースから複製されます。
ヒストリー・データベースでは、それぞれのプロセス・インスタンスに独自のテーブルのセットがあります。 状態データベースやランタイム・データベースとは異なり、それぞれのテーブルのセットは、マルチディメンション・レポートを サポートするスター・スキーマです。
ヒストリー・データベースには、デプロイされたビジネス指標モデルに応じて作成される動的テーブルが含まれます。 Schema Generator は、動的テーブルの作成に使用される ヒストリー・データベースのスキーマ、および Cube Views™ 定義を生成します。
ヒストリー・データベースは、WebSphere Business Monitor ダッシュボードによって使用されます。ダッシュボードは、一部のビューを取り込むために必要なデータをヒストリー・データベースから取得します。 例えば、レポート ビューは、ヒストリー・データベースから抽出されたデータの分析に重点を置いています。