演習 1.4: コード・カバレッジの検査

演習 1.4 を始める前に、『演習 1.3: パフォーマンス・ボトルネックの特定』を終了しておく必要があります。

行レベルおよびメソッド・レベルのカバレッジは収集済みですので、 どの行とメソッドが実行されたかを示す注釈付きで、コードを見ることができます。

注釈付きでコードを表示し、コード・カバレッジを検査する場合は、次の手順に従ってください。

  1. プロファイル・モニターで、「メソッドと行コード・カバレッジ」プロファイル・リソースを右クリックしてから、「アプリケーションから開く」 > 「カバレッジ詳細」 を選択します。

    「注釈付きソース」ビューと 「カバレッジ・ナビゲーター」ビューが開きます。

  2. 「カバレッジ・ナビゲーター」のルート・ノードが選択されていることを確認します。
  3. 「注釈付きソース」には、 パッケージ全体のカバレッジ統計が最初に表示されます。ここで、この実行では、 パッケージ内の行の 68.75% が利用され、別の言い方ではヒットしました。これは 比較的低いカバレッジ・レベルです。このようなシンプルなパッケージには通常は予想外の ブランチがあまり含まれていないことが分かります。
  4. 「カバレッジ・ナビゲーター」で 、「デフォルト・パッケージ」エントリー、次に「Sort」クラス・ エントリーを展開し、「Sort」クラス内のメソッドのカバレッジ・レベルを 表示します。

  5. 「quick」メソッドをダブルクリックします。 「注釈付きソース」ビューが変更されて、メソッドのコードが表示されます。

  6. 「注釈付きソース」ビューの右側にある垂直の標 識を確認します。 標識の緑と赤のバーは、テスト済みのコードとテストされていないコードの配分を示します。 ファイルの後半部分にカバーされていない多くの領域があることに注意してください。

    ヒント: 緑と赤のバーの色は変更できます。色を変更するには 、「ウィンドウ」>「設定」の順に選択し、「選択」ダイアログ・ボックスで 、「プロファイルおよびロギング」エントリー、「外観」エントリー 、「注釈付きソース」エントリーの順に展開します。 「グラフィカル・スタイル」を選択し 、「カバーされていないセル」「カバー されているセル」の色を変更します。


  7. カバーされていないコードを示すバーの先頭の反対側に来るまで、 スクロール・バーをスクロールダウンします。 このコードは quickFast という名前のメソッドのコードであるこ とが分かります。 「カバレッジ・ナビゲーター」を見ると、quickFast に対する標識 から、 このメソッドがテストされていないことが確認されます。

ボトルネックが何であるかは正確には分かりませんが、使用されて いないメソッド quickFast があることは分かります。 これが調査すべき対象です。これで、演習 1.5: パフォーマンス・ ボトルネックの解決へ進む準備ができました。

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