このチュートリアルでは、DB2 SQL ストアード・プロシージャーの作成、テスト、およびデプロイの方法を学習します。
ストアード・プロシージャーを使用すると、アプリケーションのパフォーマンスが向上し、データベースのアクセス・トラフィックを削減するのに役立ちます。
全データベース・アクセスではネットワークを利用しなければならず、その結果としてパフォーマンスが低下する場合があります。
データベース・マネージャー・アプリケーションは、DB2 との間で、各 SQL ステートメントごとにそれぞれ別個の通信を開始しなければなりません。
アプリケーションのパフォーマンスを高めるために、データベース・サーバー上で実行されるストアード・プロシージャーを作成することができます。
そのようにするなら、クライアント・アプリケーションからそのストアード・プロシージャーを呼び出すだけで、そのプロシージャーに含まれている SQL ステートメントの結果を得ることができます。
ストアード・プロシージャーによりサーバー上で SQL ステートメントが実行されるため、データベース・パフォーマンスが改善されます。
さらにストアード・プロシージャーは、ビジネス・ロジックを集中管理するのにも役立ちます。
ストアード・プロシージャーに変更を加えた場合、その変更はそのプロシージャーを使用するすべてのクライアント・アプリケーションにすぐに反映されます。
SQL ストアード・プロシージャーは、CREATE PROCEDURE ステートメントの一部分をソース・コードとするストアード・プロシージャーです。
CREATE PROCEDURE ステートメントでそのコードの含まれている部分は、ストアード・プロシージャー本体と呼ばれます。
学習目標
演習を終了すると、次の作業の実行方法を理解できます。
- ストアード・プロシージャー開発用のワークベンチ環境のセットアップ
- DB2 SAMPLE データベースへの接続、およびデータベースと連動するデータ開発プロジェクトの作成
- SQL ストアード・プロシージャーの作成
- ワークベンチからのストアード・プロシージャーのデプロイ、デバッグ、および実行
- ファイル・システムからのストアード・プロシージャーのエクスポートおよびデプロイ
このチュートリアルの実施には、約 60 分かかります。
このチュートリアルに関連した他の概念について調べる時間を含めると、さらに時間がかかります。
スキル・レベル
上級
対象読者
データベース・デベロッパー
システム要件
- DB2 for Linux, UNIX, and Windows に含まれている SAMPLE データベースをインストールし、構成する必要があります。
詳しくは、DB2 の資料および「ファースト・ステップ」を参照してください。
前提条件
このチュートリアルを完了するには、以下の概念について理解している必要があります。
- データベース開発
- SQL および SQL ストアード・プロシージャーの開発