COBOL インポーター設定の変更

J2C ウィザードを介して、個々のファイル・インポートの COBOL インポーター設定を 設定するか、または COBOL インポーター設定ページを使用してデフォルトのコンパイラー・オプションを変更することができます。
デフォルトの COBOL インポーター設定を変更する場合は、以下のステップを行います。
  1. 「ウィンドウ」>「設定」と選択する。
  2. 「インポーター (Importer)」オプションを展開し、「一般」タブの「COBOL」 を選択します。以下のパラメーターを変更することができます。

    COBOL インポーター設定: 一般

    パラメーター オプション 説明
    プラットフォーム
    • Win32
    • AIX®
    • x/OS
    • 指定なし
    COBOL プログラムが稼働するプラットフォーム。あるプラットフォームを選択すると、 他のプラットフォーム情報属性が、そのプラットフォームに適したデフォルト値に設定されます。 プラットフォームのデフォルト値は、必要に応じて個別に変更することもできます。 IMS™ の場合は、z/OS® を選択してください。
    コード・ページ選択
    • 多数のオプション
    ターゲット・プラットフォーム上の COBOL プログラムのコード・ページ。
    浮動小数点フォーマット
    • IEEE 754
    • IBM® Hexadecimal
    浮動小数点フォーマット (IBM または IEEE)。浮動小数点数のバイト表記が IBM z/Architecture® Principles of Operation で定義されている場合、 IBM 390 Hexadecimal 浮動小数点フォーマットと呼ばれます。浮動小数点数の バイト表記が IEEE 標準 754 で定義される場合、 これは IEEE Non-Extended 浮動小数点フォーマットと呼ばれます。
    エンディアン Little 整数データのリトル・エンディアン表記。整数のバイト表記が 最小重みバイトから最大重みバイトへ順序付けられる場合、 リトル・エンディアン表記と呼ばれます。
    Big 整数データのビッグ・エンディアン表記。整数のバイト表記が 最大重みバイトから最小重みバイトへ順序付けられる場合、 ビッグ・エンディアン表記と呼ばれます。
    リモート整数エンディアン Little このプロパティーは、 DFHCNV マクロなどの、ユーザー出口での作業を補完します。提供された DFHCNV マクロは、2 および 4 バイトの整数を取り扱いますが、 8 バイトの整数は取り扱いません。エンディアン・プロパティーを使用して 8 バイトの整数のフォーマットを制御したり、 リモート整数エンディアン・プロパティーを使用して、2 および 4 バイトの整数のフォーマットを制御したりすることができます。 ユーザー出口が存在しない場合、またはユーザー出口がエンディアン文字整数を取り扱わない場合、 エンディアン・プロパティーに使用される値と同じ値を指定する必要があります。
    Big このプロパティーは、 DFHCNV マクロなどの、ユーザー出口での作業を補完します。提供された DFHCNV マクロは、2 および 4 バイトの整数を取り扱いますが、 8 バイトの整数は取り扱いません。エンディアン・プロパティーを使用して 8 バイトの整数のフォーマットを制御したり、 リモート整数エンディアン・プロパティーを使用して、2 および 4 バイトの整数のフォーマットを制御したりすることができます。 ユーザー出口が存在しない場合、またはユーザー出口がエンディアン文字整数を取り扱わない場合、 エンディアン・プロパティーに使用される値と同じ値を指定する必要があります。
    外部 10 進符号 ASCII 外部 10 進 COBOL データ型のデータ型変換を制御します。 コード・ページが American Standard Coded Information Interchange フォーマット (ascii) であるマシン上で COBOL プログラムが稼働している場合は、ASCII を選択します。
    EBCDIC 外部 10 進 COBOL データ型のデータ型変換を制御します。 コード・ページが Extended Binary Coded Decimal Interchange フォーマット (EBCDIC) である マシン上で COBOL プログラムが稼働している場合は、EBCDIC を選択します。
    EBCDIC カスタム 外部 10 進 COBOL データ型のデータ型変換を制御します。 このプロパティーにより、DFHCNV マクロを使用して外部 10 進データ型を変換して、 符号ビットが含まれるコード・ポイントを訂正することが可能になります。
    ホスト・コード・ページ:
    ASCII と EBCDIC 間のデータ変換が、 CICS® 領域内の DFHCNV マクロによって 実行される場合、EBCDIC コード・ページ内の一部のコード・ポイントは、ホスト・システムの EBCDIC コード・ページに応じて異なります。外部 10 進データを正常に変換するには、 EBCDIC コード・ページが、符号ビット型変換用に指定されている必要があります。
    引用符 (Quote)
    • double (")
    • single (')
