第 3 章 カタログ

カタログとは、アイテムのリポジトリーまたはコンテナーのことで、以下の特性があります。


カタログ・コンソール

カタログ・コンソール では、すべての集められた商品情報が、定義された宛先にエクスポートされる前に管理され、操作されます。

カタログ・コンソールを使用すると、以下のタスクを実行できます。

カタログ・コンソールには、作成済みのすべての現行カタログが表示されます。このコンソール・ビューは、必要に応じて特定のカタログ属性の表示をカスタマイズできます。デフォルト・ビューには、カタログ名、カタログ仕様、1 次/2 次階層、アクセス制御グループ、および現在カタログに適用されているカタログ・ビューが表示されます。

コンソール・ビューのカスタマイズ

このコンソールをカスタマイズして、列をソートしたり非表示にしたりできます。ユーザー・プロファイルに設定が保管されます。カタログ・コンソールのビューをカスタマイズするには、以下のようにします。

1. カタログ・コンソールの右上隅で、構成ボタン をクリックします。ポップアップ・ウィンドウに構成テーブルが表示されます。

2. 列をソートするには、「ソート列」で選択を行います。1 つだけ選択できます。

3. フィールドを非表示にするには、「非表示列 (Hide column)」で選択を行います。複数を選択できます。

4. 「その他のオプション」テーブルで、昇順または降順に表示するためのソート順序を設定し、1 ページに表示する行数を設定します。

5. 「保管」をクリックして、カスタマイズした設定を保管します。カタログ・コンソールに、新しくカスタマイズした設定が表示されます。

カタログ・コンソール列

名前

カタログの名前。 

仕様

カタログを作成するのに使用するカタログ仕様の名前。クリックすると、仕様が表示され、編集できます。

1 次階層

カタログ・アイテムを編成するのに使用する階層名。クリックすると、階層の詳細情報画面が表示されます。

2 次階層

サブカテゴリーを作成するのに使用する 2 次階層名。クリックすると、階層の詳細情報が表示されます。

アクセス制御グループ (ACG)

アクセス制御グループは、各役割のアクセス・レベルの制御に使用されます。

ビュー

カタログに適用されるカタログ・ビュー。 システム・デフォルトを使用するために、新規カタログが設定されます。ユーザーは、編集アイコンを使用して、カスタマイズされたビューを編集できます。システム・デフォルト・ビューは編集できません。

カタログ・コンソール・ツールバー

カタログ・コンソール・ツールバーには、コンソールでのカタログの管理に使用するボタンが含まれています。

図 3.1 - カタログ・コンソールのボタン

新規

新規カタログを作成します

 属性

カタログの属性を編集/変更します。別のバージョンのカタログの作成、別のバージョンのカタログの表示、カタログのバージョンの名前変更、新規階層の作成、カタログへの 2 次階層の追加、特定カタログの要約統計の検討

 差分

ユーザーが 2 つの異なるバージョンのカタログの比較を実行することができます

 ロールバック

ユーザーがカタログをロールバックすることができます

 リッチ検索

カタログ内でより包括的な検索を実行して、結果をアイテム・リスト・テーブルに表示することができます

 削除

カタログを削除します

 ビュー

カタログの別のビューを作成します

 インポート

カタログを選択して「インポート」ボタンをクリックします。カタログに関連付けられているすべてのインポートが表示されます。

 エクスポート

カタログを選択して「エクスポート」ボタンをクリックします。カタログに関連付けられているすべてのエクスポートが表示されます。


カタログ

プロダクト・マネージャーのカタログ・コンポーネントは、カタログ内の商品情報の設計、構成、および保守を行うのに使用します。このセクションでは、カタログを作成するのに必要なすべてのコンポーネントが揃っていると想定します。以下のカタログ・コンポーネントの作成に関する情報については、このユーザー・ガイドの該当するセクションを参照してください。

新規カタログ

事業体の要件に合うようにカタログを設計したり構成したりできます。データ・モデルを作成し終えたら、カタログを作成して、その中で商品情報を保守できます。

このセクションでは、カタログを作成するのに必要なすべてのコンポーネントが揃っていると想定します。以下のカタログ・コンポーネントの作成に関する情報については、このユーザー・ガイドの該当するセクションを参照してください。

