分散アプリケーションのログ・レコードの同期化
特定のホストに所属するログ・レコードのデルタ時間を変更した後、「ログ」ビューでそのようなレコードをより効率的にソートできるように、これらのレコードの時間を同期すると便利です。また、これは、特にタイム・スタンプを基にログ・レコードを相関させる場合に、シーケンス図の「ログ相互作用」ビューでレコードを正確に表示するためにも有用です。
「ログ・ナビゲーター」ビューのログ・レコードの同期化
ログ・ファイルにデルタ時間を指定する手順は、以下のとおりです。
- デルタ時間を設定するログを選択します。
- そのログを右クリックして「プロパティー」を選択します。「プロパティー」ページが開きます。
- 「デルタ時間」フィールドに、選択されたホストと、同じモニター下にある参照ホストとの間のデルタ時間の時、分、秒、およびミリ秒の値を入力します。選択されたログ・ファイル内のすべてのログ・レコードにデルタ時間が追加されます。
以上で、「ログ」ビューですべてのログ・レコードが、creationTime と sequenceNumber 順にソートされます。このとき、creationTime タイム・スタンプが重複しているため、デルタ時間の訂正が適用されます。これがデフォルトのソート順です。
「プロファイル・モニター」ビューのログ・レコードの同期化
-
「プロファイル・モニター」ビューでホストとモニターを使用可能にするには、ビューの右上の隅にあるメニュー・アイコンをクリックし、「分散レイアウト」を選択します。
- デルタ時間を設定するホストを選択します。「プロファイル・モニター」ビューのホストのポップアップ・メニューから、「プロパティー」を選択します。「プロパティー」ページが開きます。
- 「デルタ時間」フィールドに、選択されたホストと、同じモニター下にある参照ホストとの間のデルタ時間の時、分、および秒の値を入力します。
「ログ」ビューで選択されているホストの下のすべてのレコードに、デルタ時間が追加されます。
- 「プロファイル・モニター」ビューでモニターを選択します。「ログ」ビューは、すべてのログ・レコードを creationTime と sequenceNumber 順にソートします。
creationTime タイム・スタンプが重複しているため、デルタ時間の訂正が適用されます。これがデフォルトのソート順です。
注:
- デルタ時間の変更を適用するためには、シーケンス図の「ログ相互作用」ビューを更新する必要があります。
- このオプションが、モデル内の creationTime または sequenceNumber の元の値を変更することはありません。
関連概念
ログおよびトレース・アナライザーを使用した分散アプリケーションの問題の判別
関連タスク
ログおよびトレース・アナライザーの設定を変更する
ログ・ファイルの相関
(C) Copyright IBM Corporation 2000, 2006. All Rights Reserved.