    DOUBLE (二重): QUOTE コンパイラー・オプションが有効である場合に、 1 つ以上の引用符文字 (") の出現箇所を表す形象定数または予約語。 この値は、ターゲットにしている COBOL プログラムをコンパイルするために使用されたものと一致しなければなりません。 これらのオプションの詳細については、「COBOL Programming Guide」を参照してください。
    SINGLE (単一): APOST コンパイラー・オプションが有効である場合に、 1 つ以上のアポストロフィ文字 (') の出現箇所を表す形象定数または予約語。 この値は、ターゲットにしている COBOL プログラムをコンパイルするために使用されたものと一致しなければなりません。 これらのオプションの詳細については、「COBOL Programming Guide」を参照してください。
    TRUNC
    • STD
    • OPT
    • BIN
    STD: COBOL BINARY、COMP、および COMP-4 タイプに影響を及ぼします。STD の場合、 設定される値は PICTURE ストリングに制限されます。この値は、ターゲットにしている COBOL プログラムをコンパイルするために使用されたものと一致しなければなりません。 例えば、PIC S999 の PICTURE 文節を持つ場合、ユーザーが設定できる値の範囲は -999 から 999 までです。通常、CICS または IMS COBOL プログラムは、 TRUNC(BIN) オプションを使用してコンパイルされます。 これらのオプションの詳細については、「COBOL Programming Guide」を参照してください。
    OPT: COBOL BINARY、COMP、および COMP-4 タイプに影響を及ぼします。OPT の場合、 値は PICTURE ストリングと一致します。例えば、02 ANUM PIC 9999 BINARY の場合、 可能な値の範囲は 0 から 9999 までです。この値は、ターゲットにしている COBOL プログラムをコンパイルするために使用されたものと一致しなければなりません。 通常、CICS または IMS COBOL プログラムは、 TRUNC(BIN) オプションを使用してコンパイルされます。 これらのオプションの詳細については、「COBOL Programming Guide」を参照してください。
    BIN: COBOL BINARY、COMP、および COMP-4 タイプに影響を及ぼします。BIN の場合、 値は、PICTURE ストリングで必要なストレージのサイズによって制限されます。 例えば、02 ANUM PIC 9999 BINARY (4 つの 9 を持つ符号なしの PICTURE ストリング) の場合、 必要なストレージ・サイズは 2 バイトです。有効な値の範囲は 0 から 65535 までです。 この値は、ターゲットにしている COBOL プログラムをコンパイルするために使用されたものと一致しなければなりません。 通常、CICS または IMS COBOL プログラムは、 TRUNC(BIN) オプションを使用してコンパイルされます。 これらのオプションの詳細については、「COBOL Programming Guide」を参照してください。
    NSYMBOL
    • NATIONAL
    • DBCS
    NATIONAL: リテラルおよびピクチャー文節で使用される "N" 記号の解釈を制御します。 NATIONAL は、USAGE NATIONAL 文節が指定されることを意味します。 これは、保管されているデータが UNICODE データであり、 UTF-16 を使用して保管されていることを示します。この値は、ターゲットにしている COBOL プログラムをコンパイルするために使用されたものと一致しなければなりません。 これらのオプションの詳細については、「COBOL Programming Guide」を参照してください。
    DBCS: リテラルおよびピクチャー文節で使用される "N" 記号の解釈を制御します。 DBCS は、USAGE DISPLAY-1 文節が指定されることを意味します。 これは、保管されているデータが DBCS データであることを示します。この値は、ターゲットにしている COBOL プログラムをコンパイルするために使用されたものと一致しなければなりません。 これらのオプションの詳細については、「COBOL Programming Guide」を参照してください。
  3. 拡張 COBOL コンパイラー設定を変更するには、「それ以外の COBOL オプション」タブを選択します。以下のパラメーターを変更することができます。

    COBOL インポーター設定: それ以外の COBOL オプション

    パラメーター オプション 説明 デフォルト値
    コンパイル時のロケール名 有効なロケールおよびサポートされる対応コード・ページ のリストについては、サポートされるロケールおよびコード・ページを参照してください。
    COBOL for Windows は、 POSIX 定義されたロケール規則を使用します。ロケール値構文: ll _CC.codepageID ここで、
    • ll は、小文字 2 文字の ISO 言語コードを表します。
    • CC は、大文字 2 文字の ISO 国別コードを表します。
    • codepageID は、ネイティブ DISPLAY および DISPLAY-1 データに使用されるコード・ページを表します。

