z/OS でのスタック・サイズの増加

コンポーネント・プロファイル内で LE_CEE_RUNOPTS 環境変数を変更または追加することで、z/OS® 上のスタック・サイズを変更してください。

z/OS のブローカー・コンポーネントは、XPLINKage (追加のパフォーマンス・リンケージ) を使用してコンパイルされ、ランタイム・コードに最適化が追加されます。 ただし、初期スタック・サイズが十分に大きくない場合は、スタック・エクステントが使用されます。各エクステントで 128 KB が使用されます。十分に大きい下位スタック・サイズを選択してください。スタック・エクステントが使用されると、XPLINK のパフォーマンスが低下することがあるためです。

適切なスタック・サイズを判別するために、Language Environment®レポート・ストレージ・ツールを使用できます。

このツールを使用するには、_CEE_RUNOPTS 環境変数に RPTSTG オプションを使用して、メッセージ・フローをテストします。 このオプションは、実動を意図したメッセージ・フローの開発およびテスト中に、コンポーネント・プロファイル (ブローカーの BIPBPROF) 内に設定します。以下に例を示します。
export _CEE_RUNOPTS=XPLINK¥(ON¥),RPTSTG(ON)
次いで、コンポーネント・プロファイル内で LE_CEE_RUNOPTS 環境変数を変更または追加することで、z/OS 上のスタック・サイズのデフォルト値をオーバーライドすることができます。
コンポーネント・プロファイルを更新するには、以下の手順を踏んでください。
  1. コンポーネントを停止します。
  2. プロファイルに必要な変更を行います。
  3. BIPGEN を実行依頼し、ENVFILE を再作成します。
  4. コンポーネントを再始動します。
例えば、以下の行の 50 K および 512 K というデフォルト値を変更できます。
export _CEE_RUNOPTS=XPLINK(ON),THREADSTACK(ON,50K,15K,ANYWHERE,KEEP,512K,128K)

RPTSTG オプションを使用すると、アプリケーションの実行時間が長くなるため、メッセージ・フローの開発の補助手段としてのみ使用し、最終的な実稼働環境では使用しないでください。 必要となる正確なスタック・サイズを判別できたら、このオプションを _CEE_RUNOPTS 環境変数から除去してください。

XPLINK スタックは仮想ストレージで減少しますが、古い標準リンケージは増加します。メッセージ・フローが、標準リンケージ規則によってコンパイルされたユーザー定義ノードを使用する場合は、上位スタック・サイズの適切な値を設定してください。

関連概念
スタック・ストレージ
関連タスク
Windows、Linux、および UNIX システムでのスタック・サイズの増加
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最終更新 : 2009-02-13 10:23:03

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