コマンド行を使用した J2C プログラムのマイグレーション

コマンド行を使用して、WebSphere® Studio Application Developer Integration Edition から Rational® Application Developer にプログラムをマイグレーションすることができます。

コマンド行から J2C マイグレーション・ツールを実行するには、以下を行います。
  1. J2CMigration.bat ファイルと J2CMigration.sh ファイルが置かれているディレクトリーに移動する。
    • : J2C マイグレーション・ツールのデフォルトの インストール・ディレクトリーは system_drive:¥Program Files¥IBM¥Rational¥Software Development Platform¥6.0¥rad¥eclipse¥plugins¥com.ibm.j2c.migration_6.0.1 です。
    • : J2C マイグレーション・ツールのデフォルトのインストール・ディレクトリーは /opt/IBM/Rational/SoftwareDevelopmentPlatform/6.0/rad/eclipse/plugins/com.ibm.j2c.migration_6.0.1 です。
  2. J2CMigration.bat または J2CMigration.sh を変更します。
    1. ファイル内で「ツールのクラスパスの設定 (Set the classpath for the tool)」を実行する場所を見つける。 この設定は、「Eclipse ルートとワークスペースの設定 (Set eclipse root and workspace)」を実行できるようにします。

      @REM set eclipse root and workspace
      @REM=============================================================
      :OK
      if .%ECLIPSE_ROOT%.==.. SET ECLIPSE_ROOT=d:¥Rational¥SDP¥6.0¥eclipse
      if .%WORKSPACE%.==.. SET WORKSPACE=%ECLIPSE_ROOT%¥workspace

      	if [ "$ECLIPSE_ROOT" = "" ]
      	then
      		ECLIPSE_ROOT="/opt/IBM/Rational/SDP/6.0/eclipse"
      	fi
      
      	if [ "$WORKSPACE" = "" ]
      	then
      		WORKSPACE="/root/IBM/rationalsdp6.0/workspace"
      	fi
      現在の ECLIPSE_ROOT と WORKSPACE を独自の値に置き換えます。
    2. ファイル内で Eclipse ルートとオプション・ファイル・マイグレーション処理のためのワークスペースの設定 (set eclipse root and workspace for options file migration processing) の場所を見つける。

      :setenv
      if .%ECLIPSE_ROOT%.==.. SET ECLIPSE_ROOT=d:¥Rational¥SDP¥6.0¥eclipse
      if .%WORKSPACE%.==.. SET WORKSPACE=%ECLIPSE_ROOT%¥workspace

      	if [ "$ECLIPSE_ROOT" = "" ]
      	then
      		ECLIPSE_ROOT="/opt/IBM/Rational/SDP/6.0/eclipse"
      	fi
      
