WebSphere® Business Monitor のデータベースのスキーマは、ビジネス指標モデルに基づいています。
これらのスキーマは Schema Generator によって生成されます。
ビジネス指標モデルは、
ビジネス指標エディター を使用して作成されます。これは注釈付きのモデルで、ビジネス・モデルのメタデータが含まれます。ユーザーは、ビジネス指標エディター を使用して、モニター対象 (コンテキスト、キー・パフォーマンス・インディケーター (KPI)、メトリック、
およびビジネス・シチュエーション) を
定義することができます。ビジネス指標モデルは、イベントを介してモニター情報を作成します。ビジネス指標モデルは、
完成した後に zip 形式の注釈付き XML ファイルとして WebSphere Business Monitor に
エクスポートされ、Schema Generator がこれを使用します。
Schema Generator は WebSphere Business Monitor 管理コンソールの一部です。通常、このツールは、データベース管理者 (DBA) が構成し、
使用します。入力データとしてビジネス指標モデルを取り、
データベース成果物を生成します。
生成される成果物は次のとおりです。
- データベース・テーブルの作成に適したデータベース定義言語 (DDL) スクリプト。生成されたそれぞれの DDL ファイル (state.ddl、runtime.ddl、datamart.ddl) に対して、対応するテキスト・ファイル (stateMapping.txt、runtimeMapping.txt、datamartMapping.txt) が作成されます。これらのファイルには、物理データベース成果物 (テーブル、列) が
表すメトリックとプロセスの説明が含まれています。
- スター・スキーマ形式でヒストリー・データベースのデータを説明する DB2® Cube
Views™ 定義。Cube Views の定義は、
DB2 OLAP Center へのインポートに適しています。
- 状態データベース、ランタイム・データベース、およびヒストリー・データベース間のレプリケーションを使用可能にするレプリケーション・スクリプト。Schema Generator は、これらの各データベースに対して、3 つのデータベースにわたってレプリケーションをセットアップするために
必要なすべてのデプロイメント成果物を含む圧縮ファイルを作成します。
通常、これらの成果物は、DBA によって、
データ移動サービスのデプロイの指示のとおりに配布およびデプロイされます。
WebSphere Business Monitor のデータベース・コンポーネントのデータベース・テーブルには 2 つのタイプがあります。
- インストール時に 1 回のみ作成される静的データベース・テーブルが
あります。これらのテーブルは、すべてのビジネス指標モデルで共用され、
単一のビジネス指標モデルに従属しません。
- WebSphere Business Monitor 管理コンソールにインポートされるビジネス指標モデルに従属する動的データベース・テーブルがあります。動的データベース・テーブル・スキーマは、各ビジネス指標モデルに対して固有です。動的テーブルに関連付けられたビジネス指標モデルに対するすべての変更は、変更管理のシナリオになります。変更管理のシナリオについて詳しくは、変更管理および成果物の生成 を参照してください。