DDL のスクリプト生成のための設定

「設定」ウィンドウの「コード・テンプレート」ページを使用して、 ワークベンチによって生成される DDL スクリプトの先頭または末尾に SQL ステートメントを追加するための設定を行います。

ワークベンチによって生成された DDL スクリプトに SQL ステートメントを追加する機能は、基礎の SQL モデルによってサポートされない SQL ステートメントの実行が頻繁に必要となる場合に便利です。例えば、DDL ステートメントの前後に常に GRANT ステートメントか REVOKE ステートメントが組み込まれるようにすることができます。「設定」ウィンドウでステートメント構文を設定すると、生成される DDL スクリプトにそれらのステートメントが自動的に追加されるので、手動で DDL スクリプトを変更してそれらのステートメントを追加する必要がありません。

次のシナリオは、コード・テンプレート設定の使用例です。
  1. CREATE TABLE ステートメントに対して次の Prolog パターンを設定します。

    SET CURRENT SQLID = {schema}

  2. CREATE TABLE ステートメントに対して次の Postlog パターンを設定します。

    SELECT, UPDATE, INSERT ON TABLE {table} TO PUBLIC

  3. DROP VIEW ステートメントに対して次の Prolog パターンを設定します。

    GRAND DELETE ON TABLE {view} TO {schema}

生成される DDL スクリプトは次のようになります。
GRAND DELETE ON TABLE VIEW1 TO RTESCHMA;

DROP VIEW VIEW1;

DROP TABLE TABLE1;

SET CURRENT SQLID = RTESCHMA;

CREATE TABLE TABLE2 (
		C1 INTEGER,
			C2 INTEGER
		);

GRAND SELECT, UPDATE, INSERT ON TABLE TABLE2 TO PUBLIC;

CREATE VIEW VIEW1 AS
 		(SELECT C2 FROM RTESCHMA.TABLE2)

DDL 生成のための設定は、次のようにして設定します。

  1. メインメニューから「ウィンドウ」>「設定」をクリックします。
  2. 「データ」ノードを展開して、使用可能なオプションを確認します。 このノードが見当たらない場合には、「設定」ウィンドウの「ワークベンチ」 > 「機能」をクリックして、「データ」機能を使用可能にします。
  3. コード・テンプレート」をクリックします。
  4. 設定を変更します。
    1. CREATE および DROP テンプレート」リストでオブジェクトを強調表示します。
    2. Prolog パターン」または「Postlog パターン」フィールドに、 そのオブジェクトの SQL ステートメントを入力します。Prolog パターン」フィールドのステートメントは、生成される DDL スクリプトの先頭に追加されます。「Postlog パターン」フィールドのステートメントは、生成される DDL スクリプトの末尾に追加されます。
    3. 変数を追加する場合は、「変数の挿入」をクリックして事前定義の変数の中から選択します。 変数は、パターンがオブジェクトに適用されるときに、対応するストリングに置き換えられます。
    4. 指定したコード・テンプレートを使用可能にするため、「CREATE および DROP テンプレート」リストでオブジェクトの横のチェック・ボックスにチェック・マークを付けます。
  5. OK」をクリックします。
次回 DDL スクリプトを生成すると、指定したテンプレート・ステートメント・パターンがスクリプトに追加されます。

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