IMS TM リソース・アダプター・メッセージおよび例外

IMS™ TM リソース・アダプター・メッセージおよび例外の説明とユーザー処置

IMS TM リソース・アダプター ( Java™ の IMS Connector としても知られる) を使用する Java プログラムの開発中に、プログラムが例外をスローすることがあります。これらの例外には IMS TM リソース・アダプターによって スローされるものと、IMS TM リソース・アダプターが 使用するクラス・ライブラリー (Java クラス・ ライブラリーなど) によってスローされるものがあります。 このトピックでは、IMS TM リソース・アダプター J2C アプリケーションによって生成される例外に関する情報を提供します。

メッセージの説明において、以下のイタリック体 の用語は、実行時に特定の値で置き換えられます。

hostname
IMS Connect を実行しているマシンの TCP/IP ホスト名です。
innermethodname
この例外を最初にスローしたメソッドの名前です。この例外は IMS Connector for Java によって キャッチされたもので、Common Connector Framework 仕様に従って、別の例外に再スローされます。
length
データの長さです。
libraryFileName
Local Option のネイティブ・ライブラリーのファイル名です。
llvalue
LL の値です。
maxlength
データの最大有効長です。
methodname
当該の例外をスローするメソッドの名前です。
mode
IMS TM リソース・アダプターと ホスト上の IMS Connect コンポーネントの間の対話のタイプです (interactionSpec で定義されています)。
nativeMethodName
Local Option のネイティブ・メソッドの名前です。
portnumber
IMS Connect に割り当てられているポート番号です。
propertyname
プロパティーの名前です。
propertyvalue
プロパティーの値です。
reasoncode
IMS Connect が戻す理由コードです。
rectype
レコードのタイプです。
returncode
IMS Connect から戻される、10 進数でフォーマットされた戻りコードです。
sensecode
IMS OTMA から戻される、10 進数でフォーマットされたセンス・コードです。
socketexception
ソケット例外です。
source_exception
内部メソッドでエラーが最初に発生したときにスローされた例外です。
source_methodname
エラーが最初に発生した内部メソッドです。
state
IMS Connector for Java の 内部状態です。

関連資料

IMS Connector for Java J2C アプリケーションによって生成される例外

以下の例外メッセージは、エラー状態が検出されたときに、Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) Connector Architecture (J2C) クラス・ ライブラリーによって生成されるものです。

ICO0001E
javax.resource.spi.EISSystemException:
ICO0001E: methodname error.
IMS Connect returned error:
RETCODE=[returncode], REASONCODE=[reasoncode].
reasoncode_string.

説明: IMS Connect がエラーを戻しました。 エラーが発生した接続は再使用されません。reasoncode_string は、reasoncode の簡単な説明があればそれを提供します。

ユーザー処置: 関連する IMS Connect エラー・メッセージがないか、MVS™ コンソールを 調べてください。 IMS Connect エラー・メッセージは「HWS」という文字で始まります。 戻りコード (returncode) と理由コード (reasoncode) の 値に関する診断情報、および IMS Connect エラー・メッセージについては、 「IMS Connect Guide and Reference」を参照してください。

ICO0002E
javax.resource.spi.EISSystemException:
ICO0002E:methodname error.
IMS OTMA returned error:
SENSECODE=[sensecode], REASONCODE=[otmareasoncode].
[source_methodname:source_exception]

説明: IMS OTMA が NAK エラーを戻しました。

ユーザー処置: NAK エラーのセンス・コード (sensecode) および OTMA 理由コード (otmareasoncode) の値に関する診断情報については、「IMS OTMA Guide and Reference」を参照してください。IMS Connector for Java は、sensecodeotmareasoncode を 10 進数で表示します。 アプリケーションが 2 フェーズ・コミットで実行されている場合、NAK エラーが発生すると、 以下のセンス・コード値が戻されます。
  • センス・コード = 17 (10 進数、23 Hex)

    ご使用の IMS では RRS 処理を行うことができません。 ご使用の IMS で RRS による保護会話処理が行えるようにしてください。 詳しくは、『2 フェーズ・コミットの前提条件』を参照してください。

  • センス・コード = 46 (10 進数、2E Hex)

    RRS および 2 フェーズ・コミット 処理は IMS Connect および IMS Connector for Java で サポートされていません。 IMS Connect と IMS Connector for Java の 両方が少なくともバージョン 2.1.0 以上になっていることを確認してください。

ICO0003E
javax.resource.spi.CommException:
ICO0003E:methodname error.
Failed to connect to host [hostname], 
port [portnumber].
[java_exception]

説明: IMS Connector for Java が ホストとポートの組み合わせに接続できませんでした。java_exception は、接続の失敗の理由を示しています。追加情報については、以下の『ユーザー処置』のセクションを参照してください。

ユーザー処置: java_exception を調べて、ホストとの接続に失敗した理由を突き止めてください。java_exception の値としては、次のようなものがあります。
  • java.net.UnknownHostException: hostname

    アプリケーションで使用する接続ファクトリーを構成するときに指定したホスト名が無効であるか、アプリケーションが無効なホスト名を指定しました。 ホスト名のスペルを確認してください。ホスト名または IP アドレスには完全修飾パスを使用する必要があるかもしれません。

  • java.net.ConnectException: Connection refused
    次のようなものが、例外の理由として考えられます。
    • ポート番号が無効である。hostname で示されている IMS Connect に有効なポート番号を使用していることを確認してください。
    • 指定されたポートが停止している。これは、IMS Connect コマンド VIEWHWS を使用することによって判断できます。 ポートが停止している場合は、その状況は NOT ACTIVE になります。IMS Connect コマンド OPENPORT dddd (dddd は指定されたポート番号を表します) を使用して ポートを開始してください。
    • 指定されたホスト上の IMS Connect が実行されていない。 ホスト・マシンで IMS Connect を開始してください。
    • IMS Connect の取り消しと再始動を行わずに TCP/IP を再始動したか、 ホスト側で STOPPORTOPENPORT を 連続して発行しないで TCP/IP を再始動した。
  • java.net.SocketException: connect (code=10051)
    次のようなものが、例外の理由として考えられます。
    • TCP/IP ネットワーク上で、指定されたホスト名を持つマシンに到達できない。TCP/IP ネットワークからホスト・マシンにアクセスできることを確認してください。 指定されたホスト・マシンに ping コマンドを発行することで確認できます。IMS Connector for Java が 実行されているマシンで、ping コマンドを入力します。 TCP/IP がホストで開始していなければ、それを開始します。
    • TCP/IP は再始動されたものの、アプリケーションが使用するポートの状況が NOT ACTIVE であった。この状態を訂正するには、以下のいずれかを行います。
      • IMS Connect コマンド OPENPORT dddd (dddd はポート番号) を使用してポートを活動化する。
      • IMS Connect を再始動する。
ICO0005E
javax.resource.spi.CommException:
ICO0005E:methodname error.
A communication error occurred while sending or receiving the IMS message.
[java_exception]

説明: IMS Connector for Java が、 ターゲットの IMS Connect との送受信対話を正常に完了できませんでした。java_exception は、対話を完了できなかった理由を示しています。追加情報については、以下の『ユーザー処置』のセクションを参照してください。

ユーザー処置: java_exception を調べて、失敗の理由を突き止めてください。java_exception の値としては、次のようなものがあります。

ICO0006E
javax.resource.ResourceException:
ICO0006E:methodname error.
The value provided for DataStoreName is null or an empty string.

説明: methodname で示されているメソッドが、空の DatastoreName パラメーターを使用して呼び出されました。このエラー・メッセージは、空の DatastoreName パラメーターを持つ接続ファクトリーが開始したときにトレース・ログに書き込まれます。このメッセージの後に J2EE Connector 警告が書き込まれます。

J2CA0007W: An exception occurred while invoking method setDataStoreName on 
com.ibm.connector2.ims.ico.IMSManagedConnectionFactory used by resource 
Connection_Factory_JNDI_name.
この場合、 処理は続行されますが、名前がヌルのデータ・ストアが見つからなかったことを示す 応答を IMS Connect が送信した後で、他のエラー・メッセージが表示されます。 他のメッセージを起動する、基礎となるメッセージには以下のものがあります。
javax.resource.spi.EISSystemException: ICO0001E:
com.ibm.connector2.ims.ico.IMSTCPIPManagedConnection@.processOutputOTMAMsg(byte[],
InteractionSpec, Record) error. IMS Connect returned error: RETCODE=[4],
REASONCODE=[NFNDDST ]. Datastore not found.
このエラーが 発生した場合は、IMS Connect が実行されているホスト・マシンの MVS コンソールに、 対応する HWSS0742W 警告メッセージが表示されます。 この HWSS0742W メッセージには、IMS Connect が見つけようとしたデータ・ストアの名前を表示するフィールド (この場合は、すべてブランク) が含まれます。
DESTID=        ;

ユーザー処置: DatastoreName パラメーターに有効な名前を指定してください。管理環境では、WebSphere Application Server が使用する接続ファクトリーを構成するときに、DatastoreName が 指定されます。 非管理環境では、DatastoreName は、Java アプリケーションで 指定されます。

ICO0007E
javax.resource.NotSupportedException:
ICO0007E:methodname error.
The [propertyName] property value [propertyValue] is not supported.