新規カタログの作成

1. カタログ・コンソールから、メニュー・パス「プロダクト・マネージャー」>「カタログ」>「新規カタログ」を使用するか、「新規」アイコンをクリックします。「カタログの作成」ウィザードが表示されます。ウィザードの各ステップを完了します。

1. 仕様の選択: カタログに使用する仕様を選択して、「選択」をクリックします。選択した仕様を編集するには、「編集」ボタンをクリックするか、「新規」をクリックしてカタログの新規仕様を作成します。

2. 表示属性の選択: カタログ用に表示される仕様属性を選択します。

3. アクセス制御グループの選択: カタログで使用する ACG を選択して、「選択」をクリックします。必要な場合には、ACG を編集または作成します。

4. カタログ名: カタログの名前を入力し、「カタログの作成」ボタンをクリックします。

5. 階層の選択: カタログで使用する階層を選択して、「選択」をクリックします。編集ボタンをクリックして現在選択している階層を編集するか、「新規」をクリックして新規階層を作成します。

カタログが正常に作成されたことを示すメッセージ・ボックスが表示されます。 「カタログ・コンソール」ハイパーリンクをクリックするか、戻り矢印アイコンをクリックして、「カタログ・コンソール」ページに戻ります。

カタログの削除

「削除」機能を使用すると、古いまたは無用なカタログを削除して「クリーンアップ」することができます。カタログを一度削除すると、回復できないことに注意してください。カタログを使用できず、再び表示することもできません。

カタログを削除する場合、間違ってカタログを削除してしまうことのないように、確認ダイアログ・ボックスが 2 度表示されます。カタログを削除することを確認すると、完了のためスケジューラーに置かれます。

カタログの削除

1. カタログ・コンソールで、カタログ名の横にあるラジオ・ボタンをクリックして、削除するカタログを選択します。

2. ツールバーから、「削除」をクリックします。操作を確認するダイアログ・ボックスが表示されます。「OK」をクリックしてカタログを削除するか、「キャンセル」をクリックして操作を終了します。

3. 「OK」をクリックした場合、「削除するカタログを選択してください」というウィザードが表示され、この操作を元に戻すことができないことをユーザーに通知する警告メッセージが出ます。カタログの削除を完了させるには、「削除」ボタンをクリックします。

4. カタログの削除を確認するもう 1 つのダイアログ・ボックスが表示されます。カタログの削除を完了させるには、「OK」をクリックします。

5. カタログの削除がスケジュールされたことをユーザーに通知するメッセージが表示されます。タイマー・アイコンをクリックすると、スケジュール状況が表示されます。

カタログ・バージョン管理

更新インポートであれ、カタログ属性の変更であれ、アイテムの手動の変更などカタログに変更が加えられると自動的にバージョンが作成されます。すべてのカタログ・バージョンは、「カタログ属性」画面の「バージョン要約」テーブルに表示されます。

図 3. 2 - バージョン要約テーブル

カタログ・バージョンの作成

カタログ・バージョンのタイム・スタンプが付されたカタログのタグ付バージョンを手動で作成するには、「カタログの詳細」画面に移動して、以下のようにします。

「名前付きバージョンの追加 (Add a version with a name)」フィールドに入力して「+ 追加 (+ADD)」をクリックします。「バージョン要約」テーブルに新規カタログ・バージョンが保管されます。

カタログ・バージョンの名前変更

カタログ・バージョンを名前変更するには、「バージョン要約」テーブルからカタログ・バージョンを選択して、バージョン名を編集してから、ツールバーから「バージョンの名前変更」ボタンをクリックします。

特定のカタログ・バージョンの表示

左ペインにカタログを追加して、「リアルタイム・フィルターの表示」をクリックします。 表示するカタログ・バージョンを選択すると、カタログにカタログ・バージョン・データが取り込まれます。

注: 「バージョン」ドロップダウン・フィールドからの選択は、「バージョン要約」テーブルと一致します。

図 3. 3 - カタログ・バージョンの変更

カタログ差分

「カタログ差分」機能を使用すると、2 つのカタログ・バージョンを分析できます。様々な差分タイプ (追加、変更、削除、未変更、またはすべて) の詳細を表示するよう選択します。

