入門: カスタマイズしたプロファイルのための Probekit

Probekit は、プローブ の作成と適用を支援します。プローブとは、アプリケーションのランタイムの振る舞いの具体的な特性をモニターするための Java™ コード・フラグメントです。プローブにより、ユーザーの関心の対象となるどのようなランタイム特性でも調査する手段が提供されます。

たとえば、ご使用のアプリケーションにトランザクション処理用のメソッドがあるとします。その場合、このメソッドをターゲットとし、すべてのトランザクションを記録したり、あるいはユーザーが記述するなんらかの基準に合うトランザクションを記録したりするため、ログにエントリーを書き込むプローブを作成することができます。このプローブでは、トランザクションの実行時間をトラッキングし、トランザクションの実行時間が予想よりも長くかかった ときにはオペレーターにレポートを出す、ということも可能です。

Probekit は、プローブの作成、テスト、および適用のメカニックでの支援となります。 Probekit を使用するには、以下の手順を実行します。

  1. Probekit プローブを作成する。
    1. Probekit プロジェクトを作成する。
    2. プロジェクトに新規の Probekit ソース・ファイル (probe ファイル) を作成する。
    3. Probekit エディターを使用して、プローブを構成する。
    4. プローブをビルドする。ご使用のワークスペースが自動ビルド用に構成されている場合、ファイルを保管すると、 プローブは自動的にビルドされます。そうでない場合は、手動の「ビルド」コマンドを使用してください。 エラーは「問題」ビューに表示されます。プローブがエラーなしにビルドされると、 プローブは、Probekit レジストリー Probekit Registry)」の使用可能なプローブのリストに追加されます。
  2. プローブをテストする。プローブをテストするには、「プローブ追加 (Probe Insertion)」プロファイル・タイプでそのプローブを選択したプロファイル構成を使用して、Java アプリケーションを起動します。
  3. プローブをエクスポートする。これにより、他の人がプローブをインポートし、使用することができます。
注: ユーザー独自のプローブを作成するだけでなく、他のユーザーが作成したプローブをインポートし、使用することもできます。

Probekit に関する詳細な説明は、『Collecting runtime data with user-defined probes』を参照してください。

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