チーム環境で開発を行い、プロジェクトおよびリソースを共 用できるさまざまな方法があります。最適な方法の 1 つは、ClearCase、または CVS などのチーム・リポジトリーを使用する方法です。 チーム環境で CVS を使用してファイルおよびその他のリソースを共用する 方法については、『チーム環境での作業』または『CVS リポジトリーの操作』を参照してください。
他にもプロジェクトやファイルを共用する方法があります。 ワークスペースをコピーまたはアーカイブすることでワークスペース全 体を共用する、あるいは、EAR ファイル、WAR ファイル、JAR ファイル 、または単なる ZIP ファイルにプロジェクトをエクスポートすることができます。 いずれの方法にも、それぞれ利点と欠点があるので、ニーズに合わない場合もあります。 例えば、EAR ファイルおよび WAR ファイルのエクスポートは、共用を目 的とする場合に最適な方法ではなく、メタデータを失ったり、その後のインポートの 際に無駄な時間がかかったりすることがあります。
プロジェクト交換共用メカニズム
別の解決策としては、「プロジェクト交換」機能を使用する方法があります。 「プロジェクト交換」を使用してエクスポートすると、メタデータ・ファイルを含む、プロジェクト構造全体が維持されます。 また、EAR ファイルのエクスポート時などに、 関係無い複数プロジェクトをエクスポートしたり、アプリ ケーション全体で必要なプロジェクトを組み込むことができます。 プロジェクトはその後、シングル・アクションで別のワークスペースにインポートできます。
また、プロジェクト交換を使用してプロジェクトをエクスポートする 場合、派生ファイル を含めてエクスポートするかどうかを選択できます。派生ファイルは、 ソース・ファイルから生成されるファイルであり、オリジナル・データではありません。通常、プロジェクトを共用する場合は、 含める必要はありません。例えば、EJB デプロイや WebServices デプロイなどのツールによって生成されたファイルは、Java™ .class ファイルと同様に派生としてマークされます。派生ファイルを含めと、エクスポートされるプロジェクト交換ファイルのサイズが大きくなります。また、ファイルを別のワークスペースにインポートした場合には、 これらのファイルは再生成されるため、派生ファイルを含めることは有効ではありません。ただし、プロジェクトを渡す相手が派生ファイルを生成できない場合や 派生ファイルを使用して問題の診断を試みる場合は、派生ファイルを共有することをお勧めします。
ファイルが派生としてマークされているかどうかは、 「ナビゲーター」ビューまたは「プロジェクト・エクスプローラー」ビューでファイルを右クリックして、「プロパティー」をクリックすることで確認できます。 「派生」 チェック・ボックスが選択されているファイルは派生ファイルです。ただし、エクスポートされるプロジェクト交換ファイルには、 どのファイルが派生ファイルなのかを示す情報は格納されません。そのプロジェクト交換ファイルを別のワークスペースにインポートすると、どのファイルも派生とマークされていない状態になります。
ファイルが派生と見なされる条件や、派生ファイルを含めるかどうかの判断については、『派生リソース』を参照してください。