WebSphere Product Center は、たいへん拡張が容易なエンタープライズ商品情報管理 (PIM) ソリューションを提供します。 商品情報管理とは、企業内外の商品情報またはサービス情報に関する、統合的で一貫性のある単一の視点を形作るミドルウェアです。 お客様がグローバルなオンデマンド e-business へと発展するにつれ、グローバルなデータ同期、e-commerce、サプライ・チェーン・マネージメント、および取引先の管理などのビジネス上の必要に応えるために、製品およびサービスに関する優れた情報源が必要になります。
商品情報管理ミドルウェアを使用することにより、企業は、品目、場所、組織、取引先、および取引条件を、内部的および外部的に管理、リンク、および同期化することができます。 WebSphere Product Center を使用した商品情報管理ソリューションは、以下のものを提供します。
- 商品、ロケーション、取引先、組織、および取引条件に関する情報を管理およびリンクする、柔軟で拡張が容易なリポジトリー
- この情報をモデル化、収集、作成、および管理して、ユーザーの生産性を高め、情報の質を高く保つためのツール
- 社内でこの情報をレガシー・システム、エンタープライズ・アプリケーション、リポジトリー、およびマスターと統合して、同期する
- 複数部門および複数企業にまたがるビジネス・プロセスをサポートするための、ビジネス・ユーザー・ワークフロー
- 社外でこの情報をビジネス・パートナーと交換および同期する
- この情報を、社内および社外の多数の電子的な接点および人的な接点を介して利用する
WebSphere Product Center のエンタープライズ・ソリューションを使用すれば、企業は新商品の市場参入までの期間を大幅に短縮し、取引先とのより強固なコラボレーションによって市場シェアを拡大し、お客様の満足度を向上させるとともに、コストを削減できます。
WebSphere Product Center はスケーラブルなアーキテクチャーを採用しているので、セキュリティー、データ保存、運用の冗長性を備えた実稼働環境に容易にインプリメントできます。 図 1 は 2 層のアーキテクチャーを、図 2 は 3 層のアーキテクチャーを図示しています。
![]()
図 1 - 2 層のアーキテクチャー
図 2 - 3 層のアーキテクチャー
情報の流れおよび高可用性構成
情報の流れは幾つかのコンポーネントに相互依存しています。 図 3 は、クライアント、Web/アプリケーション・サーバー (WebSphere Product Center がインストールされている)、 およびデータベースの間での、セキュリティーと情報の流れの一例を示しています。 スケジューラー・サービスは、負荷要件に合わせて、アプリケーション・サーバーに置いても別個のサーバーに置いてもかまいません。 スケジューラーを別個のサーバーに置く場合、WebSphere Product Center はスケジューラー・サービスを特定の RMI (リモート・メソッド呼び出し) ポートにバインドできます。
図 3 – 情報の流れ
要約
次のリストは、図 3 で示された情報の流れの結果です。
- アプリケーション・サーバー自体は、ユーザーからの HTTP 要求を処理します。
- アプリケーション・サーバー上の RMI が、サービスを制御するために使用されます。
- スケジューラー・サーバーは、サービスの制御に使用される RMI と同じ RMI ポートを使用します。
- アプリケーション・サーバーおよびスケジューラー・サーバーは、JDBC を使用してデータベース・サーバーと通信します。
- スケジューラーは、専用マシン、またはアプリケーション・サーバーで実行できます。