説明: プロパティー propertyName に指定された値 propertyValue はサポートされていません。

ユーザー処置: 当該のプロパティーに、サポートされている値を設定してください。 例えば、J2C アーキテクチャーで定義される InteractionSpec クラスの InteractionVerb プロパティーのいくつかの値は、このリリースの IMS Connector for Java の IMSInteractionSpec クラスではサポートされていません。また、ReRoute の値 TRUE は、専用永続的ソケット接続ではサポートされません。

ICO0008E
javax.resource.ResourceException:
ICO0008E:methodname error. The value [propertyValue] of the [propertyName] 
property exceeds the maximum allowable length 
of [maxPropertyLength].

説明: プロパティー propertyName に指定された値 propertyValue の長さが、プロパティー propertyName の値に 指定可能な最大長 maxPropertyLength を超えています。

ユーザー処置: 当該のプロパティーに maxPropertyLength を超えない値を指定してください。

ICO0009E
javax.resource.ResourceException:
ICO0009E:methodname error.
The [propertyName] property value [propertyValue] is invalid.

説明: プロパティー propertyName に対して指定された値 propertyValue が無効です。

ユーザー処置: 当該のプロパティーに対して有効な値を設定してください。例えば、IMS TM リソース・アダプターの InteractionSpec クラスの InteractionVerb プロパティーに有効な値は、IMSInteractionSpec クラスの Javadoc 文書にリストされています。

ICO0010E
javax.resource.spi.IllegalStateException:
ICO0010E:methodname error.
Method invoked on invalid IMSConnection instance.

説明: methodname で示されたメソッドが、無効な IMSConnection インスタンスで呼び出されました。 methodnamelazyEnlist である場合、登録できなかった現行トランザクション内の接続を、登録する試行がありました。

ユーザー処置: 当該のメソッドは、すでに閉じている IMSConnection インスタンスに対して発行された可能性が最も高いと思われます。

  • methodnamelazyEnlist ではない場合、IMSConnection インスタンスを使用する試行または閉じる試行の前に、それがまだ閉じられていないことを確認してください。
  • methodnamelazyEnlist である場合、 ご使用のアプリケーションが管理環境で非管理接続を使用していないことを確認してください。 トランザクションの参加の遅延最適化に対しては、管理接続のみが適格となります。 詳しくは、WebSphere Application Server 6.0 のオンライン・インフォメーション・センターにある、 『据え置き参加』のトピックを参照してください。
ICO0011E
javax.resource.spi.IllegalStateException:
ICO0011E:methodname error.
Method invoked on invalid IMSInteraction instance.

説明: methodname で示されているメソッドが、無効な IMSInteraction インスタンスで呼び出されました。

ユーザー処置: 当該のメソッドが 、すでに閉じている IMSInteraction インスタンスに対して発行された可能性があります。IMSInteraction インスタンスを使用または閉じる前に、それがまだ閉じられていないことを確認してください。

ICO0012E
javax.resource.ResourceException:
ICO0012E:methodname error.
The value provided for HostName is null or an empty string.

説明: methodname で示されているメソッドが、ヌルまたは空の HostName パラメーターを使用して呼び出されました。

ユーザー処置: 有効な HostName パラメーターを指定してください。管理環境では、 プロパティー値は、WebSphere Application Server が使用する接続ファクトリーを構成するときに指定されます。 非管理環境では、プロパティー値は Java アプリケーションで指定されます。

ICO0013E
javax.resource.ResourceException:
ICO0013E:methodname error.
ConnectionManager is null.

説明: methodname で示されているメソッドが呼び出されました。アプリケーション・サーバーは、IMSManagedConnectionFactory クラスの createConnectionFactory メソッドを、ヌルの ConnectionManager オブジェクトを使用して呼び出しました。

ユーザー処置: 有効な HostName パラメーターを指定してください。createConnectionFactory メソッドのこの形式は、管理環境で使用されます。 通常、クライアント・プログラムからは呼び出されません。ご使用のアプリケーション・サーバーのサービス技術員に連絡してください。

ICO0014E
javax.resource.ResourceException:
ICO0014E:methodname error.
Input record contains no data.

説明: methodname で示されているメソッドが、データを含んでいない入力レコードを使用して呼び出されました。

ユーザー処置: 提供した入力レコードが空でないことを確認してください。

ICO0015E
ResourceAdapterInternalException
ICO0015E:methodname error.
Unexpected error encountered while processing the OTMA message.
[java_exception]

説明: OTMA メッセージを処理中に、予期しない内部エラーが発生しました。

ユーザー処置: IBM® サービス技術員に連絡してください。

ICO0016E
javax.resource.ResourceException:
ICO0016E:methodname error.
The value provided for DataStoreName is null or an empty string.

説明: methodname で示されているメソッドが、空の DatastoreName パラメーターを使用して呼び出されました。このエラー・メッセージは、空の DatastoreName パラメーターを持つ接続ファクトリーが開始したときにトレース・ログに書き込まれます。このメッセージの後に J2EE Connector 警告が書き込まれます。

J2CA0007W: An exception occurred while invoking method setDataStoreName on 
com.ibm.connector2.ims.ico.IMSManagedConnectionFactory used by resource 
Connection_Factory_JNDI_name.
この場合、 処理は続行されますが、名前がヌルのデータ・ストアが見つからなかったことを示す 応答を IMS Connect が送信した後で、他のエラー・メッセージが表示されます。 他のメッセージを起動する、基礎となるメッセージには以下のものがあります。
javax.resource.spi.EISSystemException: ICO0001E:
com.ibm.connector2.ims.ico.IMSTCPIPManagedConnection@.processOutputOTMAMsg(byte [],
 InteractionSpec, Record) error. IMS Connect returned error: RETCODE=[4],
REASONCODE=[NFNDDST ]. Datastore not found.
このエラーが 発生した場合は、IMS Connect が実行されているホスト・マシンの MVS コンソールに、 対応する HWSS0742W 警告メッセージが表示されます。 この HWSS0742W メッセージには、IMS Connect が見つけようとしたデータ・ストアの名前を表示するフィールド (この場合は、すべてブランク) が含まれます。
DESTID=        ;

ユーザー処置: DatastoreName パラメーターに有効な名前を指定してください。管理環境では、WebSphere Application Server が使用する接続ファクトリーを構成するときに、DatastoreName が 指定されます。 非管理環境では、DatastoreName は、Java アプリケーションで 指定されます。

ICO0017E
ResourceAdapterInternalException
ICO0017E:methodname error.
Invalid value provided for TraceLevel.

説明: 無効なトレース・レベルが指定されました。

ユーザー処置: 有効なトレース・レベルを指定してください。この接続ファクトリーに対しては、デフォルトのトレース・レベルが使用されるので、この例外は無視してもかまいません。 この場合、接続ファクトリーはまだ使用可能ですが、トレース・レベルはデフォルトのトレース・レベルになります。

ICO0018E
javax.resource.ResourceException:
ICO0018E:methodname error.
The value provided for PortNumber is null.

説明: methodname で示されているメソッドが、ヌルの PortNumber を使用して呼び出されました。

ユーザー処置: 有効な PortNumber パラメーターを指定してください。管理環境では、 プロパティー値は、WebSphere Application Server が使用する接続ファクトリーを構成するときに指定されます。 非管理環境では、プロパティー値は Java アプリケーションで指定されます。

ICO0020E
javax.resource.ResourceException:
ICO0020E:methodname error.
代替クライアント ID では、対話 Verb [対話 Verb] のサポートは行っておりません。
代替クライアント ID は、対話 Verb の SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT、SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_NOWAIT、および SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_WAIT に対してのみ指定できます。

説明: 代替クライアント ID によって指定した対話 Verb 値、非同期出力対話の検索は無効です。

ユーザー処置: 有効な対話 Verb 値を指定してください。代替 ClientID は、対話 Verb の SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT、SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_NOWAIT、および SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_WAIT に対してのみ指定できます。

ICO0024E
javax.resource.ResourceException:
ICO0024E:methodname error.
Invalid segment length (LL) of [llvalue] in input object.[java_exception]

説明: IMS アプリケーション・プログラム用 Java プログラムによって指定された入力メッセージに、負の値、0、またはメッセージ・セグメント内のデータのバイト数よりも大きなセグメント長の値が含まれています。

ユーザー処置: 入力メッセージのセグメント長に正しい値を指定してください。

ICO0025E
javax.resource.IllegalArgumentException:
ICO0025E:methodname error.
Invalid segment length (LL) of [llvalue] in OTMA message.

