ログ・レコードの分析

ログ・レコードの分析とは、ログ分析オペレーション用に選択された症状データベースからロードされた、特殊化された規則をログ・レコードに適用することを意味します。ログおよびトレース・アナライザーには 2 つのログ・アナライザー (分析エンジン) があります。 1 つは Symptom V0.1 形式のデータベースを使用する症状 0.1 ログ・アナライザーで、もう 1 つは Symptom V2.0 形式のデータベースを使用する XPath ログ・アナライザーです。 症状 0.1 ログ・アナライザーは一致パターン規則を使用し、これらの規則をログ・レコード・メッセージに一致させます。 症状 0.1 ログ・アナライザーを使用した分析オペレーションの結果は、一致した症状のソリューションとディレクティブを示すオブジェクトの配列です。ログ・ファイルが分析されると、そのソリューションは分析結果ペインで報告され、報告された問題の解決についてのアドバイスをカスタマーに提供します。XPath ログ・アナライザーは、 XPath 式を関連付けた特殊化された症状規則を使用して、ログ・レコード (正確には org.eclipse.hyades.logging.events.cbe.ComonBaseEvent ログ・レコード) を分析します。

XPath 式は、症状データベース・エディターの「新規 XPath 式」ダイアログを使用して「org.eclipse.hyades.logging.events.cbe.ComonBaseEvent」フィールドに基づいて構成することができます。 XPath ログ・アナライザーを使用した分析オペレーションの結果は、「症状分析結果」ビューに表示される症状のリストです。
  1. 特定のログ・レコードを分析するには、「ログ」ビュー内のログ・レコードのリストからそれを選択します。
  2. 右マウス・ボタンをクリックし、「分析」>「実行」を選択します。デフォルトで、分析は、XPath ログ・アナライザーを使用して実行されます。ユーザーは、異なる分析構成を作成することもできます。
  3. 複数のログ・レコードを分析する場合は、CTRL キーを使用してレコードを選択してください。右マウス・ボタンをクリックし、「分析」>「実行」を選択します。
  4. すべてのログ・レコードを分析するには、上記のステップで説明されるように、ログ分析構成がすでに作成されたことを前提にして、右クリックしてから「すべてを分析」>「実行」を選択します。 
  5. 症状 0.1 ログ・アナライザーを使用して分析し、症状データベースで一致が検出された場合、ソリューション情報が「分析結果」タブに表示されます。
    XPath ログ・アナライザーを使用して分析し、症状データベースで一致が検出された場合、症状は「症状分析結果」ビューに表示されます。

注: ログおよびトレース・アナライザーが提供しているツールのセットを使用すると、ワークベンチにプラグインして、ログおよびトレース・アナライザー内で使用できる、追加のログ・アナライザー (分析エンジン) を実装することができます。

 

関連概念
ログおよびトレース・アナライザーを使用した分散アプリケーションの問題の判別
共通ベース・イベント・モデル
症状データベース

関連タスク
ロギング設定を設定する
症状データベースのインポート
ログ分析の構成
「ログ」ビューでのログ・レコードのフィルタリング
ログ・レコードのソート
ログ・レコードを検索する
ログ・ファイルの相関

関連参照
「ログ」ビュー
「症状分析結果」ビュー