この資料の大部分のセクションでは、IMS トランザクションについて 説明するときは、1 つのステップで完了する非会話型トランザクションを指しています。 その一方、IMS 会話型プログラムは、 いくつかのステップで構成されるトランザクションを処理します。 IMS TM リソース・アダプターは両方をサポートします。このセクションは、特殊なタイプの IMS トランザクションである 後者のトランザクションを説明するために設けられています。
IMS 会話型プログラムは 処理をクライアントからプログラムへ、プログラムからクライアントへという、 関連する一連の対話に分割します。 IMS 会話型プログラムは クライアントからメッセージを受け取り、要求を処理してからクライアントに応答します。 またプログラムは、トランザクションからの中間データをスクラッチパッド領域 (SPA) に保管します。ユーザーはクライアントからより多くのデータを 入力でき、IMS 会話型プログラムは、SPA の 最後のメッセージからのデータを使用して、要求の処理を続けることができます。
最後の反復で会話が終了しない場合、またはアプリケーション・プログラムが 「会話終了 (end conversation)」要求を開始しない場合 (会話が終了する前に ブラウザーが閉じられてしまった場合など) は、IMS 会話 および関連付けられた IMS ストレージが システム内に長期にわたって存在することになります。 この孤立した IMS 会話のために、 システムがオンライン変更を完了できない場合があります。 ユーザーは /DISPLAY CONV コマンドを発行して、システム内に孤立した IMS 会話がないか 調べることができます。この孤立した IMS 会話は、IMS の 再始動によってのみ終了することができます。OTMA でサポートされている IMS コマンドの リストについては、「IMS V9 Command Reference」の 第 1 章『IMS Command Language』の 『Commands Supported from LU 6.2 Devices and OTMA not currently supported』 セクションを参照してください。 IMS 会話型トランザクションで使用される /EXIT コマンド、/HOLD コマンド、 および /RELEASE コマンドなどの IMS コマンドの 中には、OTMA でサポートされていないものがあることに留意してください。 この状況を回避するには、タイムアウト (EJB セッション・タイムアウトなど) を使用することをお勧めします。
IMS Connector for Java の 文書およびサンプルは、特に他に指定していない限り、IMS 非会話型トランザクション およびプログラム (アプリケーション) に適用されます。