プログラム・パーツ・プロパティー

プログラム・パーツ・プロパティーは、プログラムが呼び出し先であるのかメインであるのかによって異なり、メインの場合、プログラムのタイプが basic、textUI、または VGWebTransaction のいずれであるのかによって異なります。プロパティーには、次のものがあります。
@DLI
この複合プロパティーにより、ユーザーは DL/I データベースを使用する EGL プログラム用の呼び出しインターフェース、PSB、および PCB を指定することができます。 このプロパティーで変更できるフィールドについて詳しくは、『@DLI』を参照してください。
alias = "alias"
生成された出力の名前に取り込まれるストリング。alias プロパティーを設定しない場合、プログラム・パーツ名が代わりに使用されます。

alias プロパティーはすべてのプログラムで使用可能です。

allowUnqualifiedItemReferences = noallowUnqualifiedItemReferences = yes
コードが構造内の項目を参照するときに、コンテナーおよびサブストラクチャー修飾子を省略できるかどうかを指定します。

allowUnqualifiedItemReferences プロパティーはすべてのプログラムで使用可能です。

例えば、次のレコード・パーツについて考えましょう。
  Record ExampleRecordPart type basicRecord
    10 myItem01 CHAR(5);
    10 myItem02 CHAR(5);
  end
以下の変数はそのパーツに基づいています。
  myRecord ExampleRecordPart;
allowUnqualifiedItemReferences のデフォルト値 (no) を受け入れる場合、以下の代入のように myItem01 を参照するときにレコード名を指定する必要があります。
  myValue = myRecord.myItem01;
ただし、allowUnqualifiedItemReferences プロパティーを yes に設定した場合は、次に示すように、レコード名を指定する必要はありません。
  myValue = myItem01;

デフォルト値 (最良実例) を受け入れることをお勧めします。コンテナー名を指定することにより、 コードを読み取る人と EGL に対するあいまいさを減らすことができます。

EGL は規則セットを使用して変数名または項目名が参照するメモリー領域を決定します。 詳細については、『変数および定数の参照』を参照してください。

handleHardIOErrors = yes, handleHardIOErrors = no
システム変数 VGVar.handleHardIOErrors にデフォルト値を設定します。 このシステム変数は、try ブロック内の入出力操作でハード・エラーが発生した後に、プログラムを継続して実行するかどうかを制御します。このプロパティーのデフォルト値は yes であり、この変数は 1 に設定されます。

handleHardIOErrorsno に設定して変数を 0 に設定していない場合、VisualAge® Generator から移行されたコードが、以前のように機能しないことがあります。

このプロパティーはすべてのプログラムで使用可能です。 詳細については、『VGVar.handleHardIOErrors』および『例外処理』を参照してください。

includeReferencedFunctions = noincludeReferencedFunctions = yes
プログラム内またはプログラムによってアクセスされるライブラリー内にない各関数のコピーがプログラムに含まれるかどうかを示します。

includeReferencedFunctions プロパティーはすべてのプログラムで使用可能です。

デフォルト値は no です。これは、推奨されるように開発時に以下の規則に従う場合、 このプロパティーを無視することができることを意味します。
  • 共用関数をライブラリーに収める
  • 非共用関数をプログラムに収める

ライブラリーに収められていない共用関数を使用している場合は、 プロパティー includeReferencedFunctionsyes に設定する場合にのみ生成が可能です。

inputForm = "formName"
プログラム・ロジックが実行される前にユーザーに表示されるフォームを識別します。 詳細については、『入力書式』に説明します。

inputForm プロパティーは、 メイン・テキスト UI プログラムでのみ使用可能です。

inputUIRecord = VGUIRecord
VGWebTransaction プログラムがユーザーによる Web ページのサブミットから受け取った VGUI レコードを識別します。
2 つが該当します。
  • Web ページは returning 文節を持つ show 文によって提示され、ユーザーはその文の意図を実現するために Web ページをサブミットしました。
  • または、returning 文節を持つ show 文が含まれていませんでしたが、ユーザーが Web ページ・ボタンまたはハイパーテキスト・リンクをクリックして EGL プログラムを呼び出し、VGUI レコード・データをそのプログラムにサブミットしました。

