J2EE プロジェクトのマイグレーション

「J2EE マイグレーション」ウィザードを使用して、 エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトと関連モジュールのプロジェクト構造および J2EE 仕様レベルをマイグレーションします。
プロジェクト構造のマイグレーション
前のバージョンのワークベンチで作成されたプロジェクトの場合、プロジェクト構造が異なる可能性があります。 「J2EE マイグレーション」ウィザードを使用して、古いプロジェクト構造を現行のプロジェクトにマイグレーションできます。
J2EE 仕様レベルのマイグレーション
また、J2EE マイグレーション・ウィザードは、エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトと他のモジュール・プロジェクトの J2EE 仕様レベルのマイグレーションにも役立ちます。 例えば、プロジェクトを J2EE 1.2 から J2EE 1.3 もしくは J2EE 1.4 にマイグレーションできます。

プロジェクト構造のマイグレーションと J2EE 仕様レベルのマイグレーションは、このウィザードで同時にも実行できますし、個別に実行することもできます。

J2EE 仕様レベルのマイグレーションを選択した場合、プロジェクトのターゲット・サーバーを指定する必要があります。

ターゲット・サーバーのマイグレーション
J2EE 仕様レベルのマイグレーションを選択した場合、マイグレーションの際にターゲット・サーバーを指定することもできます。
EJB マイグレーション
EJB モジュールをマイグレーションする場合は、以下のようにマイグレーション・ウィザードで実行できる追加オプションがあります。
  • CMP 1.x Bean から CMP 2.x Bean へのマイグレーション: EJB モジュールの一部として EJB 1.x CMP Bean がある場合には、EJB 2.x 仕様レベルにマイグレーションするように選択できます。すべてが正常にマイグレーションできるとは限らないため、マイグレーション後に検証エラーが出る場合があります。 例えば、ファインダー照会は EJB QL にマイグレーションされますが、 ファインダー・ステートメントは指定されたメタデータから判別できないために無効になります。
  • ローカル・クライアント・ビューの追加: EJB モジュールの EJB 1.x CMP Bean を EJB 2.x CMP Bean にマイグレーションしている場合、 このオプションは CMP Bean にローカル・クライアント・ビューを追加します。
ヒント: 既存のエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト EAR ファイルをインポートする場合、プロジェクト構造は以前のバージョンから自動的に更新されます。

エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトおよびそのモジュールをマイグレーションするには、次のようにします。

  1. J2EE パースペクティブの「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、 マイグレーションするエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトを右クリックして、 ポップアップ・メニューから「マイグレーション」 > 「J2EE マイグレーション・ウィザード」を選択する。 J2EE マイグレーション・ウィザードが開きます。
  2. 次へ」をクリックして、ウィザードの指示に従って作業を進める。 ウィザードには、マイグレーションするそれぞれのモジュール・タイプごとにページがあります。 各ページには、マイグレーションする特定プロジェクトを選択できる表があります。
  3. オプション: CMP エンティティー Bean の EJB 仕様レベルのマイグレーションに加え、さらにローカル・クライアント・ビューを Bean に追加する場合、「EJB モジュール・マイグレーション」ページを使用して Bean のマイグレーションを定義できます。マイグレーションしてローカル・クライアント・ビューを追加するエンタープライズ Bean を選択できます。また、ローカル・クライアント・ビューの命名体系を定義できます。さらに、リモート・ビューを削除するかどうかも指定できます。
  4. 終了」をクリックして、マイグレーションを開始する。

    マイグレーションが完了すると、ウィザードはマイグレーションの結果がリストされたレポートを表示します。

    注: このレポートは、マイグレーションまたは置換された作成物を示したり、既に有効ではないため削除された作成物を示したりするため、特に注意して見る必要があります。
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