このチュートリアルでは、JavaServer Faces プログラミング・モデルを使用して単純なアプリケーションを作成します。
Java クラスを利用して Faces Client データ・モデルを作成し、ドラッグ・アンド・ドロップ機能を使用してページにコントロールを追加することにより、高機能アプリケーションを短時間で開発することができます。
ここでは、3 つの Faces Client コンポーネント (データ・グリッド、ツリー、グラフ) および 1 つの Faces コンポーネント (タブ・パネル) の、合計 4 つのコンポーネントが入った JavaServer Page を構築します。
作成するアプリケーションは、単純な株式ポートフォリオの管理サイトで、これによって、個々のお客様の保有株を種々の方法でトラッキングします。
所要時間
このチュートリアルを完了するには、およそ 1 時間 45 分かかります。
ただし、必要に応じて個々のモジュールを単独で完了させることができます。
チュートリアルで作業を進めている間に Faces Client コンポーネントの別の面を検討することに決定した場合、終了までの所要時間が長くなることがあります。
前提条件
このチュートリアルを始めから終わりまですべて完了するには、以下のことをよく理解している必要があります。
- Web サイト、ページ、ブラウザー、サーバーなどの基本的な Web 設計概念
- 単純な静的 Web ページの作成方法
- テーブル、ハイパーリンク、フォーム、イメージなどの Web ページのエレメント
- テーブル、レコード、列、フィールドなどのデータベース用語
以下のことを理解していれば、さらに役立ちます。
- ワークベンチ環境のパースペクティブおよびビューの使用法
- JavaServer Pages (JSP) および JavaServer Faces テクノロジーの背後にある概念
学習目標
このチュートリアルは 3 つのモジュールに分かれています。1 つのモジュールだけを完了するか、すべてのモジュールを完了するかを、任意の順に選択することができます。
各モジュールにはいくつかの演習が含まれており、順序どおり完了しなければなりません。
モジュール 1: Faces Client コンポーネントを理解するでは、Faces Client コンポーネントについて学ぶとともに、ご使用の Web アプリケーションで異なるコンポーネントを最適に使用する方法についても学びます。 このモジュールでは、次のことを行います。
- Faces Client についての学習
- 3 つのコンポーネント (データ・グリッド、ツリー、グラフ) の区別
- いくつかの Faces Client コンポーネントを使用しているサンプル・アプリケーションのウォークスルー
モジュール 2: データ・グリッドで作業するでは、ページを更新せずにクライアント・サイドでデータを処理するための、データ・グリッド Faces Client コンポーネントの使用方法を学びます。
このモジュールでは、次のことを行います。
- サーバー・サイドおよびクライアント・サイド・データの検討
- データ・グリッド・コンポーネントの挿入と構成
- クライアント・データへのコンポーネントのバインド
- 列のカスタマイズ
- クライアント・サイド・ハンドラーのインプリメント
- データ構造の枝取り
- サーバー上での JSP ファイルのテスト
モジュール 3: タブ・パネル、ツリー、グラフの各コンポーネントを追加する では、ツリー、タブ・パネル、グラフの各コンポーネントでのデータの表示方法を学びます。
このモジュールでは、次のことを行います。
- 複数のデータ・ビューを提供するためのタブ・パネル・コンポーネントによる Faces Client コンポーネントの補足
- 階層データを表示するためのツリー Faces Client コンポーネントの挿入と構成
- 円グラフ、図表、または折れ線グラフでデータを表示するためのグラフ Faces Client コンポーネントの挿入と構成
- サーバー上での JSP ファイルのテスト