Web ページの VGUI レコード内の所定のフィールド名は、プロパティー inputUIRecord によって識別されたレコード内の対応するフィールドと同じ名前とタイプを持つ必要があります。

以下の場合、データは inputUIRecord プロパティーに収められません。
  • show 文が、VGUI レコードの代わりに引数の集合を指定してプログラムを呼び出す。または、
  • Web ページが converse 文によって提示され、ユーザーは同じプログラムの次の文に戻るためにその Web ページをサブミットした。

inputUIRecord プロパティーは、VGWebTransaction プログラムでのみ使用可能です。

追加情報については、『show』を参照してください。

inputRecord = "inputRecord"
プログラムが自動的に初期化を行い、かつ、transfer 文を使用して制御権を移動するプログラムからデータを受け取ることができる、 グローバルな基本レコードを識別します。 追加情報については、『入力レコード』を参照してください。

inputRecord プロパティーはすべてのメインプログラムで使用可能です。

localSQLScope = yes, localSQLScope = no
SQL 結果セットおよび作成された文の識別子が、プログラムに対してローカルである (これがデフォルトです) かどうかを示します。 値 yes をそのまま使用すると、異なる複数の プログラムが同じ識別子を独自に使用することができます。

no を指定すると、識別子はその実行単位全体で共用されます。 現行のコード内で作成された識別子は、その他のコード内でも使用可能です。ただし、その他のコードは、localSQLScope = yes を使用して、これらの識別子の使用をブロックすることができます。また現行のコードは、他のコードで 作成された識別子を参照できます。ただし、参照できるのは、既にその他のコードが実行され、アクセスをブロックしなかった場合にかぎります。

SQL 識別子を共用する効果は、次のとおりです。
  • 1 つのプログラムで結果セットを開き、別のプログラムでその結果セットから行を取得できる。
  • 1 つのプログラムで SQL 文を作成し、その文を別のプログラムで実行できる。

localSQLScope プロパティーはすべてのプログラムで使用可能です。

msgTablePrefix = "prefix"
プログラムのメッセージ・テーブルとして使用される DataTable の名前の最初の 1 文字から 4 文字を指定します。この名前のその他の文字は、『EGL ソース形式の DataTable パーツ』にリストされている各国語コードの 1 つに対応します。

msgTablePrefix プロパティーは、 すべての基本、textUI、または VGWebTransaction プログラムで使用可能です。VGWebTransaction プログラムで使用されるメッセージに関するこの他の詳細については、ビルド記述子オプション『msgTablePrefix』のトピックを参照してください。

PageHandlers はメッセージ・テーブルを使用しませんが、JavaServer Faces メッセージ・リソースを使用します。そのリソースの詳細については、『EGL ソース形式の PageHandler パーツ』の msgResource プロパティーの説明を参照してください。

segmented = nosegmented = yes
セグメンテーション』で説明しているように、プログラムがセグメント化されているかどうかを示します。 値は、VGWebTransaction プログラムで常に yes に設定され、デフォルトは、メイン・テキスト UI プログラムで no です。 その他のタイプのプログラムではプロパティーは有効ではありません。
throwNrfEofExceptions = no, throwNrfEofExceptions = yes

ソフト・エラーにより例外がスローされるかどうかを指定します。 デフォルトは no です。背景情報については、『例外処理』を参照してください。

関連概念
プログラム・パーツ
EGL での変数の参照
textUI プログラムのセグメンテーション

関連リファレンス
@DLI
EGL ソース形式の DataTable パーツ
例外処理
forward
handleHardIOErrors
入力書式
入力レコード
msgTablePrefix
命名規則
EGL ソース形式の PageHandler パーツ
show
EGL 文およびコマンドの構文図
EGL ソース形式の VGUIRecord パーツ

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