説明: IMS アプリケーション・プログラムによって提供された出力メッセージに、負、0、またはメッセージ・セグメント内のデータのバイト数よりも大きなセグメント長の値が含まれています。 IMS アプリケーション・ プログラムによって提供される出力メッセージは、OTMA メッセージに含まれています。

ユーザー処置: IMS アプリケーション・プログラムで、その出力メッセージのセグメントに有効な長さが指定されていることを確認してください。

ICO0026E
javax.resource.ResourceException:
ICO0026E:methodname error.
An error was encountered while processing the IMS message.
[source_methodname:source_exception]

説明: IMS トランザクションの入力または出力メッセージの処理中にエラーが発生しました。source_exception に、このエラーの原因に関する追加情報が示されています。

ユーザー処置: このエラーの原因に関する追加情報がないか、source_exception を調べてください。以下に、source_exception の各値に基づいたユーザー処置を示します。
  • java.io.IOException

    入力または出力レコードの準備中のエラーです。IMS トランザクションの 入力および出力として使用するために IMS Connector for Java に 提供するオブジェクトが、J2C アーキテクチャー用に適切に定義されていることを確認してください。 例えば、それらのオブジェクトがインターフェース javax.resource.cci.Recordjavax.resource.cci.Streamable を実装している必要があります。

  • com.ibm.ims.ico.IMSConnResourceException

    IMS トランザクションの出力メッセージを含む OTMA メッセージに、無効な長さのフィールドが含まれていました (すなわち、LLLL が <= 0 になっていました)。 IMS アプリケーション・ プログラムが有効な出力メッセージを戻していることを確認した後でも、このエラーが 続く場合は、IBM サービス技術員に 連絡してください。

  • java.lang.IllegalArgumentException

    IMS Connect から戻された出力メッセージが無効です。 IMS Connector for Java と IMS Connect のリリース・レベルの間に互換性があることを確認してください。 例えば、IMS Connector for Java バージョン 2.1 を使用して TCP/IP 経由で 2 フェーズ・コミット・トランザクションを実行するために、 必須トランザクション EJB アプリケーションを作成した場合、実行時に IMS Connect バージョン 2.1 の代わりにバージョン 1.2 を使用すると、 このエラー・メッセージが出されます。 この場合は、IMS Connect バージョン 2.1 に更新するか、あるいはグローバルでないトランザクション EJB アプリケーションを作成してください。

ICO0027E
javax.resource.ResourceException:
ICO0027E:メソッド名エラー。
IMS 出力メッセージの OTMA ヘッダーには segment_name セグメントが含まれていませんでした。

説明: IMS トランザクション 出力メッセージの OTMA ヘッダーが正しくビルドされませんでした。 ヘッダーには segment_name により識別されるセグメントが含まれていませんでした。

ユーザー処置: メッセージ・ヘッダーがビルドされるような方法で問題を修正してください。 このエラーが起こる可能性のある状況の例として、IMS Connector for Java クライアント以外の クライアント (例えば、3270 端末対話) によりキューに入れられたメッセージを 取り出す SYNC_RETRIEVE_ASYNCHOUTPUT_WAIT (または _NOWAIT) 対話を実行した場合があります。 IMS Connector for Java 以外の クライアントによりキューに入れられたメッセージには通常、IMS Connector for Java で 必要な OTMA ヘッダーがありません。この状況を修正するには、IMS Connector for Java クライアントと IMS Connector for Java 以外の クライアントがそれぞれの非同期出力ごとに別のキューを使用するようにします。

ICO0028E
javax.resource.ResourceException:
ICO0028E:メソッド名エラー。
IMS 出力メッセージの OTMA ヘッダーの Message-Control Information セグメントにある接頭部フラグが無効です。

説明: IMS トランザクション 出力メッセージの OTMA ヘッダーが正しくビルドされませんでした。 OTMA ヘッダーの接頭部フラグはメッセージの OTMA ヘッダーにどのセグメントが含まれるかを指定しましたが、メッセージの合計の長さ (ヘッダーとメッセージ・データの両方を含む) は指定されたヘッダーの長さの合計よりも短くなっています。 合計メッセージ長は、メッセージにデータが含まれているかどうかに応じてヘッダーの合計長と同じか、それより長くなりますが、ヘッダーの合計長より短くなることはありません。

ユーザー処置: メッセージ・ヘッダーがビルドされるような方法で問題を修正してください。 この状況は一般に、ユーザー・メッセージがメッセージ・ヘッダーを誤って 変更したか、または IMS Connect あるいは IMS Connector for Java で 内部エラーが発生したかのいずれかで起こります。ユーザー出口が出荷時と 同じように使用されており、変更されていない場合、またはヘッダーが正しく ビルドされない理由を判別できない場合は、IBM サービス技術員に 連絡してください。

ICO0030E
javax.resource.spi.ApplicationServerInternalException:
ICO0030E:methodname error.
[source_methodname:source_exception]

説明: 実行時 エラーまたは例外が、対話中に methodname で検出されました。 source_methodname:source_exception は、methodname で最初に 検出されたエラーまたは例外が発生した場所を示し、エラーの原因に関する 追加情報が示されていることがあります。

ユーザー処置: この エラーの原因に関する追加情報がないか、source_exception を調べてください。 実行する処置は、source_methodname:source_exception の値によって 異なります。 以下に、source_methodname:source_exception の各値に基づいた ユーザー処置を示します。
  • java.lang.OutOfMemoryError

    このエラーは、Java 仮想 マシンが、メモリー不足のためにオブジェクトを割り当てることができず、 ガーベッジ・コレクターがこれ以上のメモリーを使用できなかった場合に スローされます。WAS で使用される仮想マシンで使用可能なメモリーの量を 増やしてください。

  • java.io.InterruptedIOException

    InterruptedIOException は、 入力または出力の転送を実行していたスレッドが終了したため、この転送が 終了したことを示すためにスローされます。スレッドが終了した理由を 調べてください。

ICO0031E
javax.resource.spi.IllegalStateException:
ICO0031E:methodname error.
Protocol violation. The Interaction Verb [interactionverb] is not allowed for
the current state [state].
[java_exception]

説明: アプリケーションが対話を実行しようとしましたが、プロトコル違反が発生しました。[interactionverb] は、対話に使用された IMSInteractionSpec オブジェクトの interactionVerb プロパティーの値です。[state] は、IMS Connector for Java と IMS Connect 間の対話に使用されたプロトコルの現在の状態です。

例えば、Java プログラムが IMS と 対話中でないときに、interactionVerb プロパティーに SYNC_END_CONVERSATION 値を 使用して IMS との対話を試行した場合、プロトコル違反が発生します。

ユーザー処置: IMSInteractionSpec の interactionVerb プロパティーに適切な値を使用していることを確認してください。IMS Connector for Java が サポートしている interactionVerb プロパティーの値については、IMS Connector for Java の 資料を調べてください。 IMS Connector for Java の 特定のリリースが、J2EE Connector Architecture によって定義されているすべての 値をサポートしているとは限りません。

ICO0034E
javax.resource.NotSupportedException:
ICO0034E:methodname error.
Auto-commit not supported.

説明: IMS Connector for Java は 現在、自動コミットをサポートしていません。

ユーザー処置: Java アプリケーションが、 現在 IMS Connector for Java によって 提供されているサポート・レベルに適したクラスおよびメソッドを使用していることを確認してください。

ICO0035E
javax.resource.NotSupportedException:
ICO0035E:methodname error.
Local Transaction not supported.

説明: IMS Connector for Java は現在、 ローカル・トランザクションをサポートしていません。

ユーザー処置: Java アプリケーションが、 現在 IMS Connector for Java によって 提供されているサポート・レベルに適したクラスおよびメソッドを使用していることを確認してください。

ICO0037E
javax.resource.NotSupportedException:
ICO0037E:methodname error.
ResultSet not supported.

説明: IMS Connector for Java は 現在、ResultSets をサポートしていません。

ユーザー処置: Java アプリケーションが、 現在 IMS Connector for Java によって 提供されているサポート・レベルに適したクラスおよびメソッドを使用していることを確認してください。

ICO0039E
javax.resource.spi.IllegalStateException:
ICO0039E:methodname error.
Not in CONNECT state.

説明: IMS Connector for Java と IMS Connect の間の対話のシーケンスが無効です。 IMS Connector for Java と IMS Connect の間の対話に使用されるプロトコルの現在の状態が、CONNECT になっていません。 対話における現時点においては、このプロトコルの状態は CONNECT になっている必要があります。

ユーザー処置: IMS Connector for Java または IMS Connect でエラーが発生している可能性があります。 IBM サービス技術員に連絡してください。

ICO0040E
javax.resource.NotSupportedException:
ICO0040E:methodname error.
IMSConnector does not support this version of execute method.

