Faces JSP ページへの入力コンポーネントの追加

Faces JSP ページに追加する入力コンポーネントは、 Web アプリケーションのデータを作成/更新する方法をユーザーに提供します。 パレットの「Faces コンポーネント」ドロワーにおける入力コンポーネントには、「入力」、「入力テキスト領域」、 「リッチ・テキスト領域」、「入力 - パスワード」、および「入力 - 非表示」などがあります。
ページに「入力」コンポーネントを追加する方法:
  1. パレットからページへ「入力」コンポーネントをドラッグする。 「入力」コンポーネントのプロパティーが「プロパティー」ビューに表示されます。
  2. 入力コンポーネント (inputText) の「プロパティー」ビューで、プロパティーを設定します。
    • オプションで、入力コンポーネントに対して自動的に生成された「ID」を変更する。
    • スタイル・プロパティー (フォント、フォント・サイズ、レイアウト、色)、 およびスタイル・クラス (スタイル・シート) を設定する。
    • 「値」フィールドで、コンポーネントをデータ・オブジェクトにバインドする。 コンポーネントをバインドするには、「値」フィールドの横にある「参照」ボタンをクリックするか、あるいはプロパティーを「ページ・データ」ビューから Page Designer のコンポーネントの上に直接ドラッグします。
      注: この 2 つの方法は、データ・ソースが既に定義されている場合だけに限定されます。
  3. 以下のリストからフォーマットを選択する。
    フォーマット 説明
    ストリング これはデフォルト・フォーマットです。 ユーザーは英数字のテキスト・ストリングを入力できます。
    数値 ユーザーは数値を入力できます。 「数値」を選択した場合、パネルで以下の数値プロパティーを設定できます。
    • データ型:「10 進数」、「通貨」、「パーセント」または「カスタム」を選択します。 「カスタム」を選択した場合、数値スタイルをカスタマイズできます。 例えば、0.00% を指定することにより、パーセントで 10 進数を使用することができます。
    • 入力支援 - ヘルパー・ボタンの表示: ユーザーの数値選択を支援するためにスピナーまたはスライダーを追加する場合は、 「ヘルパー・ボタンの表示」にチェックします。 スピナーを使用する場合、ユーザーは矢印を使って増減することで、値を選択できます。 スライダーを使用する場合、ユーザーは特定の範囲内の値を入力できます。 いずれのヘルパーの場合にも、「増分」を指定できます。 例えば、「増分」として 10 を入力すると、スライダーやスピナーは数値を 10 ずつ増加します。 このオプションは、数値が大きい場合に役立ちます。 スピナーおよびスライダーに対して、境界の上限および下限を指定することもできます。
    • プロンプト文字の表示: ブラウザーでの入力数値の自動編集を可能にします。 例えば、ユーザーが数値の 1234567 を入力した場合、適切な場所にコンマが自動挿入されて、 1,234,567 となります。いくつかのプロンプト文字から選択することもできます。 このプロパティーをチェックすると、ユーザーがサーバーで実行するときに、 プロンプト文字が表示されます。
      注: 自動編集は指数表記を用いたカスタム・フォーマットには機能しません。
      注: カスタム数値パターンを作成し、「振る舞い」タブで「自動的に次のフィールドに進む」 オプションを選択した場合、入力される数字の最大桁数は、数値の符号 (正または負) とは独立したものになります。 この自動的に進む機能では、数値が負である可能性があり、追加の数字が入力されるまでは自動的に進まない ものと想定しています。 たとえば、カスタム数値パターンを #### に設定した場合、ユーザーは、1234 (正の 4 桁の数値) を入力することも、-1234 (負の 4 桁の数値) を入力することもできます。そのため、ユーザーが 4 桁の正数を入力したとき、4 桁目の入力後まで、ユーザーは自動的に次のフィールドに進めません。 こうした振る舞いが望ましくない場合は、「プロパティー」ビューの「入力 - テキスト」 タブで「プロンプト文字の表示」をクリックしてください。
    日付/時刻 ユーザーは日付、時刻、またはその両方を入力できます。 「日付/時刻」を選択した場合、以下の属性を設定できます。
    • データ型: 「日付のみ」、「 時刻のみ」、または「両方」をリストから選択します。
    • 日付スタイル: 日付のスタイルを設定します。例: 「2004 年 4 月 2 日」。 「カスタム」を選択した場合、 「パターン」フィールドにカスタム日付スタイル・パターンを設定することができます。
    • 時刻スタイル: 時刻のスタイルを設定します。例えば、「午後 11:29:48」。「カスタム」を選択した場合、 「パターン」フィールドにカスタム時刻スタイル・パターンを設定することができます。
