メモリー・リークの識別

メモリー・リーク分析のビューでは、リークしたメモリーと思われるオブジェクトが識別されます。この情報により、コードやリークを修正できます。

前提条件: リーク候補のリストの生成

「リーク候補」ビューに、分析した 2 つのヒープ・ダンプの間に発生した可能性が最も高いリークが表示されます。これらの候補は、ヒープ内部のオブジェクト (配列、ベクトル、セッション・クラスなど) です。各候補には、1 から 100 の間の可能性の値が割り当てられます (100 は可能性が最も高い候補に割り当てられます)。ビューには、割り当てたしきい値を超える値を持つ候補のみが表示されます。ビューでは、リークのルート (リークの可能性があるオブジェクトへの参照を保持しているオブジェクト)、リークしたオブジェクトのコンテナー、およびリークしたオブジェクトのタイプが識別されます。 ビューには、リーク数、リークしたバイト数、およびリークしたオブジェクト (つまり、リークしているオブジェクトが現在保有しているオブジェクト) の数も表示されます。

メモリー・リークを識別するには

  1. リーク候補をダブルクリックして、「オブジェクト・リファレンス・グラフ」ビューを表示します。 グラフでは、リークのルートおよびリークしたオブジェクトへのパスが強調表示されます。
  2. オブジェクトまたはパス・セグメントにカーソルを合わせると、統計情報が表示されます。 割り当てられた大容量のメモリーを検索します。
  3. 「オブジェクト・リファレンス・グラフ」ビュー内のノードをダブルクリックして、「オブジェクト詳細」ビューにノードの詳細情報を表示します。 「オブジェクト詳細」ビューを使用すると、オブジェクトのすべてのデータをまとめて表示できます。このデータには、現在のオブジェクトを参照するすべてのオブジェクトのリストと、現在のオブジェクトが参照するすべてのオブジェクトのリストも含まれます。これらのリスト内にある項目をクリックして、オブジェクト参照のチェーン内を上下にナビゲートできます。
  4. オブジェクトの割り当て状態が必要以上に長く続く場合、残存している参照がすべて適切な時点で解放されるようにコードを修正してください。

親トピック: メモリー・リークの分析

関連タスク
リーク候補のリストの生成
リーク分析データの保管

関連資料
「リーク候補」ビュー
「オブジェクト・リファレンス・グラフ」ビュー
「オブジェクト・リファレンス・グラフ」のデータ・コマンド
「オブジェクト詳細」ビュー

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