説明: IMS Connector for Java は、2 つの 入力パラメーターを受け取って javax.resource.cci.Record 型のオブジェクトを 戻す形式の execute メソッドをサポートしていません。

ユーザー処置: クラス IMSInteraction でサポートされている execute メソッドの形式を使用してください。サポートされている execute メソッド形式には、以下のシグニチャーがあります。

boolean execute(InteractionSpec, Record input, Record output)
ICO0041E
javax.resource.ResourceException:
ICO0041E:methodname error.
Invalid interactionSpec specified [interactionSpec].

説明: クラス com.ibm.connector2.ims.ico.IMSInteraction の execute メソッドに、無効な InteractionSpec オブジェクトが渡されました。

ユーザー処置: クラス com.ibm.connector2.ims.ico.IMSInteraction の execute メソッドに渡す InteractionSpec オブジェクトが、com.ibm.connector2.ims.ico.IMSInteractionSpec 型であることを確認してください。

ICO0042E
javax.resource.ResourceException:
ICO0042E:  methodname error.
Input is not of type Streamable.

説明:「入力」パラメーターとして com.ibm.connector2.ims.ico.IMSInteraction の execute メソッドに渡す入力オブジェクトがヌルであったか、インターフェース javax.resource.cci.Streamable を実装していませんでした。 この例外は、アプリケーションが J2EE Connector Architecture Common Client Interface (CCI) を使用するように作成されている場合に発生します。この例外は、Rational® Application Developer を使用して入力メッセージをビルドする場合は発生しません。

execute メソッドは、一部のタイプの対話に対しては、ヌルの入力オブジェクトを許可しています。例えば、interactionVerb の値が SYNC_END_CONVERSATION および SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT の場合は、ヌルの入力オブジェクトを使用できます。

ユーザー処置: execute メソッドへの「入力」パラメーターに、有効な javax.resource.cci.Record オブジェクトを渡してください。 例えば、このオブジェクトがインターフェース javax.resource.cci.Recordjavax.resource.cci.Streamable を実装していることを確認してください。

ICO0043E
javax.resource.ResourceException:
ICO0043E:  methodname error. 
Output is not of type Streamable. 

説明: com.ibm.connector2.ims.ico.IMSInteraction の execute メソッドに渡す出力オブジェクトがヌルであったか、インターフェース javax.resource.cci.Streamable を実装していませんでした。 この例外は、アプリケーションが J2EE Connector Architecture Common Client Interface (CCI) を使用するように作成されている場合に発生します。この例外は、Rational Application Developer を使用して出力メッセージをビルドする場合は発生しません。

ユーザー処置: execute メソッドに、有効な出力オブジェクトを渡してください。

ICO0044E
javax.resource.NotSupportedException:
ICO0044E:methodname error.
RecordFactory is not supported by IMS Connector for Java.

説明: IMS Connector for Java は 現在、RecordFactory をサポートしていません。

ユーザー処置: Java アプリケーションが、 現在 IMS Connector for Java によって 提供されているサポート・レベルに適したクラスおよびメソッドを使用していることを確認してください。

ICO0045E
javax.resource.NotSupportedException:
ICO0045E:  methodname error.
Invalid type of ConnectionRequestInfo.

説明: IMS Connector for Java の メソッドに、無効な ConnectionRequestInfo オブジェクトが渡されました。

ユーザー処置: IMS Connector for Java で エラーが発生している可能性があります。 IBM サービス技術員に連絡してください。

ICO0049E
javax.resource.NotSupportedException:
ICO0049E:methodname error.
The security credentials passed to getConnection do not match existing
security credentials.

説明: 要求に含まれているセキュリティー証明書が、その要求を処理するために使用されていた IMSManagedConnection インスタンスのセキュリティー証明書と一致しません。

ユーザー処置: IBM サービス技術員に連絡してください。

ICO0053E
javax.resource.ResourceException:
ICO0053E: methodname error.
Invalid clientID value. Prefix HWS is reserved by IMS Connector for Java.

説明: プロパティー clientID に指定された値が無効です。 接頭部「HWS」は、IMS Connector for Java によって 予約されています。

ユーザー処置: clientID プロパティーに有効な値を指定してください。 有効な値は、次の規則に従っている必要があります。
  • ヌル・ストリングではない。
  • 先頭がブランク・フィールドになっていない。
  • 先頭が IMS Connector for Java の 予約接頭部「HWS」になっていない。
  • 長さが 8 文字になっている。
  • 有効な文字 A - Z、0 - 9、および @、#、$ が使用されている。
ICO0054E
javax.resource.ResourceException:
ICO0054E:methodname error.
Invalid ConnectionSpec.

説明: IMS Connector for Java が、 この接続用に提供された connectionSpec を IMSConnectionSpec 型にキャストできませんでした。 共通クライアント・インターフェースが、サポートされているすべてのコネクターの connectionSpec オブジェクトを受け入れるのに対し、IMS Connector for Java が その connectionSpec として使用するのは、IMSConnectionSpec または IMSConnectionSpec の派生物のみです。

ユーザー処置: アプリケーションで使用する connectionSpec が、IMSConnectionSpec であるか、IMSConnectionSpec を継承していることを確認してください。

ICO0055E
javax.resource.ResourceException:
ICO0055E:methodname error.
Failed to cast the connection object to IMSConnection.

説明: IMS Connector for Java が、ConnectionManager によって この接続用に割り振られた接続オブジェクトを、IMSConnection 型にキャストできませんでした。 IMS Connector for Java が その接続オブジェクトとして使用するのは、IMSConnection または IMSConnection の 派生物のみです。 このエラーは、ConnectionManager の問題の結果である可能性があります。

ユーザー処置: IBM サービス技術員に連絡してください。

ICO0056E
javax.resource.ResourceException:
ICO0056E:methodname error.
IMSConnectName is only valid for Local Option connections 
which can only be used in z/OS or OS/390.

説明: Local Option 接続用に管理接続ファクトリーを使用するためには、IMSManagedConnectionFactory インスタンスの IMSConnectName プロパティーの設定が必須です。 さらに、IMS Connector for Java を 使用するアプリケーションが z/OS® または OS/390® の プラットフォーム上で実行されている場合、ローカル・オプションを使用してのみ IMS Connect と通信できます。 この例外は、IMSConnectName プロパティーに値が指定されているが、 アプリケーションは z/OS プラットフォームでも OS/390 プラットフォームでも 実行されていないことを示します。

ユーザー処置: IMS Connector for Java を 使用しているアプリケーションは、z/OS または OS/390 で 実行してください。 また、アプリケーション (より正確には、アプリケーションが実行されている Web サーバー) が、IMS Connect と同じ MVS イメージで 実行されている必要もあります。 これに該当しない場合 (例えば、アプリケーションをワークステーション・ プラットフォームで実行しようとしている場合、またはアプリケーションを 実行しようとしている Web サーバーが z/OS に あるものの、IMS Connect とは異なる MVS イメージに ある場合) には、アプリケーションが使用する接続ファクトリーを、必ず TCP/IP 通信を 使用するようにセットアップしてください。

ICO0057E
javax.resource.spi.IllegalStateException:
ICO0057E:methodname error.
Invoked with invalid connection handle.

説明: アプリケーションが無効状態です。この対話に使用された接続ハンドル (IMSConnection インスタンス) は無効です。これは、アプリケーションが、すでに使用されている接続の接続ハンドルを使用しようとしたか、アプリケーションが複数の接続をオープンしている場合に、間違った接続のハンドルを使用しようとした場合に発生することがあります。

ユーザー処置: アプリケーションの接続に、現 在有効になっている IMSConnection インスタンスを使用していることを確認してください。

ICO0058E
javax.resource.ResourceException:
ICO0058E:methodname error.
Interactions SYNC_SEND_RECEIVE, SYNC_SEND, SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT,
SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_NOWAIT and
SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_WAIT interactions with Commit Mode 0
are not supported with Local Option.

説明: ローカル・ オプションを使用して IMS Connect と通信できるのは、Commit Mode 1 を選択して IMS Connector for Java を 使用しているアプリケーションの場合のみです。

ユーザー処置: IMS Connector for Java を 使用するアプリケーションとともに Commit Mode 1 を使用することが選択されていることを 確認してください。アプリケーションを Commit Mode 0 で実行する場合は、TCP/IP 通信を 使用するようアプリケーションを訂正してください。

ICO0059E
javax.resource.ResourceException:
ICO0059E: methodname error.
SYNC_END_CONVERSATION interation with Commit Mode 0 is not supported.

説明: Commit Mode 0 では対話 SYNC_END_CONVERSATION はサポートされていません。

ユーザー処置: IMS Connector for Java は、SYNC_END_CONVERSATION と Commit Mode 1、SYNC_SEND_RECEIVE と Commit Mode 0、および SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT と Commit Mode 0 の組み合わせによる対話をサポートします。

ICO0060E
java.lang.UnsatisfiedLinkError:
ICO0060E:methodname error.
Error loading Local Option native library: libname=libraryFileName.
[source_exception].

