データ移動サービスのオプションの構成

データ移動サービスのコンポーネントによって作成および構成される 各 Capture サーバーについて、Capture コンポーネントの動作に影響を与える 可能性がある 2 つのパラメーターがあります。これらのパラメーターは、lag_limit および startmode です。

パラメーター lag_limit および startmode のデフォルト値は「7 日」および「WARMSI」です。これらのパラメーターについての 詳細は、「DB2® Information Integrator SQL レプリケーション・ガイドおよびリファレンス」を参照してください。

これらの設定は、 成果物がデプロイされるまで変更できません。ただし、いずれかの Capture コンポーネント・ サーバーを実行する前はこれらの設定を変更できます。あるいは、現在 実行中の Capture サーバーのパラメーターを変更できます。
注: Capture サーバーの 実行中に行われた変更を使用可能にするには、Capture サーバーを 停止し、再始動する必要があります。
レプリケーション成果物のデプロイ中にパラメーター lag_limit および startmode の デフォルト設定が使用され、Capture サーバーが 7 日間より長い期間停止していて再始動された場合、Capture コンポーネントはエラーを戻します。このエラーは、データが古すぎるために Capture サーバーを実行できないことを示します。 いくつかの方法でデフォルト値を上書きできます。以下に 3 つの方法について 説明します。
  1. <CAPTURESERVERSCHEMA>.IBMSNAP_CAPPARMS テーブルで指定されているようにデフォルトのパラメーターを変更します。レプリケーション成果物のデプロイ後は、 ランタイム・データベースに対して以下のクエリーを実行することにより、データ移動サービス・コンポーネントが 作成した Capture サーバーの数を判別できます。

    CONNECT TO RUNTIME DATABASE

    SELECT DISTINCT OM_NAME, SERVICE_NAME, SRC_RM_CAP_SVR_NAME

    FROM WBIRMADM.RMMETADATA

    ORDER BY 1,2,3

    以下のような表が表示されます。
    表 1. RMMETADATA の 例
    OM_NAME SERVICE_NAME SRC_RM_CAP_SVR_NAME
    SubDoctor3 ランタイムからヒストリー CAPTURE_18
    SubDoctor3 状態からランタイム CAPTURE_1
    SubDoctor3 状態からランタイム CAPTURE_115
    SubDoctor3 状態からランタイム CAPTURE_156
    SubDoctor3 状態からランタイム CAPTURE_194
    SubDoctor3 状態からランタイム CAPTURE_212
    SubDoctor3 状態からランタイム CAPTURE_250
    SubDoctor3 状態からランタイム CAPTURE_41
    SubDoctor3 状態からランタイム CAPTURE_59
    SubDoctor3 状態からランタイム CAPTURE_97
    OM_NAME は、WebSphere® Business Modeler プロジェクトの名前です。 SERVICE_NAME はデータ移動サービスを示し、SRC_RM_CAP_SVR_NAME は、 データ移動サービスの一部として使用されている Capture サーバーの ID (CAPTURE SCHEMA) です。上記の表では、ランタイム・データベースからヒストリー・データベースへのデータ移動サービスに対して 1 個の Capture サーバーが、および状態データベースからランタイム・データベースへのデータ移動サービスに 対して 9 個の Capture サーバーがあります。
    注: サーバー数および サーバー名は、使用されているモデルおよび成果物の生成時に指定されたポリシー・パラメーター に基づいて変化します。

    データベース・サービス・コンポーネントは、パラメーター lag_limit および startmode のすべてのオプションをサポートしますが、コールド・スタート (障害後の Capture サーバーの始動) の回数が 増加すると、重大なパフォーマンス上の問題が発生することに注意する必要があります。 コールド・スタートが頻繁に行われると、データ移動サービスの ETL コンポーネントは、 単に変更を記録するのではなく、すべての既存レコードを処理します。 変更が必要なすべての Capture サーバーが識別された後は、データベースの デフォルト・パラメーターを変更できます。各 Capture サーバーのデフォルト・パラメーターを 変更すると、Capture サーバーを始動できます。

  2. あるいは、Capture サーバーを始動するコマンド行を変更します。データベース・サービス成果物の生成時に、 Capture サーバーおよび Apply サーバーを開始および停止できる 有用なスクリプトが生成されます。Capture 開始スクリプト (StartCapture_#.bat or StartCapture_#.sh) は、ディレクトリー <data_movement_service_name>¥source にあります。これらの各スクリプトには、Capture プログラムを開始するために使用される asncap コマンドが 含まれます。これらのパラメーターについての詳細は、IBM® DB2 の資料を参照してください。 適宜開始スクリプトを変更して保管し、その後開始スクリプトを実行して、 新しい設定を使用して Capture サーバーを実行します。
  3. あるいは、実行時に Capture サーバーを変更します。実行中の Capture サーバーの 設定を一時的に変更する方法について説明している 、IBM DB2 の資料の指示に従ってください。
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