Faces Client コンポーネントのイベント・ハンドラー

Faces Client コンポーネントのイベント・ハンドラーを使用すると、Faces Client コンポーネントから 特定のイベントに対してアクションを定義することができます。イベント・ハンドラーを使用すると、1 つの Faces Client コンポーネントからのイベントを他の Faces Client コンポーネント、およびいくつかの Faces コンポーネントに接続することができます。Faces Client イベントを HTML コントロールまたは JavaScript™ にある他のカスタム・ロジックに接続することもできます。
注: 一部の Faces Client コンポーネントおよびクライアント・データの使用は推奨されません。
以下については、使用を推奨しません。
  • クライアント・データおよびその関連ツール (「クライアント・データ」ビューなど)
  • Faces Client コンポーネント
    • <odc:dataGrid> (データ・グリッド)
    • <odc:webService> (Web サービス)
    • <odc:clientData>
    • <odc:clientBinder>

例えば、データ・ツリーを使用して組織を表示するとします。 データ・ツリーの各ノードが、それぞれ異なる部門を表します。 各部門はクライアント・データ・オブジェクトで、部門名は属性です。 各部門の名前が、データ・ツリーのノードとして表示されます。 クライアント・データ・オブジェクトはデータ・グリッドで作成され、 特定の部門内の従業員名が含まれています。 データ・ツリー内の別の部門が強調表示になると、その部門がデータ・グリッドのルート・オブジェクトとして使用され、 その部門内の従業員を示すようにデータ・グリッドが更新されます。 「クイック編集」ビューで定義されたイベント・ハンドラーは、この相互作用に反応します。

注: イベント・ハンドラーを選択した場合は、 「クイック編集」ビューの右側のペインに、JavaScript™ コードを入力する必要があります。 このコードは、イベント (例えば、onhighlight など) が呼び出されたときに実行されるアクションです。

以下のリストには特定の Faces Client コンポーネントの「クイック編集」ビューの左側に 表示される Faces Client イベントが含まれています。

