ネットワークの問題、またはルーティングの失敗が発生した際、IMS TM リソース・アダプターを使用するクライアントが IMS Connect からの応答を無期限に待つようになっている場合には、socketTimeout プロパティーによって システムのハングが防止されます。 socketTimeout プロパティーは、IMS Connect および IMS リソース・ アダプターが通信に使用する TCP/IP ソケットを基礎にしているため、ローカル・オプションでは 適用できません。
socketTimeout プロパティーを使用すると、ソケットを使用する特定の対話ごとに個別にタイムアウト値を設定できます。 値 (ミリ秒) を IMSInteractionSpec の socketTimeout プロパティーに設定できます。socketTimeout プロパティーが、対話に対して設定されていない場合、または 0 ミリ秒に設定されている場合には、 ソケット・タイムアウトは発生せずに、接続は無限に待機することを意味します。 デフォルトのソケット・タイムアウト値はゼロです。
ソケット・タイムアウト値を決定する際には、既存の他のタイムアウト値を 配慮に入れてください。 例えば、ブラウザーのセッション・タイムアウト値、実行タイムアウト、EJB トランザクション・タイムアウト値、WebSphere® Application Server の接続タイムアウト値、 およびサーブレットや Stateful Session Bean によって使用される HTTP セッション・タイムアウト値について考慮する必要があります。
有効なソケット・タイムアウト値が、特定の対話に対して指定されていて、 ソケット・タイムアウトが発生した場合には、java.io.IOInterruptedException がスローされ、J2EE JCA 例外 javax.resource.spi.CommException が発生します。J2EE JCA 例外メッセージは、クライアントが IMS Connect との通信に要した時間が、socketTimeout 値によって割り振られた時間を 超えたことを示します。