callLink エレメントの remoteComType

リンケージ・オプション・パーツの callLink エレメントのプロパティー remoteComType は、次の場合に使用する通信プロトコルを指定します。
次の値から 1 つを選択します。
DEBUG
呼び出し側プログラムが Java ランタイムまたは Java デバッグ環境で実行されている場合でも、呼び出し先プログラムが EGL デバッガーで実行されます。この設定は以下の場合に使用することができます。
  • EGL Java ラッパーを使用して EGL で書かれたプログラムを呼び出す Java プログラムを実行している。
  • EGL で書かれたプログラムを呼び出す EGL 生成の呼び出し側プログラムを実行している。

前の状況は WebSphere® テスト環境外部で発生することがありますが、JSP が EGL で書かれたプログラムを呼び出すときのように、その環境内で発生する場合もあります。 いずれの場合も、EGL 生成のプログラムではなく、EGL ソースが呼び出されます。

WebSphere テスト環境を使用している場合は、呼び出し側と呼び出し先プログラムの両方がその環境で実行されている必要があります。リモート・マシンから呼び出しを行うことはできません。

DEBUG を使用する場合、 同じ callLink エレメントに以下のプロパティーを設定してください。
  • library。呼び出し先プログラムを含むプロジェクトの名前を付けます。
  • package。呼び出し先プログラムを含むパッケージを識別します。 ただし、呼び出し側と呼び出し元プログラムが同じパッケージ内にない場合はこのプロパティーを設定する必要はありません。
呼び出し側が EGL デバッガーを実行しておらず、WebSphere テスト環境で実行されていない場合は、以下に示す callLink エレメントのプロパティーを設定する必要があります。
  • serverid (リスナーのポート番号が 8346 でない場合は、番号を指定します)
  • location (Eclipse ワークベンチを実行しているマシンのホスト名を含んでいる必要があります)
DIRECT
ローカル呼び出し側プログラムまたはラッパーで直接ローカル呼び出しを使用する場合に指定します。 これは、呼び出し側と呼び出し先のコードを同じスレッド内で実行するときに適しています。呼び出される TCP/IP リスナーはありません。また、プロパティー location の値は無視されます。デフォルトは DIRECT です。

呼び出し側の Java プログラムは EGL ミドルウェアを使用しませんが、呼び出し側のラッパーはそのミドルウェアを使用して、EGL と Java プリミティブ型の間のデータ変換を処理します。

EGL で生成された Java コードから、EGL 以外で生成されたダイナミック・リンク・ライブラリー (DLL) または C か C++ のプログラムを呼び出す場合は、remoteComType 値 DISTINCT を使用することをお勧めします。

DISTINCT
プログラムをローカルで呼び出すときに新規実行単位を開始することを指定します。 EGL ミドルウェアが使用されているので、呼び出しはリモートであるとみなされます。

この値は 、ダイナミック・リンク・ライブラリー (DLL) または C か C++ のプログラムを呼び出す EGL 生成 Java プログラムに使用できます。

CICSECI
CICS® Transaction Gateway (CTG) ECI インターフェースを使用することを指定します。また、CICS にアクセスする非 J2EE コードをデバッグまたは実行する際にも必要です。

CTG Java クラスを使用してこのプロトコルを実装します。 CTG サーバーの URL とポートを指定するには、callLink エレメント、プロパティー ctgLocation および ctgPort に値を割り当てます。呼び出し先プログラムが存在する CICS 領域を識別するには、location プロパティーを指定します。

CICSJ2C
CICS Transaction Gateway 対応の J2C コネクターを使用することを指定します。
CICSSSL
CICS Transaction Gateway (CTG) の Secure Socket Layer (SSL) 機能を使用することを指定します。SSL の JSSE 実装がサポートされています。
CTG Java クラスを使用してこのプロトコルを実装します。 CTG サーバーの追加情報を指定するには、以下の callLink エレメントのプロパティーに値を割り当てます。
  • ctgKeyStore
  • ctgKeyStorePassword
  • ctgLocation
  • ctgPort。この場合、CTG JSSE リスナーが要求を listen している TCP/IP ポートである。ctgPort を指定しない場合、CTG デフォルト・ポート 8050 が使用される。

呼び出し先プログラムが存在する CICS 領域を識別するには、location プロパティーを指定します。

IMSJ2C
J2EE 環境では、IMS™ J2C コネクターの使用を指定します。
IMSTCP
IMS 接続の TCP/IP コネクターの使用を指定します。 IMS にアクセスする非 J2EE コードを実行している場合は、このオプションを選択します。
注: IMS 接続は、IMS プログラムがあるホスト・マシンにインストールされなければなりません。 クライアント・マシンでは、呼び出し側プログラムが開始されるときに、以下の IMS Connector for Java の JAR ファイルのセットがクラスパスに入っていなければなりません。
  • ccf2.jar
  • connector.jar
  • imsico.jar
JAVA400
Java ラッパーまたはプログラムと、iSeries™ 用に (EGL または VisualAge® Generator によって) 生成された COBOL プログラムとの通信に、IBM® Toolbox for Java を使用することを指定します。
TCPIP
EGL ミドルウェアで TCP/IP を使用することを指定します。
フィードバック
(C) Copyright IBM Corporation 2000, 2005. All Rights Reserved.