課題 1.3: Web サービスの作成

始める前に、『課題 1.2: WSDL ファイルのインポートと検証』を完了しておく必要があります。

サーバーの開始

Web サービスの作成を試みる前には、Web サービスがそこで実行する WebSphere Application Server を開始しておくようにお勧めします。 Web サービス・ウィザードでサーバーを開始することはできますが、ご使用のマシンの速度に応じて、 開始するのに数分かかることがあるので、始める前にサーバーを開始すると、 ウィザードを完了する速度を増大させるだけでなく、 サーバーが開始するのに非常に長時間かかるためにウィザードがエラーを生成する機会を減らします。

サーバーを開始するには、「サーバー (Servers)」ビューでサーバーを右クリックし、「 開始 (Start)」を選択します。

ユーザーのワークスペースで「サーバー (Servers)」ビューが開いていない場合には、 「ウィンドウ (Window)」メニューで「ビューの表示 (Show View)」>「サーバー (Servers)」を選択してそれを開きます。

WSDL ファイルからの Web サービスの作成

「Web サービス」ウィザードは、新規 Web サービスを作成し、それを、 デプロイメントするために構成し、 さらにサーバーへ Web サービスをデプロイすることを支援します。 Web サービスがデプロイされると、ウィザードは、Web サービスをテストするためのクライアント・プロキシーとサンプル・アプリケーションの生成を支援します。 テストが完了すると、「エクスポート」ウィザードを使用して、UDDI Business Registry に Web サービスを公開することができます。

  1. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、Web プロジェクト内の文書 ConvertTemperature.wsdl を選択する。
  2. ファイル」>「新規」>「その他」の順にクリックする。 各種の「Web サービス」ウィザードを表示するために、「Web サービス」を選択します。 「Web サービス」ウィザードを選択します。 「次へ」をクリックします。
  3. 「Web サービス」パネルで、Web サービスのタイプとして「スケルトン EJB Web サービス」を選択する。 次のものも選択します。 この例の場合、次の選択項目を選択する必要があります。
    Web サービス・ウィザードの画面取り
  4. 「オブジェクト選択」ページで、WSDL ファイルを入力しておく必要がある。 入力していない場合には、インポートした WSDL ファイルを参照してください。
  5. 「サービス・デプロイメント構成」ページで、 デプロイメント設定値を指定することができる。 サーバー・サイドとクライアント・サイドの両方の構成で、デフォルトのランタイム環境として IBM Websphere ランタイム環境が設定されています。
    1. 「サーバー・サイド・デプロイメントの選択」セクションで、 「サーバー・プロジェクト」フィールドに TempEJB と入力し、 サーバー EAR フィールドに TempEJBEAR と入力する。
    2. 「クライアント・サイド環境の選択」セクションで、クライアント・タイプを Web プロジェクトのままにし、「クライアント・プロジェクト」フィールドに WebProjectClient と入力し、クライアント・プロジェクト EAR として WebProjectClientEAR を入力する。 サービスとクライアント・プロジェクトを別々の EAR に生成すると、 実行時にエラーが発生する可能性が少なくなります。
    3. 次へ」をクリックする。

    ステップで説明されている通りに完了されたサービス・デプロイメント構成ページとフィールドの画面取り
  6. 「Web サービス・スケルトン EJB 構成」ページで、ルーター・プロジェクトとして WebProject と入力する。
  7. 「Web サービス・テスト」ページで、クライアントまたはプロキシーを開発する前に Web サービスをテストするためのテスト機能を選択することができる。 Web サービス用のテスト機能として Web サービス・エクスプローラーを選択し、「起動」をクリックしてください。 このステップでは、WebSphere Application Server が開始するのに数秒かかる場合があります。
  8. Web サービス・エクスプローラーが Web ブラウザーに表示される。 操作リストから、「fahrenheitToCelsius」または「celsiusToFahrenheit」を選択します。 値フィールドに数字を入力し、「ジャンプ (Go)」をクリックしてください。 各操作の簡易実装が行われ、デフォルト値 -3 が戻されます。 両方の操作が正常に完了したら、ブラウザー・ウィンドウを閉じ、「Web サービス」ウィザードで「次へ」をクリックします。
  9. 「Web サービス・プロキシー」ページで、「プロキシーの生成」 にチェック・マークが付いていることを確認する。 「セキュリティー構成」の選択を No Security のままにして、WS-I 準拠を保持します。 「次へ」をクリックします。
  10. 「Web サービス・クライアント・テスト」ページで、「生成されたプロキシーをテストする」と「サーバー上でテストを実行する」の両方が選択されていることを確認する。 「メソッド」セクションで、すべてのメソッドの選択が行われていることを確認するか、 「すべて選択 」をクリックしてすべてのメソッドを選択してください。 ユーザーの Web サービスを UDDI レジストリーに公開したい場合には、 「次へ (Next)」をクリックして、Web サービス資料オプションを構成します。 ただし、このステップは、このチュートリアルでは扱っていません。 公開しない場合は、「終了」をクリックします。
  11. Web ブラウザーでサンプル・アプリケーションが起動される。 このアプリケーションを使用して、Web サービスをテストすることができます。 これを行うには、「メソッド」フレームでメソッドを選択し、「入力」フレームに入力値を入力し、 「起動」をクリックして「結果」フレームに結果を表示します。 「TestClient.jsp」ブラウザー・ウィンドウはまだ閉じないでください。 このウィンドウは、このチュートリアルのこれ以降の部分で、WS-I 準拠について Web サービス・トラフィックをテストするために使用されます。

これで、『課題 1.4: 温度変換メソッドの実装』を開始する準備が完了しました。

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