インスタンスのフィルタリング

アクティブ・インスタンス」ビューに表示されるインスタンスは、構成モードまたは編集モードでフィルター式を設定することで制御できます。ビュー内のインスタンスの数またはタイプを制限すると、関心のある特定の領域に焦点を当てることができます。

ビューには、「アクティブ・インスタンス」ビューの構成または個人設定中に定義する特定の条件を満たすインスタンスを表示できます。1 つ以上のビジネス指標に基づいてフィルター条件を設定することにより、「アクティブ・インスタンス」ビューのビュー・モードに表示されるプロセス・インスタンスを決定できます。

フィルター式を表すビジネス指標と特定の値による式を作成できます。フィルター式は、単純式または複合式にすることができます。単純式は、1 つのビジネス指標のみに基づいたフィルター条件で構成されています。 複合式には複数のビジネス指標に基づいたフィルター条件が含まれ、AND、OR、NOT などのブール演算子を使用して結合されます。フィルター式内のそれぞれの条件は、選択した指標の値または値の範囲を指定することにより定義されます。指標の値は、それぞれのビジネス指標の性質に基づいています。例えば、数値のビジネス指標は数値と論理演算子を必要とします。期間のビジネス指標は演算子 (例えば <、<= など) および期間 (日数、時間数、分数) を必要とします。

指定するフィルターは、構成ウィザードの最初のページで選択したビジネス指標グループのインスタンスに対してのみ適用されます。フィルターは、子インスタンス (アクティビティー、ローカル・サブプロセス、およびグローバル・サブプロセス) には適用されません。標準的なテキスト編集コマンド (切り取り、コピー、貼り付け、および削除) を使用して、フィルター式テキストを編集して、フィルターを指定することもできます。

それらは、ビジネス指標名に関係なく、すべていくつかのフィルター・タイプに分類されます。アクティブ・インスタンスを構成または編集するときは、結果のインスタンスを 1 つ以上のフィルター・タイプに従ってフィルタリングできます。 WebSphere® Business Monitor では、以下のフィルター・タイプがサポートされます。

フィルター・タイプ
フィルター・タイプ 説明
数値 このタイプは、コスト、クレジット額、または従業員数などの、数値 (整数または倍精度実数) を持つビジネス指標によってフィルタリングする場合に選択します。数値の範囲は、論理演算子 (<=、<、>=、>、=) を使用し、次に必要な値を入力して、選択できます。例: クレジット金額 >「1000」
期間 このタイプは、経過期間、作業期間、またはプロセス・サイクル期間などの、期間値 (日数、時間数、分数) を持つビジネス指標によってフィルタリングする場合に選択します。 期間は、論理演算子 (<=、<、>=、>、=) を使用し、次に必要な時間値を入力して、選択できます。例: 作業期間 >=「8 時間」
日付 このタイプは、開始時間、完了時間、または誕生日などの、日付値を持つビジネス指標によってフィルタリングする場合に選択します。期間は、論理演算子 (<=、<、>=、>、=) を使用し、次に必要な日付値をカレンダーから指定することで、選択できます。例: 誕生日 >=「2005年6月14日」
ブール このタイプは、クレジットが承認されたかどうか、休暇の残り日数があるかどうか、または注文が完了しているかどうかなどのブール値 (true または false) を持つビジネス指標によってフィルタリングする場合に選択します。ビジネス指標に対して必要な値 (true または false) を選択できます。例:クレジット認証は「True」
テキスト このタイプは、名、姓、住所などの、テキスト値を持つビジネス指標によってフィルタリングする場合に選択します。 テキスト・フィルター・オプション (一致、含む、含まない) を選択して、その後に必要なテキストを入力できます。注: 大/小文字を区別するテキストでフィルターできます。例: 顧客名 = 「John」と完全一致。
状態 このタイプは、現在の状態 (作動可能、実行中、または中断など) を持つビジネス指標でフィルタリングする際に選択します。状態フィルター・オプションを選択できます。選択した状態に一致する結果のみが表示されます。プロセスの場合、次のいずれかのオプション (実行中、実行時に中断、失敗中に中断、完了、終了中、終了、失敗中、失敗) を基準にフィルタリングできます。ローカル・プロセスの場合、次のいずれかのオプション (実行中、完了、中断、終了、失敗、または失敗中) を基準にフィルタリングできます。
遅延 このタイプは、現在の状態を値に持つビジネス指標によってフィルタリングする場合に選択します。2 つの状況フィルター・オプション (遅延または定時) のうちの 1 つを選択できます。選択した状態に一致する結果のみ表示されます。例: 遅延 = 「False」。

1 つ以上の条件でフィルターが定義されているときは、そのフィルター条件に一致するプロセス・インスタンスのみが表示されます。例えば、一部のインスタンスが遅延し、他は定時の場合、遅延しているインスタンスのみを表示するようにフィルター条件を設定できます。また、AND 演算子を使用して、遅延しているインスタンスをさらにフィルタリングする別の条件を追加し、別のビジネス指標の特定の値を超えているインスタンスのみを表示するようにすることもできます。

フィルター・インスタンスを定義する場合は、「アクティブ・インスタンス」ビューの構成または個人設定中に、式に含める各指標を選択し、それぞれに必要な値を定義できます。あるいは、式の一部またはすべてを適切なフィールドに入力または貼り付けできます。

フィルター式の定義にどの方法を使用する場合でも、適用する前に式を検証して、式に構文エラーがないことを確認してください。「アクティブ・インスタンス」ビューのビュー・モードでは、式の条件を満たすインスタンスのみが表示されます。 有効な式であっても、その式がインスタンスを生成することを意味するわけではありません。 実際のインスタンスの値と一致しない条件の値が式に含まれている場合、インスタンスは生成されません。この問題を回避するには、必ず、実際のインスタンス値の範囲内であるビジネス指標値を定義してください。

関連概念
「アクティブ・インスタンス」ビュー
連携ビュー
関連タスク
「アクティブ・インスタンス」ビューの構成
「アクティブ・インスタンス」ビューの外観の変更
インスタンスの管理
インスタンスの拡張
フィルター条件の設定
ダッシュボードおよびビューの管理
関連資料
「アクティブ・インスタンス」ビューのリファレンス
WebSphere Portal の情報
DB2 Alphablox

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