メッセージ・フローのデプロイ時の問題の解決

  1. デプロイ時に問題をデバッグするには、以下のログを確認してください。

    これらのログは別個のコンピューターにある場合があり、デプロイメントが正常に行われたことを確認するにはワークベンチ出力と一緒に使用する必要があります。

    デプロイメントが正常に行われたことをチェックするには、mqsilist コマンドを使用するか、 または Windows イベント・ログまたはブローカー・ドメイン・イベント・ログを調べてください。

  2. デプロイメント問題が生じた場合、このチェックリストを使用します。
    • リモート・キュー・マネージャーが実行されていることを確認します。
    • チャネルが実行されていることを確認します。
    • チャネル状況を表示して、送信されるシステム・メッセージの数が増えているかどうかを調べます。
    • リモート・エンドからチャネルをチェックします。
    • キュー・マネージャー名をチェックします。
    • チャネルがクラスター・チャネルであるかどうか判別します。

このトピックでは、メッセージ・フローまたはメッセージ・セットをデプロイする際に生じる可能性のある共通問題のいくつかに対処するためのアドバイスを示します。
デプロイの準備:
デプロイメント中:
デプロイメントのキャンセル:
デプロイメント後:

ブローカーのアーカイブ・ファイルに追加するマイグレーション済みのメッセージ・フローを使用できない

ブローカー・アーカイブ・ファイルをブローカーにドラッグできない

コンパイル済みメッセージ・フロー (.cmf) ファイルが生成されなかった

メッセージ・フローをテスト・システム上でしかデプロイできない

デプロイメントはブローカーが存在しないことを示している

構成マネージャー がデプロイしようとしているブローカーが存在しない

構成マネージャーがメモリー不足であることを報告する

z/OS 上でデプロイするときにエラー・メッセージが出る

z/OS において、複数のメッセージ・フローのインスタンスを処理する共用キューに対し、期待された入力の逐次化が行われない

MQe ノードが、バージョン 6.0 ブローカーへのデプロイメント後に、予想通りに動作しない

デプロイ時にエラー・メッセージが出される

デプロイメント中に生成される可能性のあるエラー・メッセージとその説明を以下にリストします。

メッセージ BIP1536
  • シナリオ: 構成マネージャーが 1 つのユーザー ID を使用して実行するよう定義しており、ブローカーが別のユーザー ID を使用して別のコンピューターで実行するよう定義しています。メッセージ・フローをブローカーにデプロイする際に、デプロイメントは正常に行われますが、エラー・メッセージ BIP1536 が出されます。
  • 説明: ブローカーと構成マネージャーを実行する際の ID が違うので、構成マネージャーは内部サブスクリプション用にブローカーを登録できません。ブローカーと構成マネージャーは、パブリッシュ/サブスクライブにより内部メッセージを相互に中継します。 これらのメッセージは WebSphere MQ により送信され、特定の権限が必要です。
  • 解決策:
    • ブローカーのユーザー ID が mqm および mqbrkrs グループのメンバーであることを確認します。
    • 構成マネージャーを実行しているコンピューター上で、ブローカーのユーザー ID を定義します。
    • ブローカーを実行しているコンピューター上で、構成マネージャーのユーザー ID を定義します。
    • すべての ID が小文字で、コンピューター間で互換性があることを確認します。
メッセージ BIP1536 および BIP7017
  • シナリオ: エラー・メッセージ BIP1536 および BIP7017 が表示されます。
  • 説明: ブローカー状況の変更を処理するトピックで内部サブスクリプションを登録する際に、構成マネージャーに問題があります。このため、完全な構成をデプロイするたびに登録を試行します。この問題の原因はメッセージ BIP7017 に示されます。これは、ユーザー・ネーム・サーバーが構成された状態で実行していますが、デプロイ先のブローカーのユーザー・キャッシュに構成マネージャー・サービス・ユーザー ID がないことを示しています。
  • 解決策: 以下の検査を行います。この問題を識別して訂正すると、サブスクリプションは次にデプロイするときに以下のように正常に登録されます。
    • ユーザー・ネーム・サーバーが開始していることを確認します。
    • ユーザー・ネーム・サーバーとブローカーの間の WebSphere MQ チャネルが開始していることを確認します。
