コマンド行を使用した J2C プログラムのマイグレーション

コマンド行を使用して、WebSphere® Studio Application Developer Integration Edition から Rational® アプリケーション・ツールにプログラムをマイグレーションすることができます。
コマンド行から J2C マイグレーション・ツールを実行するには、以下を行います。
  1. J2CMigration.bat ファイルと J2CMigration.sh ファイルが置かれているディレクトリーに移動する。
    • J2C マイグレーション・ツールのデフォルトのインストール・ディレクトリーは、system_drive: %PROGRAMFILES%IBM¥SDP70Shared¥plugins¥com.ibm.j2c.migration.wsadie_7.0.0 です。
    • : J2C マイグレーション・ツールのデフォルトのインストール・ディレクトリーは、/opt/IBM/SDP70Shared¥plugins¥com.ibm.j2c.migration.wsadie_7.0.0 です。
  2. J2CMigration.bat または J2CMigration.sh を変更します。
    1. ファイル内で変数を設定する場所を見つけます。
      ECLIPSE_ROOT: eclipse.exe および eclipse.ini ファイルがある場所です。 Rational アプリケーション開発製品の場合、デフォルト値は %PROGRAMFILES%¥IBM¥SDP70 になります。
      • windows icon ECLIPSE_ROOT= %PROGRAMFILES%¥IBM¥SDP70、 ここで環境に合うディレクトリー・ロケーションを設定します。
      • linux icon SET ECLIPSE_ROOT=/opt/IBM/SDP70
      JDK_HOME : java.exe がある場所です。
      • windows icon デフォルト・パスは %ECLIPSE_ROOT%¥jdk¥jre¥bin です。
      • linux icon SET JDK_HOME=%ECLIPSE_ROOT%/jdk/jre/bin
      .
      rarsVarPath : リソース・アダプターのフォルダーのパスです。
      • windows icon SET RARVARPATH=%ECLIPSE_ROOT%/ResourceAdapters.
      • linux icon SET RARVARPATH=%ECLIPSE_ROOT%/ResourceAdapters
      was.runtime: WAS ランタイム・フォルダーがある場所です。
      • windows icon SET WASRUNTIME=%ECLIPSE_ROOT%/runtimes
      • linux iconSET WASRUNTIME=%ECLIPSE_ROOT%/runtimes
  3. ファイルを保管して閉じる。製品インストール・フォルダー内の J2CMigration ディレクトリーから、 J2CMigration.bat または J2CMigration.sh を実行します。
  4. コマンド行でマイグレーション・ツールを実行する際、 マイグレーションされるプロジェクトについてサーバー・ランタイムを指定できません。 これはマイグレーション・ツールの振る舞いです。 サーバー・ランタイムに WAS 5.1 がある場合は、マイグレーションされる Java™ 、EJB または WEB プロジェクトについて、これがデフォルトとして選択されます。 WAS 5.1 がない場合は、リストにある最初のサーバー・ランタイムが選択されます。 これは、インストール構成に応じて、WAS 6.1 になる可能性が高いです。
  5. 以下のテーブルで説明されているように、適切なコマンドおよびオプションを入力する。
    表 1. J2C マイグレーション・ツールを実行するコマンド
    Windows® コマンド Linux® コマンド 説明
    J2CMigration.bat [options] ./J2CMigration.sh [options] 2 つの使用パターンのいずれかに従って、 このコマンドを使用して J2C マイグレーション・ツールを開始します。
    使用パターン:
    • J2CMigration.bat -w wsdlsource -d workspace [-p project] [-t type] [-o option] [-s summary]
    • J2CMigration.bat -f migrationinputfile
    J2CMigration [options]   オプション
    • -w wsdlsource: サービス WSDL ファイルの絶対パス、 または 1 つ以上のサービス WSDL ファイルを含むフォルダーの絶対パス。
    • -f migrationinputfile: コマンド行マイグレーション・ツールに渡す上記オプションを収容するマイグレーション・ファイル。 この方法は、コマンド行オプションが許容される最大の長さより長い場合に有効です。 詳しくは、SampleMigration.txt マイグレーション用入力ファイルのサンプルを参照してください。
    • -d workspace: 出力が生成されるワークスペース。
    • [-p project] : マイグレーション後の成果物が生成されるプロジェクトの名前。 パスは含めず、プロジェクトの名前のみを指定してください。 作成する Web プロジェクト、Java プロジェクト、または EJB プロジェクトを指定することができます。 プロジェクトが指定されない場合は、デフォルトの Java プロジェクトが作成されます。 -p オプションを指定しない場合、マイグレーション済み成果物は、 サービス WSDL ファイルで指定されたプロジェクトに生成されます。
    • [-t type]: 出力プロジェクトのプロジェクト・タイプ。
      • WEB
      • EJB
      • JAVA
    • [-o option]
      • databindingonly:: マイグレーション中にデータ・バインディング Bean のみを生成させたい場合、 このオプションを指定します。databindingonly を指定した場合、commandbean オプションは 無視されます。
      • commandbean: コマンド Bean を生成する場合、このオプションを指定します。
    • [-s summary]: マイグレーション要約の名前 (.xml なし)。何も指定されない場合、 デフォルトの要約ファイルは j2cmigration_timestamp.xml となります。 要約ファイルが既に存在する場合、要約を summary_timestamp.xml に書き込みます。例えば d:¥summaryFolder¥summary というロケーションを指定する場合は、 summaryFolder が存在している必要があります。 ロケーションを指定しない場合、要約は現行ディレクトリーに生成されます。

