WebSphere® Business Monitor 6.0.1 のアーキテクチャーは、内部コンポーネントのセットと外部コンポーネントのグループから構成されます。
WebSphere Business Modeler で定義されるビジネス指標モデルは、モニターのキー・パーツです。ビジネス指標モデルで、ユーザーは、測定ポイント、イベント・フィルター、測定、それらの相関、およびビジネス・データのソースを定義します。ビジネス指標モデルが完了すると、WebSphere Business Monitor にエクスポートできます。WebSphere Business Monitor は、モニターするモデルと、受信イベントからキャプチャーされる測定を認識します。
ダッシュボード・ビューは、モデルに基づいて、収集されたイベントから作成されるキー・パフォーマンス・インディケーター (KPI) を表示し、それらの値のグラフィカル表現を作成します。通知は、修正処置の実行、および操作中の障害の検出と予防のために、定義された条件に従ってシチュエーションとアクションについて生成されます。
これらのアクションはすべて、以下の内部コンポーネントのセットを使用して実現されます。
- モニター・サーバー: イベントを受信し、モニター・コンテキスト・インスタンスを処理し、それらのインスタンスのランタイムおよびヒストリー・メトリックと、KPI 値を保管および保持します。
- ダッシュボード: モニターされるデータを表示します。さまざまなデータ表現をサポートし、拡張データ分析を提供するためのカスタマイズが可能な、事前定義されたビューのセットを提供します。
- データベース: モニター・サーバーにイベント処理のための情報を提供します。また、ダッシュボード・クライアントに、ビューのデータを取り込むための情報を提供します。情報は、別のモニター・コンポーネントである Replication Manager を使用してデータベース間で転送されます。
- Adaptive Action Manager: 受信イベント内で表現されたシチュエーションに起因する異なるタイプのビジネス応答を提供します。
- Schema Generator: 状態データベース、ランタイム・データベース、およびヒストリー・データベースにデータベース・テーブルを作成するために使用するデータベース・スクリプトを生成します。これらのデータベースには、
ビジネス指標モデルのデータが含まれます。
また、Schema Generator は、ヒストリー・データベースの DB2® Cube Views™ メタデータ記述を生成し、Replication Manager 用のメタデータ・マッピングを生成します。
モニター操作に不可欠なその他の外部コンポーネントは、以下のとおりです。
- ビジネス指標エディター:(BME) これは、モニターする対象 (例えば、モニター・コンテキスト、キー・パフォーマンス・インディケーター、メトリック、およびビジネス・シチュエーション) を定義するビジネス指標モデルの作成に使用されます。
- CEI (Common Event Infrastructure):イベント・ソースからイベントを受信し、それらのイベントに関係のあるイベント・コンシューマーに転送することにより、イベント管理を可能にします。
- DB2 Alphablox および DB2 Cube
Views™: ダッシュボード用に拡張データ分析を提供します。
次のダイアグラムは、上記コンポーネント間の相互作用を示します。
図 1. モニター・アーキテクチャーのダイアグラム