コマンド行によって生成された Web サービスのテスト

コマンド行ツールを使用して作成した Web サービスをテストする前に、サーバーに EAR をデプロイしておく必要があります。これを行うには、『コマンド行ツールを使用した Web サービスのサーバーへのデプロイ』で説明されている手順に従ってください。

コマンド行ツールによって作成した Web サービスをデプロイした後、Web サービス・エクスプローラーまたは「Web サービス・クライアント (Web service client)」ウィザードを使用するか、生成したクライアント・コードを新規 Java™ または Web プロジェクトにインポートすることにより、その Web サービスをテストできます。 

Web サーバーの始動

Web サービスをテストする前に、まず Web サーバーを開始する必要があります。サーバーを開始するには、次の手順を実行します。

  1. [「サーバー (Servers)」ビューに切り替える (「ウィンドウ」>「ビューを表示 (Show View)」>「サーバー (Servers)」)。
  2. 「サーバー (Servers)」ペインで、「サーバー (Servers)」タブが表示されていることを確認する。
  3. 作成および構成したサーバーのポップアップ・メニューから、 「開始 (Start)」を選択する。

これで、以下の 3 つの方法のいずれかを使用して Web サービスをテストできます。

Web サービス・エクスプローラーを使用した Web サービスのテスト

Web サービス・エクスプローラーを使用して Web サービスをテストするには、次の手順を実行します。

  1. Web パースペクティブに切り替える (「ウィンドウ」>「パースペクティブを開く」> 「Web」)。
  2. 「プロジェクト・ナビゲーター (Project Navigator)」ペインで、以下のいずれかを実行して WSDL ファイルを見付けます。
    • EAR ファイルに Java Bean が含まれる場合、インポート済み Web プロジェクトで「WebContent」>「WEB-INF」>「wsdl」の 順に展開する。 
    • EAR ファイルに EJB Beans が含まれる場合、インポート済み EJB プロジェクトで「EJBModule」>「META-INF」> 「wsdl」の順に展開する。
  3. WSDL ファイルを右クリックし、ポップアップ・メニューから「Web サービス」>「Web サービス・エクスプローラーでのテスト」を選択する。

「Web サービス・クライアント (Web service client)」ウィザードを使用した Web サービスのテスト

「Web サービス・クライアント (Web services client)」ウィザードを使用してクライアント・プロキシーを生成し、生成された JSP コードを使用してその Web サービスをテストできます。  

「Web サービス・クライアント (Web service client)」ウィザードを使用して Web サービスをテストするには、次の手順を実行します。

  1. Web パースペクティブに切り替える (「ウィンドウ」>「パースペクティブを開く」> 「Web」)。
  2. 「プロジェクト・ナビゲーター (Project Navigator)」ペインで、以下のいずれかを実行して WSDL ファイルを見付けます。
    • EAR ファイルに Java Bean が含まれる場合、インポート済み Web プロジェクトで「WebContent」>「WEB-INF」>「wsdl」の 順に展開する。
    • EAR ファイルに EJB Beans が含まれる場合、インポート済み EJB プロジェクトで「EJBModule」>「META-INF」> 「wsdl」の順に展開する。
  3. テストする WSDL ファイルを選択する。
  4. 「ファイル」>「新規」>「その他」を選択する。リストから、「Web サービス (Web Services)」および「Web サービス・クライアント (Web Service Client)」を選択し、「次へ」をクリックする。
  5. クライアント・プロキシー・タイプ」が「Java プロキシー」であり、「Web サービスのテスト」ボックスにチェックが付いていることを確認する。  「次へ」をクリックする。
  6. WSDL ファイルはあらかじめ指定されています。指定されていない場合は、ブラウズして指定します。「次へ」をクリックします。
  7. 「クライアント環境構成」ページで、 Web サービスをデプロイしたときに作成および構成したサーバーが、「サーバー」の下にリストされていることを確認する。  リストにない場合、「編集」を選択し、「既存のサーバー」フォルダーの下に作成したサーバーを構成します。
  8. クライアント・プロジェクト・タイプを選択する。「クライアント・プロジェクト」フィールドに、このクライアント Web プロジェクトの固有のプロジェクト名を入力し、別のクライアント Web プロジェクトの中に Web サービス・クライアント・コードを生成する。  注: このフィールドに表示されるデフォルト名はそのまま使用しないでください。これは、このデフォルト名がインポートされた Web プロジェクトまたは EJB プロジェクトの名前であるためです。 クライアント・プロジェクトの EAR を選択してください。
  9. 完了」をクリックします。 
生成された JSP を使用して、組み込みの Web ブラウザーで Web サービスをテストする。