    サポートされるロケールおよびコード・ページ でリストされているように、 ロケール名 (ll CC) の有効な値、およびそのロケール名に対応する有効なコード・ページ (codepageID) をコード化する必要があります。

    サポートされるコード・ページで表される文字を、COBOL 名、データ定義、リテラル、およびコメントで 使用することができます。 有効なロケールは、ソース・プログラムのコンパイル用のコード・ページを決定します (英数字のリテラル値を含む)。 つまり、コンパイルに使用するコード・ページはコンパイル時のロケール設定に基づいて決まります。 したがって、ソース・プログラム内のリテラル値の評価は、 コンパイル時に有効なロケールを使用して処理されます。

    en_US
    ASCII コード・ページ (ASCII code pages) IBM-1252

    指定されたロケール名については、 ascii コード・ページのセット内の最後のものが最も一般的である (より新しい) ため、デフォルトとして選択されます。

    エラー・メッセージの言語
    • EN_US
    • JA_JP
    • ZH_TW
    • ZH_CN
    • KO_KR
    • IT_IT
    • FR_FR
    • ES_ES
    • DE_DE
    • PT_BR
    これにより、エラー・メッセージを表示する言語を選択 できるようになります。 デフォルトは、Eclipse が稼動している現行ロケールです。
    通貨符号   CURRENCY オプションを使用して、 COBOL ソースに使用する代替のデフォルト通貨記号を提供することができます。CURRENCY SIGN 値は、 単一文字を表す有効な COBOL 英数字リテラル (16 進数リテラルも含む) でなければなりません。 例えば、'$' または "$" または X'9F" または x'9F' です。 デフォルト値は "$" です。
    SOSI
    • チェック
    • チェックなし
    SOSI コンパイラー・オプションを使用し、リテラル内の DBCS 文字ストリングが シフトアウト文字およびシフトイン文字で区切られるかどうかを指定します。 デフォルトは、「一般」タブで選択されたプラットフォームによって異なります。
    • Win32: NOSOSI
    • AIX: NOSOSI
    • z/OS: SOSI
    COLLSEQ
    • EBCDIC
    • LOCALE
    • BIN
    • EBCDIC: ASCII 照合シーケンスではなく EBCDIC 照合シーケンスを 使用する場合には、このオプションを選択します。
    • LOCALE: ロケール依存の照合を使用する場合には、このオプションを選択します (ロケールの照合用の 国/地域別情報と一致)。
    • BIN: 文字の 16 進値を使用する場合には、このオプションを選択します。 ロケール設定は効果がありません。
    デフォルトは、「一般」タブで選択されたプラットフォームによって異なります。
    • Win32: BIN
    • AIX: BIN
    • z/OS: EBCDIC
    NCOLLSEQ
    • LOCALE
    • BIN
    • LOCALE: 有効なロケール値に関連付けられた照合順序のアルゴリズム を使用する場合には、このオプションを選択します。
    • BIN: 文字ペアの 16 進値を使用する場合には、このオプションを選択します。
    デフォルトは、「一般」タブで選択されたプラットフォームによって異なります。
    • Win32: BIN
    • AIX: BIN
    • z/OS: BIN
    ファイル拡張子サポート   「ファイル拡張子サポート」テーブルを使用して、 デフォルトの拡張子の振る舞いを変更することができます。拡張子を割り当てて、完全なプログラムまたは データ構造のみが含まれるようにすることができます。

    ファイル拡張子サポート

     

    任意のディレクトリーのコピーブックのサポート

    任意のロケーションに あるコピーブックに依存している COBOL ソースをインポートする機能を追加する ために、COBOL 設定ページの「SYSLIB」タブを使用して、さまざまなディレクトリー・ロケーションを追加できます。

    SYSLIB ページ
    任意のロケーションにあるコピーブックに依存している COBOL ソースをインポートする機能を追加するために、ユーザーは COBOL 設定ページの「SYSLIB」タブを使用して、 さまざまなディレクトリー・ロケーションを追加できます。

    これらの項目を追加、除去、または編集できます。「編集」の場合は以下のウィンドウが表示されます。 「編集」ダイアログ

    「上に移動」「下に移動」で、これらのディレクトリーの順序を変更できます。COBOL インポーターは、 指定された順序でディレクトリーにあるコピーブックを探します。


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