ホット・メソッド置換を使用すると、デバッグ・モードで、サーバーで実行中のアプリケーションについてメソッドのソース・コードを変更できます。 この場合、変更を認識させるためにアプリケーションまたはサーバーを再始動する必要はありません。
WebSphere(R) Studio バージョン 5.1 には、IBM(R) Developer Kit for Windows(R) または Linux、Java(TM) Technology Edition バージョン 1.3.1 サービス・リリース 5 が含まれています。 IBM Development Kit に加え、ホット・メソッド置換サポートも、 スタンドアロン Java アプリケーションのデバッグ、および WebSphere Application Server V5.0.2 または WebSphere Application Server - Express V5.0.2 で実行中のアプリケーションのデバッグを行うためのオプションとして提供されています。
ホット・メソッド置換を使用する前に以下のステップを行う必要があります。
バージョン 1.3 Java Runtime Environment (JRE) を使用するスタンドアロン・アプリケーションのデバッグで、 ホット・メソッド置換機能を利用するには、WebSphere Studio が提供する JRE (<WebSphere Studio installation directory>\eclipse\jre にあります) を使用し、VM 引き数に -Xj9 を指定する必要があります。
ホット・メソッド置換を使用してサーブレットをデバッグするとき、 ホット・メソッド置換は、変更されるメソッドを再ロードします。 クラスは再ロードしません。 また、サーブレットに関しては、再ロードおよび再初期化は行いません。
WebSphere Studio v5.1 では、JSP デバッグはホット・メソッド置換をサポートしません。
ホット・メソッド置換をオフにすると、アプリケーションのデバッグ時に通常のデバッグが使用されます。 通常のデバッグを実行するときは、JIT コンパイラーは使用不可になります。 ホット・メソッド置換を使用可能にすると、JIT コンパイラーも使用可能になります。 ホット・メソッド置換が使用可能なときに JIT コンパイラーを使用する場合、 通常のデバッグで使用する場合よりも、JIT コンパイラーはかなり高速になります。
アプリケーションのデバッグ時にホット・メソッド置換を使用可能にした場合、 JIT コンパイラーを使用不可にするための JAVA_COMPILER=NONE 環境変数および -Djava.compiler=NONE JVM 引き数は無視されます。 ホット・メソッド置換を使用可能にしたときは、-Xint オプションによって JIT コンパイラーを使用不可にします。
アプリケーションのプロファイル作成中は、ホット・メソッド置換を使用できません。 ホット・メソッド置換は、アプリケーションのデバッグ時にのみサポートされます。 Java アプリケーションをデバッグするとき、JVMDI API は使用不可になります。 JVMDI API は JVMPI API を使用するため、プロファイル作成時には JVMDI API を使用できません。