説明: Local Option のネイティブ・ライブラリーが、libpath にリストされているどのディレクトリーにも見つかりませんでした。

ユーザー処置: Local Option ネイティブ・ライブラリーが、LIBPATH 環境変数にリストされているディレクトリーの 1 つに存在していることを確認してください。WebSphere Application Server for z/OS および OS/390 で IMS Connector for Java を 実行する場合は、ローカル・オプションのネイティブ・ライブラリー・ファイルを 含むディレクトリーのフルネームが、ご使用の J2EE サーバーの LIBPATH 環境変数に 定義されていることを確認してください。 詳しくは、「WebSphere Application Server バージョン 6.0 インフォメーション・センター」内の 『基本オペレーティング・システムの準備』を参照してください。

ICO0061E
javax.resource.ResourceException:
ICO0061E:methodname error.
Local Option runs only in z/OS and OS/390.

説明: ローカル・ オプションを使用して IMS Connect と通信できるのは、IMS Connector for Java を 使用するアプリケーションが、z/OS または OS/390 プラットフォームで 実行されている場合のみです。

ユーザー処置: IMS Connector for Java を 使用しているアプリケーションは、z/OS または OS/390 で 実行してください。 また、アプリケーション (より正確には、アプリケーションが実行されている Web サーバー) が、IMS Connect と同じ MVS イメージで 実行されている必要もあります。 これに該当しない場合 (例えば、アプリケーションをワークステーション・ プラットフォームで実行しようとしている場合、またはアプリケーションを 実行しようとしている Web サーバーが z/OS に あるものの、IMS Connect とは異なる MVS イメージに ある場合) には、アプリケーションが使用する接続ファクトリーを、必ず TCP/IP 通信を 使用するようにセットアップしてください。

ICO0062E
javax.resource.ResourceException:
ICO0062E:methodname error.
Error loading Local Option native method: libfilename=libraryFileName,
methodname=nativeMethodName. [source_exception].

説明: Local Option のネイティブ・メソッドが 見つかりません。

ユーザー処置: システムに インストールされている IMS Connector for Java リソース・ アダプターおよびローカル・オプションのネイティブ・ライブラリーのレベルが 正しいことを確認してください。 必ず、WebSphere Application Server for z/OS および OS/390 システムに インストールした IMS TM リソース・アダプターに付属しているバージョンのローカル・オプションの ネイティブ・ライブラリーを使用してください。 詳しくは、『IMS Connector for Java を 使用するための前提条件』を参照してください。

ICO0063E
javax.resource.spi.ResourceAdapterInternalException:
ICO0063E:methodname error.
Exception thrown in native method. [source_exception].

説明: Local Option のネイティブ・メソッドで内部エラーが発生しました。

ユーザー処置: IBM サービス技術員に連絡してください。

ICO0064E
javax.resource.spi.SecurityException:
ICO0064E:methodname error.
Invalid security credential.

説明: IMS Connector for Java が サポートしている使用可能なセキュリティー信任状が、WebSphere Application Server が提供しているサブジェクトに含まれていませんでした。

ユーザー処置: インストールされている WebSphere Application Server for z/OS および OS/390 の レベルが正しいことを確認してください。 詳しくは、『IMS TM リソース・アダプターを 使用するための前提条件』セクションを参照してください。 IMS TM リソース・アダプターが サポートしているセキュリティー信任状を提供するように、WebSphere Application Server for z/OS および OS/390 を 構成してください。 IMS TM リソース・アダプターは、TCP/IP 接続には PasswordCredential を、ローカル・オプション接続には UToken GenericCredential を サポートしています。

ICO0065E
javax.resource.spi.SecurityException:
ICO0065E:methodname error.
Error obtaining credential data from the security credential.[source_exception].

説明: アプリケーション・サーバーから提供されたセキュリティー信任状から信任状データを取得しているときに、セキュリティー関連のエラーが発生しました。

ユーザー処置: 呼び出し側プログラムに関連付けられているユーザーが、セキュリティー信任状からデータを抽出する権限を付与されるよう、アプリケーション・サーバーにセキュリティーを正しくセットアップしていることを確認してください。

ICO0066E
javax.resource.ResourceException:
ICO0066E:methodname error. Error loading WebSphere Application Server
Transaction Manager. [source_exception].

説明: トランザクション要求を処理するために WebSphere Application Server のトランザクション・マネージャーにアクセスしているときに、エラーが発生しました。

ユーザー処置: インストールされている WebSphere Application Server for z/OS および OS/390 の レベルが正しいことを確認してください。 詳しくは、『IMS Connector for Java を 使用するための前提条件』セクションを参照してください。

ICO0068E
javax.resource.ResourceException:
ICO0068E:methodname error.
Error obtaining the transaction object.  [java_exception]

説明: トランザクションが WebSphere Application Server の Transaction Manager を使用して開始されているかどうかを 判別しようとしているときに、エラーが発生しました。

ユーザー処置: インストールされている WebSphere Application Server for z/OS および OS/390 の レベルが正しいことを確認してください。 詳しくは、『IMS Connector for Java を 使用するための前提条件』セクションを参照してください。

ICO0069E
javax.resource.spi.ResourceAllocationException
ICO0069E:methodname error.
Error obtaining RRS transaction context token.
IMSConnResourceException: RRS retcode=[rrs_routinecode].

説明: グローバル・トランザクションの処理用の RRS トランザクション・コンテキスト・トークンを取得しているときに、 予期しない内部エラーが発生しました。

ユーザー処置: 関連する RRS エラー・メッセージがないか、RRS ジョブ・ログを調べてください。 RRS の戻りコード (rrs_routinecode) に関する診断情報については、ご使用のリリースの z/OS または OS/390 の解説書「z/OS MVS プログラミング : リソース・リカバリー」を参照してください。

ICO0070E
javax.resource.spi.EISSystemException
ICO0070E:methodname error.
IMS Connect reported an RRS error: IMS Connect Return Code=[returncode], 
RRS Routine name=[rrs_routine], RRS Return code=[rrs_routinecode]."

説明: RRS が 失敗したため、IMS Connect がエラーを戻しました。

ユーザー処置: 関連する IMS Connect および RRS エラー・メッセージがないか、MVS コンソールを 調べてください。 戻りコード (returncode) の値に関する診断情報、および IMS Connect のエラー・メッセージについては、 「IMS Connect Guide and Reference」を参照してください。 RRS の戻りコード (rrs_routinecode) に関する診断情報については、ご使用のリリースの z/OS または OS/390 の解説書「z/OS MVS プログラミング : リソース・リカバリー」内の RRS ルーチン名 (rrs_routine) を参照してください。

ICO0071E
javax.transaction.xa.xAException
ICO0071E:methodname error.
A communication error occurred when processing the XA
commandtype operation. [java_exception]

説明: グローバル・トランザクションの処理中に通信障害が発生する理由は数多くあります。 TCP/IP またはソケット障害が発生した可能性も、あるいは IMS Connect が停止した可能性もあります。 エラーが発生した接続は再使用されません。

ユーザー処置: java_exception を調べて、ホストとの接続に失敗した理由を突き止めてください。また、 関連する IMS Connect または TCP/IP のエラー・メッセージがないかどうか、MVS コンソールも 調べてください。 TCP/IP を介してマシンに到達できること、および IMS Connect が停止していないことを確認してください。 エラー・メッセージに表示されているコマンド・タイプ (commandtype_string) は、 グローバル・トランザクション中のどの段階 (準備、コミット、ロールバック、回復、または放置) にこの通信障害が発生 したのかを示しています。

ICO0072E
javax.transaction.xa.xAException:
ICO0072E:methodname error.
The associated UR for the Xid is not found.

説明: トランザクションを 処理しているときに、手操作による介入により、または IMS Connect あるいは RRS のエラーにより、特定の Xid に結合された UR が除去されました。

ユーザー処置: WebSphere Application Server ログ内のトランザクション情報と Xid を入手するためのステップについては、「WebSphere Application Server InfoCenter Reference Library」を参照してください。 Xid およびそれぞれに関連する UR をリストするための IMS Connect のコマンドについては、「IMS Connect 手引きおよび解説書」を 参照してください。 その Xid に対応する UR がリストされていることを確認してください。 グローバル・トランザクションが、ヒューリスティック状態のまま取り残されなかったことを確認してください。

ICO0073E
javax.transaction.xa.xAException:
ICO0073E:methodname error.
RRS is not available.

説明: RRS が 停止したか、あるいは RRS と IMS Connect との間の通信が終了しました。

ユーザー処置: 関連する IMS Connect および RRS エラー・メッセージがないか、MVS コンソールを 調べてください。 z/OS または OS/390 システムで、RRS が ダウンしていないことを確認してください。 IMS Connect が RRS に対応していることを確認するために使用可能な IMS Connect の コマンドについては、「IMS Connect Guide and Reference」を 参照してください。

ICO0074E
javax.transaction.xa.xAException:
ICO0074E: The RRS rrs_routine call returns with a return code [rrs_routinecode].