      	if [ "$WORKSPACE" = "" ]
      	then
      		WORKSPACE="/root/IBM/rationalsdp6.0/workspace"
      	fi
      現在の ECLIPSE_ROOT と WORKSPACE を独自の値に置き換えます。
  3. ファイルを保管して閉じる。製品インストール・フォルダー内の J2CMigration ディレクトリーから、 J2CMigration.bat または J2CMigration.sh を実行します。
  4. 以下のテーブルで説明されているように、適切なコマンドおよびオプションを入力する。
    表 1. J2C マイグレーション・ツールを実行するコマンド
    Windows® コマンド Linux® コマンド 説明
    J2CMigration.bat [options] ./J2CMigration.sh [options] 2 つの使用パターンのいずれかに従って、 このコマンドを使用して J2C マイグレーション・ツールを開始します。
    使用パターン:
    • J2CMigration.bat -w wsdlsource -d workspace [-p project] [-t type] [-o option] [-s summary]
    • J2CMigration.bat -f migrationinputfile
    J2CMigration [options]   オプション
    • -w wsdlsource: サービス WSDL ファイルの絶対パス、 または 1 つ以上のサービス WSDL ファイルを含むフォルダーの絶対パス。
    • -f migrationinputfile: コマンド行マイグレーション・ツールに渡す上記オプションを収容するマイグレーション・ファイル。 この方法は、コマンド行オプションが許容される最大の長さより長い場合に有効です。 詳しくは、SampleMigration.txt マイグレーション用入力ファイルのサンプル を参照してください。
    • -d workspace: 出力が生成されるワークスペース。
    • [-p project] : マイグレーション後の成果物が生成されるプロジェクトの名前。 パスは含めず、プロジェクトの名前のみを指定してください。 作成する Web プロジェクト、Java™ プロジェクト、または EJB プロジェクトを指定することができます。 プロジェクトが指定されない場合は、デフォルトの Java プロジェクトが作成されます。 -p オプションを指定しない場合、マイグレーション済み成果物は、 サービス WSDL ファイルで指定されたプロジェクトに生成されます。
    • [-t type]: 出力プロジェクトのプロジェクト・タイプ。
      • WEB
      • EJB
      • JAVA
    • [-o option]
      • databindingonly:: マイグレーション中にデータ・バインディング Bean のみを生成させたい場合、 このオプションを指定します。databindingonly を指定した場合、commandbean オプションは 無視されます。
      • commandbean: コマンド Bean を生成する場合、このオプションを指定します。
    • [-s summary]: マイグレーション要約の名前 (.xml なし)。何も指定されない場合、 デフォルトの要約ファイルは j2cmigration_timestamp.xml となります。 要約ファイルが既に存在する場合、要約を summary_timestamp.xml に書き込みます。例えば d:¥summaryFolder¥summary というロケーションを指定する場合は、 summaryFolder が存在している必要があります。 ロケーションを指定しない場合、要約は現行ディレクトリーに生成されます。
    -migrationinputfile    

コマンド行マイグレーションの例

J2CMigration.bat -d "d:¥myworkspace" -w "d:¥mywsdl.wsdl" -p "OutputProject"
./J2CMigration.sh -d /home/myworkspace -w /home/mywsdl.wsdl -p OutputProject
このコマンド行では、d:¥myservicewsd.wsdl で定義されたとおりに単一のサービスがマイグレーションされます。 マイグレーションされた成果物は、ワークスペース d:¥myworkspace 内の「OutputProject」というプロジェクト名の Java プロジェクトに生成されます。 生成されるファイルは次のとおりです。
  • インターフェース Java ファイル
  • プロキシー (実装) Java ファイル
  • データ・バインディング Java ファイル
  • j2cmigration_timestamp.xml ファイル (マイグレーション要約は現行ディレクトリーに保管されます)
J2CMigration.bat  -w "d:¥mywsdlFolder" -p "OutputProject" -s "MigrationReport"
./J2CMigration.sh -w /home/mywsdlFolder -p OutputProject -s /home/myworkspce/MigrationReport

フォルダー d:¥myservicewsdlfolder 内または d:¥myservicewsdlfolder 下の他のサブフォルダー内に、すべてのサービスがマイグレーションされます。 マイグレーションされた (すべてのサービスの) 成果物 は、「OutputProject」というプロジェクト名の単一の Java プロジェクト内に生成されます。 生成されるファイルは次のとおりです。

J2CMigration.bat -w "d:¥myfolder" -o databindingonly
./J2CMigration.sh -w /home/myfolder -o databindingonly

フォルダー d:¥myfolder 内または d:¥myfolder 下の他のサブフォルダー内に、すべてのサービスがマイグレーションされます。 生成されるファイルは次のとおりです。

J2CMigration.bat -w "d:¥myfolder" -o commandbean -t EJB
./J2CMigration.sh -w /home/myfolder -o commandbean -t EJB

フォルダー d:¥myfolder 内または d:¥myfolder 下の他のサブフォルダー内に、すべてのサービスがマイグレーションされます。 マイグレーションされた成果物は、WSDL 定義から取られたプロジェクト名を持つ EJB プロジェクトに生成されます。 生成されるファイルおよび成果物は次のとおりです。

J2CMigration.bat -f "d:¥SampleMigratiom.txt"
./J2CMigration.sh  -f /home/SampleMigratiom.txt"

マイグレーション用入力ファイルのサンプル で指定されているオプションに従ってマイグレーションします。

ご利用条件 | フィードバック
(C) Copyright IBM Corporation 2000, 2005. All Rights Reserved.