EGL レポート作成プロセスの概要

レポートを作成するには、次に述べる 3 つの処理を実行します。 EGL では、ユーザーがこれらのタスクを特定の順番で実行する必要はありません (下記の『レポート・ハンドラーと XML ソースのコードの相互関係』パラグラフのステップ 2 で説明されている例外を除く)。レポート・ハンドラーを使用したい場合は、JasperReports 設計ファイルを作成する前にハンドラーを作成することができます。または、レポート・ハンドラーと設計ファイルの XML ソースを同時に作成することもできます。

JasperReports 設計ファイルとレポートを開始するためのコードをコンパイルしていないと、レポートを作成できません。

EGL ReportLib 関数を使用して、EGL プロジェクト内にレポート呼び出しコードを作成します。レポート起動コードを作成するときは、EGL プログラム・パーツ・ウィザードを使用できます。

XML ソース設計ファイル、レポート・ハンドラー (使用したい場合)、およびレポート呼び出しコードを作成した後にレポートの作成と書き込みを行うには、次のステップを実行します。
  1. 「プロジェクト (Project)」>「すべてをビルド (Build All)」を選択して EGL プロジェクトをビルドします。

    EGL は自動的に EGL レポート・ハンドラー (ハンドラーを作成した場合) および EGL レポート・ドライバーから Java™ コードを生成します。 (EGL は XML 設計ファイルを保存するたびに自動的に .jasper ファイルにコンパイルします。「プロジェクト」 > 「クリーン (Clean)」を選択することによって、EGL に強制的に XML 設計ファイルを再コンパイルさせることができます。)

  2. レポート起動コードを備えた EGL プログラムを実行します。

EGL プログラムが実行されるとき、EGL によって使用される JasperReports プログラムはまず .jrprint ファイルの書き込みと保存を行います。このファイルは中間ファイル形式を使用しており、プログラムは次にそれを最終的なレポート形式 (.pdf、 .html、.xml、 .txt、または .csv) にエクスポートします。

JasperReports プログラムは作成されたレポートを、レポート呼び出しコードの reportDestinationFileName で指定されたロケーションに保管します。該当するファイルのロケーションをレポート・ドライバー・コードの exportReport() 関数と組み合わせることによって、プログラムは 1 つの .jrprint ファイルを複数のエクスポートに再利用することができます。 例えば、次のコードはレポートを .pdf フォーマットで作成します。
myReport.ReportExportFile = "C:¥¥temp¥¥my_report.pdf";
reportLib.exportReport(myReport, ExportFormat.pdf);

EGL は、エクスポートされたレポートを自動ではリフレッシュしません。レポートの設計を変更したり、データが変更された場合は、レポート・ドライバーを再実行する必要があります。

関連概念
EGL レポートの概要

関連タスク
EGL レポート・ハンドラーの作成
レポート設計ファイルの作成
レポートのエクスポート
レポート用のファイルの生成およびレポートの実行
レポート・テンプレートの使用
コンテンツ・アシストを使用した EGL テンプレートの使用
レポートをドライブするコードの作成

関連リファレンス
EGL ライブラリー ReportLib
EGL レポート・ハンドラー

JasperReports 設計ファイル

JasperReports 設計ファイル (拡張子 jasper) を作成またはインポートします。 設計ファイルを作成するには、レポートのレイアウト情報を指定している XML ソース・ファイルをまとめます。 このソース・ファイルは次の 2 つのいずれかの方法で作成できます。
  • サード・パーティー製の JasperReports 設計ツール (JasperAssistant または iReport など) を使用する。
  • テキスト・エディターを使用して、新しいテキスト・ファイルに Jasper XML 設計情報を書き込む。

XML ソース・ファイルは、.jrxml という拡張子を持っている必要があります。XML 設計文書は、必ず レポート・ドライバー・コード・ファイルおよび EGL レポート・ハンドラー (使用している場合) と一緒に、同じ EGL パッケージに保管してください。

EGL ランタイムは自動的に有効な XML ソース・ファイルを、ディスクにソースを保管するたびに JasperReports 設計ファイルにコンパイルします (実行パスに javac コンパイラーがあることが条件)。新しい .jrxml ファイルを作成しない場合は、前にコンパイルされた .jasper ファイルをインポートする必要があります。

レポート・ドライバー

オプションのレポート・ハンドラー

レポート作成時のイベント処理ロジックを提供するレポート・ハンドラーを使用したい場合は、次のいずれかの方法でレポート・ハンドラーを作成できます。
  • EGL レポート・ハンドラー・ウィザードを使用して、レポート・ハンドラー用の情報を指定する。
  • 新規 EGL ソース・ファイルを作成し、レポート・ハンドラー・テンプレートを使用してハンドラーを挿入するか、 手動でハンドラー・コードを入力する。
レポート・ハンドラーと XML ソースのコードの相互関係。 .jrxml ファイルの中で、EGL レポート・ハンドラーが生成するレポート・ハンドラー・ファイルを参照する、scriptletClass を指定できます。 次の点に気をつけてください。
  • .jrxml ファイルが、レポート・ハンドラーの生成する Java コードを使用する場合は、.jrxml ファイルを作成する前に、レポート・ハンドラーを生成する必要があります。
  • レポート・ハンドラーを変更した場合は、.jrxml ファイルを再コンパイルする必要があります。
  • .jrxml ファイル内のコンパイル・エラーを解決する必要がある場合は、.jrxml ファイルを変更して保管する必要があります。レポート・ハンドラーに変更を加えた後に、.jasper ファイルを再コンパイルする必要がある場合は、「プロジェクト」 > 「クリーン (Clean)」を選択して強制的に再コンパイルすることができます。
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