サポートされるテスト実行サービスのプロパティー
テスト実行サービスにはサポートする固有のプロパティーがあり、これらのプロパティーに割り当てる値をさまざまに組み合わせることでテスト実行の性質と方向を指定します。
これらのプロパティーはパラメーター化されたテスト実行サービスの入力引数であり、各プロパティーには、指定されたプロパティーがオプションであるのか必須であるか、サービスに指定されている他のプロパティーとの関係、
さらには明示的に値が指定されていない場合のデフォルト値などを示す追加のメタ・プロパティーがあります。
また、すべての自動化可能なサービスがサポートする一般プロパティーもいくつかあります。
定義されるプロパティー
テスト実行サービスはサポートするプロパティーを定義し、一方、クライアント自動化アダプターはこれらのプロパティーを設定するためのネイティブな手段を提供します。
以下に示す各プロパティーは各クライアント自動化アダプターによって前記の標準的な方法で設定されます (TPTP に含まれる 3
つのアダプターは ant、シェル、Java アダプターです)。
- workspace (絶対、相対またはプロジェクト相対。
オプション。デフォルトはデフォルト・ワークスペース。
例えば「d:\workspace」。)
- project (ワークスペース相対。オプション。
デフォルトは実行をホストする新規プロジェクトの作成。
例えば、「d:\workspace\project」と「project」。)
- suite (絶対、相対またはプロジェクト相対。必須。
例えば、「d:\tests\test.testsuite」と「manualTests/test.testsuite」。)
- deployment (絶対、相対またはプロジェクト相対。オプション。
デフォルトはデフォルト・デプロイメント。例えば、「d:\tests\test.deploy」と「deployments/test.deploy」。)
- results (絶対、相対またはプロジェクト相対。オプション。デフォルトはテスト・タイプに依存するが、通常はプロジェクト・ルートにある。例えば、「d:\tests\results\test.execution」と「results/test.execution」。)
- overwrite (true または false。
結果を上書きするか古い名前を基に新しい結果を作成するかを示す。オプション。デフォルトは false。)
- classpath (テスト実行用の区切られたクラスパス。プロジェクトが指定されている場合、オプション。
プロジェクトが指定されておらず、かつデプロイメントの参照されるロケーション・プロパティーとしてクラスパスが指定されていない場合、必須。この値は既存のクラスパスの前に付加される。
例えば、「d:\sut\application.jar; d:\sut\libraries\jakarta-oro.jar」。)
- connection (Agent Controller 接続ストリング。
現在、このストリングは RAC または IAC のほかに、識別されたホストおよびポート番号を持つ。オプション。
これが指定されていると、選択されているデプロイメント・ロケーション・プロパティーに保管されているすべての設定を上書きする。
例えば、「tptp:rac://localhost:5150"、"tptp:iac://localhost」および「tptp:rac://pulsar.eclipse.org:10002/default/user=scotts&password=secret」。)
- configuration (既存の起動構成を使用する。オプション。
ただし指定された場合、デプロイメントとそれに関連するすべてを指定し、
さらに詳しく指定しなくてもいいようにする。起動構成は起動構成ダイアログ内から外部のロケーションに保管可能。
例えば、「d:\launches\test.launch」。)
- service (サービス識別子。オプション。指定された場合、組み込まれたテスト実行サービスの代わりにこれが使用される。デフォルトは「org.eclipse.hyades.test.tools.core.execute」。
例えば、「com.ibm.rational.services.execute」。)
- vmargs (自動化 Eclipse インスタンスで使用する VM 引数。
SUT VM には転送されない。オプション。デフォルトは Eclipse 構成によってデフォルトとされたもの以外、なし。)
- synchronous (テスト実行サービスが同期実行か非同期実行かを示す。
サービス・シグナルが完了するまで同期実行はブロックされる。)
プロパティーの組み合わせ例
テスト実行サービスは自らがサポートするプロパティーを定義し、クライアント自動化アダプターはこれらのプロパティーに固有の意味を提供します。
以下に示す各プロパティーは各クライアント自動化アダプターによって前記の標準的な方法で設定されます (TPTP に含まれる 3
つのアダプターは ant、シェル、Java アダプターです)。
詳しくは、「TestExecutionService class Javadoc HTML」文書を参照してください。
- suite=/home/scotts/tests/A.testsuite
- project=B, suite=B.testsuite
- workspace=/home/scotts/workspace, suite=/home/scotts/tests/E.testsuite
- connection=tptp:rac:/192.168.1.112, suite=c:/tests/H.testsuite
- workspace=d:\workspace, project=C, suite=C.testsuite
- connection=tptp:iac:/localhost, project=I, suite=I.testsuite
- project=D, testsuite=D.testsuite, deployment=D.deploy
- workspace=d:\workspace, project=E, suite=E.testsuite,
deployment=E.deploy, results=latestResults.execution
- suite=./tests/E.testsuite, results=./tests/results/latestResults.execution,
classpath=./tests/bin
- connection=tptp:rac://localhost:10002, suite=.\tests\F.testsuite,
results=.\tests\results\latestResults.execution, classpath=.\tests\bin;.\aux\bin
vmArgs=-Xj9
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スクリプトとアプリケーションからテストを起動
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