コネクターは、統一モデリング言語 (UML) 図の関係の表記またはグラフィック表現です。
コネクターは、図形間の関係を表す線です。コネクターは基礎となる関係に関するセマンティック情報のすべてまたは一部を示しますが、セマンティクスは含まれません。
コネクターはただ 1 つの関係を示し、それぞれの関係は 1 つのコネクターで示されます。ただし、1 つ以上の図において、ある関係を示すためにコネクターの複数インスタンスを使用することも、コネクターを使用しないこともできます。
それぞれのコネクターは、図での外観を規定するプロパティーを持っています。これらのプロパティーを調整しても、コネクターの外観が変更されるだけで、 基礎となる関係またはその関係を表すその他のコネクターには影響を及ぼしません。
例えば、それぞれのコネクターには、コネクター線の色を指定できる線の色のプロパティーがあります。
コネクターのプロパティー値を指定することで、以下のことが行えます。
コネクターには任意角 (デフォルト) と直角のみの線のスタイルから選択でき、コネクターのルーティング、色、およびベンド・ポイントを操作できます。
任意角の線のスタイルでは、コネクターは斜線または角度の付いた線で示されます。ベンド・ポイントをコネクターに追加すると、線の方向を変更できます。直角のみの線のスタイルでは、コネクターは横線および縦線を使用して示されます。ベンド・ポイントをコネクターに追加すると、線の方向は直角に変化します。図内の他の図形の周りに任意角のコネクター線をドラッグするほうが、 直角のみの線をドラッグするよりも簡単です。また、複雑な図では、任意角の線のほうがスペースをより有効に利用できます。