XML スキーマの any 要素は、 XML 文書のコンテンツ・モデルの拡張に使用できます。
たとえば、BookType という名前の複合タイプを含む Book.xsd という XML スキーマ・ファイルがあるとします。BookType には 4 つの要素 (表題、著者、年、および ISBN) および 1 つの any 要素が含まれています。 any 要素の名前空間は ##any です。これは、インスタンス文書において、 任意の XML 要素を挿入して、 BookType の定義を拡張できるということを意味しています。
さらに特別な名前空間を指定することもできます。 たとえば、My_BookType という名前の複合タイプを含む、My_Book.xsd という名前の、もう 1 つのスキーマがあるとします。 My_BookType には 4 つの要素 (表題、著者、年、および ISBN) および 1 つの any 要素が含まれています。 ただし、この場合の BookType 要素の名前空間は www.wesley.com です。 これは、XML 要素が名前空間 http://www.wesley.com に属している場合、インスタンス文書に任意の XML 要素を挿入して、BookType の定義を拡張できるということを意味しています。