mqsichangetrace コマンド - z/OS®

mqsireporttrace コマンドを使用すれば、現在有効のトレース・オプションを表示することができます。

構文

z/OS コンソール・コマンド

ユーザー・トレース

サービス・トレース

パラメーター

-u
(コンポーネントがブローカーの場合にのみ、ユーザー・トレースに必須)。

ユーザー・トレース・オプションが変更されることを指定します。 このオプションは、ブローカー (つまり、構成マネージャー または ユーザー・ネーム・サーバー ではない) に対してこのコマンドを発行した場合にのみ有効です。

-e EgName
(ユーザー・トレースには必須。サービス・トレースではオプション)

トレース・オプション (例えば、開始や停止など) が変更される実行グループを識別します。 このオプションは、ブローカーにのみ有効です。

この名前は大文字と小文字が区別されるため、名前が大/小文字混合の場合は、名前を単一引用符で囲んでください。

-f MessageFlow

(オプション) トレース・オプションが変更されるメッセージ・フローを識別します。このオプションは、実行グループ (フラグ -e) を指定した場合にのみ有効です。

この名前は大文字と小文字が区別されるため、名前が大/小文字混合の場合は、名前を単一引用符で囲んでください。

-r

(オプション) このオプションは、トレース・ログのリセットを要求します。つまり、現行レコードはすべて廃棄されます。新規トレースを開始し、ログ中のすべてのレコードが新規トレースで固有になるようにする場合にこのオプションを使用します。

このオプションは、実行グループ (フラグ -e) を指定した場合にのみ有効です。

-l Level
(オプション) トレースのレベルを設定します。これは以下のいずれかでなければなりません。
  • normal。基本レベルのトレース情報を提供します。
  • none。トレースをオフに切り替えます。
  • debug。基本レベルより広範囲のトレースを提供します。

これはすべてのコンポーネントに有効で、各コンポーネントはデフォルト値 none を使用して作成されます。 このパラメーターを指定しない場合、現行値は変更されません。この値を正常に変更した後は、その値が持続します。

-m Mode
(オプション) トレース情報がバッファーに入れられる方法を指示します。
  • safe。このモードでは、トレース・エントリーが生成時にファイルに書き込まれます。
  • fast。このモードでは、トレース・エントリーはバッファーに入れられ、バッチ中のファイルに書き込まれます。
各コンポーネントの初期デフォルト値は safe です。このパラメーターを指定しない場合、現行値は変更されません。
このパラメーターは、指定したコンポーネントが以下の場合にのみ有効です。
  • ブローカー。この値を変更すると、実行グループ (指定した場合) またはエージェント・コンポーネント (実行グループを指定しない場合) のトレースに影響があります。
  • ユーザー・ネーム・サーバー。この値を変更すると、コンポーネント全体のトレースに影響があります。この 2 番目のオプションはサービス・トレースのみに有効で、この値を正しく変更した後は永続的になります。
-c Size
(オプション) トレース・ファイルのサイズ (KB)。このパラメーターを指定しない場合、現行値は変更されません。各コンポーネントはデフォルト値 4096KB から開始します。 このオプションを指定すると、デフォルト値はリセットされます。 指定できる最大値は、その後 mqsireadlog コマンドを使用してどのようにログを読み取るかによって異なります。
  • -f オプションを設定してこのコマンドを使用すると、ログ・ファイルはファイル・システムから直接読み取られます。 この場合、指定できる最大値は 2097151 です。これは、最大で 2 GB (ギガバイト) のトレース・ファイルを作成できます。
  • -f オプションを設定しないでこのコマンドを使用すると、ログを取得するために WebSphere® MQ メッセージがブローカーに送信されます。 この場合、トレース・ファイルは 70 MB (メガバイト) を超えることはできません。 設定できる最大値は 70000 です。

トレース・ファイルを取得したいが、サイズを小さく抑えたい場合は、このパラメーターに低い値を使用するか、またはこのコマンドにリセット (-r) オプションを指定して、トレース・ログをクリアします。この方法を採用すると、フォーマット・プロセス (mqsiformatlog) が高速になり、タスクを実行するのに必要なリソースが少なくなるという利点があります。

このパラメーターは、指定したコンポーネントが以下の場合にのみ有効です。
  • ブローカー。この値を変更すると、実行グループ (指定した場合) またはエージェント・コンポーネント (実行グループを指定しない場合) のトレースに影響があります。
  • ユーザー・ネーム・サーバー。この値を変更すると、コンポーネント全体のトレースに影響があります。この 2 番目のオプションは、サービス・トレースのみに有効です。

サービス・トレース限定の追加パラメーター

以下のオプションは、IBM® サポート・センターまたは BIPxxxx メッセージによって指示された場合にのみ使用してください。

-t

(必須) サービス・トレース・オプションが変更されることを指定します。

-b

(必須) 指定したコンポーネントの agent サブコンポーネントのサービス・トレース・オプションが変更される (例えば、開始または停止される) ことを指定します。 このフラグは、-t も指定されている場合にのみ指定できます。

デフォルトの実行グループのユーザー・トレースを収集して処理するには、以下のコマンドを使用します。
F MQP1BRK,ct U=YES, E='DEFAULT', L=NORMAL, C=5000
PDSE メンバー BIPRELG の場合は、mqsireadlog のオプションを、以下のように設定します。
U= E=DEFAULT
デフォルトの実行グループ中のフロー f1 のサービス・トレースを収集して処理するには、以下のコマンドを使用します。
F MQP1BRK,ct U=YES, E='DEFAULT', F='F1', M=FAST
PDSE メンバー BIPRELG の場合は、mqsireadlog のオプションを、以下のように設定します。
T=, E=DEFAULT, F=F1
エージェントのサービス・トレースを収集して処理するには、以下のコマンドを使用します。
F MQP1BRK,ct T=YES, B=YES, M=FAST, L=DEBUG
PDSE メンバー BIPRELG の場合は、mqsireadlog のオプションを、以下のように設定します。
T=, B=AGENT
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最終更新 : 2009-02-13 10:23:34

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