データ・ツリー

onhighlight
onhighlight イベントは、 データ・グリッド・コンポーネントとデータ・ツリー・コンポーネントでサポートされます。 データ・グリッド内の行またはデータ・ツリー内のノードが強調表示になったとき、あるいはユーザーにクリックされたときに、このイベントが起動されます。 このイベント・オブジェクトには 2 つのプロパティーがあります。
  • eobject - 強調表示になっている行またはノードにマップされたオブジェクト。 例えば、部門。
  • propertyName - ユーザーがクリックしたオブジェクト・プロパティーの名前。 例えば、部門名。(データ・ツリーにのみ適用されます。)
onselect / onunselect
onselect および onunselect イベントは、 データ・グリッド・コンポーネントとデータ・ツリー・コンポーネントでサポートされます。 データ・ツリー内のノードまたはデータ・グリッド内の行に対応するチェック・ボックスをユーザーが選択または選択解除したとき、 あるいはデータ・グリッド内の行に対応するラジオ・ボタンをユーザーが選択または選択解除したときに、 これらのイベントが起動されます。
  • eobject - 現在選択された、あるいは選択解除された行またはノードにマップされたオブジェクト。
  • checkedItemsArray - 現在選択されている行またはノードのリスト・オブジェクト (複数)。 例えば、従業員オブジェクト。
onnodehighlight
onnodehighlight イベントは、データ・ツリー・コンポーネントでサポートされます。 データ・ツリー内のノードがユーザーによって強調表示にされたときに、このイベントが起動されます。 特定のノードに onhighlight イベントのイベント・ハンドラーがすでに定義されている場合は、 この onnodehighlight の前に、onhighlight のイベント・ハンドラーが呼び出されます。 このイベント・オブジェクトには 2 つのプロパティーがあります。
  • eobject - 強調表示にされたノードにマップされたオブジェクト。 例えば、部門。
  • propertyName - ユーザーがクリックしたオブジェクト・プロパティーの名前。 例えば、部門名。
onnodeselect/onnodeunselect
onnodeselect および onnodeunselect イベントは、データ・ツリー・コンポーネントでサポートされます。データ・ツリー内のノードが選択または選択解除されたときに、これらのイベントが起動されます。 特定のノードに onselect または onunselect イベントのイベント・ハンドラーがすでに定義されている場合は、 この onnodeselect または onnodeunselect の前に、onselect または onunselect のイベント・ハンドラーが呼び出されます。 このイベント・オブジェクトには 2 つのプロパティーがあります。
  • eobject - 現在選択された、あるいは選択解除されたノードにマップされたオブジェクト。
  • checkedItemsArray - 現在選択されているノードのリスト・オブジェクト (複数)。 例えば、従業員オブジェクト。
onexpand
このイベントは、データ・ツリーの特定のノードが拡張されたときに起動されます。 このイベント・オブジェクトには 3 つのプロパティーがあります。
  • eobject - これは、ユーザーがクリックしたノードにマップされたオブジェクトです。
  • openedItemsArray - これは、eobjects を含んでいる、データ・ツリーの中の現在拡張されているすべての ノードを表す配列です。
  • levels - これは、拡張されているレベルの数を示す整数です。 この値が -1 の場合、拡張されている現在のノードの下のすべてのノードは、同様に 拡張されます。この値が 1 の場合、クリックされたノードのみが拡張されます。
oncollapse
このイベントは、データ・ツリーの特定のノードが縮小されたときに起動されます。 このイベント・オブジェクトには 3 つのプロパティーがあります。
  • eobject - これは、ユーザーがクリックしたノードにマップされたオブジェクトです。
  • openedItemsArray - これは、eobjects を含んでいる、データ・ツリーの中の現在拡張されているすべての ノードを表す配列です。
  • levels - これは、縮小されているレベルの数を示す整数です。 この値が -1 の場合、縮小されている現在のノードの下のすべてのノードは、同様に 縮小されます。この値が 1 の場合、クリックされたノードのみが縮小されます。
onnodeexpand
このイベントは、データ・ツリーの任意のノードが拡張されたときに起動されます。 このイベントを起動したデータ・ツリー・ノードに、onexpand イベントのためのハンドラーがすでにある場合、 それはこのハンドラーの前に呼び出されます。このイベント・オブジェクトには 3 つのプロパティーがあります。
  • eobject - これは、ユーザーがクリックしたノードにマップされたオブジェクトです。
  • openedItemsArray - これは、eobjects を含んでいる、データ・ツリーの中の現在拡張されているすべての ノードを表す配列です。
  • levels - これは、拡張されているレベルの数を示す整数です。 この値が -1 の場合、拡張されている現在のノードの下のすべてのノードは、同様に 拡張されます。この値が 1 の場合、クリックされたノードのみが拡張されます。
onnodecollapse
このイベントは、データ・ツリーの任意のノードが縮小されたときに起動されます。 縮小されているデータ・ツリー・ノードに oncollapse イベントのためのハンドラーがすでにある場合、 それはこのハンドラーの前に呼び出されます。 このイベント・オブジェクトには 3 つのプロパティーがあります。
  • eobject - これは、ユーザーがクリックしたノードにマップされたオブジェクトです。
  • openedItemsArray - これは、eobjects を含んでいる、データ・ツリーの中で現在拡張されているすべてのノードを表す配列です。
  • levels - これは、縮小されているレベルの数を示す整数です。 この値が -1 の場合、縮小されている現在のノードの下のすべてのノードは、同様に 縮小されます。この値が 1 の場合、クリックされたノードのみが縮小されます。

eObject の詳細な情報については、「FacesClient Components Developer's Guide」の『Chapter 6: JavaScript Library』を参照してください。

