コンテンツ・アシスト

コンテンツ・アシストは、ユーザーが構造化テキスト・エディターでタグまたは関数の挿入または終了、 あるいはコードの行の終了を支援します。 ソース・ファイル内にカーソルを置くことによって、コンテンツ・アシスト用のコンテキストが提供され、 完了するための候補が提案されます。

ほとんどの構造化テキスト・エディターには、コンテンツ・アシストがあります。 コンテンツ・アシストがあるエディターのリストについては、マークアップ言語用の構造化テキスト・エディターを参照してください。 コンテンツ・アシストの取得方法についての情報は、構造化テキスト・エディターでのコンテンツ・アシストの取得を参照してください。

以下のセクションは、HTML コンテンツ・アシスト、JavaScript™ コンテンツ・アシスト、および JSP コンテンツ・アシストの特性を説明します。

HTML コンテンツ・アシスト

いくつかの HTML 要素では、PDTDDLITHEADTRTDTH などの終了タグを状況に応じて省略できるという点で、HTML はフレキシブルです。 BRHRLINKMETA、 および IMG など、 コンテンツを持たないものとして定義されているその他の HTML 要素では、 終了タグを常に省略することができます。 このような柔軟性があるため、HTML ソース・ページ・エディターのコンテンツ・アシスト機能には、 より厳しい制限のあるマークアップ言語よりも厳格さが要求されません。

HTML コンテンツ・アシストは、ユーザーがタグ名を完了する必要がある場合、開始タグで属性名値を追加する必要がある場合、または属性値を列挙したリストから選択する必要がある場合に最も有益です。

コンテンツ・アシストは、まだ開始タグに指定されていない属性名を表示するのみですが、タグの文法制約は考慮しません。 例えば、HTML の HEAD 要素では、そのコンテンツにゼロまたは TITLE タグを 1 回使用することのみが許されます。 ユーザーが TITLE タグをすでに含む HEAD コンテンツ内 にコンテンツ・アシストのプロンプトを出す場合、コンテンツ・アシストはプロポーザル・リストに依然として TITLE を表示します。

しかし、DTD/Schema によって属性が必要な場合、 その属性はアイコン上に黄色い円のインディケーター付きでリストの先頭に表示されます。

コンテンツ・アシストが使用可能な位置にカーソルがある場合、 選択可能な項目のポップアップ・リストが表示されます。 リストはコンテキストを基にしています。例えば、 パラグラフ開始タグ (<p>) の直後にコンテンツ・アシストを使用すると、コンテンツ・アシスト・リストの最初の項目はパラグラフ終了タグ (</p>) に対応します。

コンテンツ・アシスト・リストは、 現行カーソル位置で使用可能な、テンプレートを含むすべてのタグを表示します。下の図は、パラグラフ・タグのデフォルトのコンテンツ・アシスト・リストの 例を示しています。
HTML コンテンツ・アシスト

提案されるタグは、アルファベット順にリストされます。コンテンツ・アシストのプロンプトが出る前に < (新規タグを開始する) を入力し、 追加したいタグの最初の 1 文字または 2 文字を入力し始めると、 提案リストは自動的にユーザーが入力したパターンと一致する提案を反映するようにリフレッシュされます。 コンテンツ・アシストのプロンプトが出る前に < を入力しない場合、 要求されたタグを見つけるためのスクロール回数を (多少) 削減するために、 提案リストでクリックしてタグの最初の文字を入力することができます。

タグに追加する属性名または列挙型属性値の最初の 1 文字または 2 文字を入力すると、 リストはユーザーが入力したパターンと一致する提案を反映するように自動的にリフレッシュされます。

制約事項: Linux 用 Linux (Motif または GTK) および DBCS ロケールを使用する場合は、コンテンツ・アシスト・リストでダブル・クリック すると、Java™ VM を終了できることがあります。リストでダブルクリックする代わりに、 矢印キーと Enter キーを使用してリストから選択してください。

JavaScript コンテンツ・アシスト

JavaScript コンテンツ・アシスト・リストの中の項目は、特定の JavaScript オブジェクト、メソッドまたは関数が、一方または両方のブラウザーによってサポートされるかどうかを指示するために、Internet Explorer アイコン、Netscape アイコン、またはその両方の直後にあります。 Internet Explorer アイコンが表示されている場合、それはオブジェクト、メソッド、または関数が Internet Explorer バージョン 5.0 以上でサポートされていることを示します。 Netscape アイコンが表示されている場合、それはオブジェクト、メソッド、または関数が Netscape Navigator バージョン 4.7 以上でサポートされていることを示します。 ブラウザーのアイコンの位置が疑問符 (?) アイコン (疑問符 (?) アイコン) になっているところは、そのブラウザーが オブジェクト、メソッド、または関数をサポートしているかどうかわからないことを示します。

下の図は、JavaScript ファイルのデフォルトのコンテンツ・アシスト・リストを示しています。
JavaScript コンテンツ・アシスト

提案されるコードは、 アルファベット順にリストされます。コンテンツ・アシストのプロンプトが出る前に . (スペースを含む) を入力し、 追加したいコードの最初の 1 文字または 2 文字を入力し始めると、 要求されたコードを見つけるためのスクロール回数を (多少) 削減するために、 提案リストはユーザーが入力したパターンと一致する提案を反映するように自動的にリフレッシュされます。

JSP コンテンツ・アシスト

コンテンツ・アシストを 使用すると、ユーザーの JSP ページに Java および HTML コードを組み込むための多くのオプションがあります。

すべての JSP タグは、テンプレート・リストと XML フォーマットの両方に含まれます (例えば、<jsp:expression>)。 例えば、JSP スクリプトレット・タグを追加するには、 ファイルの適当な位置にカーソルを移動して、Ctrl + スペース・キーを押してコンテンツ・アシストを使用します。 提案リストから JSP スクリプトレットのコンテンツ・アシスト を選択して、文書に <% %> を挿入します。

スクリプトレットが タグ <% %> に挿入されます。例えば、
<% System.currentTimeMillis() %>

この例では、現在時刻をミリ秒単位で 獲得するために Java ステートメントを評価します。

ステートメントをファイルに挿入するには、ステートメントの直前に等号 (=) を置きます。例えば、
<b>現在の時刻: <%= System.currentTimeMillis()%></b>
スクリプトレット内では、純粋な Java コードを書き込みます。 したがって、コンテンツ・アシストは Java エディターに対する場合と同様に処理します。 例えば、System の後でコンテンツ・アシストを要求すると、 コンテンツ・アシストはメソッドのリストを表示します。
注: Java コンテンツ・アシストは、適切な Java クラスを見つけるためにビルド・パスが必要なので、Web プロジェクトでのみ動作します。
useBean のような特殊タグもあります。 例えば、
<jsp:useBean id="useBean" class="java.lang.String"/>

useBean タグで、String タイプの aString と 呼ばれる Bean を作成することができます。そしてコンテンツ・アシストを使用する場合、これは変数の宣言として認識されます。例えば、以下のように aString の後でコンテンツ・アシストを使用する場合、

<% aString. %> 
コンテンツ・アシスト・リストは、使用可能なメソッドを表示します。これは、aString が String タイプの Bean として宣言されているからです。
以下のように、a の後でコンテンツ・アシストを使用する場合、
<% a %> 
コンテンツ・アシストは、aString が存在することを識別し、コンテンツ・アシスト・リストにそれを表示します。
関連概念
マークアップ言語用の構造化テキスト・エディター
関連タスク
構造化テキスト・エディターでのコンテンツ・アシストの取得
HTML テンプレートの追加および除去