J2CA0056I、WLTC0017E、HWSP1445E、および HWSSL00E エラー・メッセージ

J2CA0056I

IMS リソース・アダプターが例外をスローした場合、その例外は、Java™ アプリケーション以外のコンポーネントでキャッチすることができます。例えば、デプロイ済みのアプリケーションを実行しているときには、IMS Connector for Java の例外が WebSphere® Application Server によってキャッチされることがよくあります。その場合、WebSphere Application Server は独自のメッセージを発行し、そのメッセージに IMS リソース・アダプターの 例外からのメッセージを組み込みます。例えば、実行タイムアウトが発生すると、コンソールに次のメッセージが表示されます。
  • J2CA0056I: The Connection Manager received a fatal connection error
    from the
    Resource Adaptor for resource myConnFactry.  The exception which
    was received is
    ICO0080E:
    com.ibm.connector2.ims.ico.IMSTCPIPManagedConnection@e59583c.
    processOutputOTMAMsg(byte[],IMSInteractionSpec, int) error. 
    Execution timeout has occurred for this interaction.The executionTimeout was [0] milliseconds.  The IMS Connect TIMEOUT
    was used.

J2CA0056I は、WebSphere Application Server から出される通知メッセージです。このメッセージ内の重大な接続エラー (fatal connection error) とは、 実行タイムアウトになった場合に IMS Connect がソケットを閉じることを 指しています。このような場合、WebSphere Application Server の Connection Manager が、ソケット用の接続オブジェクトを接続プールから除去します。

もう 1 つの例は、トランザクション (非永続的 ) ソケットをコミット・モード 0 対話に使用している場合に発生します。この場合は、コンソールに次のメッセージが表示されます。
  • J2CA0056I: The Connection Manager received a fatal connection error
    from the
    Resource Adaptor for resource  myConnFactry.  The exception which
    was received is
    ICO0089I:
    com.ibm.connector2.ims.ico.IMSTCPIPManagedConnection@6db5d83a.call(Connection,
    InteractionSpec, Record, Record). Non-persistent socket closed for
    Commit Mode 0 IMS transaction.

J2CA0056I は、WebSphere Application Server から出される通知メッセージです。このメッセージ内の重大な接続エラー (fatal connection error) とは、IMS Connect がトランザクション・ソケットを閉じ、IMS リソース・アダプターからの 指示で、WebSphere Application Server の Connection Manager がソケット用の接続オブジェクトを接続プールから除去するようなエラーを指しています。

WLTC0017E

ローカル・トランザクション内包 (LTC) を使用して、未指定のトランザクション・コンテキストにおけるアプリケーション・サーバーの動作を定義します。例えば、NotSupported というトランザクション属性が設定されたコンテナー管理 EJB 内の単一のメソッドが、トランザクション・スコープの外で呼び出された場合、WebSphere は、 そのメソッドの実行中に使用されるリソースを処理するためにローカル・ トランザクションを作成します。上記のメッセージは、LTC で setRollbackOnly() が呼び出されたため、LTC に 登録されているリソースがコミットされずにロールバックされたことを示すために WebSphere Transaction Monitor によって 作成されたものです。このメッセージは通知のみを目的としており、ユーザーはこのメッセージに対して処置を行う必要はありません。
  • WLTC0017E: Resources rolled back due to setRollbackOnly() being
    called.

注: WebSphere Application Server メッセージの接頭部は、そのメッセージを発行したコンポーネントを示しています。これらのメッセージの資料は、コンポーネントごとに、Integration Edition の ヘルプで見ることができます。「WebSphere Application Server Enterprise」>「クイック・リファレンス (Quick reference)」>「メッセージ (Messages)」を参照してください。すべてのメッセージについて、ユーザー/システム処置および説明が文書化されています。これらのメッセージは、WebSphere Application Server バージョン 5 Information Center でも文書化されています。

HWSP1445E

Integration Edition の 「新規 IMS Service (New IMS Service)」ウィザードに接続プロパティーを 指定する場合、または Java アプリケーションで使用するための 接続ファクトリーを構成する場合は、SSLEnabled プロパティーで、SSL を 使用するかしないかを選択してください。 SSL を使用する場合 (SSLEnabled=TRUE)、指定したポート番号が IMS Connect で SSL ポートとして構成されている必要があります。 Java アプリケーションに誤って 非 SSL ポートを指定すると、 アプリケーションの実行時に予期しない結果が発生します。
  • IMS Connector for Java は、以下の通信エラーを示す例外をスローします。
    javax.resource.spi.CommException:
    ICO0003E:
    com.ibm.connector2.ims.ico.IMSTCPIPManagedConnection@56503fc6.connect()
    error.
    Failed to connect to host [CSDMEC13], port [9999].
    [java.net.SocketException:
    Connection reset by peer: socket closed]
  • 次の IMS Connect メッセージが MVS™ コンソールに 表示されます。
    HWSP1445E UNKNOWN EXIT NAME SPECIFIED IN MESSAGE PREFIX; MSGID=    
       /9  * !hR, M=SDRC

SSL 接続を確立するための最初のステップでは、SSL ハンドシェーク・ プロトコルを扱います。このプロトコルでは、クライアント (IMS Connector for Java) が サーバー (IMS Connect) に「Hello」という SSL メッセージを送ります。上記のシナリオでは、IMS Connect は非 SSL ポートで着信メッセージを待っています。 IMS Connect は、ハンドシェーク・メッセージを受信すると、そのメッセージを、接頭部として有効な出口名が付けられた OTMA メッセージと解釈し、メッセージ HWSP1445E を発行します。

HWSSSL00E

上記と反対のシナリオとして、SSL を 使用しない場合 (SSLEnabled=FALSE) に、Java アプリケーションに提供したポート番号が SSL ポートとして IMS Connect に構成されている場合が考えられます。この場合は、次のようになります。
  • IMS Connector for Java は、以下の通信エラーを示す例外をスローします。
    javax.resource.spi.CommException: ICO0005E:
    com.ibm.connector2.ims.ico.IMSTCPIPManagedConnection@5bcdcdd4.receive()
    error. A communication error occurred while sending or receiving
    the IMS message.
    [java.net.SocketException: Connection reset by peer: socket closed]
  • 次の IMS Connect メッセージが MVS コンソールに 表示されます。
    HWSSSL00E Unable to initialize the SSL socket:Error while reading
    or writing data

IMS Connect は、SSL ハンドシェーク・プロトコルの一環として初期段階で出されるクライアント・メッセージ「Hello」を受信していないため、SSL ソケットを 初期化しようとしても失敗します。

関連タスク
IMS リソース・アダプターを使用したロギングおよびトレース
関連資料
IMS リソース・アダプターを使用した場合の問題の診断
IMS リソース・アダプター・メッセージおよび例外
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