Adaptive Action Manager

Adaptive Action Manager は、Observation Manager が発行したシチュエーション・イベントを受信する WebSphere® Business Monitor コンポーネントです。これは、ユーザーによって設定されるシチュエーションとアクションとの間の事前定義バインディングに基づいて適切なアクションを選択し、1 つ以上のアクション・サービスを呼び出します。

CEI (Common Event Infrastructure) は、これらのシチュエーション・イベントを Adaptive Action Manager に送信します。そこでシチュエーション・イベントの解析、ユーザーにより作成された事前定義規則に基づく適切なアクションの選択、および選択されたアクションまたは一連のアクションの呼び出しが行われます。

Adaptive Action Manager は、2 つのタイプのアクション、通知アクションとサービス呼び出しアクションを実行します。通知アクションは、E メール、携帯電話メッセージ、ページャー・メッセージ、またはダッシュボード・アラートの形式で行われます。サービス呼び出しアクションは、Web サービス、または Web サービス呼び出しを介した BPEL プロセスを呼び出します。

それぞれのアクションでは、アクションの呼び出しに必要な情報が含まれるアクション・サービス・テンプレートの定義が必要です。また、それぞれのイベントに対して適切なアクションを実行するために、アクションはシチュエーション・イベントから定義済みアクション・サービス・テンプレートへのバインディングも必要とします。アクション・サービス・テンプレートの定義と、それらのテンプレートとシチュエーション・イベントとのバインディングは、WebSphere Application Server 管理コンソール上の WebSphere Business Monitor 管理拡張機能を介して行われます。

Adaptive Action Manager は、受信したシチュエーション・イベントを解析し、アクション関連情報とバインディング情報が保管されているアクション・カタログ・データベースでアクションを検索することによって、適切なアクションを選択します。

適切なアクションがダッシュボード・アラートである場合、Adaptive Action Manager は、アラート通知レコードの作成に必要なデータを、受信したシチュエーション・イベントから抽出し、そのレコードを WebSphere Business Monitor ランタイム・データベースに挿入します。レコードはダッシュボードの「アラート」ビューによって収集されます。


Copyright IBM Corporation 2005, 2006. All Rights Reserved.