デプロイメントのキャンセル

デプロイメントを取り消すと、ブローカーが未解決のデプロイメントに応答しないと想定することが 構成マネージャー に通知されます。

構成マネージャーは、常に各ブローカーに対して進行中のデプロイを 1 つだけ許可するので、デプロイメントを取り消すことが必要になる場合があります。 何らかの理由でブローカーがデプロイメント要求に応答しない場合でも、構成マネージャーはデプロイメントがすでに進行中であると認識して、ブローカーに達するために続けてデプロイ要求を出すことができません。

その後、キャンセルされた未解決のデプロイに対してブローカーが実際には応答 する場合、それは構成マネージャーによって無視され、ブローカーで実行されていた事柄と、構成マネージャーによって提供される情報の間でその後に不整合が生じます。

こうした不整合のリスクがあるため、ブローカーが以前のデプロイメント要求を処理できないことが確実な場合にのみ、デプロイメントのキャンセルだけが最後の手段として推奨されます。 ただし、デプロイメントをキャンセルする前に、処理されないことが未解決のデプロイメント・メッセージを手動で除去することができます。

デプロイメントは 2 つの方法でキャンセルできます。

ドメインへのデプロイメントのキャンセル

ドメインへのデプロイメントのキャンセルには、以下の効果があります。
  • 構成マネージャーは、ドメイン内でデプロイメントが未解決になっているすべてのブローカーは応答しないと想定します。
  • ドメイン内の未解決のデプロイメントのロックはすべて除去されます。
  • まだ処理されていないデプロイメント・メッセージは、ドメイン内のどのブローカーからも、構成マネージャーによって除去されることはありません。 構成が正常にデプロイされたブローカーについては、デプロイされた情報はそのブローカーに保持されます。
使用すべきとき
これらの条件が両方とも該当する場合にのみ、ドメイン・デプロイメントをキャンセルします。
  • デプロイメントを試行して、エラー・メッセージ BIP1510 を受け取った。
  • デプロイメントが未解決になっているブローカーが応答していない。
使用すべきで ない とき
  • ブローカーがデプロイメント要求に応答するのに単に長い時間がかかっている場合。 例えば、ブローカーが一時的に停止している可能性があります。
  • 他のユーザーが同時にドメインにデプロイしている場合。
  • 1 つのブローカーだけが応答しない場合か、少数のブローカーが応答しない場合。 この場合は、代わりに個々のブローカーへのデプロイメントをキャンセルしてください。

ブローカーへのデプロイメントのキャンセル

個々のブローカーへのデプロイメントのキャンセルには、以下の効果があります。
  • 構成マネージャーは、特定のブローカーが未解決になっているデプロイメントには応答しないと想定します。
  • そのブローカーに対する未解決のデプロイメントのロックだけが除去されます。
  • 構成マネージャーは、まだ処理されていないデプロイメント・メッセージをブローカーから除去しようとします。 これは、ブローカーと構成マネージャーが同じキュー・マネージャーを共用する場合、およびメッセージがブローカーによってまだ処理されていない場合にのみ成功します。
使用すべきとき
これらの条件が両方とも該当する場合にのみ、ドメイン・デプロイメントをキャンセルします。
  • デプロイメントを試行して、エラー・メッセージ BIP1510 を受け取った。
  • ブローカーが応答しない。
使用すべきで ない とき
  • ブローカーがデプロイメント要求に応答するのに単に長い時間がかかっている場合。 例えば、ブローカーが一時的に停止している可能性があります。
  • 接続している構成マネージャーが、バージョン 6.0 以降である。バージョンがそれより前のものである場合、特定のブローカーに対するデプロイメントをキャンセルしても効果はありません。その代わりに、ドメイン全体のデプロイメントをキャンセルする必要があります。
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最終更新 : 2009-02-13 10:23:16

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