この Managed Bean は、単一のレポートやフォルダ、プログラムなどの Crystal Enterprise オブジェクトのソースです。この Bean は、UI コンポーネントへの情報の提供と機能の追加を行います。
核となる Crystal Enterprise の機能とアプリケーション開発に関する詳細は、Crystal Enterprise Java SDK ガイドを参照してください。
EnterpriseItem
Bean は、Crystal Enterprise オブジェクトのソースであり、ページ上のオブジェクトを表すのに使用します。EnterpriseItem
Bean は、Crystal Enterprise の JavaServer Faces コンポーネント で作成するアプリケーションの重要な部分です。ReportPageViewer
などの多くのコンポーネントが EnterpriseItem
Bean に依存しています。なぜなら、これらのコンポーネントの機能は、Crystal Enterprise オブジェクトを操作することだからです。たとえば、ReportPageViewer
コンポーネントの機能は、レポート オブジェクトを表示することです。システムから Crystal Enterprise オブジェクトを取得するには、Crystal Enterprise クエリー言語を使用しているページで、このオブジェクトを照会する必要があります。しかし、EnterpriseItem
Bean を使用すると、このような複雑な処理は必要ありません。自動的にクエリー文字列を生成する一連のプロパティを記述するだけですみます。対象となるオブジェクトを取得するには、これらのプロパティを適切な値に設定します。Crystal Enterprise クエリー言語の詳細については、『Crystal Enterprise Java SDK ガイド』を参照してください。
itemID
プロパティは、EnterpriseItem
Bean と実際のオブジェクトとの関係を作成するにあたって、中心的な役割を果たします。なぜなら、ItemID は、EnterpriseItem
Bean が表すオブジェクトの ID または CUID を指定するからです。たとえば、ItemID プロパティに、使用しているページのいずれかで選択したレポートの ID を設定することができます。次に、この EnterpriseItem
Bean を ReportPageViewer
コンポーネントに連結すると、そのレポートを作成し、ユーザーに表示することができます。itemID
プロパティの設定方法はさまざまです。一般的な方法は、ユーザーがページ上の項目一覧からある項目を選択すると、その itemID
プロパティをプログラムで設定する方法です。 この場合は、実際に、EnterpriseItems
Bean が表す項目のコレクションを照会し、ItemsGrid
などのコンポーネントを用いてそれらの項目のコレクションを表示し、次に、ユーザーが選択した項目の単一 ID を EnterpriseItem
Bean に渡します。詳細については、EnterpriseItems Beanを参照してください。ページ内の EnterpriseItem
Bean の itemID
プロパティの設定方法は、実装しようとしているシナリオによって大きく異なります。
fields
プロパティでは、照会を行うデータベース フィールドを定義します。これによって、オブジェクトで取得されるオブジェクト プロパティとプロパティ バッグが決まります。EnterpriseItem
Bean が必要な情報にアクセスできるように、どのフィールドがオブジェクトと共に返されるかを選択します。次に、有効な文字列の例を示します。
All
すべてのフィールドを返します。
SI_ID
Crystal Enterprise システムのオブジェクトを一意に識別する番号です。
SI_CUID
Cluster Unique Identifier。オブジェクトを特定し、クラスタ内で一意となるように保証します。
SI_NAME
オブジェクトの名前。
SI_DESCRIPTION
オブジェクトの説明。
SI_GUID
Cluster Unique Identifier。オブジェクトを特定し、一意にします。
SI_PARENTID
オブジェクトの親を一意に特定する番号。
SI_PARENTCUID
オブジェクトの親の Cluster Unique Identifier。クラスタ内で一意になるように保証されます。
SI_INSTANCE
オブジェクトがレポート インスタンスかどうかを示す論理値。
SI_PROGID
オブジェクトを実装するコンポーネントの名前を指定する文字列。有効な ProgID の例としては、CrystalEnterprise.Folder、CrystalEnterprise.Report、および CrystalEnterprise.PDF などがあります。完全な一覧は、『Crystal Enterprise Java SDK ガイド』を参照してください。
SI_OWNER
特定のオブジェクトを所有しているユーザーの名前。
SI_OWNERID
特定のオブジェクトを所有しているユーザーを一意に特定する番号
SI_CREATION_TIME
オブジェクトの作成日時
SI_LAST_RUN_TIME
オブジェクトを最後に実行した日時
SI_UPDATE_TS
オブジェクトを最後に変更した日時
SI_PROCESSINGINFO
オブジェクトの処理情報を指定するプロパティが含まれます。
SI_SCHEDULEINFO
スケジュールされたジョブの現在のステータスと情報を指定するプロパティが含まれます。
SI_HASTHUMBNAIL
オブジェクトに付随するサムネイル イメージの有無を示す論理値。
使用している EnterpriseItem
Bean は、この fields プロパティの選択内容に基づいて、オブジェクトのフィールドにアクセスし、フィールドを操作することができます。そのため、たとえば、“All”
はすべてのフィールドを返すのに対して、{"SI_NAME, SI_DESCRIPTION, SI_PROGID"}
は指定された 3 つのフィールド(title、description、および ProgID)のみを返します。
注 Crystal Enterprise ProgID の詳細については、『Crystal Enterprise Java SDK ガイド』を参照してください。
注 EnterpriseItem
Bean のすべてのメンバを全体的に参照するには、『Crystal Enterprise の JavaServer Faces コンポーネント Java API リファレンス』の「IEnterpriseItem
インターフェイス」を参照してください。
<managed
<description>Source for a single report.</description>
<managed
<managed
com.businessobjects.jsf.appcontrols.model.EnterpriseItem
</managed
<managed
<managed
<property
<value>0</value>
</managed
</managed
Business Objects http://japan.businessobjects.com/ サポート サービス http://japan.businessobjects.com/services/ |