アクション

JSF の振る舞いは通常、属性の 1 つとしてアクションを実行します。 アクションは、フィールドを使用不可にするなどの、共通の JavaScript™ タスクを実行する、簡単な方法です。

アクションにはオプションのターゲットがあります (別の属性として指定)。 ターゲットは、アクションが「実行される」対象です。例えば、使用不可にするフィールドを識別します。

一連のアクションは、属性値として複数のアクションを指定することにより、実行できます。このとき、各アクションはセミコロンで分けられます。 同じ構文を使用して複数のターゲットを指定できます。このため、ターゲットは順番にアクションとペアになります (ターゲットとアクションの数は同じである必要があります)。

例えば、次の属性は、あるフィールドを使用不可にし、別のフィールドを使用可能にすることを指定します。

各アクションは true または false のいずれかを戻します。アクションが false を戻す場合、アクション・リストの処理は一時停止します。 一部のアクション (例えば、フォーカスを設定するアクション) は常に false を戻します (したがって、リストの最後のアクションとする必要があります)。また、条件付きのアクション (アクションの結果によって true または false を戻す) は、一連のアクションを条件付きで実行するときに使用できます。
"action:UNLOCKED;LOCKED", "target:form1:text2;form1:text3"
アクションが true を戻したが、アクションをトリガーした基本イベントを中止したい場合 (例えば、onclick イベントをコーディングし、それに、HIDE アクションを実行する一般的な振る舞いを割り当てる場合) は、そのアクションの次に「NOTHING」アクション (常に false を戻す) を指定します。 例えば、次のようにします。
<hx:behavior event="onclick" behaviorAction="hide;nothing" actionTarget="div1" />

JWL アクションのリスト

表 1. JWL アクションのリスト

アクション

ターゲット

結果

説明

GOTO

url('value')

true

指定されたページにジャンプします。 ターゲットの構文に注意してください。

LOCKED

id

true

指定タグを使用不可にします。 タグがコンテナー (例えば div) である場合は、 そのタグ内のすべてのタグを使用不可にします。 指定タグを使用不可にします。 タグがコンテナー (例えば div) である場合は、 そのタグ内のすべてのタグを使用不可にします。

UNLOCKED

id

true

指定タグを使用可能にします。 タグがコンテナー (例えば div) である場合は、 そのタグ内のすべてのタグを使用可能にします。

INVERTLOCKED

id

true

指定タグの使用不可の状態を反転させます。 タグがコンテナーである場合は、そのタグ内のすべてのタグを同じ状態に設定します。

SHOW

id

true

指定タグを表示します。

HIDE

id

true

指定タグを非表示にします。

INVERTHIDE

id

true

指定タグの表示を反転します。

VISIBLE

id

true

指定タグを可視にします。

INVISIBLE

id

true

指定タグを不可視にします。
注: タグが非表示になっている場合、 表示がされなくなり、スペースも占有しません。 タグが不可視になっている場合は、 表示はされなくなりますが、スペースは占有されます (つまり、 タグはそこに存在しており、 単に画像として描画されていないだけです)。

INVERTVISIBLE

id

true

指定タグの可視性を反転させます。

NEXTTAB

id

true

指定された ID を基準としたタブ順序で、次のコントロールに進みます。

NEXTTABCLEAR

id

true

フィールド内の文字を、 カーソル位置からフィールドの終わりまでクリア (削除) して、 指定された ID を基準としたタブ順序で、次のコントロールに進みます。

PREVTAB

id

true

指定された ID を基準としたタブ順序で、 前のコントロールに戻ります。

PREVTABCLEAR

id

true

フィールド内の文字を、 カーソル位置からフィールドの終わりまでクリア (削除) して、 指定された ID を基準としたタブ順序で、前のコントロールに戻ります。

CLICK

id

false

指定された ID で識別されたコントロールを「クリック」します。

SUBMIT

id

false

指定された ID を使用して、フォームを送信します。 フォーム内の任意のフィールド、 またはフォーム自体を、ID に指定することができます。 ID によって送信ボタンが識別された場合は、 そのボタンを使用してフォームを送信します。 ID によってフォーム内の他のタグ、 またはフォーム自体が識別された場合は、 フォーム内にある最初の送信ボタンを使用して、 送信を行います。 送信を行うには、送信ボタンを使用して (つまり、form.submit() は使用せずに)、 フォームの onsubmit ハンドラーを起動させます。

FOCUS

id

false

指定タグにフォーカスを移します。 フォーカスが移されたフィールドの内容が選択されるかどうかは、 ブラウザーによって異なります。

SELECTED

id

false

指定タグにフォーカスを移し、その内容を選択します。

UNSELECTED

id

false

指定タグにフォーカスを移しますが、その内容は選択しません。

ALERT

string

false

指定されたストリングのメッセージとともに、 アラート・メッセージ・ボックスを表示します。 特殊なストリングである @ERROR が ターゲットに設定されている場合は、 イベント・オブジェクト内の (ローカライズされた) エラー・メッセージが、 メッセージとして表示されます。

CONFIRM

string

OK の場合は true、それ以外は false です。

指定されたストリングのメッセージと ともに、「確認」(または OK やキャンセル) のメッセージ・ボックスを表示します。 特殊なストリングである @ERROR が ターゲットに設定されている場合は、 イベント・オブジェクト内の (ローカライズされた) エラー・メッセージが、 メッセージとして表示されます。

PADLEFT

id

true

推奨されません。 ID で識別されたフィールドの値に、最大長になるまでスペースを埋め込みます。 左側に余白が作成されます。

PADRIGHT

id

true

推奨されません。 ID で識別されたフィールドの値に、最大長になるまでスペースを埋め込みます。 右側に余白が作成されます。

TRIM

id

true

推奨されません。 ID で識別されたフィールドの左右から、スペースを除去します。

NOTHING

none

false

何も実行しません (キーボード 操作やマウス操作に割り当てることで、 キー・ストロークまたはマウス・クリックを 「受け付けない」ようにすることができます)。

注:
  • 複数のアクションを指定する場合、リストでは NEXTTAB、PREVTAB、NEXTTABCLEAR、または PREVTABCLEAR を 1 つだけ指定できます。
  • 複数のアクションを指定する場合、リストでは FOCUS、SELECTED、または UNSELECTED アクションを 1 つだけ指定できます。
  • フォーカスに依存するすべてのアクション (例えば、NEXTTAB) は、フィールドにフォーカスがない場合には動作しません。
  • カーソル依存のすべてのアクション (例えば、NEXTTABCLEAR) は、内部にカーソルを配置できるフィールドにフォーカスがない場合、カーソル・アクションを操作しません。

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