UML 図におけるライフライン

シーケンス図やコミュニケーション図などの UML 図では、ライフラインは相互作用に関係するオブジェクトを表します。 例えば、銀行のシナリオでは、ライフラインは銀行システムや顧客などのオブジェクトを表すことができます。相互作用の各インスタンスは、ライフラインによって表されます。

シーケンス図のライフライン

以下の図で示されるように、シーケンス図におけるライフラインは、その名前およびタイプが内部にある長方形 (head と呼ばれる) で表示されます。 この head は、そのオブジェクトのインスタンスのタイムラインを表す垂直の破線 (stem と呼ばれる) の上部に配置されます。

このイメージは、シーケンス図に表示されるライフラインを、その各部分にラベルを付けて示しています。

このインスタンスで送受信されるメッセージは、ライフライン上に順次表示されます。 新規ライフラインの作成、既存の要素からのライフラインの作成、および既存のライフラインへの要素タイプの割り当てが可能です。

以下の表にあるように、ライフラインは、 シーケンス図の複数のアクションを指示することができます。

振る舞い 説明
作成 生成メッセージを使用して、相互作用内にインスタンスを作成できます。 生成メッセージにより、オブジェクトがシーケンス図に新規オブジェクトを作成できるようになります。
通信 メッセージを、インスタンス間の矢印で示します。 この矢印は、メッセージの送信元のソース・ライフラインから始まり、 メッセージを受信するターゲット・ライフラインで終わります。
実行 実行指定は、ある操作の振る舞いの長さを直接、または従属する操作を使用して示します。
消滅 消滅メッセージまたは停止ノードを使用して、相互作用中にインスタンスを破棄できます。 消滅メッセージは、ターゲット・ライフラインを終了するメッセージです。 停止ノードは X で表され、ライフラインの stem の終了にマークを付けて、そのライフラインが終了したことを示します。

コミュニケーション図におけるライフライン

次の図に示されているように、コミュニケーション図におけるライフラインは、そのインスタンス名およびタイプが内部にある長方形で示されます。

このイメージは、コミュニケーション図に表示されるライフラインを示しています。
関連タスク
シーケンス図でのメッセージの作成
シーケンス図での結合フラグメントの作成
UML 図からのライフラインの削除
UML 図でのライフラインの作成

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