DB2 ルーチンを開発するための前提条件

ワークベンチを使用して IBM® DB2® ストアード・プロシージャーおよびユーザー定義関数 (UDF) を開発する前に、 必要な前提条件をインストールして構成しなければなりません。

ワークベンチを使用して DB2 ルーチンを開発する前に、 オペレーティング・システムと開発中のルーチンのタイプのすべてのセットアップと構成のステップを、 「IBM DB2 アプリケーション開発ガイド」に記述されているとおりに完了する必要があります。以下の情報は、「IBM DB2 アプリケーション開発ガイド」の内容を補足しますが、 その内容を置き換えるものではありません。

一般的な前提条件

バージョン 8.2 以前の DB2 UDB、 または DB2 for z/OS® の SQL ストアード・プロシージャーをビルドするには、 サーバーに C コンパイラーをインストールして構成する必要があります。詳しくは、「IBM DB2 アプリケーション開発ガイド」を参照してください。

次のテーブルは、サーバー・システムと、 ワークベンチがインストールされているクライアント・ワークステーションの両方に対する、 前提条件の一覧です。

各データベースのどのバージョンがサポートされているかについての詳細情報は、『サポートされるデータベース・ベンダー』を参照してください。

DB2 Universal Database™ データベースへのデータベース接続に必要なライセンス・ファイルについての情報は、 『すべての DB2 Universal Database™ データベース接続のライセンス要件』を参照してください。

表 1. 前提条件
プラットフォーム サーバー要件 クライアント要件
DB2 UDB for Linux™, UNIX®, および Windows® DB2 Universal Database バージョン 8.1 以降

DB2 Universal Database for Linux, UNIX, and Windows バージョン 8.1 以降のアプリケーション開発クライアント

  • DB2 for z/OS および OS/390®
  • DB2 Universal Database for z/OS

制限事項: コンパイル済み Java™ ストアード・プロシージャーは、DB2 for z/OS または OS/390 のいずれのバージョンでもサポートされていません。

DB2 UDB for z/OS および DB2 for z/OS and OS/390 ルーチンを開発するためのセットアップ要件についての詳細情報は、 http://publib-b.boulder.ibm.com/abstracts/sg247083.html?Open で、 レッドブック「DB2 for z/OS Stored Procedures: Through the CALL and Beyond」を参照してください。

DB2 Universal Database for Windows and UNIX バージョン 8.1 以降のアプリケーション開発クライアント
Linux の一般的な前提条件
Linux 上のワークベンチで作業している場合は、DB2 Universal Database へのパスを指定する必要があります。 DB2 UDB へのパスを設定するには、次のコード行を追加して、 /home/userhome ディレクトリーの .profile ファイルを変更します:
export DB2PATH=/home/userhome/sqllib
Linux での Java 環境のセットアップ

Linux または AIX® オペレーティング・システムが稼働しているクライアント、または Solaris オペレーティング環境で Java ストアード・プロシージャーを開発するには、 手動でワークベンチに JDK をインストールしたロケーションを示す必要があります。 JDK のロケーションを示すには、JDK がインストールされているディレクトリーへのリンクを作成します。インスタンス所有者の名前が違う場合は、例のコマンドの db2admin を置き換えます。

JDK ディレクトリーをセットアップします。
ln -s /opt/IBMJava2-131 /home/db2admin/sqllib/java/jdk
chown bin /home/db2admin/sqllib/java/jdk
chgrp bin /home/db2admin/sqllib/java/jdk
IBM Developer Kit 1.3 の場合
次のコマンドを実行して、libhpi.so、libjava.so、および libjvm.so への シンボリック・リンクをセットアップします。
cd /usr/lib
ln -fs JAVAHOME/jre/bin/libhpi.so
ln -fs JAVAHOME/jre/bin/libjava.so
ln -fs JAVAHOME/jre/bin/classic/libjvm.so

ここで、JAVAHOME は、
IBM Developer
Kit の基底ディレクトリーです。例えば、Developer Kit 1.4.2 のデフォルト基底ディレク
トリーは /opt/IBMJava2-142 となります。
IBM Developer Kit 1.4.1 の場合
IBM Developer Kit 1.3 の指示に従います。1.4.1 では、1.3 で必要な 3 つのファイルの ほかに、libjsig.so へのシンボリック・リンクも 必要です。次のコマンドをさらに実行して、libjsig.so へのリンクを セットアップします。1.4.1 では合計で 4 つのファイルをリンクします。
cd /usr/lib
ln -fs JAVAHOME/jre/bin/libjsig.so
ここで、JAVAHOME は、IBM Developer Kit の基底ディレクトリーです。
IBM Developer Kit 1.4.2 の場合
IBM Developer Kit 1.3 および 1.4.1 の指示に従います。1.4.2 では、1.3 と 1.4.1 で 必要な 4 つのファイルのほかに、libjitc.so、libxhpi.so、および libdbgmalloc.so への シンボリック・リンクも必要です。次のコマンドを root としてさらに実行して、 libjitc.so、libxhpi.so、および libdbgmalloc.so へのリンクをセットアップします。1.4.2 では合計で 7 つのファイルをリンクします。
ln -fs JAVAHOME/jre/bin/libjitc.so   
ln -fs JAVAHOME/jre/bin/libxhpi.so
ln -fs JAVAHOME/jre/bin/libdbgmalloc.so
ldconfig
ここで、JAVAHOME は、IBM Developer Kit の基底ディレクトリーです。
いずれの Developer Kit バージョンの場合も、シンボリック・リンクの セットアップ後に root として ldconfig を実行します。このコマンドは、 コマンド行で指定されたディレクトリー、/etc/ld.so.conf ファイル、 および信頼されるディレクトリー (/usr/lib および /lib) 内にある最新の共用ライブラリーに対して、必要なリンクとキャッシュ (ランタイム・リンカー ld.so による使用) を作成します。また、ユーザー ID の ホーム・ディレクトリーが +rx であることを確認してください。

DB2 Universal Database のルーチンおよびアプリケーション開発の詳細については、DB2 Universal Database に同梱されている情報のライブラリーを参照してください。 これには、「IBM DB2 アプリケーション開発ガイド」も含まれます。

関連概念
DB2 ストアード・プロシージャー・タスクの概要
DB2 ユーザー定義関数の開発
関連タスク
DB2 データベース定義のローカル・プロジェクトへのコピー
関連資料
DB2 UDB ストアード・プロシージャーおよびユーザー定義関数のための権限
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