    • ユーザー ID がユーザー・ネーム・サーバーのドメイン内に存在していることを確認します。
変更の始まりメッセージ BIP2045
  • シナリオ: エラー・メッセージ BIP2045 が、デプロイメント後に Message Brokers Toolkit に表示されます。
  • 説明: 各ブローカーは、ブローカーを定義する際に 構成マネージャーに保管される汎用固有 ID (UUID) によって識別されます。 UUID は、最初のデプロイメント・メッセージを受け取る際に、ブローカーにも保管されます。ブローカーが別の UUID を含むデプロイメント・メッセージを受け取る場合、ブローカーはデプロイメント・メッセージをリジェクトし、エラー・メッセージ BIP2045 を出します。これは、以下の状況で生じることがあります。
    • 2 番目の構成マネージャーからデプロイしようとする場合。このシナリオはサポートされません。
    • 構成マネージャーを再作成するが、ブローカーは再作成しない場合。
    • ブローカーを削除および再作成中に、WebSphere MQ チャネルに関連した問題が発生する場合。
  • 解決策: 1 つのブローカーを制御するために複数の構成マネージャーを使用していないことを確認します。 これが問題ではない場合は、BIP2045 エラー・メッセージの指示に従い、ブローカーを再作成し、メッセージ・フロー・アプリケーションを再デプロイすることによりブローカーの制御を取り戻します。
変更の終わり
メッセージ BIP2066
  • シナリオ: エラー・メッセージ BIP2066 が表示されます。
  • 説明: ブローカーのタイムアウト ConfigurationTimeout および ConfigurationDelayTimeout (デフォルトは 60 秒) が満了する前に、実行グループによってデプロイメント要求が確認されませんでした。
  • 解決策: mqsicreatebroker および mqsichangebroker コマンドの -g および -k パラメーターを使用して、これらのタイムアウトを変更します。
メッセージ BIP2242
  • シナリオ: エラー・メッセージ BIP2242 が表示されます。
  • 説明: ブローカーのタイムアウト ConfigurationTimeout (デフォルトは 300 秒) が満了する前にデプロイ (構成変更) 要求が受け入れられませんでした。このタイムアウトは、メッセージ・フローが現在のメッセージの処理を完了してからデプロイ要求を受け入れるのに十分な長さである必要があります。
  • 解決策: mqsicreatebroker および mqsichangebroker コマンドの -g および -k パラメーターを使用して、これらのタイムアウトを設定します。
  • シナリオ: ブローカーへのデプロイ時に、エラー・メッセージ BIP7053S が表示されます。
  • 説明: このエラーはマルチ TCP/IP スタック環境で生じ、UNIX システム・サービス (USS) TCP/IP 環境が正常にセットアップされていないことを示します。
    WebSphere Event Brokerは、特定のシステムのホスト名を取得するために USS 機能を使用します。 デフォルトのホスト名が USS 環境で正常にセットアップされていない場合に、以下のエラー・メッセージが表示されます。
    BIP7053S: Broker $SYS_mqsi 0 unexpected Java exception java.lang.Error: -2103399272!java.net.UnknownHostException :
    Hostname: Hostname
    エラー・メッセージで報告されるホスト名は、gethostname 呼び出しの結果としてブローカーに戻されたホスト名です。
  • 解決策: TCP/IP 環境が USS で正常に構成されていることを確認します。

デプロイメントをキャンセルする場合、mqsilist では実行グループのメッセージ・フローが表示されるのに対し、ツールではこれが表示されない

デプロイの結果が通知されない

デプロイメントが正常に行われたことを確認できない

デプロイされたメッセージ・フローが見つからない

削除されたブローカーがドメイン・ナビゲーターに残っている

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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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