入力 - テキスト・エリア

ユーザーがテキスト・データを入力できるようにします。多くの異なるタイプのテキスト入力を指定できる「入力 (Input)」コンポーネントとは異なり、「テキスト・エリア (Text Area)」では、ユーザーが複数行のテキストを入力できます。入力コントロールは通常、データベースや Bean などの、なんらかのタイプのデータ・ストレージにバインドされています。入力コントロールがあるページがサブミットされると、 入力フィールドの内容は指定されたロケーション (例えば、データベース内の列または Bean のプロパティー) に保管されます。

設計時のコンポーネント

入力 - テキスト・エリア」コンポーネントをページにドラッグ・アンド・ドロップします:
「入力 - テキスト・エリア」コンポーネント・ボタン

入力 - テキスト・エリア」コンポーネントは、 ページでこのように表示されます:
設計時の「入力 - テキスト・エリア」

実行時のコンポーネント

入力 - テキスト・エリア」コンポーネントは、 実行時にページでこのように表示されます:
実行時の「入力 - テキスト・エリア」

「プロパティー」および「すべての属性」ビュー

コンポーネントの「プロパティー」ビューには、コンポーネント上で設定できる最も一般的な属性セットが表示されます。コンポーネントによっては、コントロール、アクション、または他のコンポーネントを追加するためのオプションが表示されることもあります。「プロパティー」ビューを開くには、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「プロパティー」をクリックします。ただし、このビューはデフォルトで開かれています。

「入力 - テキスト・エリア」コンポーネントのこれらの共通属性は、「プロパティー」ビューの「h:inputTextArea」タブ、「妥当性検査 (Validation)」タブ、「振る舞い」タブ、および「アクセシビリティ (Accessibility)」タブに表示されます。属性の詳細なリストについては、『入力 - テキスト・エリアの全属性』の表を参照してください。入力の妥当性を検査するその他の構成オプションは、「h:inputTextArea」 > 「妥当性検査 (Validation)」タブにあります。

表 1. 入力 - テキスト・エリアの構成オプション

構成オプション

説明

クリックしてカスタム検証コードを作成/編集

「クイック編集」ビューに切り替えて、 さまざまなユーザー開始イベントに対応するスクリプトまたはコードの断片を入力できるようにします。

制約

コンポーネントに入力できる文字のタイプを制限します (例えば、 数値のみ、ASCII 英字のみなど)。「すべての属性」ビューに regex 属性を指定した hx:validateConstraint を追加します。

エラー・メッセージ・コントロールに検証エラー・メッセージを表示

選択されたコンポーネントに関連付けされたエラー・メッセージ・コントロール・コンポーネントを挿入します。これにより、妥当性検査が失敗した場合にエラー・メッセージが表示されるようになります。

最大長

サーバーでサブミットするときにこのコンポーネントに含めることのできる最大文字数。 「すべての属性」ビューに maximum 属性を指定した関数 f:validateLength を追加します。

最小長

サーバーでサブミットするときにこのコンポーネントに含めることのできる最小文字数。 「すべての属性」ビューに minimum 属性を指定した関数 f:validateLength を追加します。

「すべての属性」ビューには、コンポーネント上で設定できるすべての属性のテーブルが表示されます。これには、「プロパティー」ビューからアクセスできる属性も含まれます。「すべての属性」ビューに切り替えるには、「プロパティー」ビューの右上で「すべての属性」アイコンすべての属性アイコンをクリックしてください。

表 2. 入力 - テキスト・エリアの全属性

属性名

「プロパティー」ビューでの再表示

説明

accesskey

アクセシビリティ > アクセス・キー

単一のキーボード・キーをアクセス・キーとして指定します。指定されたアクセス・キーを実行時に押すと、このコンポーネントにフォーカスが当てられます。

binding

再表示しない

通常はバッキング・ファイルの中でこのコンポーネントを表す UIComponent。

cols

サイズ: 幅

実行時に表示される列数を指定します。

converter

再表示しない

値を変換するためのデータ型を指定します。JavaServer Faces 実装により、 コンポーネント・データをそのレンダラーがサポートしない型に変換するために使用できる一連の Converter 実装が行われます。

dir

再表示しない

実行時のコンポーネントの表示方向を指定します。指定できる値は次のいずれかです。
  • ltr - 左から右
  • rtl - 右から左

disabled

振る舞い > コントロールを使用不可にする

disabled が true に設定されている場合は、コンポーネントは実行時に表示されますが、 機能しません。ブランクのままにされた場合のデフォルト値は false です。

id

ID

名前をコンポーネントに割り当てます。JSP 内の固有名でなければなりません。

immediate

再表示しない

この値が true の場合は、ライフ・サイクルのレンダリング・フェーズに直接スキップしてください。

lang

再表示しない

コンポーネントの属性値およびテキスト内容の基本言語を指定します。 ISO 標準言語の省略形コード (たとえば、英語の場合は「en」、米国英語の場合は「en-US」、フランス語の場合は「fr」、ドイツ語の場合は「de」) を使用します。

readonly

振る舞い > コントロールを読み取り専用にする

コンポーネントの値をその初期値から変更できないことを指定します。

rendered

再表示しない

true または false に設定できます。
  • false - コンポーネントは実行時にブラウザーへのレンダリングが行われません。
  • true - コンポーネントのレンダリングが行われます。

required

検証 > 値を必須にする

このコンポーネントを指定する必要があります。これにチェック・マークを付けると、ユーザーが値を入力することが必要になります。

rows

サイズ: 高さ

実行時に表示される行の数を指定します。

style

スタイル: プロパティー

コンポーネントの CSS スタイル情報 (たとえば、style="font-size : 8pt ; color : red") を指定します。選択されたコンポーネントのプロパティー (フォントや色など) を定義します。これは、手動で行うことも、ボタンをクリックして希望するプロパティーをウィンドウ内で選択して行うこともできます。

styleClass

スタイル: クラス

このエレメントのレンダリング時に適用される CSS スタイル・クラスのスペースで区切られたリスト。この値は、生成されたマークアップ上の「class」属性としてパススルーする必要があります。選択されたコンポーネントのクラス (スタイル・シートなど) を定義します。これは、手動で行うことも、ボタンをクリックして希望するクラスをウィンドウ内で選択して行うこともできます。

tabindex

アクセシビリティ > タブ順序インデックス

JSP 内のタブ順序でのコンポーネントの位置を指定します。この値は 0 から 32767 までの数値でなければなりません。

title

アクセシビリティ > タイトル

実行時にツールチップとしてブラウザーに表示されるタイトル・テキストを指定します。

validator

再表示しない

インスタンス化する、バリデーターのクラス名。

value

実行時に表示されるコンポーネントの初期テキスト値を指定します。表示される情報が、指定された値の形式で、または動的値へのポインターの形式で組み込まれます。

valueChangeListener

再表示しない

コンポーネントの値の変更時に通知されるメソッド。

関連概念
JavaServer Faces を使用したデータ・アクセス Web アプリケーションの作成
関連タスク
Faces アプリケーションの作成 - 概要
関連資料
Faces コンポーネントの参照
Faces コンポーネントの属性
入力
入力 - 非表示
入力 - パスワード
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