Web サービス参照の追加

J2EE 1.3 仕様から、アプリケーション・コンポーネント (アプリケーション・クライアント、Web モジュール、EJB モジュール) は Web サービス参照と呼ばれる「論理」名を使用して外部の Web サービスへの参照を定義できるようになりました。 J2EE 1.3 では、参照はモジュール内の webservicesclient.xml に追加されます。J2EE 1.4 から、参照はデプロイメント記述子に含まれるようになりました。

デプロイメントでは、Web サービス参照は、ターゲットの作動環境内の Web サービス・インターフェースへ結び付けられます。

定義したそれぞれの Web サービス参照ごとに、service-ref 要素がそのアプリケーション・コンポーネントに追加されます。 Web サービス参照は、それらが定義されているアプリケーション・コンポーネントまたはエンタープライズ Bean にスコープされるので、ランタイム時は他のアプリケーション・コンポーネントまたは Bean からはアクセスできません。 その他のコンポーネントは、名前の競合なしに同じ名前で Web サービス参照を定義できます。

注: J2EE 1.4 仕様レベルより前のプロジェクト・レベルの場合、ワークベンチで Web サービス参照は定義できますが、service-ref 要素はデプロイメント記述子 (application-client.xml、web.xml、または ejb-jar.xml) に追加されません。代わりに、Web サービス参照はモジュールの WEB-INF フォルダー内の webservicesclient.xml ファイルで宣言されます。 例えば、Web サービス参照を J2EE 1.3 アプリケーション・クライアントに追加する場合、その参照は webservicesclient.xml に追加されます。 例えば、Web サービス参照を J2EE 1.4 アプリケーション・クライアントに追加する場合、その参照は application-client.xml に追加されます。
ヒント: EJB 仕様は、Bean の環境 (java:comp/env/service JNDI コンテキスト) のサービス・サブコンテキストですべての Web サービス参照を編成することを推奨しています。

Web サービス参照の定義方法は、次のとおりです。

  1. J2EE モジュール用のデプロイメント記述子エディターで、「参照の追加 (Add Reference) 」ウィザードを開く
  2. サービス参照」を選択して「次へ」をクリックする。
  3. ワークスペース内の Web サービス・リストから、参照する Web サービスを選択する。
  4. 名前」フィールドに参照の名前を指定するか、あるいはウィザードで提供されるデフォルト名を受諾する (推奨)。名前」フィールドに入力した値は、デプロイメント記述子の service-ref-name エントリーで使用されます。 名前の値は、エンタープライズ Bean のコードで使用されている環境エントリー名です。
  5. 次へ」をクリックする。
  6. 記述」テキスト域に、参照の記述を入力する。
  7. 名前空間 URI」フィールドに新規の名前空間 URI を入力するか、あるいはウィザードによって既に入力されている値を受諾する。 このフィールドに入力した値は、デプロイメント記述子の service-qname エントリー内の xmlns:prefix 属性として使用されます。
  8. ローカル・パーツ」フィールドに、メッセージ宛先がメッセージを消費するのか、あるいは生成するのかを指定する。 このフィールドに入力した値は、デプロイメント記述子の service-qname エントリーの値として使用されます。
    <service-qname xmlns:prefix="http://service.directory">
    		prefix:EmployeeDirectoryService
    </service-qname>
  9. 「終了」をクリックする。
関連概念
クライアント・デプロイメント記述子エディター
関連タスク
J2EE モジュール内の参照の定義
EJB 参照の追加
メッセージ宛先参照の追加
リソース・マネージャー接続ファクトリー参照の追加
リソース環境参照の追加
セキュリティー役割参照の追加

フィードバック