説明: グローバル・ トランザクションの処理中に、IMS Connect によって次の RRS エラー・メッセージが渡されました。

ユーザー処置: 関連する IMS Connect および RRS エラー・メッセージがないか、MVS コンソールを 調べてください。 RRS の戻りコード (rrs_routinecode) に関する診断情報については、ご使用のリリースの z/OS または OS/390 の解説書「z/OS MVS プログラミング : リソース・リカバリー」内の RRS ルーチン名 (rrs_routine) を参照してください。

ICO0075E
javax.transaction.xa.xAException:
ICO0075E:methodname error.
The transaction branch may have been heuristically completed. [rrs_exception]

説明: IMS Connect によって RRS エラーが渡され、それによってトランザクションの 処理が影響を受け、ヒューリスティック状態のままになっている可能性があります。 このエラーは、トランザクションの一部がコミットされたものの、残りの部分が コミット・フェーズにおいてエラーに遭遇しコミットできない可能性があることを 示しています。rrs_exception は、この発行に関連する RRS ルーチンと戻りコードを示しているエラー・メッセージ ICO0074E です。

ユーザー処置: RRS エラー・メッセージに関する詳細は、ICO0074E エラーの説明を参照してください。 WebSphere Application Server ログ内のトランザクション情報と Xid を入手するためのステップについては、「WebSphere Application Server InfoCenter Reference Library」を参照してください。 Xid およびそれぞれに関連する UR をリストするための IMS Connect のコマンドについては、「IMS Connect 手引きおよび解説書」を 参照してください。 関係する Xid と UR、および IMS に コミットされた結果を判別してください。 IMS 内の値を検証して、ヒューリスティック状態が 発生したことを確認してください。 次に、このトランザクションがコミットされた場合と同じ結果になるように IMS 内の データを修正するための処置、または関係するその他のデータベースが、 そのトランザクションを実行する前の状態に戻るように修正するための処置を 決定する必要があります。

ICO0076E
javax.resource.ResourceException:
ICO0076E:methodname error. 内部エラーが発生しました。[rrs_exception]

説明: IMS Connect から渡された RRS エラー・メッセージに関する情報を抽出しようとしているときに、 内部エラーが発生しました。 rrs_exception は、そのエラーに関連する RRS ルーチンと戻りコードを示している、エラー・メッセージ ICO0074E です。

ユーザー処置: 発生した RRS 障害に関する詳細については、ICO0074E エラー・メッセージの説明を参照してください。IBM サービス技術員に連絡してください。

ICO0077E
javax.resource.ResourceException:
ICO0077E:methodname error. The transaction has already rolled back. [rrs_exception]

説明: 同じ UR に対して、2 度目のトランザクションのロールバックを行おうとしたことを示す RRS エラーが IMS Connect から渡されました。 RRS は、2 度目のロールバックを阻止し、そのような処置が試行されたことを示すエラーをスローします。rrs_exception は、そのエラーに関連する RRS ルーチンと戻りコードを示している、エラー・メッセージ ICO0074E です。

ユーザー処置: トランザクションはロールバックされるので、処置は不要です。 発生した RRS 障害に関する詳細については、ICO0074E エラー・メッセージの説明を参照してください。予防措置として、 トランザクションを実行する前のデータが失われたり、変更されていないことを検証してください。

ICO0078E
javax.resource.ResourceException:
ICO0078E: methodname error.
A valid user-specified clientID is required for interactions on a dedicated persistent connection.

説明: commitMode プロパティーの値として 0 が指定されていて、対話が専用永続的ソケット接続を 使用している場合には、clientID プロパティーの値は、ユーザー指定の有効な値にする必要があります。 これは、SYNC_SEND_RECEIVE、SYNC_SEND、SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT、SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_NOWAIT、および SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_WAIT 対話に適用されます。

ユーザー処置: clientID プロパティーに有効な値を指定してください。 有効な値は、次の規則に従っている必要があります。
  • ヌル・ストリングではない。
  • 先頭がブランク・フィールドになっていない。
  • 先頭が IMS Connector for Java の 予約接頭部「HWS」になっていない。
  • 長さが 8 文字になっている。
  • 有効な文字 A - Z、0 - 9、および @、#、$ が使用されている。
ICO0079E
com.ibm.connector2.ims.ico.IMSDFSMessageException:
ICO0079E:methodname error.
IMS returned DFS message:DFS_message

説明: IMS が、IMS トランザクションの出力ではなく、DFS_message によって示されたメッセージを戻しました。 この例外は、対話において、IMSInteractionSpec の imsRequestType プロパティーに値 IMS_REQUEST_TYPE_IMS_TRANSACTION が使用される場合に発生します。

例えば、Java アプリケーションが、停止している IMS トランザクションを 実行しようとすると、この例外がスローされ、DFS_message の 値は
DFS065 hh:mm:ss TRAN/LTERM STOPPED

になります。ユーザー処置:IMS Messages and Codes」で DFS_message に対応する説明と応答を見つけ、IMS における問題に対処してください。

ICO0080E
javax.resource.spi.EISSystemException:
ICO0080E:methodname error.
Execution timeout has occurred for this interaction.
The executionTimeout
was [executionTimeout_value] milliseconds. The IMS Connect TIMEOUT was used.
説明: IMS Connect が IMS に メッセージを送信し、その応答を受信するのにかかる時間が、IMS Connect の TIMEOUT 値を超えました。IMS Connect の TIMEOUT 値は、以下のとおりです。
  • SYNC_SEND_RECEIVE 対話の場合は、IMS Connect の構成メンバー内で指定されます。
  • SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT、SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_NOWAIT、および SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_WAIT 対話の場合は 2 秒です。
IMS Connect の TIMEOUT 値が使用されたのは、この対話のための executionTimeout プロパティーが指定されていなかったか、あるいはゼロに 設定されていたためです。

ユーザー処置: アプリケーションが有効な executionTimeout 値を設定したことを確認してください。executionTimeout 値を設定するには、WebSphere Studio を使用するか、または setExecutionTimeout メソッドを使用します。詳しくは、WebSphere Studio Application Developer Integration Edition 5.0.1 ヘルプの『実行タイムアウト値の設定』のトピックを参照してください。

ICO0081E
javax.resource.spi.EISSystemException:
ICO0081E:methodname error.
Execution timeout has occurred for this interaction.
The executionTimeout
value specified was [executionTimeout_value] milliseconds.
The value used by IMS Connect was
[rounded_executionTimeout_value] milliseconds.

説明: IMS Connect が IMS に メッセージを送信し、その応答を受信するのにかかる時間が、適切な実行タイムアウト間隔に 丸められた executionTimeout 値を超えました。 有効な実行タイムアウト値が設定されている場合は、この値は IMS Connect で使用可能な値に変換されます。

ユーザー処置: 丸められた実行タイムアウト値が 予想と異なる場合は、次の変換規則表で検証してください。

ユーザー指定値の範囲 変換規則
1 から 250 ユーザー指定値が 10 で割り切れない場合は、その値よりも大きい、次の 10 の倍数に変換されます。
251 から 1000 ユーザー指定値が 50 で割り切れない場合は、その値よりも大きい、次の 50 の倍数に変換されます。
1001 から 60000 ユーザー指定値は、その値に最も近い 1000 の倍数に変換されます。 1000 ごとの増分のちょうど中央にある値は、その値よりも大きい、次の 1000 の倍数に変換されます。
60001 から 3600000 ユーザー指定値は、その値に最も近い 60000 の倍数に変換されます。 60000 ごとの増分のちょうど中央にある値は、その値よりも大きい、次の 60000 の倍数に変換されます。

詳しくは、Rational Application Developer 7.0 ヘルプの『有効な実行タイムアウト値』のトピックを参照してください。

ICO0082E
javax.resource.NotSupportedException:
ICO0082E:methodname error.
Execution timeout has occurred for this interaction.
The executionTimeout
value of [{executionTimeout_value}] milliseconds is not supported.
The valid range is [{executionTimeout_waitforever_flag}, 0 to
{maximum_executionTimeout_value}] milliseconds.
The IMS Connect TIMEOUT was used.

説明: executionTimeout プロパティーに対して、最小のタイムアウト値よりも小さいタイムアウト値が指定されたか、最大のタイムアウト値よりも大きいタイムアウト値が指定されました。

ユーザー処置: アプリケーションが executionTimeout プロパティーに有効な値を設定していることを確認してください。 実行タイムアウト値はミリ秒で表され、1 から 3600000 の範囲内 (両端を含む) の 10 進整数である必要があります。また、対話を時間制限なしに繰り返し実行したい場合は、-1 も指定可能です。

ICO0083E
javax.resource.ResourceException::
ICO0083E:methodname error.
SYNC_SEND_RECEIVE, SYNC_SEND, SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT,
SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_NOWAIT and
SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_WAIT interactions with Commit Mode 0
are not valid within the scope of a global transaction.