Web サービスのコマンド行によって生成されたクライアント・コードを使用した Web サービスのテスト

Web サービスのコマンド行によって生成されたクライアント・コードを使用して Web サービスをテストするには、生成されたコードを新規 Java または Web プロジェクトにインポートします。注: このタスクで作成する新規の Web または Java プロジェクトは、 Web サービスのデプロイ時に EAR ファイルによってインポートした EJB および Web プロジェクトとは別のものです。

WSDL2Client によって生成されたクライアント・エンタープライズ・アプリケーション (EJB とサーブレット) のインポート

  1. J2EE パースペクティブに切り替える (「ウィンドウ」>「パースペクティブを開く」>「J2EE (J2EE)」)。
  2. J2EE 階層を右クリックし、「インポート」>「EAR ファイル (EAR File)」を選択して、EAR ファイルをインポートする。ターゲット・サーバーを選択する。「次へ」をクリックします。
  3. クライアント EAR ファイルの場所 (通常は ClientProject/client-side の下) をブラウズし、必要に応じてプロジェクト名を変更する。「完了」をクリックします。
  4. サーバー・パースペクティブに切り替える (「ウィンドウ」>「パースペクティブを開く」>「サーバー」)。サーバーがすでに 存在している場合は、ステップ 7 に進みます。
  5. 「サーバー構成」ペインで、「サーバー (Servers)」を右クリックし、「新規」>「サーバーとサーバー構成」を選択する。
  6. 適切なサーバーのタイプを選択し (デフォルトは WebSphere® バージョン 5.1 の下の テスト環境)、サーバー名を入力する。「完了」をクリックします。
  7. 「サーバー構成」ペインでサーバー・ツリーを展開し、アプリケーションに 対する適切な宛先サーバーを右クリックして、「プロジェクトの追加と除去 (Add and remove projects)」を選択する。
  8. 使用可能なプロジェクト (Available projects)」から新しくインポートした クライアント・エンタープライズ・アプリケーションを選択し、「追加」をクリックして、「完了」をクリックする。

WSDL2Client によって生成されたクライアント・エンタープライズ・アプリケーション (J2EE アプリケーション) のインポート

  1. J2EE パースペクティブに切り替える (「ウィンドウ」>「パースペクティブを開く」>「J2EE (J2EE)」)。
  2. J2EE 階層を右クリックし、「インポート」>「EAR ファイル (EAR File)」を選択して、EAR ファイルをインポートする。「次へ」をクリックします。
  3. クライアント EAR ファイルの場所 (通常は ClientProject/client-side の下) をブラウズし、必要に応じてプロジェクト名を変更する。「完了」をクリックします。
  4. ツールバーから「実行」>「実行 (Run...)」を選択し、WebSphere V5.1 アプリケーション・クライアントまたは WebSphere V5 アプリケーション・クライアント (インストール時にサーバーをインストールしてある場合) を選択して、「新規」をクリックする。
  5. 「エンタープライズ・アプリケーション (Enterprise Application)」コンボ・ボックスからプロジェクトを選択し、「実行」をクリックする。

