Agent Controller 概要
Agent Controller は、クライアント・アプリケーションがホスト・プロセスを起動したり、ホスト・プロセス内に共存するエージェントと対話することを可能にするデーモン・プロセスです。
Agent Controller 構成は、2 つの構成ファイル・セットによって指定されます。最初のセットは、エンジンのデフォルト設定を記述する基本構成です。2 番目のセットは、エンジンのアプリケーション固有の設定を記述するプラグイン構成です。
Agent Controller は、オープン・ソース・プロジェクト『Eclipse TPTP
project』で使用可能なフィーチャーであるデータ収集エンジンから派生しています。
Agent Controller は、アプリケーションの動作を拡張するための手段を提供します。これにより、アプリケーションの実行に関する情報が外部化され、ローカルまたはリモートのいずれでも情報を収集することができます。
Agent Controller は、以下のコンポーネントと対話します。
- ホスト・プロセス
- テスト中のアプリケーションが含まれているプロセス。
- エージェント
- ホスト・プロセスにサービスを提供し、さらに重要なことに接続クライアントにアプリケーション・データを転送するポータルを提供する、再使用可能なバイナリー・ファイル。
ホスト・プロセス内では、1 つ以上のエージェントを同時に実行することができます。最初にホスト・プロセスにエージェントが含まれていない場合でも、プロセスのライフ・サイクル中のある時点で、一部のプロセス条件により、エージェントが作成されます。
- クライアント
- エージェントによって外部化されるホスト・プロセス・データの最終宛先である、ローカルまたはリモートのアプリケーション。
単一のクライアントを一度に複数のエージェントに接続することができます。ただし、クライアントは、必ずしもエージェントに接続されていなければならない訳ではありません。
- Agent Controller
- 各デプロイメント・ホストに常駐するデーモン・プロセス。クライアント・アプリケーションが新規のホスト・プロセスを起動したり、既存のホスト・プロセス内に共存するエージェントに接続するためのメカニズムを提供します。クライアントは、Agent Controller と同じホスト上にあっても、リモートでも構いません。
Agent Controller は、同じノード上のホスト・プロセスとのみ対話できます。
注: エージェントは、ホスト・プロセスによってロードまたは作成することができますが、クライアントは、このエージェントに自動的には接続されません。クライアントは、特定のエージェントに接続するために、Agent Controller に要求を送信する必要があります。
関連タスク
Agent Controller の管理