データ・グリッド

onhighlight
onhighlight イベントは、 データ・グリッド・コンポーネントとデータ・ツリー・コンポーネントでサポートされます。 データ・グリッド内の行またはデータ・ツリー内のノードが強調表示になったとき、あるいはユーザーにクリックされたときに、 このイベントが起動されます。 このイベント・オブジェクトには 2 つのプロパティーがあります。
  • eobject - 強調表示になっている行またはノードにマップされたオブジェクト。 例えば、部門。
  • propertyName - ユーザーがクリックしたオブジェクト・プロパティーの名前。 例えば、部門名。(データ・ツリーにのみ適用されます。)
onselect / onunselect
onselect および onunselect イベントは、 データ・グリッド・コンポーネントとデータ・ツリー・コンポーネントでサポートされます。 データ・ツリー内のノードまたはデータ・グリッド内の行に対応するチェック・ボックスをユーザーが選択または選択解除したとき、 あるいはデータ・グリッド内の行に対応するラジオ・ボタンをユーザーが選択または選択解除したときに、 これらのイベントが起動されます。
  • eobject - 現在選択された、あるいは選択解除された行またはノードにマップされたオブジェクト。
  • checkedItemsArray - 現在選択されている行またはノードのリスト・オブジェクト (複数)。 例えば、従業員オブジェクト。
onnodeselect/onnodeunselect
onnodeselect および onnodeunselect イベントは、 データ・グリッド・コンポーネントとデータ・ツリー・コンポーネントでサポートされます。 データ・ツリー内のノードが選択または選択解除されたときに、これらのイベントが起動されます。 特定のノードに onselect または onunselect イベントのイベント・ハンドラーがすでに定義されている場合は、 この onnodeselect または onnodeunselect の前に、onselect または onunselect のイベント・ハンドラーが呼び出されます。 このイベント・オブジェクトには 2 つのプロパティーがあります。
  • eobject - 現在選択された、あるいは選択解除されたノードにマップされたオブジェクト。
  • checkedItemsArray - 現在選択されているノードのリスト・オブジェクト (複数)。 例えば、従業員オブジェクト。
onfilter
ユーザーが提供したデータ・グリッドのプロパティー・ビューで Row Filter 式を使用して、データ・グリッドがデータをフィルター操作したときに onfilter イベントが起動されます。 このイベント・オブジェクトには 1 つのプロパティーがあります。
  • filterExpression - これは、データをフィルター操作するためにユーザーから提供された JavaScript 式です。
onpage
onpage イベントは、 ユーザーがデータ・グリッドで異なるページの間でページ付けする場合に起動されます。このイベント・オブジェクトには 2 つのプロパティーがあります。
  • pageSelectChoice - このプロパティーの値は、ユーザーが、次ページ、前ページ、最初のページ、または最終ページへナビゲートされるのか、もしくはページ番号を指定して特定のページにジャンプするのかということを示します。 したがって、 このプロパティーの値は、nextpreviousfirstlast、 または jump となります。
  • pageStartIndex - このプロパティーの値は、ユーザーに そのページに表示されている最初の項目の索引を示します。 例えば、ユーザーが 1 ページあたり 5 項目を表示して 2 ページ目にジャンプする場合、このプロパティーの値は 6 になります。
onsort
このイベントは、ユーザーがソートするためにデータ・グリッドのいずれかの列をクリックしたときに起動されます。このイベント・オブジェクトには 2 つのプロパティーがあります。
  • sortOrder - このプロパティーの値は、ユーザーにソートが昇順か降順かどちらかを示します。 したがって、このプロパティーの値は、asc または desc となります。
  • propertyName - このプロパティーの値は、 ソートされた列の値を表示するために使用する Bean プロパティーの名前です。
onselectall
このイベントは、ユーザーがグリッドの行のすべて選択を選んだ場合にデータ・グリッドによって起動されますが、選択列があるデータ・グリッド上でのみ起動されます。このイベント・オブジェクトには 2 つのプロパティーがあります。
  • allEobjs - これは、現在そのデータ・グリッドにバインドされているすべてのオブジェクトの配列です。例えば、データ・グリッドが部門のリストを表示している場合、 配列のそれぞれの項目は、部門オブジェクトになります。
  • toBeSelectEobjs - これは、アクション全選択の呼び出しの結果として選択される、データ・グリッドのオブジェクトの配列です。
onunselectall
このイベントは、ユーザーがグリッドですべての行の選択解除を選んだ場合に データ・グリッドによって起動されますが、選択列があるデータ・グリッド上でのみ起動されます。このイベント・オブジェクトには 2 つのプロパティーがあります。
  • allEobjs - これは、現在そのデータ・グリッドにバインドされているすべてのオブジェクトの配列です。例えば、データ・グリッドが部門のリストを表示している場合、 配列のそれぞれの項目は、部門オブジェクトになります。
  • toBeUnselectedEobjs - これは、 データ・グリッド内のオブジェクトの配列です。 すべてのアクションの選択解除を呼び出すと、 このオブジェクトの選択も解除されます。
注: ハンドラー属性のパラメーターにストリング変数を含める場合は、 必ずすべての引用符を正しくエスケープしてください。
関連タスク
データ・ツリー用イベント・ハンドラーの作成
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関連資料
サポートされるコントロール

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