コマンド行マイグレーションの例

J2CMigration.bat -d "d:¥myworkspace" -w "d:¥mywsdl.wsdl" -p "OutputProject"
./J2CMigration.sh -d /home/myworkspace -w /home/mywsdl.wsdl -p OutputProject
このコマンド行では、d:¥myservicewsd.wsdl で定義されたとおりに単一のサービスがマイグレーションされます。 マイグレーションされた成果物は、ワークスペース d:¥myworkspace 内 の「OutputProject」というプロジェクト名の Java プロジェクトに生成されます。 生成されるファイルは次のとおりです。
  • インターフェース Java ファイル
  • プロキシー (実装) Java ファイル
  • データ・バインディング Java ファイル
  • j2cmigration_timestamp.xml ファイル (マイグレーション要約は現行ディレクトリーに保管されます)
J2CMigration.bat  -w "d:¥mywsdlFolder" -p "OutputProject" -s "MigrationReport"
./J2CMigration.sh -w /home/mywsdlFolder -p OutputProject -s /home/myworkspce/MigrationReport

フォルダー d:¥myservicewsdlfolder 内または d:¥myservicewsdlfolder 下の他のサブフォルダー内に、すべてのサービスがマイグレーションされます。 マイグレーションされた (すべてのサービスの) 成果物は、「 OutputProject」というプロジェクト名の単一の Java プロジェクト内に生成されます。 生成されるファイルは次のとおりです。

J2CMigration.bat -w "d:¥myfolder" -o databindingonly
./J2CMigration.sh -w /home/myfolder -o databindingonly

フォルダー d:¥myfolder 内または d:¥myfolder 下の他のサブフォルダー内に、すべてのサービスがマイグレーションされます。 生成されるファイルは次のとおりです。

J2CMigration.bat -w "d:¥myfolder" -o commandbean -t EJB
./J2CMigration.sh -w /home/myfolder -o commandbean -t EJB

フォルダー d:¥myfolder 内または d:¥myfolder 下の他のサブフォルダー内に、すべてのサービスがマイグレーションされます。 マイグレーションされた成果物は、WSDL 定義から取られたプロジェクト名を持つ EJB プロジェクトに生成されます。 生成されるファイルおよび成果物は次のとおりです。

J2CMigration.bat -f "d:¥SampleMigratiom.txt"
./J2CMigration.sh  -f /home/SampleMigratiom.txt"

マイグレーション入力ファイルで指定されているオプションに従ってマイグレーションします。

関連資料
マイグレーション用入力ファイルのサンプル

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