UML ダイアグラム要素

ダイアグラム要素は、 統一モデリング言語 (UML) 図内のアプリケーションまたはシステムのコンポーネントを表す、 グラフィカルなテキスト要素です。

UML 図を取り込むために追加する項目を、ダイアグラム要素といいます。 ダイアグラム要素 (図形とも呼ばれます) は、 ダイアグラムが示すアプリケーション または実際のシステム内にあるコンポーネントを、 グラフィックとテキストを使って表示します。UML ダイアグラムには様々なタイプがあり、ダイアグラムで表されるオブジェクトやコンポーネントを示す、様々なダイアグラム要素が含まれます。 例えば、システムの静的構造を表示するクラス図がクラスを表すダイアグラム要素を含まれているのに対し、オブジェクト同士が相互作用する様子を示すシーケンス図には、オブジェクトと、オブジェクトが互いに送受信するメッセージとを示すダイアグラム要素が含まれています。

ダイアグラム要素の表示方法を変更することができます。例えば、行、境界線、背景、フォント、立体の影付けなどの色を変更することができます。作成するすべてのダイアグラム要素のデフォルトを設定したり、ダイアグラム内の要素の設定を個別に変更したりすることができます。

コンパートメント

コンパートメントは、UML 図の要素内の分割されたセクションを指します。コンパートメントは、ダイアグラム要素の項目を編成し、項目間の違いを分かりやすくします。コンパートメントはそれぞれ、同様の項目をまとめてグループ化します。要素には、名前コンパートメントが含まれていますが、他のコンパートメントを含めることもできます。例えば、クラスの UML での表示は、3 つのコンパートメントに分割された長方形で示されます。 コンパートメントの最上部にははクラス名が表示されます。中央部にはクラス属性が、最下部ではクラスの操作をが、それぞれリストされます。

ダイアグラム要素内のコンパートメントおよびコンパートメント・タイトルについて、表示または非表示の指定を行うことができます。

コネクター

コネクターとは、ダイアグラム要素間の関係を表す、UML ダイアグラム内の特定の要素のことです。コネクターは実線として表され、表示された関係に関する セマンティック情報の、全体または一部を表示します。

ダイアグラム内でのコネクターの表示用のプロパティーを変更することができます。例えば、色を変更したり、障害の回避を設定したり、要素間を最短距離でリンクしたり、実線の平滑度を指定することができます。

デフォルトでは、コネクターは、斜体のスタイル、つまり斜線や曲がった実線で表示されます。斜めの線はドラッグがしやすく、 複雑なダイアグラムでもスペースを有効利用することができます。線種の設定を直線スタイルに変更して、 水平実線や垂直実線で表示することもできます。コネクターにベンド・ポイントを追加して、ダイアグラムをうまく編成できるよう、これらのを直角に曲げることもできます。

ダイアグラム要素と同じように、ダイアグラムに追加するすべてのコネクター、または特定のダイアグラムの個々のコネクターのデフォルトを設定することができます。

関連タスク
UML 図の作成とデータの取り込み
関連資料
UML 図での補足情報

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