説明: Commit Mode 0 での SYNC_SEND_RECEIVE、SYNC_SEND、SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT、SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_NOWAIT、 および SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_WAIT 対話は、グローバル・トランザクションの 有効範囲内では無効です。これは、現在、グローバル・トランザクションでは Commit Mode 1 でのみ有効な SYNC_LEVEL_SYNCPOINT および SYNC_LEVEL_SYNCPOINT の使用が必須であるためです。

ユーザー処置:
  • Commit Mode 0 を使用したい場合、アプリケーションが「非トランザクション」 アプリケーションとして構成されていることを確認してください。
  • グローバル・トランザクションの有効範囲内で対話を 実行したい場合は、commitMode プロパティー値を 1 にしなければなりません。
ICO0084E
javax.resource.ResourceException:
ICO0084E:methodname error.
An unexpected internal IMS Connector for Java error occurred.
[source_method] [source_exception]

説明: methodname[source_method] 呼び出しを実行中に、PrivelegedActionException が発生しました。 この 例外が発生するのは、Java 2 セキュリティーが使用可能になっていて、呼び出し側プログラム methodname または現行の呼び出しスタック内のなんらかの プログラムに関連しているユーザーに、[source_method] を 実行する権限が付与されていない場合です。

ユーザー処置: 呼び出し側プログラムと、実行時に現行の呼び出しスタック内にある任意のプログラムに関連しているユーザーが、[source_method] を実行する権限を付与されるよう、アプリケーション・サーバーのセキュリティーを正しくセットアップしていることを確認してください。あるいは、 アプリケーション・サーバーにおける Java 2 セキュリティー検査をオフにすることもできます。

ICO0085E
javax.resource.ResourceException:
ICO0085E: methodname error.
Protocol violation. A user-specified clientID is not allowed for interactions
on a shareable persistent socket.

説明: clientID プロパティーに指定された値は、許されていない値です。 この接続ファクトリーは共用可能永続的ソケット用に構成されているため、 この種類の接続ファクトリーでユーザー指定の clientID を使用することはできません。

ユーザー処置: 共用可能永続的ソケット接続 ファクトリーの場合には、IMS Connector for Java により、clientID が生成されます。 ユーザー指定の clientID を使用することはできません。 使用しているソケットが共用可能永続的ソケットであるかどうかを判別するためには、 この対話で使用している接続ファクトリーの CM0Dedicated プロパティーの値が FALSE になっているかどうかを調べてください。

ICO0086E
javax.resource.ResourceException::
ICO0086E:methodname error.
Invalid value was specified for CommitMode property.

説明:「commitMode プロパティー (commitMode property)」フィールドで指定した CommitMode 値が無効です。

ユーザー処置: アプリケーションが commitMode プロパティーに有効な値を設定したことを確認してください。 サポートされている値は以下のとおりです。
  • 値 1 (SEND_THEN_COMMIT)。IMS は、トランザクションを処理し、応答を 戻してからデータをコミットします。
  • 値 0 (COMMIT_THEN_SEND)。IMS は、トランザクションを処理し、データを コミットしてから応答を送信します。
ICO0087E
javax.resource.ResourceException:
ICO0087E: methodname error.
Protocol violation. Commit Mode 1 is not allowed for interactions on a
dedicated persistent socket.

説明: Commit Mode プロパティーに指定された 値 1 は無効です。 この接続ファクトリーは専用永続的ソケット用に構成されているため、 この種類の接続ファクトリーで Commit Mode 1 を使用することはできません。

ユーザー処置: 専用永続的ソケット接続ファクトリーの場合、 有効な対話は Commit Mode 0 対話がです。 使用しているソケットが専用永続的ソケットであるかどうかを判別するためには、 この対話で使用している接続ファクトリーの CM0Dedicated プロパティーの値が TRUE になっているかどうかを調べてください。

ICO0088E
javax.resource.ResourceException:
ICO0088E: methodname error.
Protocol violation. SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT interactions are not allowed
on a shareable persistent sockets.

説明: interactionVerb プロパティーに指定された値 SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT は無効です。 この接続ファクトリーは共用可能永続的ソケット用に構成されているため、 この種類の接続ファクトリーで SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT を使用することはできません。

ユーザー処置: SYNC_SEND_RECEIVE、SYNC_SEND、 および SYNC_END_CONVERSATION は、共用可能永続的接続で行われる 対話の場合に、interactionVerb プロパティーの有効な値です。 使用している接続が共用可能永続的接続であるかどうかを判別するためには、 この対話で使用している接続ファクトリーの CM0Dedicated プロパティーの値が FALSE になっているかどうかを調べてください。

ICO0089I
javax.resource.ResourceException::
ICO0089I: methodname.
 Non-persistent socket closed for Commit Mode 0 IMS transaction.

説明: 非永続 ソケット (トランザクション・ソケット) で CommitMode 0 を実行すると、IMS Connector for Java により、 管理対象の接続オブジェクトが接続プールから強制的に除去されます。

ユーザー処置: これはエラー・メッセージではないので、処置は不要です。

ICO0091E
javax.resource.ResourceException:
ICO0091E: methodname
error.SSL client context could not be created. [{1}]
説明: 以下の理由のいずれかのため、SSL コンテキストを作成できませんでした。
  • 鍵ストアの整合性をチェックするのに使用するアルゴリズムが見つからなかった。
  • 鍵ストア内の証明書をロードできなかった。
  • 鍵を回復できなかった (例えば、提示されたパスワードが間違っている)。
ユーザー処置: 以下を確認してください。
  • 証明書を作成するのに使用されるアルゴリズムは、IBMJSSE がサポートするアルゴリズムである必要がある。
  • 鍵ストアとトラストストアのパスワードが正しい。
ICO0096I
javax.resource.ResourceException:
ICO0096I: methodname 
Warning. Invalid value provided for SSL parameter.

説明: methodname で示されているメソッドが、ヌルまたは空の SSLKeystoreName、SSLKeystorePassword、SSLTruststoreName、または SSLTruststorePassword パラメーターを使用して呼び出されました。これは、上述のパラメーターの 1 つが、ヌルまたは空のストリングであることをユーザーに知らせるための通知メッセージです。これにより、プログラムの実行が終了するわけではありません。

ユーザー処置: SSLKeystoreName、SSLKeystorePassword、SSLTruststoreName、および SSLTruststorePassword パラメーターに、有効な値を指定してください。便宜上、秘密鍵と証明書は、鍵ストアまたはトラストストアのいずれかに保管することができます。 したがって、適切に実行するには、有効な値のセット 1 つ (SSLKeystoreName と SSLKeystorePassword、または SSLTruststoreName と SSLTruststorePassword) のみが必要になります。

ICO0097E
javax.resource.ResourceException:
ICO0097E:methodname error.
{0} error. The given value is invalid for 'SSLEncryptionType'.
値が 'STRONG' のときは強い暗号化、'WEAK' のときは弱い (エクスポート ) 暗号化、'ENULL' のときは NULL (非) 暗号化となります。

説明: SSLEncryptionType パラメーターに STRONG、WEAK、または ENULL 以外の値が指定されました。

ユーザー処置: SSLEncryptionType パラメーターには、STRONG、WEAK、または ENULL のいずれかを指定してください。この値は大/小文字を区別しません。

ICO0111E
javax.resource.ResourceException:
ICO0111E:methodname error.
 SSLEnabled must be set to FALSE when using Local Option.

説明: プロパティー IMSConnectName が非ヌル値に設定され、プロパティー SSLEnabled が true に設定されています。しかし、SSL はローカル・オプション接続ではサポートされていません (このことは、IMSConnectName パラメーターに値を指定すると示されます)。

ユーザー処置:: SSLEnabled を false に設定してください。

ICO0113E
javax.resource.spi.CommException:
ICO0113E: methodname error.
Socket Timeout has occurred for this interaction. The Socket Timeout value
specified was [socket timeout value] milliseconds.
[source_exception:exception_reason]

説明: IMS Connector for Java が IMS Connect から応答を受け取るのに要した時間が、ソケット・タイムアウトとして 指定された時間を超えました。

ユーザー処置: ソケット・タイムアウトの値として 指定した時間が、IMS Connector for Java が IMS Connect から応答を受け取るのに十分な長さになっていることを確認してください。 時間が不十分な場合には、値を大きくしてください。 ソケット・タイムアウトに指定された値が十分な長さになっている場合には、 ネットワーク問題によって遅延が発生している可能性があります。 ネットワーク管理者に連絡してください。

ICO0114E
javax.resource.ResourceException:
ICO0114E: methodname error.
The Socket Timeout Property value of [socket timeout value] is invalid.
[source_exception:exception_reason]

説明: ソケット・タイムアウト・プロパティー に指定された値 [socket timeout value] は無効な値です。

User Action: 提示された exception_reason を調べてください。 ソケット・タイムアウトに指定された数値が、正の値になっていることを確認してください。

ICO0115E
javax.resource.spi.CommException:
ICO0115E: methodname error.
A TCP Error occurred.

