ユーザーのファイルを変換してデバッグするためのデバッグ構成の作成

デバッグ構成は、ユーザーが使用したい JRE および持っていたい起動構成の型のような、ユーザー・ファイルの変換とデバッグのための詳細を提供します。 デバッグ構成はまた保管して再使用することが可能です。

デバッグ構成を作成するには、以下のステップを行います。
  1. Java™ パースペクティブに切り替える。 「ウィンドウ (window) > パースペクティブを開く (Open Perspective) > その他 (Other) > Java」をクリックする。
  2. 実行 (Run) > デバッグ (Debug)」をクリックする。 「デバッグ構成」ダイアログが開きます。
  3. XSL 変換 (XSL Transformation)」をクリックしてそれを右クリックし、 そして「新規 (New)」をクリックする。 新規の空の構成が作成されます。
  4. 新規構成を選択する。
  5. メイン (Main)」ページで下記を指定する。
    1. 名前 (Name)。 ユーザーの新規デバッグ構成の名前を指定する。
    2. プロジェクト (Project)。 ソース・ファイルを取り込みたい元のプロジェクトを指定する。
    3. ソース XSL ファイル (Source XSL file)。 ユーザーのソース XSL ファイルを指定する。
    4. ソース XML ファイル (Source XML file)。 XML を含むいずれかのソース・ファイルを指定する。 ユーザーは、一時には 1 つのファイルしかデバッグできないので、複数のソース・ファイルを指定することはできません。
    5. 出力ファイル (Output file)。 出力ファイルの名前とロケーションを指定する。 既存ファイルを選択した場合には、そのコンテンツは上書きされます。
    6. 最初のテンプレートで停止のルール (Stop in first template rule)」チェック・ボックスをデフォルトで選択する。 これが選択されていると、変換プロセスは XSL ファイルに定義された最初のテンプレートで停止する。
  6. パラメーター (Parameters)」タブをクリックする。 パラメーター・ページで以下を指定できます。
    1. スタイルシート・パラメーター。 XSL スタイルシート内で、xsl:param エレメントを 「名前 (Name)」属性付きで定義することができます。 このページを使用して、ユーザーのパラメーター用の新規の「値 (Value)」を指定したり、または既存の値をオーバーライドできます。 そのためには、「追加 (Add)」をクリックし、 それからオーバーライドしたい属性の「名前 (Name)」および新規の、またはオーバーライドする「値 (Value)」を指定します。
    2. 出力プロパティー (Output Properties)。 XSL スタイル・シート・ファイルで指定されたデフォルトの出力プロパティーをオーバーライドする選択もできる。 たとえば、ユーザーのスタイルシート・ファイルの出力が HTML ファイルでエンコード方式が UTF-8 ですが、ユーザーはこの変換の出力をテキスト・ファイルで ASCII のエンコード方式にすることを決定したとします。 これらの値を変更するには「デフォルト設定を指定変更 (Override default setting)」チェック・ボックスを選択してユーザーの新規の値を指定します。 これらのフィールドについて詳しくは F1 をクリックしてください。
    3. プロパティーの変換 (Transform Properties)。 必要ならば「再帰限度 (Recursion limit)」および 「URI ベース (URI base)」値を指定できる。再帰限度 (Recursion limit)」 は、いくつのレベルまで変換がリンクすることを求めるか、 そして、「URI ベース (URI base)」は、URI が適切に解決されるように、ユーザーが設定可能なコンテキスト・パスです。
  7. JRE タブをクリックする。このページはアプリケーションを実行しデバッグするための JRE を定義する。 ユーザーは、必要とする適切な Xalan および Xerces サポートを提供する JRE を選択する必要があります。
    1. デフォルトのワークスペース JRE を使いたい場合は「ワークスペース・デフォルト JRE (Workspace default JRE)」 ラジオ・ボタンを選択する。
    2. そうでない場合、ユーザーが既に定義されている JRE から選択したいときには、 「代替 JRE (Alternate JRE)」ラジオ・ボタンを選択する。 別の JRE をオプションのリストに追加したい場合は「インストール済み JRE (Installed JREs)」クリックする。
      注: 代替 JRE (Alternate JRE)」を選択した場合は、選択した JRE と作業するために使いたい 「Java 実行可能ファイル (Java executable)」も選択しなければなりません。
  8. Classpath タブをクリックする。 CLASSPATH ページは、アプリケーションを実行してデバッグするときに使用されるクラス・ファイルのロケーションを定義する。 デフォルトで、ユーザーとブートストラップ・クラス・ロケーションは関連したプロジェクトのビルド・パスから引き出される。 ユーザーはここでこれらの設定をオーバーライドすることもできます。
  9. 「ソース (Source)」 タブをクリックする。 このページは、ファイルのデバッグ時のソースの表示に使用するソース・ファイルのロケーションを定義します。 デフォルトで、これらの設定は関連したプロジェクトのビルド・パスから引き出されます。 ユーザーはここでこれらの設定をオーバーライドすることもできます。
  10. 共通 (Common)」タブをクリックします。 このページには下記のオプションが含まれています。
    1. 起動構成のタイプ:「ローカル (Local)」または「共用 (Shared)」。 起動構成はプログラムを起動する方法を定義する。 「共用 (Shared)」を選択すると、共用構成のロケーションを指定しなければなりません。
    2. ユーザーのデバッグ構成を デバッグ または好みのメニューの 実行、またはその両方から選択して表示することができます。
    3. バックグラウンド起動 (Launch in background)」チェック・ボックスは、構成を実行するときにバックグラウンドで 行うか行わないかを決定する。
  11. 適用 (Apply)」をクリックして構成に対する変更を保管する。
  12. デバッグ (Debug)」をクリックして変換を実行する。
出力ファイルは指定されたロケーションに作成されます。 既存ファイルを出力ファイルとして選択した場合には、そのコンテンツは上書きされます。
注: ユーザーの出力ファイルは、フォルダーのコンテンツまたはそれを含むプロジェクトをリフレッシュするまでナビゲーター・ビューに現れません。

変換が完了した後には、デバッグ・パースペクティブに切り替えるようにプロンプトが出されます。 「はい (Yes)」をクリックします。 ユーザーはファイルをデバッグするために Java デバッガー を使用することができます。 デバッグ・パースペクティブと Java デバッガーに関する作業の詳細については、 『Java Development tools (JDT) debugger』 および 『Java Development User Guide online documentation 』を参照してください。

いつの時点でも変換とデバッグを再実行したい場合は、「デバッグ構成」ダイアログを 再度開いて (「実行 (Run) > デバッグ (Debug)」)、構成を選択して 「デバッグ (Debug)」をクリックします。

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