従属 JAR ファイルまたはモジュールの指定

JAR 依存関係エディターを使用して、モジュールに必要となる JAR ファイルまたはモジュールを指定できます。依存関係は、モジュールの MANIFEST.MF ファイルに定義されます。

必要な JAR ファイルまたはモジュールを指定する場合、最初にプロジェクトが属しているエンタープライズ・アプリケーション (EAR) を指定してください。通常、プロジェクトはワークスペース内の 1 つの EAR プロジェクトから参照されます。ただし、同一のモジュール、またはユーティリティー JAR プロジェクトへの参照を含む複数のエンタープライズ・アプリケーションを持つことも可能です。 この場合には、各アプリケーションの JAR またはモジュールに必ず同一の URI を与えて、クラスパスがすべてのアプリケーションに有効になるようにする必要があります。

また、モジュールが独立型プロジェクトであり、現在そのモジュールを参照するエンタープライズ・アプリケーションがない可能性もあります。 この場合、定義されているエンタープライズ・アプリケーション・スコープがないため、JAR 依存関係エディターを使用して依存関係を更新することはできません。 モジュールをエンタープライズ・アプリケーションに追加する方法については、『エンタープライズ・アプリケーションへのモジュールの追加』を参照してください。

モジュールに必要となる、エンタープライズ・アプリケーション内の JAR ファイルまたはモジュールを指定する方法は、次のとおりです。

  1. J2EE パースペクティブの「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、プロジェクトの MANIFEST.MF ファイルを右マウス・ボタンでクリックして、ポップアップ・メニューから「アプリケーションから開く」 > 「JAR 依存関係エディター」を選択する。 モジュール・タイプごとの META-INF ファイルのロケーションは、次のとおりです。
    プロジェクト・タイプ マニフェスト・ファイルのロケーション
    EJB プロジェクト ejbModule/META-INF/MANIFEST.MF
    アプリケーション・クライアント・プロジェクト appClientModule/META-INF/MANIFEST.MF
    動的 Web プロジェクト WebContent/META-INF/MANIFEST.MF
    コネクター・プロジェクト connectorModule/META-INF/MANIFEST.MF
    ヒント: アプリケーション・クライアント・モジュールの場合、クライアント・デプロイメント記述子エディターの「メイン・クラス」セクションで「編集」をクリックして、JAR 依存関係エディターを起動することもできます。
  2. エディターの「クラスパス・スコープ」セクションで、クラスパスの編集に使用するエンタープライズ・アプリケーションを選択する。 JAR 依存関係エディターはクラスパスの編集用に設計されているので、マニフェスト・ファイル (MANIFEST.MF) に含まれている属性や情報のすべてが、このページに表示されるわけではありません。 「クラスパス・スコープ」セクションには、選択されたプロジェクトへの参照を、モジュールまたはユーティリティー JAR として含むエンタープライズ・アプリケーションがすべてリストされます。 変更が別のエディターで行われた場合は、「最新表示」ボタンを使用して、リストを更新してください。
  3. 依存関係」セクションで、必要な (依存する) JAR ファイルまたはモジュールを選択する。 それらのファイルをリスト内で上下させて、MANIFEST クラスパスと Java™ のビルド・パスの順序を指定できます。

    モジュールが EJB クライアント JAR ファイルを持つ EJB モジュールに依存する場合は、 EJB JAR ファイルまたは EJB クライアント JAR ファイルのどちらに依存するかを選択できます。 「EJB JAR を使用」ラジオ・ボタンを選択すると、 テーブルに EJB クライアント JAR ファイルは表示されません。 「EJB クライアント JAR を使用」ラジオ・ボタンを選択すると、 対応する EJB クライアント JAR ファイルを持つ EJB JAR ファイルはテーブルに表示されません。 「両方とも許可」ラジオ・ボタンを選択すると、 EJB JAR ファイルと EJB クライアント JAR ファイルがテーブルに表示されて、両方の型を選択できます。

    ヒント:依存関係」セクションは、 選択したラジオ・ボタンに基づいて自動的に依存関係が切り替わります。 例えば、EJB JAR ファイルの依存関係を設定している場合、 「EJB クライアント JAR を使用」ラジオ・ボタンを選択すると、 依存関係は適切な EJB クライアント JAR ファイルに切り替わります。 「両方とも許可」ラジオ・ボタンを選択すると、依存関係の選択は自動的に切り替わりません。
  4. 「ファイル」 > 「保管」をクリックして、 変更を保管します。
ヒント: 開発時にサーバーのランタイム JAR ファイルに対してコンパイルを行う必要がある場合、 これらの JAR ファイルを依存 JAR ファイルとして追加する必要はありません。 ワークベンチは、プロジェクトのターゲット・サーバー・プロパティーを用いてこれを管理します。 ワークベンチは、ターゲット・サーバーに基づいてプロジェクトのビルドとクラスパスに適切なライブラリーを追加します。 詳しくは、『J2EE プロジェクトのターゲット・サーバーの指定』を参照してください。
関連概念
クライアント・デプロイメント記述子エディター
JAR 依存関係エディター
J2EE モジュール間の循環依存関係
関連タスク
J2EE モジュールのメイン・クラスの定義
プロジェクト・ユーティリティー JAR ファイルの追加
エンタープライズ・アプリケーション EAR ファイルのインポート
EAR インポート後の循環依存関係の訂正

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