生成されたクライアント・コードを Java プロジェクトにインポートする

  1. Java パースペクティブに切り替える (「ウィンドウ」>「パースペクティブを開く」>「Java 」)。
  2. 「ファイル」>「新規」>「その他」の順に選択して新規 Java プロジェクトを作成する。リストから「Java」および「Java プロジェクト」を選択する。「次へ」をクリックする。
  3. 新規 Java プロジェクトの名前を入力する。 「完了」をクリックする。
  4. 「パッケージ・エクスプローラー」ペインで、新規 Java プロジェクトのポップアップ・メニューから「プロパティー」を選択し、 「Java のビルド・パス」を選択する。
  5. 「ライブラリー」タブをクリックする。 「変数の追加」をクリックする。
  6. 「新規変数クラスパス・エントリー (New Variable Classpath Entry)」ダイアログで、リストから WAS_50_PLUGINDIR を選択し、「拡張 (Extend)」をクリックする。
  7. 「変数の拡張 (Variable Extension)」ダイアログで、lib フォルダーを展開する。 Ctrl キーを押しながら、以下の 5 つの JAR ファイルを選択する。
    • commons-discovery.jar
    • commons-logging-api.jar
    • qname.jar
    • webservices.jar
    • wsdl4j.jar
  8. 「OK」をクリックする。
  9. 「パッケージ・エクスプローラー (Package Explorer)」ペインで、Java プロジェクトを選択する。 
  10. 「ファイル」>「インポート」を選択し、リストから「ファイル・システム (File System)」 を選択する。「次へ」をクリックする。
  11. ブラウズ (Browse)」をクリックする。コマンド行テスト・ディレクトリーを参照してプロジェクト・ディレクトリー (Web サービスのコマンド行ツールを実行したときに -project で指定 したディレクトリー) を展開する。
  12. 「クライアント・サイド (Client-side)」フォルダーを展開する。META-INF を除く 各フォルダーの横のチェック・ボックスがすべて選択されていることを確認する。
  13. 完了」をクリックする。

生成されたクライアント・コードを Web プロジェクトにインポートする

  1. Java パースペクティブに切り替える (「ウィンドウ」>「パースペクティブを開く」>「Java 」)。
  2. 「ファイル」>「新規」>「その他」の順に選択して新規 Web プロジェクトを作成する。 リストから「Web」および「動的 Web プロジェクト (Dynamic Web Project)」を選択する。
  3. 新規クライアント Web プロジェクトの名前を入力する。 「拡張オプションの構成 (Configure Advanced Options)」チェック・ボックスにチェックが付いていることを確認し、「次へ」をクリックする。
  4. 「EAR プロジェクト (EAR Project)」フィールドで、ドロップダウン・メニューからインポートした EAR ファイルを選択する。
    • サーバー・ターゲットが使用可能である場合 (「ウィンドウ (Windows)」>「設定」>「J2EE (J2EE)」>「サーバー・ターゲット・サポートを使用可能にする (Enable server targeting support)」を選択)、このページには WebSphere Application Server V5.1 を選択してターゲット・サーバーを選択するオプションも表示されます。ステップ 6 ~ 11 は 省略できます。「完了」をクリックしてステップ 12 に進んでください。
  5. 完了」をクリックする。
  6. 「パッケージ・エクスプローラー」ペインで、クライアント Web プロジェクトのポップアップ・メニューから「プロパティー」を選択し、 「Java のビルド・パス」を選択する。
  7. 「ライブラリー」タブをクリックする。 「変数の追加」をクリックする。
  8. 「新規変数クラスパス・エントリー (New Variable Classpath Entry)」ダイアログで、リストから WAS_50_PLUGINDIR を選択し、「拡張 (Extend)」をクリックする。
  9. 「変数の拡張 (Variable Extension)」ダイアログで、lib フォルダーを展開する。 Ctrl キーを押しながら、以下の 6 つの JAR ファイルを選択する。
    • commons-discovery.jar
    • commons-logging-api.jar
    • j2ee.jar
    • qname.jar
    • webservices.jar
    • wsdl4j.jar
  10. 「OK」をクリックする。
  11. 「パッケージ・エクスプローラー (Package Explorer)」ペインのクライアント Web プロジェクトで、JavaSource フォルダーを選択し、「ファイル」>「インポート」を選択する。
  12. リストから「ファイル・システム (File System)」を選択する。「次へ」をクリックする。
  13. ブラウズ (Browse)」をクリックする。コマンド行テスト・ディレクトリーを参照してプロジェクト・ディレクトリー (Web サービスのコマンド行ツールを実行したときに -project で指定 したディレクトリー) を展開する。
  14. 「クライアント・サイド (Client-side)」フォルダーを展開する。META-INF を除く 各フォルダーの横のチェック・ボックスがすべて選択されていることを確認する。
  15. 完了」をクリックする。

Web サービスのテスト完了後、Web サービスにアクセスするためのクライアント・アプリケーションを作成できます。

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