EJB モジュールを使用して、1 つ以上の エンタープライズ Bean をアセンブルし、単一のデプロイ可能な単位にします。
EJB モジュールは、J2EE パースペクティブの「プロジェクト・エクスプローラー」ビューに表示され、EJB プロジェクトに対応するものです。 EJB プロジェクトで開発した EJB モジュールを、 独立型 EJB JAR ファイルとしてエクスポートすることもできますし、 エンタープライズ・アプリケーション内の 他の EJB モジュールまたは Web モジュールと結合させることもできます。 EJB JAR ファイルは、標準の Java™ アーカイブ・ファイルの形式を使用します。EJB モジュールには、以下のものが含まれています。
EJB プロジェクトは専門化された Java プロジェクトです。Java プロジェクトと同様に、EJB プロジェクトではプロジェクトのソース・ファイルおよび出力ファイルを含めるためのソース・フォルダーを 1 つ以上作成する必要があります。デフォルトでは、ソース・フォルダー名は ejbModule となりますが、プロジェクトまたは新規ソース・フォルダーの作成時に名前を変更できます。 フォルダーの内容は、プロジェクトの公開またはデプロイ時に集約されます。
ワークベンチでは、ユーザーがプロジェクトのエンタープライズ・アプリケーション用のリソースの作成および保守を行います。EJB プロジェクトは、エンタープライズ Bean をユーザーが編 成できるようにする論理モジュールです。 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューでは、EJB プロジェクト は EJB モジュールとして表示されます。
ワークベンチは、EJB 1.1、EJB 2.0、および EJB 2.1 プロジェクトをサポートします。 収容 EAR プロジェクトの J2EE 仕様レベルは、EJB 2.0 プロジェクトの場合は J2EE 1.3 以上に設定し、EJB 2.1 プロジェクトの場合は J2EE 1.4 に設定する必要があります。 EJB 1.1 プロジェクトで作成できるのは、EJB 1.1 Bean のみです。
EJB ツールは、 EJB モジュールの EJB クライアント JAR プロジェクトの作成をサポートします。EJB クライアント JAR プロジェクトには、クライアント・プログラムが、EJB プロジェクト内に含まれているエンタープライズ Bean のクライアント・ビューを使用するのに必要なインターフェース・クラスがすべて含まれます。EJB クライアント・プロジェクトが、 プロジェクト・ユーティリティー JAR ファイルとして、EJB プロジェクトが属するそれぞれのモジュールに追加されます。
デフォルトでは、ウィザードを使用して EJB プロジェクトを作成すると、EJB クライアント JAR プロジェクトも作成されます。 ただし、ウィザードでこのオプションをクリアすることもできます。
エンタープライズ Bean は、他のリソースと結合されて、分散クライアント/サーバー・アプリケーションを作成することのできる Java コンポーネントです。
エンタープライズ Bean には、エンティティー Bean、セッション Bean、およびメッセージ駆動型 Bean の 3 つのタイプがあります。一般的には、すべてのタイプの Bean が 1 つのエンタープライズ・アプリケーション内で一緒 に使用されます。
データ・アクセスを必要とする Bean は、データ・ソース、すなわちデータベース接続のプールを定義している管理リソースを使用します。
デプロイメント記述子には、ランタイム環境がアプリケーション用に使用する構成データが含まれています。 デプロイメント記述子には、以下についての情報を組み込むことができます。
デプロイメント記述子は、アプリケーションのファイルと一緒に Java アーカイブ・ファイルにパッケージされた XML ファイルです。EJB デプロイメント記述子は、ejb-jar.xml と呼ばれ、EJB プロジェクトの META-INF フォルダーに格納されます。 1 つの J2EE アプリケーションには、1 つのアプリケーション・レベルのデプロイメント記述子ファイルが含まれており、 これがアプリケーション全体を支配します。また、いくつかのコンポーネント・レベルのデプロイメント記述子も、 アプリケーションのモジュールごとに 1 つずつ含まれています。
標準のデプロイメント記述子に加えて、 ワークベンチには WebSphere Application Server のバインディング および拡張機能についての情報も組み込まれています。 バインディング文書および拡張機能文書は、IBM 独自のものです。 バインディング記述子および拡張記述子のどちらも XMI ファイル、 すなわち ibm-ejb-jar-bnd.xmi および ibm-ejb-jar-ext.xmi にそれぞれ保管されています。 バインディング情報は、外部の依存関係あるいはリソースの論理名を、実際の JNDI 名にマップします。 例えば、コンテナーはバインディング情報を使用して、インストールの際にリモート Bean を位置指定します。 拡張機能は、標準記述子に追加されます。拡張機能によって、古い (レガシー) システムが WebSphere Application Server 環境で機能できるようになります。また、この拡張機能は、ベンダー固有のアプリケーション振る舞い、現行仕様では未定義であるアプリケーション振る舞い、または将来 の仕様に組み込まれると予想されるアプリケーション振る舞いを指定する場合にも使用されます。
マッピング・エディターを使用すれば、エンタープライズ Bean をデータベースにマッピングできます。 map.mapxmi ファイルには、このマッピング情報が収められます。