メッセージ・サービス・フォルダー

WebSphere® MQ 製品で使用するために定義されているフォルダーの数。

<mcd>
メッセージ内容記述子
<psc>
パブリッシュ/サブスクライブ コマンド
<pscr>
パブリッシュ/サブスクライブ コマンドの応答
<usr>
アプリケーション (ユーザー) 定義のプロパティー
変更の始まり<jms>変更の終わり
変更の始まりJava Messaging Service変更の終わり

各フォルダーはそれぞれ別々の NameValueData フィールドに入っており、 それぞれのフィールドの前に NameValueLength フィールドがあります。

独立系ソフトウェア・ベンダーは、フォルダーに別の名前を選択することができます。 ただし、命名に関する競合と問題が起きないように、選択したフォルダー名の接頭部にそれぞれのインターネット・ドメイン・ネームを使用してください。 例えば、ドメイン・ネームが ourcompany.com のベンダーは、次のようなフォルダー名にします。
com.ourcompany.xxx  または com.ourcompany.ourData

mcd フォルダー

<mcd> フォルダーには、 WebSphere MQ メッセージでメッセージ・データの構造体を説明する、以下のエレメントを含めることができます。 これらはすべて文字ストリングで、大/小文字を区別します。
<Msd>
メッセージ・サービス・ドメイン
有効な値は以下のとおりです。
mrm
変更の始まりそのメッセージは、MRM ドメインによって解析されます。変更の終わり
xmlnsc
変更の始まりそのメッセージは XML で、XMLNSC ドメインによって解析されます。変更の終わり
xmlns
変更の始まりそのメッセージは XML で、XMLNS ドメインによって解析されます。変更の終わり
xml
変更の始まりそのメッセージは XML で、XML ドメインによって解析されます。変更の終わり
mime
変更の始まりそのメッセージは MIME 標準を使用し、MIME ドメインによって解析されます。変更の終わり
idoc
変更の始まりそのメッセージは WebSphere MQ Link for R/3 の SAP ALE IDoc で、IDOC ドメインによって解析されます。変更の終わり
none
メッセージは不透明な BLOB として扱われ、変更されることなく受信側に送達されます。

各ドメインについての説明は、パーサーを参照してください。

<Set>
メッセージの定義が含まれるメッセージ・セットの名前。
<Type>
このメッセージに対応し、しかも指定されたメッセージ・セット内にあるメッセージ・タイプの名前。単純なメッセージ・タイプの形式は {namespace-uri}:name です。 ここで name とはメッセージの名前です。

{namespace-uri}name という形式 (つまり、コロンなし) も、WebSphere Event Broker 製品の以前のバージョンとの互換性を維持するのに有効です。

バージョン 2.1 では、このエレメントはメッセージ・タイプの名前ではなく ID を指定します。

<Fmt>
このメッセージに対応し、しかも指定されたメッセージ・セット内にある MRM 物理形式の名前。

バージョン 2.1 では、このエレメントは MRM 物理形式の名前ではなく ID を指定しています。

<Set> エレメントは、 <Msd> が mrmxmlnsc、または idoc のときに必要です。

<Type> エレメントは、<Msd> が mrm のときに必要です。

<Fmt> エレメントは、<Msd> が mrm または idoc のときに必要です。

MQRFH2 ヘッダーが出力メッセージ・ツリー内にある場合、 <mcd> フォルダーが常に追加されて値が取り込まれます。 これは、MQRFH2 ヘッダーがメッセージのメッセージ・テンプレートを正しく反映するようにするためです。 <mcd> フォルダーは、 MQRFH2 フォルダーから除去しないでください。 それが、例えば Compute ノードなどによって削除された場合には、 ノードから出る際に自動的に追加されて再び値が取り込まれます。

ヒント: この出力メッセージが別のメッセージ・フローに送られる場合、 MQRFH2 ヘッダー内の <mcd> フォルダーは、 受信メッセージ・フロー内の MQInput ノードのプロパティーに優先します。 そうならないようにするには、以下のいずれかのアクションを実行します。
  • 受信メッセージ・フローで、ResetContentDescriptor ノードを MQInput ノードの後に使用します。 これにより、入力メッセージが必要なドメインに変換されます。
  • 送信メッセージ・フローでは、Compute ノード内で、 次の ESQL を使用して BLOB へのメッセージをシリアライズします。
    SET OutputRoot.BLOB.UnknownParserName = '';
    SET OutputRoot.BLOB.BLOB = ASBITSTREAM(InputBody);

psc フォルダー

<psc> フォルダーは、 パブリッシュ/サブスクライブ・コマンド・メッセージをブローカーに送るために使用されます。

NameValueData フィールドで許可される psc フォルダーは、1 つだけです。

詳細については、コマンド・メッセージを参照してください。

pscr フォルダー

<pscr> フォルダーは、 パブリッシュ/サブスクライブ・コマンド・メッセージへの応答でブローカーからの情報を入れるために使用されます。

応答メッセージ内には、pscr フォルダーは 1 つだけ存在します。

詳細については、ブローカー応答メッセージを参照してください。

ブローカーは、パブリッシュ/サブスクライブ・アプリケーションから受け取るメッセージで、このフォルダーを無視します。

usr フォルダー

<usr> フォルダーの内容モデルには、次のような特性があります。
  • コロンを含んでいない、任意の有効な XML 名をエレメント名として使用できる。
  • グループではない単純エレメントのみを使用できる。
  • すべてのエレメントはデフォルト・タイプのストリングをとる。
  • すべてのエレメントはオプションであるが、フォルダー内に 2 回以上出現してはならない。
  • MQRFH2 インスタンスには、最大で 1 つの <usr> フォルダーを入れることができる。
変更の始まり

jms フォルダー

<jms> フォルダーのコンテンツ・モデルには、以下の MQRFH2 JMS フィールドが含まれます。
  • Dst - JMSDestination ヘッダー・フィールドを表します。
  • Div - JMSDeliveryMode ヘッダー・フィールドを表します。
  • Exp - JMSExpiration ヘッダー・フィールドを表します。
  • Pri - JMSPriority ヘッダー・フィールドを表します。
  • Tms - JMSTimestamp ヘッダー・フィールドを表します。
  • Cid - JMSCorrelationID ヘッダー・フィールドを表します。
  • Rto - JMSReplyTo ヘッダー・フィールドを表します。

JMS メッセージの内容について詳しくは、JMS メッセージ構造を参照してください。

関連概念
パーサー
変更の終わり
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最終更新 : 2009-02-13 10:23:41

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