J2EE 要求プロファイラーは、e-business アプリケーションの要求の代行受信ポイントからデータを収集するために、 アプリケーション・サーバー・プロセスに常駐するエージェントです。J2EE 要求プロファイラーは、 エージェント・コントローラーを使用してこのデータを外部化し、 ワークベンチのプロファイルおよびロギング・パースペクティブで提供される さまざまなビューでレンダリングできるようにします。
1 つのマシンの境界内または複数のマシンのクラスター上のいずれかで稼働する分散 e-business アプリケーションのプロファイルは、J2EE 要求プロファイラーの単一インスタンスまたは複数インスタンスを使用して作成されます。 J2EE 要求プロファイラーが常駐するアプリケーション・サーバー・プロセスのプロファイル情報を収集する役割は、各 J2EE 要求プロファイラーが担います。 さまざまなアプリケーション・サーバー上の 数多くの J2EE 要求プロファイラーに接続すると、これら複数のサーバー上で プロファイル作成データを収集することができます。
アプリケーションの実行期間内において接続する特定の時刻を 選択することができます。また、接続する J2EE 要求プロファイラー を選択することもできます。 アプリケーションのトレースは、ユーザーが J2EE 要求プロファイラーに接続し、 アプリケーションのモニターを開始した時点から始まります。 アプリケーションの実行がホストの境界を超えるときに、リモート・ディスカバリー・メカニズムにより、 リモート WebSphereR Application Server を示す J2EE 要求プロファイラーの他のインスタンスへの接続が行われます。これらの WebSphereR Application Server は、アプリケーション実行に参加するサーブレット および Enterprise Bean をホスティングします。
注:
プロファイラーを使用可能にするために、アプリケーション・サーバーにすべきことは何もありません。
J2EE 要求プロファイラーは、Web コンテナーだけでなく、EJB コンテナーでも、到着する要求からデータを収集します。 このデータ収集メカニズムにより、サーブレット、JSP、 および Enterprise Bean 間の対話を示すシーケンス図の作成が可能になりますが、 アプリケーションのビジネス・ロジックを表さないアプリケーション・インフラストラクチャーのその他の 成果物は無視されます。収集されたデータを使用して、さまざまな種類の図を作成できます。 これらの図は、特定のレベルのプロファイル階層 (モニター、ホスト、プロセス、およびエージェント) について定義されます。 「プロファイル (Profiling)」パースペクティブの「シーケンス図 (Sequence Diagram)」ビューには、 現在実装されている以下の図のタイプが示されます。
「UML2 シーケンス図 (UML2 Sequence Diagram)」ビューには、ユーザーが J2EE 要求プロファイラーに接続し、アプリケーションのモニターを開始した時点から、アプリケーションに関する詳細が表示されます。
プロファイルおよびロギング・パースペクティブの詳細、およびアプリケーションの プロファイル作成について詳しくは、プロファイル・ツール の資料を参照してください。
関連タスク
J2EE 要求プロファイラーの使用可能化
「シーケンス図」ビューでの操作
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