    • 入力支援: 「ヘルパー・ボタンの表示」にチェックして、 ユーザーのためにカレンダー・ヘルパー (「日付」を選択した場合) またはクロック・ヘルパー (「時刻」を選択した場合) を追加します。 クロック・ヘルパーを追加する場合、「増分」も設定することができます。
    • プロンプト文字の表示: ブラウザーでの入力日付の自動フォーマットを使用可能にします。 例えば、入力した日付は「__/__/____」のように表示されます。 ここで、下線文字 ( _ ) はユーザーが入力する日付に置き換えられます。
    • プロンプト文字: デフォルトの下線文字 ( _ ) を、ここで指定した値に置き換えます。
    マスク マスクをセットアップして、ユーザーの英数字入力値にフィルターを掛けます。 「マスク」を選択した場合、以下の属性を設定できます。
    • マスク: 事前定義済みのマスクを選択するか、独自のマスクを入力します。 ポンド記号 (#) は 1 つの数値を、疑問符 (?) は 1 つの文字を表します。 マスクは、ユーザーが電話番号やバッジ番号 (文字と数値が混在している場合がある) を入力する際に役立ちます。
    • 入力支援 - プロンプト文字の表示: ブラウザーでの入力数値の自動フォーマットを使用可能にします。 例えば、マスク「###-##-####」を指定すると、入力フィールドは「___-__-____」のように示されます。 ここで、下線文字 ( _ ) はユーザーが入力する数値に置き換えられます。
  4. 「妥当性検査」タブ (inputText の下) では、 ユーザー入力が実行されるとサーバーが妥当性検査を行うように設定できます。 「値を必須にする」にチェックすることにより、ユーザーが入力を行うことを必須にすることができます。 最小値と最大値を設定できます。ストリングの場合には、 英字のみまたは数値のみのストリングが許可されるように制約を設定できます。 入力コンポーネントで妥当性検査がエラーになった場合にエラー・メッセージを表示する「エラーの表示」 コンポーネントを自動的に作成するために、 「エラー・メッセージ・コントロールに検証エラー・メッセージを表示」をチェックします。 「クリックしてカスタム検証コードを作成/編集」をクリックし、 「クイック編集」ビューに切り替えて、値が変更されたときに実行するカスタム・コードを作成します。
  5. 「振る舞い」タブ (inputText の下) では、 クライアント上の「入力」コンポーネントの振る舞いおよび妥当性検査を設定します。 ユーザーのコンポーネントを使用不可にしたり、 コンポーネントをユーザーに対して読み取り専用にしたり、 ユーザーによる入力が完了すると次のコンポーネントに進むようにしたり、 サーバーへの実行依頼時にコンポーネントの最大長を設定したりできます。 また、クライアント上で妥当性検査を使用可能にして、 妥当性検査の成功時または失敗時のアクションを選択できます。 例えば、ユーザーがいったん成功した入力フィールドを使用不可にすることができます。
  6. 「アクセシビリティー」タブ (inputText の下) では、 キーボード・キーをアクセス・キーとして設定したり (このキーを実行時にクリックすると、 コンポーネントがフォーカスされる)、コンポーネントのタブ順序を設定したり、 タイトル (実行時にユーザーのヒントとなる) を設定したりできます。
  7. ページへの「入力」コンポーネントの追加のほかに、 次の入力コンポーネントをページへドラッグすることができます。
    コンポーネント 説明
    入力 - テキスト領域 複数行で構成されるテキスト入力フィールド。 「プロパティー」パネル上の行数を設定することができます。 その他のプロパティーの大部分は、「入力」コンポーネント用のプロパティーと同様です。
    リッチ・テキスト領域 ユーザーが、 リッチ・テキスト文書を作成および編集する際に使用するリッチ・テキスト・フィールド。
    入力 - パスワード ユーザーがパスワードを入力するテキスト入力フィールド。
    入力 - 非表示 非表示の入力フィールド。 「入力 - 非表示」コンポーネントは、開発者がページ間やページ上のコントロール間でデータを渡す際によく使用されます。
関連タスク
データ・ソースに接続する入力フォームの作成
Faces JSP ファイルへの選択リストの追加
Faces JSP ファイルへのハイパーリンクの追加
Faces JSP ページにおけるナビゲーション規則の使用
ファイル・アップロード・コンポーネントの使用
JavaServer Faces アプリケーションにおけるエラーの管理
Faces JSP ファイルの作成
関連資料
入力
日付/時刻コンバーター
マスク・コンバーター
数値コンバーター

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