説明: 基礎になっているプロトコルのエラーです。

ユーザー処置: ネットワーク管理者に連絡してください。

ICO0117E
javax.resource.ResourceException:
ICO0117E: methodname error.
Protocol violation: Commit Mode 1 is not allowed for SYNC_SEND,
SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT, SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_NOWAIT
and SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_WAIT interactions.

説明: IMS TM リソース・アダプターが現在サポートしているのは、SYNC_SEND 対話のための Commit Mode 0 のみです。

ユーザー処置: Commit Mode 0 は、SYNC_SEND、SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT、 SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_NOWAIT、および SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_WAIT 対話で必要です。 Commit Mode 1 は、SYNC_SEND_RECEIVE and SYNC_END_CONVERSATION 対話で 有効です。

ICO0118E
javax.resource.ResourceException:
ICO0118E: methodname error.
Protocol violation. IMS request type 2(IMS_REQUEST_TYPE_IMS_COMMAND)
is not allowed for SYNC_SEND, SYNC_END_CONVERSATION, SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT,
SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_NOWAIT and SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_WAIT
interactions.

説明: imsRequestType プロパティーに 指定されている値 2(IMS_REQUEST_TYPE_IMS_COMMAND) が無効です。

ユーザー処置: ImsRequestType 2(IMS_REQUEST_TYPE_IMS_COMMAND) は、SYNC_SEND_RECEIVE 対話でのみ有効です。 ImsRequestType 1(IMS_REQUEST_TYPE_IMS_TRANSACTION) は、SYNC_SEND、SYNC_END_CONVERSATION、SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT、SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_NOWAIT、 および SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_WAIT 対話で必要です。

ICO0119E
javax.resource.ResourceException:
ICO0119E: methodname error.
A supported SSL provider was not found. [caught_exception]

説明: IMS Connect での Secure Sockets Layer TCP/IP 接続を初期化する場合は、IMS Connector for Java では、2 つの サポートされるプロバイダー (com.ibm.jsse.JSSEProvider または sun.security.provider.Sun) の いずれかを使用する必要があります。このエラーは、これらのプロバイダーのいずれも 使用できないことを示します。

ユーザー処置: com.ibm.jsse.JSSEProvider をデフォルトで IBM JVM に追加して、sun.security.provider.Sun をデフォルトで Sun JVM に追加する 必要があります。他のアプリケーション・サーバーで WebSphere Application Server または Sun JVM が実行されている場合は、 サポートされる IBM JVM で IMS Connector for Java が 実行されていることを確認してください。

ICO0121E
javax.resource.ResourceException:
ICO0121E: methodname error.
Invalid reRoute name value. Prefix HWS is reserved for use by
IMS Connector for Java.

説明: reRouteName プロパティーに指定された値が無効です。 接頭部「HWS」は、IMS Connector for Java が 使用するために予約されています。

ユーザー処置: reRouteName プロパティーに有効な 値を指定してください。 有効な値は、次の規則に従っている必要があります。
  • ヌル・ストリングではない。
  • 先頭がブランク・フィールドになっていない。
  • 先頭が IMS Connector for Java の 予約接頭部「HWS」になっていない。
  • 長さが 8 文字になっている。
  • 有効な文字 A - Z、0 - 9、および @、#、および $ が使用されている。
ICO0122E
javax.resource.ResourceException:
ICO0122E: methodname error.
Invalid reRoute value. When purgeAsyncOutput value is true, reRoute
value cannot be true.

説明: reRoute プロパティーに指定された値が無効です。 purgeAsyncOutput プロパティーに値 TRUE が指定されているため、デフォルト値 (TRUE) が purgeAsyncOutput プロパティーに使用されます。

ユーザー処置: reRoute を TRUE に 設定する場合は、purgeAsyncOutput プロパティーを FALSE に設定してください。

ICO0123E
 javax.resource.NotSupportedException:
ICO0123E: メソッド名エラー。
synclevel の同期レベル値は、「コミット後に送信」(コミット・モード 0) 対話でサポートされていません。

説明: IMSInteractionSpec.syncLevel に指定した値は、「コミット後に送信」(コミット・モード 0) 対話でサポートされていません。Confirm (1) が、「コミット後に送信」(コミット・モード 0) 対話についてサポートされている IMSInteractionSpec.syncLevel の唯一の値です。

ユーザー処置: IMSInteractionSpec.syncLevel プロパティーに値 Confirm (1) を指定するか、「コミット後に送信」(コミット・モード 0) 対話に対して、デフォルトの 同期レベルの値である Confirm (1) を受け入れてください。

ICO0124E
javax.resource.ResourceException:
ICO0124E: メソッド名エラー。
同期レベルが Confirm に設定されている SYNC_SEND_RECEIVE 対話は、ローカル・オプションではサポートされていません。

説明: 「コミット後に送信」(コミット・ モード 0) 対話は、ローカル・オプションではサポートされていません。 同期レベルが Confirm (1) に設定されている「送信後にコミット」(コミット・ モード 1) 対話は、ローカル・オプションではサポートされていません。

ユーザー処置: この機能にはローカル・オプションを使用しないでください。

ICO0125E
javax.resource.EISSystemException:
ICO0125E: メソッド名エラー。
内部エラーが発生しました。コミット・モード 1 および同期レベル 1 でのこの SYNC_SEND_RECEIVE 対話に関連付けられた IMS トランザクションの状況を判別できません。

説明:「送信後コミット」(コミット・ モード 1)、同期レベル Confirm (1) プロトコルの一部として、IMS TM リソース・アダプターは IMS トランザクションから 出力メッセージを受け取り、IMS Connect に肯定応答を送信しましたが、トランザクションをコミットしたという予期していた 表示を IMS Connect から受け取る代わりに、エラー表示を受け取りました。 IMS TM リソース・アダプターによって受信された出力メッセージは、アプリケーション・ コンポーネントに戻されません。 IMS トランザクションは コミットされたか、またはコミットされていない可能性があります。

ユーザー処置: トランザクションがコミットされたか異常終了されたかを手動で判別し、必要に応じて調整を行ってください。

ICO0126E
javax.resource.ResourceException:
ICO0126E: メソッド名エラー。
IMS Connect により、コミット・モード 1 の同期レベル確認エラーが報告されました: IMS Connect 戻りコード=[returncode]、理由コード=[reasoncode]。reasoncode_string	

説明: IMS Connect がエラーを戻しました。 エラーが発生した接続は再使用されません。reasoncode_string は、理由コードの簡単な説明があればそれを提供します。

ユーザー処置: 関連する IMS Connect エラー・メッセージがないか、MVS™ コンソールを調べてください。 IMS Connect エラー・メッセージは「HWS」という文字で始まります。 戻りコード (returncode) と理由コード (reasoncode) の値に関する診断情報、 および IMS Connect エラー・メッセージについては、 「IMS Connect Guide and Reference」を参照してください。

ICO0127E
com.ibm.ims.ico.IMSIllegalStateException
ICO0127E : methodname error.
Protocol violation. The Mode [mode] is not allowed for the current state [state]. [exception]

説明: IMS Connector for Java が 無効状態です。

ユーザー処置: IMS Connector for Java または IMS Connect でエラーが発生している可能性があります。 IBM サービス技術員に連絡してください。

ICO0128E
javax.resource.NotSupportedException
ICO0128E : methodname error.
The Sync Level property value of [synclevel] given is invalid. Sync Level NONE (0) and Sync Level CONFIRM (1) are the only values supported by the setSyncLevel(int) method.

説明: setSyncLevel(int) メソッドに対する 入力としてゼロ以外の値または 1 以外の値が指定されました。

ユーザー処置: setSyncLevel(int) メソッドに対する 入力としてゼロ以外の値または 1 以外の値が指定されました。

ユーザー処置: setSyncLevel(int) メソッドに対して入力する同期レベル・プロパティー値として ゼロまたは 1 を指定してください。

ICO0129E
javax.resource.ResourceException:
ICO0129E:methodname error.
代替クライアント ID は、専用の永続的接続では指定できません。代替クライアント ID の値は共用可能永続的ソケット接続でのみサポートされます。

説明: 代替クライアント ID を使用しての非同期出力の検索は、共用可能永続的ソケット接続でのみサポートされています。

ユーザー処置: 代替クライアント ID を使って非同期出力を検索するには、共用可能永続的ソケット接続を使用してください。

関連タスク
IMS TM リソース・アダプターを使用したロギングおよびトレース
関連資料
IMS TM リソース・アダプターを使用した場合の問題の診断
J2CA0056I、WLTC0017E、HWSP1445E、および HWSSL00E エラー・メッセージ

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