ボタンのバインディング

ビジュアル・エディターを使用すると、Swing JButton のアクションを、 データ・ソースによって使用可能になるサービスを実行するようにバインドできます。

一般には、Swing JButton は、何らかのアクションを実行する場合に使用されます。 Java ビジュアル・エディターが提供するバインダー・クラス (SwingDataServiceAction) を使用して、 ボタンがデータ・ソースの特定のサービスを実行するようにプログラムを作成できます。 ボタン用のアクション・バインダーを構成するには、サービスに必要なパラメーターの他に、 データ・ソース名とソース・サービスの名前を指定するだけです。 また、アクション・バインダーでは、コンポーネントの初期状態を設定しておき、 アクションの引き数オブジェクトが変更された場合に、その状態を変更することもできます。 例えば、テキスト・フィールドで従業員の名前が変更された後で、ボタンを使用して、従業員名を更新することができます。 ボタン用のアクション・バインダーによって、姓の変更が検出されたときに、ボタンを使用可能にすることができます。

次のスクリーン・ショットは、Web サービス・データ・ソースが提供するサービスにバインドされたボタンを示しています。 ビジュアル・エディターは、アクション・バインダーの引き数オブジェクトからバインダーの線まで点線を描画します。 線上のアイコンはボタン用の SwingDataServiceAction バインダーを表します。

ボタン用アクション・バインダーを構成する方法

  1. デザイン・ビュー内で、「JButton」を選択し、 ボタンに表示される「バインド」タブをクリックする。 「コンポーネント・アクション・バインディング」ダイアログが開きます。
  2. 「名前」フィールドに、 新規アクション・バインディング (SwingDataServiceAction の新規インスタンス) の名前を入力する。 このステップをスキップして、選択するデータ・ソース・サービスに基づいて、 ダイアログでバインディングの名前が提示されるようにできます。
  3. 「ソース・タイプ」ドロップダウン・リストから、 サービスを提供するデータ・ソースのタイプに応じて、以下のタイプのいずれかを選択する。
    • 「EJB」: 既存 Enterprise Bean を基にしたデータ・ソースを使用している (または作成しようとしている) 場合は、このオプションを選択します。
    • 「Web サービス」: 既存 Web サービスを基にしたデータ・ソースを使用している (または作成しようとしている) 場合は、このオプションを選択します。
    • 「Java Bean ファクトリー」: 基本 Java Bean ファクトリーを基にしたデータ・ソースを使用している (または作成しようとしている) 場合は、このオプションを選択します。
    • (Java ビジュアル・エディターに提供するその他のタイプで、IDataSource インターフェースを実装するもの)
    「データ・ソース」ドロップダウン・リストには、 対象のアプリケーションに定義される指定タイプのデータ・ソースすべてが含まれます。
  4. 「データ・ソース」ドロップダウン・リストから、 新規データ・オブジェクトを提供するために使用するデータ・ソースを選択する。

    データ・ソースがない場合は、 「データ・ソース」フィールドの横の「...」ボタンをクリックして、 指定したタイプの新規データ・ソースを定義する。

    • 「EJB データ・ソース」: ウィザードは、対象のプロジェクト内の既存 EJB 参照を検索して、 選択した EJB 参照に基づいて新規データ・ソースを定義できるよう支援します。
    • 「Web サービス・データ・ソース」: ダイアログで、 対象のプロジェクトに既存 Web サービス・クライアントまたはプロキシーがあるかどうかが調べられます。 プロキシーが既に存在すれば、Web サービスを選択し、「終了」をクリックして、 データ・ソースを追加できます。 また、「新規 Web サービスの追加」をクリックして、 Web サービス・クライアント・ウィザードを開始することもできます。 これは、WSDL ドキュメントに基づいた対象プロジェクトの新規プロキシーを定義する場合に役立ちます。
    • 「Java Bean ファクトリー・データ・ソース」:「Bean の選択」ダイアログ・ボックスが開きます。 このボックスに、データ・ソースとして使用したい Java Bean ファクトリーのクラスを指定できます。
  5. 「ソース・サービス」リストから、ボタンに実行させたいメソッドまたはサービスを選択する。
  6. サービスにパラメーターが必要な場合は、 「引き数」ドロップダウン・リストからオブジェクトを選択し、 必要に応じて、パラメーターとして使用する特定のプロパティーを選択する。 例えば、サービスのパラメーターとして java.lang.Integer が必要であれば、 対象のアプリケーション内の別の既存データ・オブジェクトで、整数の ID プロパティーを含むものを選択するものとします。
    注: 「OK」ボタンが使用可能になるのは、 互換性のある引き数 (または引き数とプロパティー) が指定された場合のみです。
    制約事項: 提供されるバインダー・クラスがサポートするのは、1 つまたは少数のパラメーターを持つサービスのみです。 多数のパラメーターを持つサービスで作業する場合は、 必須引き数をすべて含むオブジェクトを持つラッパー・サービスを作成できます。
  7. 「初期状態」ドロップダウン・リストから次のオプションのいずれか 1 つを選択する。
    • 「使用不可」: これを選択すると、 ボタン・コンポーネントの初期状態は使用不可またはぼかし表示になります。
    • 「使用可能」: これを選択すると、ボタン・コンポーネントの初期状態は使用可能になります。 つまり、クリックできます。
  8. 「アクション・オブジェクトの引き数が変更された場合の動作」ドロップダウン・リストから次のオプションのいずれか 1 つを選択する。
    • 「ENABLE_ACTION」: この選択は、引き数オブジェクトが変更されたときに、 ボタンが使用可能に設定されることを示します。
    • 「DISABLE_ACTION」: この選択は、引き数オブジェクトが変更されたときに、 ボタンが使用不可に設定されることを示します。
    • 「NO_ACTION」: この選択は、引き数オブジェクトが変更されても、 状態ボタンは変わらないことを示します。
  9. 「OK」をクリックする。

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