EJB 参照の追加

EJB 参照とは、クライアント (または、別の Bean) によって使用される エンタープライズ Bean のホーム・インターフェースの位置を指定するための論理名です。EJB モジュール、J2EE アプリケーション・クライアント・モジュール、および J2EE 動的 Web モジュール内のエンタープライズ Bean に対する参照を定義できます。

参照に必要なエンタープライズ Bean に対して EJB 参照を使用することは最適な方法です。 EJB 参照を使用して、ターゲット・エンタープライズ Bean のホーム・インターフェースをルックアップするための Java™ コードを、 ターゲット・エンタープライズ Bean にバインディング変更をしないで安全に作成することができます。同じサーバーに異なるバインディングがある場合に、同じ EJB モジュールをインストールする必要があれば、 このコードは必要です。

デプロイメント時に、EJB 参照はターゲット作動環境内のエンタープライズ Bean ホームにバインディングされます。コンテナーにより、JNDI 命名コンテキスト内でアプリケーションの EJB 参照を使用できるようになります。

注:
  • EJB 1.1 のエンタープライズ Bean とアプリケーション・クライアント・モジュールは、エンタープライズ Bean のローカル・インターフェースを参照できません。 これらはリモート・インターフェースを参照しなくてはなりません。
  • モジュールまたは Bean がエンタープライズ Bean のローカル・インターフェースを参照できるようにするためには、参照 Bean を、参照するモジュールまたは Bean と同じエンタープライズ・アプリケーション (EAR) に組み込む必要があります。
  • ローカルまたはリモート参照が可能な場合、ランタイム・パフォーマンスの利点を考えてローカル参照を使用する必要があります。

定義したそれぞれの EJB 参照ごとに、ejb-ref 要素がデプロイメント記述子に追加されます。

EJB 参照の定義の方法は次のとおりです。

  1. J2EE モジュール用のデプロイメント記述子エディターで、「参照の追加 (Add Reference) 」ウィザードを開く
  2. EJB 参照」を選択して「次へ」をクリックする。
  3. 参照したいエンタープライズ Bean (参照される Bean) を指定する際、次のオプションのいずれか 1 つを選択する。
    • ワークスペースにあるエンタープライズ Bean: 現在ワークスペースに存在するプロジェクトからエンタープライズ Bean を選択する場合は、このオプションを選びます。 ツリーにワークスペースにある EJB モジュールが表示され、EJB モジュール内の有効なエンタープライズ Bean がリストされます。
    • ワークスペースにないエンタープライズ Bean: ワークスペースの外部に存在するエンタープライズ Bean を選択する場合は、このオプションを選びます。
  4. ワークスペースにあるエンタープライズ Bean」を選択した場合は、以下の手順を実行する。
    1. プロジェクト・ツリーを展開して、参照したいエンタープライズ Bean を選択する。
    2. 名前」フィールドに参照の名前を入力するか、あるいはウィザードで提供されるデフォルト値を受諾する (推奨)。
    3. EJB 2.1 Bean を参照する場合、「参照タイプ」フィールドに、エンタープライズ Bean のローカル・インターフェースもしくはリモート・インターフェースのいずれを参照するかを指定する。
      要確認:
      • EJB 1.1 のエンタープライズ Bean とアプリケーション・クライアント・モジュールは、エンタープライズ Bean のローカル・インターフェースを参照できません。 これらはリモート・インターフェースを参照しなくてはなりません。
      • モジュールまたは Bean がエンタープライズ Bean のローカル・インターフェースを参照できるようにするためには、参照 Bean を、参照するモジュールまたは Bean と同じエンタープライズ・アプリケーション (EAR) に組み込む必要があります。
      重要: 別の EAR にあるエンタープライズ Bean を参照し、その Bean のプロジェクトに EJB クライアント JAR が含まれていない場合、ワークベンチはその参照される EJB プロジェクト用の EJB クライアント JAR を自動的に作成します。 これによりランタイム・パフォーマンスは向上し、異なる EAR ファイルにまたがった可視性が実現します。
  5. ワークスペースにないエンタープライズ Bean」を選択した場合は、以下の手順を実行する。
    1. 名前」フィールドに、参照の名前を入力する。
    2. 」フィールドに、 参照 Bean はセッション Bean またはエンティティー Bean のいずれであるかを指定する。
    3. ホーム」フィールドに、エンタープライズ Bean のリモート・ホームへの修飾パスを入力する。 「参照」をクリックして、「型の選択」ダイアログ・ボックスを使用してリモート・ホームの場所を見つけます。
    4. リモート」フィールドに、エンタープライズ Bean のリモート・インターフェースへの修飾パスを入力する。 「参照」をクリックして、「型の選択」ダイアログ・ボックスを使用してリモート・インターフェースの場所を見つけます。
  6. 次へ」をクリックして選択を確認し、参照の説明を入力する。
  7. 「終了」をクリックする。
関連概念
クライアント・デプロイメント記述子エディター
関連タスク
J2EE モジュール内の参照の定義
メッセージ宛先参照の追加
リソース・マネージャー接続ファクトリー参照の追加
リソース環境参照の追加
セキュリティー役割参照の追加
Web サービス参照の追加

フィードバック