実行時に、ビジネス指標モデルへの変更が必要な場合があります。それらの変更は ビジネス指標エディター で行われ、モデルに対する新規デプロイメントが必要になります。行われた変更に応じて、Schema Generator はこのモデルを新規モデルにするか新規モデル・バージョンにするかを評価します。
適用できる変更の詳細については、データベース・サービスのセクションの『変更管理成果物の生成』を参照してください。
新規モデル・バージョンの場合、Schema Generator は対応するデータベースを変更するスクリプトを生成します。DBA は、初めてのデプロイメントとしてモデルのすべての成果物を生成するか、または変更内容のみに基づいてデータベースを変更する成果物を生成するかを決定します。新規モデル・バージョンをデプロイするには、以下の手順を実行する必要があります。
- ビジネス指標エディターからビジネス指標モデルをエクスポートします。エクスポート・ファイル monitor.zip には、ビジネス指標モデルが含まれます。
- WebSphere® Business Monitor 管理コンソールを使用して Schema Generator を構成します。構成の一部として、生成された成果物の保管方法を計画する必要があります。出力ディレクトリーを選択するときは、ビジネス指標モデルのプロジェクト名、プロジェクト・バージョン、および日付を含んだディレクトリーを選択します。このようなメカニズムを使用すると、生成された成果物の管理、およびサポートを必要とする場合の IBM® サポートの手助けとなります。Schema Generator の管理の詳細については、『スキーマ生成の管理』というセクションを参照してください。
- WebSphere Business Monitor 管理コンソールを使用して、Schema Generator から成果物を再生成します。
注: 新規モデルとデプロイ済みのモデルの差分の成果物のみを生成するには、「成果物生成時に前のデプロイメントを無視 (ignore previous deployments when generating artifacts)」チェック・ボックスをクリアします。空のデータベースにデータを取り込む場合は、このチェック・ボックスを選択します。
生成された成果物は、ビジネス指標モデルとともに別のフォルダーにパッケージされます。
- Schema Generator 出力で、モデルに対して互換性のない変更が行われていないことを確認します。行われている場合は、ビジネス指標モデルを新規モデルとしてエクスポートします。
- 新規スクリプトを実行する前に、DBA はデータベースをバックアップする必要があります。
データベース・バックアップの詳細については、DB2®の『データ・リカバリー』セクションを参照してください。
- 生成されたデータベース定義言語 (DDL) スクリプトを実行して、変更に応じて既存のデータベース・テーブルを変更します。生成されたスクリプトの実行の詳細については、『動的データベース・テーブルの作成』というセクションを参照してください。
- レプリケーション成果物をデプロイして、WebSphere Business Monitor のデータベース間のレプリケーションを使用可能にします。レプリケーション成果物のデプロイの詳細については、『データ移動サービスのデプロイ』というセクションを参照してください。
- DB2 OLAP Server™ に Cube
Views™ 定義をインポートします。Cube Views モデルのデプロイの詳細については、『Cube Views のデータベース・スキーマのデプロイ』というセクションを参照してください。
- DB2 ALPHABLOX® 管理コンソールで、手動で ABX キューブを作成します。ABX キューブの手動作成の詳細については、『ABX キューブの手動作成』というセクションを参照してください。
- データ移動サービスを開始して、WebSphere Business Monitor のデータベース間の同期を開始します。データ移動サービスの開始の詳細については、『データ移動サービスの開始/停止』というセクションを参照してください。
- ビジネス指標モデルと Cube Views 定義を含む ZIP 圧縮ファイルを、WebSphere Business Monitor 管理コンソールにインポートします。この場合は、この手順の後で WebSphere Application
Server を再始動する必要があります。
新規モデル・バージョンのデプロイメントが、以下のような理由で予想通りに実行されない場合があります。
- リポジトリー・メタデータがデータベース・テーブル構造と同期化されていない場合、現行のデータベースの状態と互換性のない CREATE ステートメントまたは ALTER ステートメントになります。DDL スクリプトを手動で操作してそれらを有効な状態に変更する必要があります。この問題は、サーバーからモデル・バージョンが除去されているときに発生すると考えられます。
- 追加のメトリック列があると、テーブルがテーブル・スペースのページ・サイズを超過する可能性があります。ALTER コマンドを使用して新規列を追加する前に、このテーブルをより大きいページ・サイズを持つテーブル・スペースに手動でマイグレーションしてください。
注: - モデルがデプロイされた後、ダッシュボードはビジネス指標モデルの最新バージョンの情報のみを表示します。
- 生成された成果物のコピーをバックアップとして必ず保持しておいてください。
- デプロイメント中に生成されたログ・ファイルを必ず保持しておいてください。これらのログ・ファイルは、アンデプロイメント中、および後でエラーの判別が必要になった場合 (例えば、新規バージョンのデプロイメントが失敗した場合) に役立ちます。