カタログ・コンソールで、カタログを選択して「差分」ボタンをクリックします。「カタログ差分」ウィザードが表示されます。ウィザードの各ステップを完了します。

1. カタログの選択: カタログ・コンソールからカタログ選択項目の名前が自動的に入力されます。

2. バージョン 1 の選択: 1 つ目のカタログ・バージョンを選択します。

3. バージョン 2 の選択: 2 つ目のカタログ・バージョンを選択します。

4. 差分タイプの選択: 疑問符 (?) アイコンをクリックして差分タイプを選択してから、「保管」をクリックしてウィンドウを閉じます。その後、「選択」をクリックします。

5. 「差分要約」テーブルが表示されます。「表示」ボタンをクリックして、アイテム・リストの詳細を表示します。

図 3. 4 - 差分要約

カタログ・ロールバック

カタログの「ロールバック」によって、現在使用中のバージョンのカタログを、変更済みアイテムを含む場合もある別のバージョンのカタログに変更できます。カタログに加えられた変更が後に不必要であることが分かったり、偶然に変更してしまった場合に、特にこの機能が役立ちます。

「ロールバック」ボタンをクリックしてから、ロールバック先のバージョンのカタログを選択する必要があります。カタログには、データが WebSphere Product Center に入る (インポート) 直前と、WebSphere Product Center から出た (エクスポート) 直後に、それぞれバージョンが付されます。

デフォルトでは、各バージョンには 2 つのプロパティーに関して名前が付けられます。(A) 実行された操作、(B) 操作が実行された日時です。

慎重に使用してください!!! この操作は、元に戻せません。

: 仕様はカタログ・ロールバックの際に戻らないため、アイテムは最新の仕様に基づいて表示されます。仕様ノードの属性が削除されると、ロールバック・バージョンには存在しますが、表示はされません。

カタログ・ロールバックの実行

別のカタログ・バージョンにロールバックするには、以下のようにします。

1. カタログ・コンソールで、カタログ名の横にあるラジオ・ボタンをクリックして、「ロールバック」ボタンをクリックします。

2. ドロップダウン選択からカタログ・バージョンを選択して、「選択」ボタンをクリックします。このアクションは元に戻せないことを指摘するメッセージが表示されますので、「カタログのロールバック」ボタンをクリックしてからポップアップ・ダイアログ内の「OK」をクリックしてアクションを確認すると次に進みます。

図 3.5 - ロールバックするカタログの選択

3. ロールバックがスケジュールされます。ステータス・アイコンをクリックすると、状況が表示されます。

: ロールバックが完了すると、選択されたバージョンの後に生じたすべてのカタログ・バージョンは「バージョン」テーブルからクリアされます。


カタログ属性

カタログの属性は、「カタログの詳細」画面で表示/変更が可能です。カタログの属性を表示するには、2 つの方法があります。

カタログ属性

名前

カタログの名前

仕様 関連したカタログ仕様の名前

1 次階層

使用している 1 次階層

2 次階層の追加 (Add Secondary hierarchy)

「+ 追加 (+ADD)」ボタンをクリックすると、2 次階層が組み込まれます

配列の使用 チェック・マークを付けると、カタログに配列が適用されます。

次の名前のバージョンの追加

カタログ・バージョンの名前をカスタマイズします。

カタログ表示属性 左ペインに表示する属性を選択します。
ユーザー定義コア属性コレクション カタログに関連したユーザー定義コア属性コレクションを選択します。

エントリー作成スクリプト

アイテム/カテゴリーに対するデータ検索後に実行するスクリプトを作成します。

プリプロセス・スクリプト

カタログにインポートされる前にデータを操作するスクリプトを作成します。

ポストプロセス・スクリプト

カタログにインポートされてからデータを操作するスクリプトを作成します。

ポストセーブ・スクリプト

アイテムの保管後に実行するスクリプトを作成します。

リンク属性

他のカタログにリンクされたノードを表示します。

バージョンの要約

カタログのすべてのバージョンを表示します。

データをインポートまたはエクスポートする前に、データの検証および加工のために、スクリプトを作成します。カタログ属性では、異なるステージ (インポート前、保管後、エクスポート前)に処理する多様なスクリプト・タイプの選択が可能です。カタログに使用されている仕様によっては、検証や値ルールの適用などの、データに対するさらなる操作も可能です。カタログ属性スクリプトと仕様属性の定義の組み合わせによって、データの操作時に柔軟性を持たせることができます。

