ポートレットのテスト用のローカル・サーバーの定義

ワークベンチ内でポートレット・プロジェクトのテスト、デバッグ、またはプロファイル作成を行うには、 ローカル・ポータル・テスト環境サーバーをあらかじめ定義しておく必要があります。

前提条件:
  • ローカル WebSphere® Portal 5.0 サーバーを使用するには、 Rational® Application Developer インストール・ランチパッドから WebSphere Portal 5.0 テスト環境をインストールする必要があります。
  • ローカル WebSphere Portal 5.1 x サーバーを使用するには、Rational ツールに付属の WebSphere Portal 5.1 CD-ROM を使用して、WebSphere Portal 5.1 テスト環境をインストールする必要があります。サーバーを使用する前に、 WebSphere Portal 5.1 テスト環境 を使用するように Rational ツールを構成しておく必要があります。

ポータル・テスト環境サーバーを作成し、構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「サーバー」を 選択して、「サーバー」ビューに切り替える。
  2. 「サーバー」ビューで、右クリックし、「新規」 > 「サーバー」を選択する。
  3. ホスト名として localhost を選択する。
  4. サーバー・タイプ・リストから、「WebSphere Portal テスト環境」サーバーを選択する。 「次へ」をクリックする。
  5. 「WebSphere サーバー構成設定」ページで、次の値のどちらかを選択する。
    • デフォルトの HTTP ポートを使用するには、「デフォルト・ポート番号を使用」を選択し、「HTTP ポート番号」を設定する。
    • WebSphere Application Server が使用するデフォルト番号以外のポート番号を使用するには、「連続ポート番号の使用」 を選択し、「最初のポート番号」を設定する。これを設定すると、テスト環境は、指定する番号から始まる連続ポート番号を使用します。別のアプリケーションが使用していない一連のポート番号から開始するポート番号を指定する必要があります。 このオプションを選択すると、システム上でリモート WebSphere Portal サーバーまたは WebSphere Application Server を実行することができ、テスト環境でさまざまなポート番号を使用することができます。また、下記で説明する通りにサーバー構成を編集すれば、テスト環境サーバーの HTTP ポート番号を構成することもできます。
  6. WebSphere Portal 5.1 テスト環境サーバーを構成する場合は、「次へ」を クリックする。テスト環境のインストール時に 定義した「Portal サーバー設定 (Portal Server Settings)」を 入力する。 「次へ」をクリックする。
  7. 「完了」をクリックする。
ローカル・サーバー用の追加オプションを表示し、変更するには、「サーバー」ビューでサーバーをダブルクリックしてください。 これにより、サーバー構成エディターが開きます。 以前に定義された設定値を変更できます。さらに、「ポータル」タブには、以下にリストされている追加設定もあります。
  1. 「Portal の管理とカスタマイズ用に基本ポートレットを使用可能にする」を選択して、テスト環境で管理ポートレットを使用する。 管理ポートレットは、ポートレットのインストールおよび構成などの管理機能を提供するために WebSphere Portal により提供されるポートレットです。 このオプションは、必要な場合のみ使用可能にしてください。 このオプションを使用すると、テスト環境の始動に時間がかかります。 管理ポートレットを使用可能にしている場合であっても、制限があります。 管理ポートレットを使用してポートレットをインストールすることはできません。 さらに、次回テスト環境を始動すると、加えられた変更の大部分がデフォルト値にリセットされます。特定のレイアウトでポートレットをデバッグするには、テスト環境の管理ポートレットではなく、ポータル・プロジェクトのテストとデバッグ・オプションを使用してください。JSR 168 ポートレット API を使用する連携ポートレット・プロジェクトを実行する場合は、配線ツールを使用できるようにこのオプションを使用可能にする必要があります。
  2. 「ポートレット・プロジェクトのデプロイ時に複数ページを使用可能にする」を選択して、ポートレット・プロジェクトがテスト中にポータルで別々のページを使用することを可能にする。デフォルトでは、複数ページが使用可能になっています。 単一のサーバーに関連した各ポートレット・プロジェクトは、別々のページにデプロイされます。それらすべてをサーバー上の単一ページにデプロイしたい場合は、ポートレット・プロジェクトをデプロイする時に複数ページを使用不可にすることができます。
  3. 「コンソール・ログを使用可能にする」を選択して、ログ・エントリーをコンソールにリダイレクトする。 これを選択しない場合、ログ・エントリーは <product_installation_root>/runtimes/portal_vXX/log ディレクトリーに書き込まれます。ここで、product_installation_root は、ワークベンチがインストールされているディレクトリーであり、XX は、WebSphere Portal テスト環境のバージョンです。 「コンソール・ログを使用可能にする」は、最初に使用不可になっています。
  4. 「匿名ユーザー・アクセスを使用可能にする」を選択して、ログイン状態でないポートレットをテストする。
  5. 「共用ライブラリー」セクションに JAR ファイルまたはフォルダーの名前を入力して、その JAR ファイル、またはそのフォルダー内のファイルがサーバーから使用できるようにする。 さらに、同じ JAR ファイルを使用してプロジェクトをコンパイルするには、プロジェクトの Java™ のビルド・パスに JAR ファイルを追加することも必要です。 Java のビルド・パスに JAR ファイルを追加するには、次の手順を実行します。
    1. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、ポートレット・プロジェクトを強調表示する。
    2. 右クリックし、「プロパティー」を選択する。
    3. 「Java のビルド・パス」 > 「ライブラリー」と選択する。
    4. 必要な JAR ファイルを追加し、「OK」をクリックする。

Ctrl + S を押して、サーバー構成に加えた変更を保管する。

注: テスト 環境でポートレットを実行すると (「サーバーで実行」または「サーバーでデバッグ」)、wps という 名前の EAR プロジェクトが作成されます。 ローカル側でポートレット・プロジェクトのテストまたはデバッグ作成を計画する場合は、 wps プロジェクトが作成された後、そのプロジェクトを変更しないでください。プロジェクトを作成する場合は、そのプロジェクトに wps という名前を付けないでください。
関連タスク
サーバーとプロジェクトとの関連付け
WebSphere Portal 5.1 テスト環境の構成
トランスコーディングの使用可能化
他のプロジェクトの参照
ポートレットのテスト用のリモート・サーバーの定義

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