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演習 1.1: リソース・アダプターの選択

この演習では、リソース・アダプターを選択して、IMS™ サーバーに接続するように構成するための、詳細なステップについて説明します。

このチュートリアルで使用する IMS トランザクションは、IMS インストール検査プログラムではありません。このチュートリアルでは、制御ステートメントの情報に基づいて IMS への呼び出しを発行する IMS アプリケーション・プログラムである、DFSDDLT0 が使用されます。このチュートリアル用の DFSDDLT0 制御ステートメントを、以下に示します。 ただし、このチュートリアルを実行するためには、ご使用の環境を DFSDDLT0 に合わせて構成し、 また、必要な JCL を提供する必要があります。 このチュートリアルでは、SKS2 を DFSDDLT0 アプリケーションのトランザクション・コードとして使用します。

DFSDDLT0 制御ステートメント

S11 1 1 1 1    TP     1
L        GU
E      OK
E  Z0017 DATA  SKS2 M2 SI1M3 SI1
WTO SEGMENT SI1 RECEIVED
L        GN
E      QD
WTO END OF INPUT SEGMENTS
L        ISRT  IW06OUT
L  Z0012 DATA  *******M1SO1
E      OK
WTO SEGMENT SO1 INSERTTED
L        ISRT
L  Z0027 DATA  ********M1SO2*********M2SO2
E      OK
WTO SEGMENT SO2 INSERTTED
L        ISRT
L  Z0048 DATA  **********M1SO3***********M2SO3************M3SO3
E      OK
WTO SEGMENT SO3 INSERTTED
WTO CURRENT PROGRAM STLDDLT2 TERMINATED
L        GU
このチュートリアルでは、COBOL データ構造を使用して、IMS トランザクションの 入力メッセージおよび出力メッセージについて説明します。 IMS から戻される出力メッセージは、次の 3 つの固定長セグメントで構成されることに注意してください。
  • OUTPUT-SEG1 (16 バイト)
  • OUTPUT-SEG2 (31 バイト)
  • OUTPUT-SEG3 (52 バイト)

この特定の IMS アプリケーションによって戻される出力メッセージは 99 バイトの固定サイズであり、COBOL 01 構造 OUTPUT-MSG で表記されます。

この複数セグメント・アプリケーションを開発する 1 つの方法としては、 COBOL 定義 OUTPUT-MSG を使用してトランザクションの出力を定義する方法が挙げられます。 2 番目の方法は、トランザクションの出力のための出力メッセージを作成することです。 このチュートリアルで提供するコードでは、2 番目の方法を使用します。 これは、この方法が可変長出力メッセージを処理するアプリケーションの作成にも使用できるためです。 個々のメッセージ・セグメント用の COBOL 定義は、個々のセグメントのデータへのアクセスを単純化するために、 引き続き使用します。

IMS サーバーへの接続

  1. J2EE アイコン (J2EE パースペクティブ) がワークスペースの右上部タブに表示されない場合は、J2EE パースペクティブに切り替える必要があります。 メニュー・バーから、「ウィンドウ」>「パースペクティブを開く」>「その他」と選択します。 「パースペクティブの選択」ウィンドウが開きます。
  2. J2EE」を選択します。
  3. OK」をクリックします。J2EE パースペクティブが開きます。
  4. J2EE パースペクティブで、「ファイル」>「新規」>「その他」と選択します。
  5. 「新規」ページで、「J2C」>「J2C Java Bean」と選択します。 「次へ」をクリックします。
  6. 「リソース・アダプターの選択」ページで、J2C 1.5 IMS リソース・アダプターを選択します。 このチュートリアルでは、「IMS Connector for Java (IBM: 9.1.0.2.3)」を選択します。 「次へ」をクリックします。
  7. 「接続プロパティー」ページで、「管理接続」をクリアし、「非管理接続」を選択します。 (この チュートリアルでは、非管理対象の接続を使用して、IMS に直接アクセスし ます。)デフォルトの接続クラス名 com.ibm.connector2.ims.ico.IMSManagedConnectionFactory を受け入れます。 ブランク・フィールドに、必要なすべての接続情報を入力してください。 必須フィールドは以下のとおりです。これらはアスタリスク (*) で表されています。
    1. TCP/IP 接続用:
      1. ホスト名: (必須) IMS 接続の IP アドレスまたはホスト名。
      2. ポート番号: (必須) ターゲット IMS 接続で使用するポートの番号。
    2. ローカルのオプション接続用:
      1. IMS 接続名: (必須) ターゲット IMS 接続の名前。
    3. 両方の接続用:
      1. データ・ストア名: (必須) ターゲット IMS データ・ストアの名前。
  8. これらの接続情報は、担当の IMS システム管理者から得ることができます。 必要な接続情報を指定したら、「次へ」をクリックしてください。