エンタープライズ・アプリケーション EAR ファイルのインポート

エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトは EAR ファイルにデプロイされています。デプロイされている EAR ファイルからインポートすることでエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトをインポートできます。

EAR ファイルにプロジェクト・メタデータが含まれている場合 (EAR は、「プロジェクト・ビルド・パスおよびメタデータ・ファイルをインクルード)」オプションが選択されてエクスポートされました)、それを「部分 EAR 開発用にインポート」オプションを使用してインポートできます。このオプションは、選択されたモジュールとユーティリティー JAR ファイルをバイナリー・プロジェクトとしてインポートします。このオプションは、一部のプロジェクトがバイナリー形式で、その他のプロジェクトがリポジトリーに接続されているワークスペースにインポートする場合に、特に役立ちます。

ユーティリティー JAR ファイルをユーティリティー Java™ プロジェクトとしてインポートするように選択することもできます。また、このウィザードを使用して、インポートする EAR ファイルおよびモジュールの新規プロジェクト名を変更できます。

以下の段落は Windows 用です。エンタープライズ・アプリケーション EAR ファイルを Windows® エクスプローラーまたはデスクトップから、「プロジェクト・エクスプローラー」ビューに素早くドラッグ・アンド・ドロップできます。「インポート」ウィザードが開いて、該当するフィールドが既に取り込まれた状態で表示されます。

この EAR ファイルのインポート・プロセスは、 プロジェクトを共用する手段にはなりません。プロジェクトを共用したい場合は、 『プロジェクトの共用』を参照してください。

ウィザードを使用して EAR ファイルをインポートする方法は、次のとおりです。

  1. J2EE パースペクティブで、「ファイル」 > 「インポート」 > 「EAR ファイル」をクリックし、「次へ」をクリックする。「インポート」ウィザードが開きます。
  2. EAR インポートについて、以下の一般オプションを指定する。
    1. EAR ファイル: インポートしたい EAR ファイルの絶対パスを入力します。「参照」ボタンをクリックして、ファイル・システムから EAR ファイルを選択できます。
    2. EAR プロジェクト: EAR ファイルをインポートする際に作成するエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトの名前を入力します。
    3. EAR のインポート: EAR ファイルに含まれている実際の EAR プロジェクトをインポートする場合は、このオプションを選択します。それ以外の場合、ウィザードは単に EAR ファイルに含まれているモジュールとその他のリソースをインポートして、それらを指定されたプロジェクトに追加します。
    4. 警告を出さずに既存のリソースを上書き: 既存リソースの上書きについて警告を受け取りたくなければ、このオプションを選択します。
    5. 上書きでプロジェクトを削除: リソースを上書きする場合、各ファイルを上書きするのではなく新規プロジェクトを作成したい場合は、このオプションを選択します。
    6. ターゲット・サーバー: 開発のターゲットとするアプリケーション・サーバーを選択します。この選択により、プロジェクトのクラスパス・エントリーが変更されて、ランタイム設定に影響があります。
  3. 次へ」をクリックして、以下のステップを実行する。
    1. ネスト・プロジェクトの上書きを許可する (モジュールおよびユーティリティー・プロジェクト): インポート先が既存のプロジェクトであり、既存のネスト・プロジェクトを上書きしたい場合は、このオプションを選択します。
    2. 部分 EAR 開発用にインポート: インポートしようとしている EAR ファイルはビルド・パスとメタデータ・ファイルがインクルードされた状態でエクスポートされた場合、このオプションを選択すると、選択されたモジュールとユーティリティー JAR ファイルはバイナリー・プロジェクトとしてインポートされます。
    3. ユーティリティー Java プロジェクトとしてインポートするユーティリティー JAR ファイルを選択する。「部分 EAR 開発用にインポート」オプションを選択した場合、すべてのユーティリティー JAR ファイルと Web ライブラリーはデフォルトで選択されます。その他の場合、プロジェクトとしてインポートする特定のユーティリティー JAR ファイルと Web ライブラリーを選択できます。選択されなかったユーティリティー JAR ファイルは、EAR 内のユーティリティー JAR ファイルとしてインポートされます。選択しなかった Web ライブラリーは対応する Web プロジェクトに Web ライブラリーとしてインポートされます。
    4. モジュール・ルート・ロケーション」フィールドに、インポートされる、あるいはインポート時に作成されるすべてのプロジェクトのためのルート・ディレクトリーを指定する。
  4. 次へ」をクリックする。
  5. ウィザードの「EAR モジュールおよびユーティリティー JAR プロジェクト」ページで、EAR ファイルと共にインポートしたいプロジェクトを選択する。インポートするそれぞれのモジュールおよびユーティリティー・プロジェクトごとに、新規プロジェクト名を編集することもできます。
    ヒント: このページの選択ボタンは、部分 EAR 開発用にインポートする際に、インポートするプロジェクトの選択に役立ちます。例えば、一部のプロジェクトがリポジトリーに接続されており他のプロジェクトがバイナリー形式であるワークスペースにインポートする場合、これらのボタンを利用して、インポートするプロジェクトの正しい選択を行うことができます。
    • 新規の選択: 現在ワークスペースに存在しないプロジェクトを選択します。
    • バイナリーの選択: 現在、バイナリー形式でワークスペース内に存在するモジュールおよびプロジェクトを選択します。これにより、リポジトリーに接続された非バイナリー・プロジェクトの上書きを回避できます。
    • すべて選択: インポート対象にすべてのプロジェクトを選択します。
    • 選択をすべて解除: インポート対象としてのすべてのモジュールとユーティリティー・プロジェクトの選択を解除します。
  6. 終了」をクリックして、EAR ファイルの内容をインポートします。
関連概念
J2EE アーキテクチャー
エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト
アプリケーション・デプロイメント記述子エディター
J2EE モジュール間の循環依存関係
関連タスク
エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトの作成
EAR ファイルへのエンタープライズ・アプリケーションのエクスポート
EAR インポート後の循環依存関係の訂正
従属 JAR ファイルまたはモジュールの指定
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