複数のコンテンツ・モデルに同じ情報を含めたい場合は、コンテンツ・モデル内でエンティティーを使用すれば時間を節約できます。別の DTD を参照する DTD を作成してから、要素を宣言し、
そのコンテンツ・モデルから別の DTD で作成されたパラメーター・エンティティーを参照することができます。
次の説明は Resource パースペクティブを対象にしていますが、他のさまざまなパースペクティブでも使用できます。
要素のコンテンツ・モデル内で外部パラメーター・エンティティーを再使用する DTD を作成するには、
以下のステップに従います。
- 新規 DTD を作成する。 既存の DTD を処理する場合は、DTD エディターで DTD を開く。
- エンティティーを作成する (例: MyEntity)。
- 「パラメーター (Parameter)」を「エンティティー・タイプ (Entity type)」
リストから選択し、そしてエンティティーの値を「エンティティー値 (Entity value)」フィールドに入力する。
- DTD ファイルを保管する。
- 別の DTD の作成
- 別のエンティティーを作成する (例: MySecondEntity)。
- 「パラメーター (Parameter)」を「エンティティー・タイプ (Entity type)」
リストから選択して「外部 (External)」チェック・ボックスを選択して、
このエンティティーを外部エンティティーとして宣言する。
- 「システム ID (System ID)」フィールド内に、ステップ 1 で作成した DTD のパスを入力する
(または「続く (More)」ボタンをクリックしてファイルをブラウズする)。
このパスはワークスペース・ルートへの相対パスです。
- (オプション) 「パブリック ID」フィールドに値を入力する。
- アウトライン・ビューで、DTD を右マウス・ボタンでクリックし、
「パラメーター・エンティティー参照の追加 (Add Parameter Entity Reference)」を
クリックして、ステップ 6 で作成したエンティティー (例: MySecondEntity) に
参照を追加する。
- 要素を追加する。
- この要素のコンテンツ・タイプを、EMPTY からステップ 2 で指定した値に変更する (例: MyEntity)。 ステップ 2 で指定した値をコンテンツ要素のリストから選択する方法に留意すること。
これは、上記のステップで作成した最初の DTD を含んでいるためです。
これで、別の DTD を参照する DTD が作成され、
コンテンツ・モデルから別の DTD で作成されたパラメーター・エンティティーを参照する要素が宣言されました。
要素のコンテンツ・モデルで外部パラメーター・エンティティーを再使用する場合の例を以下に示します。
作業オフィスおよびホーム・オフィス内にあるものすべてのリストを作成します。
各オフィスにコンピューターが 1 台あり、コンピューターの各パーツを何度もリストに書き込まなくても済むようにします。
- WorkOffice.dtd. という名前の新規 DTD を作成する。
- Monitor、Keyboard、Mouse、
および Hard_Drive の 4 つの要素を作成する。各要素の値を (#PCDATA) にする。
- WorkComp という名前のエンティティーを追加する。
「パラメーター (Parameter)」を「エンティティー・タイプ (Entity type)」として選択する。
「値 (Value)」フィールドに、
以下を入力する (Monitor、Keyboard、Mouse、Hard_Drive)。をクリックする。
- 別の DTD ファイル HomeOffice.dtd を作成する。
- HomeOffice.dtd に、HomeComp という名前のエンティティーを追加する。
「パラメーター (Parameter)」を「エンティティー・タイプ (Entity type)」
として選択し、「外部 (External)」チェック・ボックスをクリックして
このエンティティーを外部エンティティーとして宣言する。
「システム ID (System ID)」フィールド内に、WorkOffice.dtd のパス
(または、「続く (More)」ボタンをクリックしてファイルをブラウズする) を入力する。
このパスはワークスペース・ルートへの相対パスです。
- (オプション) 「パブリック ID」フィールドに値を入力する。
- アウトライン・ビューで、DTD を右マウス・ボタンでクリックして、
「パラメーター・エンティティー参照の追加 (Add Parameter
Entity Reference)」を選択して、
前に作成したエンティティー (つまり、%HomeComp;) を追加する。
- MyHomeComp という名前の要素を追加する。
MyHomeComp のコンテンツ・モデルを EMPTY から Work Office:
%WorkComp; に
変更する。 これで、MyHomeComp の値は Monitor Keyboard Mouse
Hard_Drive になります。 ステップ 4 で指定した値を、コンテンツ要素のコンテンツ・タイプのリストから選択できることに注意してください。
これは、上記のステップで作成した最初の DTD を含んでいるためです。