Bean 管理パーシスタンスを持つエンティティー Bean の作成

「エンタープライズ Bean の作成」ウィザードを使用すると、Bean 管理パーシスタンス (BMP) エンティティー Bean を作成できます。

コンテナー管理パーシスタンス (CMP) を持つエンティティー Bean には、順序付け可能なデータを維持するコードがコンテナーに含まれているのに対して、 Bean 管理パーシスタンスを持つエンティティー Bean には、任意 のパーシスタンス・メカニズムのコードが含まれています。 例えば、パーシスタンスを管理するために必要な JDBC コードはすべて、 エンティティー Bean クラスまたはヘルパー・クラスで、手操作でコード化する必 要があります。

また、BMP エンティティー Bean は、データがデータベースではなくアプ リケーションに存在する場合に使用できます。 言い換えると、データ・ソースが、CMP エンティティー Bean によってサポートさ れていない場合に、BMP が代替となるような場合には、JDBC 以外の データベースやストアード・プロシージャーを使用することができます。

Bean 管理パーシスタンス (BMP) フィールドを持つエンティティー Bean を作成するには、以下の手順を実行します。

  1. J2EE パースペクティブで、「ファイル」 > 「新規」 > 「その他」 > 「EJB」 > 「エンタープライズ Bean」 とクリックする。 「エンタープライズ Bean の作成」ウィザードが表示されます。
  2. Bean 管理パーシスタンス (BMP) フィールド付きのエンティティー Bean」ラジオ・ボタンを選択する。
  3. Bean の追加先とする「EJB コンポーネント」を選択する。
  4. Bean 名」フィールドに、エンタープライズ Bean に割り当てる名前を入力する。 規則により、Bean 名は大文字で始める必要があります。
    注: Bean 名にはユニコード文字を使用できますが、 ユニコード文字は、エンタープライズ Bean に関連付けられたエンタープライズ Bean のパッケージ、およびクラスではサポートされていません。
  5. ソース・フォルダー」フィールドで、新規 Bean 用のソース・フォルダーを選択する。
  6. デフォルト・パッケージ」フィールドに、新規 Bean 用のパッケージ名を入力する。
  7. オプション: EJB 2.x Bean の場合、「注釈付き Bean クラスの生成」を選択することもできます。 このオプションを選択すると、ウィザードはその Bean クラスの Java™ コードの先頭に注釈を生成します。 注釈は、ウィザードで指定したように Bean の実装を定義します。 この注釈は、EJB ツールが、必要な Bean クラスの生成および EJB デプロイメント記述子 (ejb-jar.xml) に挿入される値の提供に使用します。注釈を使い慣れており、デプロイメント記述子よりもむしろ注釈を利用して Bean を更新したい場合は、このオプションを選択してください。

    詳しくは、『注釈ベース・プログラミングの概要』を参照してください。

  8. 次へ」をクリックする。
  9. Bean クラス」フィールドに、その Bean クラス用の希望のパッケージおよびクラス名を入力する。 ウィザードでは、デフォルトで、Bean 名と定義したデフォルト・パッケージに基づいた Bean クラスを勧められます。 Bean クラスは、ウィザードが生成した新規クラス、またはプロジェクトのクラスパス内の既存のクラスでも構いません。「クラス」ボタンをクリックして、 Bean 型に対応するプロジェクト内のクラスをリストするダイアログを開きます。 既存のクラスは、ソースを付けて Bean クラス名を青色で表示されます。 既存のバイナリー・クラスの Bean クラス名は、赤色で表示されます。
  10. クライアント・ビューとインターフェースを定義する。EJB 2.0 以降の Bean の場合、リモート・クライアント・ビューまたはローカル・クライアント・ビュー、あるいはその両方を含めることができます。 EJB 1.1 Bean の場合は、リモート・クライアント・ビューのみがサポートされます。すべてのセッションまたはエンティティー Bean ごとに最低 1 つのクライアント・ビューが必要です。
    • リモート・クライアント・ビュー: セッション Bean 用にリモート・クライアント・ビューを組み込む場合は、このチェック・ボックスを選択します。

      リモート・ホーム・インターフェース」および「リモート・インターフェース」フィールドには、リモート・クライアント・ビュー・インターフェース用に使用したいパッケージ名とクラス名を入力します。 ウィザードは、インターフェース・パッケージおよびクラス名の値として Bean 名とデフォルト・パッケージを推奨します。

    • ローカル・クライアント・ビュー: セッション Bean 用にローカル・クライアント・ビューを組み込む場合は、このチェック・ボックスを選択します。

      ローカル・ホーム・インターフェース」および「ローカル・インターフェース」フィールドには、ローカル・クライアント・ビュー・インターフェース用に使用したいパッケージ名とクラス名を入力します。 ウィザードは、インターフェース・パッケージおよびクラス名の値として Bean 名とデフォルト・パッケージを推奨します。

  11. キー・クラス」フィールドに、そのエンティティー Bean のキー・クラス用の希望のパッケージおよびクラス名を入力する。 ウィザードは、デフォルトで、Bean 名と定義したデフォルト・パッケージに基づいたクラス名およびパッケージを推奨します。 Bean クラスは、ウィザードが生成した新規クラス、またはプロジェクトのクラスパス内の既存のクラスでも構いません。「クラス」ボタンをクリックして、 Bean 型に対応するプロジェクト内のクラスをリストするダイアログを開きます。 既存のクラスは、ソースを付けて Bean クラス名を青色で表示されます。 既存のバイナリー・クラスの Bean クラス名は、赤色で表示されます。
  12. 次へ」をクリックする。
  13. オプション: 「Bean スーパークラス」フィールドで、 目的のクラスを入力または選択する。
  14. オプション: 拡張したいリモートまたはローカル・クライアント・インターフェースを定義します。
    • 追加」ボタンをクリックする。すると、「型の選択」ダイアログ・ボックスが開かれるので、そこで拡張したいインターフェースを選択します。
    • 以前追加したインターフェースを今後は拡張する必要がない場合は、リストでそのインターフェースを選択して「除去」をクリックします。
  15. 「終了」をクリックする。 新規のエンティティー Bean が指定された EJB プロジェクトに追加されます。

フィードバック