データ変換

データ変換とは、あるオペレーティング・システムで認識される形式のデータを、別のオペレーティング・システムで認識される、特性の異なる (数値順序など) 形式に変換する処理のことです。

数値を保管するために異なるメソッドを使用するシステムのネットワークを使用するか、または異なるコード・ページでデータを表示するユーザー間で通信する必要がある場合、データ変換のインプリメント方法を考慮する必要があります。

数値順序
数値およびエンコードの面については、以下のことを考慮してください。
  • ビッグ・エンディアン対リトル・エンディアン
  • WebSphere MQ 内のエンコード値 (MQMD 内の「エンコード 」フィールド)

    エンコード値は、システム固有です。 例えば、Windows は通常、546 というエンコード値を持っており、その 16 進値は X'00000222' です。 16 進数字の最後の 3 桁は、以下のものを示します。

    1. 浮動小数点数値フォーマット

      この値は、1 (通常の IEEE フォーマットのバイト順序)、2 (逆方向の IEEE フォーマットのバイト順序)、または 3 (通常の zSeries フォーマットのバイト順序) にすることができます。

    2. パック 10 進数フォーマット

      この値は、1 (通常のバイト順序) または 2 (逆方向のバイト順序) にすることができます。

    3. 16 進数フォーマット

      この値は、1 (通常のバイト順序) または 2 (逆方向のバイト順序) にすることができます。

    バイト内のビット順序は逆方向になることはありません。 通常のバイト順序とは、最下位数字が最高アドレスを占めていることを意味します。

    通常のバイト順序で数字を処理するシステムは、ビッグ・エンディアン (z/Series、iSeries、Linux、および UNIX) です。 逆方向バイト順序で数字を処理するシステムは、リトル・エンディアン (主に PC) です。

    数値順序に関する詳細については、「WebSphere MQアプリケーション・プログラミング・リファレンス」の付録 D の『Machine Encodings』を参照してください。

コード・ページ変換
コード・ページ変換は、以下のいずれかの理由で必要になる場合があります。
  • ASCII 対 EBCDIC
  • 各国語
  • オペレーティング・システム固有のコード・ページ

WebSphere MQ におけるコード・ページ・サポートに関する詳細については、「WebSphere MQアプリケーション・プログラミング・リファレンス」を参照してください。

WebSphere Event Broker を使用する場合、WebSphere MQのデータ変換機能を使用することができます。

WebSphere MQ 機能

ヘッダーおよびメッセージ本体は、MQMD 値およびその他のヘッダー・フォーマット名に応じて変換されます。 メッセージの本体を変換するために、データ変換出口をセットアップすることが必要になる場合があります。

WebSphere MQ の機能を使用する場合、メッセージ全体は、WebSphere MQ ヘッダーのフォーマットの設定に応じて、指定されたエンコードおよび CCSID に変換されます。

WebSphere MQ 機能を使用したデータ変換に関する詳細については、「WebSphere MQアプリケーション・プログラミング・リファレンス」の付録 F『Data Conversion』を参照してください。

関連概念
メッセージ・フローの概要
関連タスク
データ変換のメッセージ・フローの構成
関連資料
組み込みノード
サポートされるコード・ページ
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 Last updated: 5 01, 2006
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