データを処理するのに使用できるスクリプトのタイプやルールはたくさんありますが、すべてのタイプを定義する必要はなく、各タイプは以下にリストされている指定された順序で実行されます。


2 次階層

「カタログの詳細」画面を使用すると、複数の階層を 1 つのカタログに関連付けることができます。 1 次階層は除去できません。

2 次階層の追加

1. カタログ・コンソールから、カタログを選択して「属性」をクリックします。

2. 「2 次階層の追加 (Add a Secondary hierarchy)」ドロップダウン選択で階層を選択して、「+ 追加 (+ADD)」をクリックします。

3. このアクションを確認するメッセージが表示されます。

4. 必要な場合には、他の 2 次階層を追加します。

5. 関連付けられた階層を除去するには、「削除」ボタンをクリックします。確認ダイアログ・ボックスが表示されます。 


ユーザー定義ログ

ユーザー定義ログ機能は、カタログまたは階層の差を追跡するのに使用できます。すべての変更がキャプチャーされ、「カタログまたは階層内のログ・リンク (Log link in the Catalog or Hierarchy)」詳細画面に表示されます。ログは、カタログ/階層の詳細画面で作成された使用可能なスクリプトに対して作成できます。

カタログのユーザー定義ログの作成

1. カタログ・コンソールから、カタログを選択して「属性」をクリックします。カタログの詳細情報が表示されます。

2.「ログ」をクリックすると、ユーザー定義ログのテーブルが表示されます。「新規」をクリックすると、新しいユーザー定義ログが作成されます。

3. ログの名前と説明を入力し、必要であれば「実行ログ」チェック・ボックスにチェックを入れてから、「+ 追加 (+ADD)」をクリックします。

: 「実行ログ」ボックスにチェックを入れないと、システムは最新の変更をキャプチャーします。チェックを入れる場合には、加えられたすべての変更をシステムはキャプチャーします。

4. 「カタログの詳細」画面で、ログを作成して書き込むスクリプト (つまりポストセーブ・スクリプト) を選択します。スクリプトの作成に関する詳細は、WebSphere Product Center の Scripting Documentation を参照してください。

カタログのユーザー定義ログの編集

1. カタログ・コンソールから、カタログを選択して「属性」をクリックします。カタログの詳細情報が表示されます。

2.「ログ」をクリックすると、ユーザー定義ログのテーブルが表示されます。編集するログ名の横にある「編集」ボタンをクリックします。

3. 変更を加えてから、「保管」をクリックします。

カタログのユーザー定義ログの削除

1. カタログ・コンソールから、カタログを選択して「属性」をクリックします。カタログの詳細情報が表示されます。

2.「ログ」をクリックすると、ユーザー定義ログのテーブルが表示されます。

3. 削除するログ名の横にある「削除」アイコンをクリックします。

階層のユーザー定義ログの作成

1. 階層コンソールから、階層を選択して「属性」をクリックします。ツリーの詳細情報が表示されます。

2.「ログ」をクリックすると、ユーザー定義ログのテーブルが表示されます。「新規」をクリックすると、新しいユーザー定義ログが作成されます。

3. ログの名前と説明を入力し、必要であれば「実行ログ」チェック・ボックスにチェックを入れてから、「+ 追加 (+ADD)」をクリックします。

4. 「カテゴリーの詳細 (Category Details)」画面で、ログを作成して書き込むスクリプト (つまりポストセーブ・スクリプト) を選択します。スクリプトの作成に関する詳細は、WebSphere Product Center の Scripting Documentation を参照してください。

階層のユーザー定義ログの編集

1. 階層コンソールから、階層を選択して「属性」をクリックします。ツリーの詳細情報が表示されます。

2.「ログ」をクリックすると、ユーザー定義ログのテーブルが表示されます。編集するログ名の横にある「削除」アイコンをクリックします。

3. 変更を加えてから、「保管」をクリックします。

カタログのユーザー定義ログの削除

1. 階層コンソールから、階層を選択して「属性」をクリックします。ツリーの詳細情報が表示されます。

2.「ログ」をクリックすると、ユーザー定義ログのテーブルが表示されます。

3. 削除するログ名の横にある「削除」アイコンをクリックします。