Action Catalog データのエクスポートおよびインポート

Adaptive Action Manager は、Action Catalog データベースに保管されている定義済みのアクションおよびテンプレートのデータを XML ファイルにエクスポートするために使用できるコマンド行ツールを提供します。このファイルは、別の Action Catalog データベースに再度インポートできます。この機能により、ユーザーがテスト環境から実稼働環境に移行する場合などに、アクションおよびテンプレートを再定義する必要がありません。

エクスポートおよびインポートは、バッチ・ファイル runAAMExport.bat を実行することによって開始するコマンド行ツール Importer.java を使用して実行されます。このツールは、エクスポートおよびインポートの操作に必要な必須プロパティーとそれらの値を含むプロパティー・ファイル config.properties を使用します。 これらのプロパティーを編集すると、ツールを使用して Action Catalog データベースのデータを XML ファイルにエクスポートするのか、または Action Catalog データベースに XML ファイルをインポートするのかを決定できます。ツールのソースおよび宛先を示すプロパティーを変更することができます。ツールを 1 回実行するだけで、既存の Action Catalog から XML ファイルにデータをエクスポートできます。 その後、プロパティー・ファイル内の構成パラメーターを変更し、再度ツールを実行して、XML ファイルのデータを新規の Action Catalog データベースにインポートできます。この新規 Action Catalog データベースにアクション・データが含まれる場合は、Action Catalog のデータが、同一のレコード (同一のテンプレート、同一のシチュエーション・イベント・バインディング名) にインポートされたデータと置換されます。

config.properties ファイルの構成パラメーターは、runAAMExport.bat を実行しているコマンド行で –D コマンドを使用して上書きし、その後、このコマンドに別の値を指定したパラメーターを含めることができます。このコマンドを使用すると、config.properties ファイルに含まれるこれらの値を変更せずに、パラメーターの新しい値でツールを呼び出せます。

Action Catalog データのエクスポートおよびインポートのツールは、ロギングおよびトレースの機能を提供します。ロギングおよびトレースの機能は、runAAMExporter.bat ファイルと同じディレクトリーに配置されている logging.properties ファイルを使用して構成されます。 logging.properties ファイルは、ロギングを制御する目的で JSR47 仕様形式に準拠します。デフォルトでは、このファイルは、ツールの実行元である「コマンド プロンプト」ウィンドウにログを記録するように設定されています。このファイルは、別のハンドラー、ログ・レベル、およびフォーマットを使用して再構成できます。logging.properties を編集する前に、その内容およびプロパティー値の変更方法の詳細について、JSR47 の資料を参照してください。

以下の表は、config.properties ファイルで使用可能な構成パラメーターおよび有効値を示します。

注: XML ファイルをツールのターゲット (ActionManager.to.type プロパティーで指定される) として指定した場合は、ActionManager.to.XmlFilename プロパティーの値のみを設定する必要があります。ターゲット・データベースに関連するすべてのプロパティーは必要なく、これらはバイパスされます。XML ファイルをツールのソース (ActionManager.from.type プロパティーで指定される) として指定した場合は、ActionManager.from.XmlFilename プロパティーの値のみを設定する必要があります。ソース・データベースに関連するすべてのプロパティーは必要なく、これらはバイパスされます。データベースを使用する場合にはデータベース情報のみを入力する必要があり、XML を使用する場合には、XML 情報のみを入力する必要があることを示します。
Action Catalog データのエクスポートおよびインポート・ツールの構成プロパティー
プロパティー名 説明 有効な値

ActionManager.from.moveGlobalConfig

Action Catalog データベース内にある静的な構成をエクスポートするかどうかを指定します。 True、False

ActionManager.to.type

ツールの出力タイプ (Action Catalog データベースまたは XML ファイル) を判別します。

CM_DB_LAYER、
XML

ActionManager.to.serverName

ターゲットの Action Catalog データベースが常駐するサーバー・マシンのサーバー名または IP アドレス。 例: localhost

ActionManager.to.portNumber

データの移動先の Action Catalog データベースのポート番号。 例えば、DB2® のデフォルトのポート番号は、5000 です。

ActionManager.to.driverType

データの移動先の Action Catalog データベースの DB2 ドライバー・タイプ。 2 または 4 (デフォルト値は、4 です)。

ActionManager.to.dbName

データの移動先の Action Catalog データベースの名前。 デフォルトのデータベース名は、AAMCAT です。

ActionManager.to.schemaName

データの移動先の Action Catalog データベースのスキーマ。 デフォルトのスキーマ名は、AAMCAT です。

ActionManager.to.username

データの移動先の Action Catalog データベース上で十分な許可を持つユーザーのユーザー名。  

ActionManager.to.password

データの移動先の Action Catalog データベースに指定されたユーザー名のパスワード。  

ActionManager.to.XmlFilename

データの移動先の XML ファイルへのパスと名前。(Windows® プラットフォームでは、ファイル・パスに二重の円記号 (¥) を使用してください。) 例: C:¥¥AAMCAT.XML

ActionManager.to.overwriteXML

XML ファイルが存在する場合、これを上書きするかどうかを指定します。 True、False

ActionManager.from.type

ツールの入力ソース・タイプ (Action Catalog データベースまたは XML ファイル) を指定します。

CM_DB_LAYER、
XML

ActionManager.from.serverName

ソースの Action Catalog データベースが存在するサーバー・マシンのサーバー名または IP アドレス。 例: localhost

ActionManager.from.portNumber

データの移動元の Action Catalog データベースのポート番号。 例えば、DB2 のデフォルトのポート番号は、5000 です。

ActionManager.from.driverType

データの移動元の Action Catalog データベースの DB2 ドライバー・タイプ。 2 または 4 (デフォルト値は、4 です)。

ActionManager.from.dbName

データの移動元の Action Catalog データベースの名前。 デフォルトのデータベース名は、AAMCAT です。

ActionManager.from.schemaName

データの移動元の Action Catalog データベースのスキーマ。 デフォルトのスキーマ名は、AAMCAT です。

ActionManager.from.username

データの移動元の Action Catalog データベース上で十分な許可を持つユーザーのユーザー名。  

ActionManager.from.password

データの移動元となる Action Catalog データベースのユーザー名のパスワード。  

ActionManager.from.XmlFilename

データの移動元の XML ファイルへのパスと名前。(Windows プラットフォームでは、ファイル・パスに二重の円記号 (¥) を使用してください。) 例: C:¥¥AAMCAT.XML
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