JavaServer Faces アプリケーションにおけるエラー管理を取り扱うにはいくつかの方法があります。
以下の手法を使用して、ユーザーの Web サイト全体にまたがるエラーと正常処理の報告を単一化することができます。
汎用の正常処理および失敗処理用の JSP ファイルを作成する方法があります。
例えば、ok.jsp と error.jsp です。
一般に、エラー・メッセージとその要求範囲の記述が入る Faces JSP ページを作成できます。
この要求範囲は、失敗処理または正常処理の報告を行うページによって指定できます。
このほかに、「エラーの表示」および「複数エラーの表示」コンポーネントを使用してエラー管理を操作する方法もあります。
「エラーの表示」コンポーネントは、バインド先のフィールドに表示されるエラー・メッセージを挿入します。
このエラー・メッセージは、特定のフィールドに問題がある場合のみ表示されます。
「複数エラーの表示」コンポーネントは、フォーム上のすべてのフィールドに表示されるエラー・メッセージを挿入します。
このエラー・メッセージはページに問題があるときには、いつでも表示されます。
「エラーの表示」コンポーネントを Faces JSP ページに追加して、別のコンポーネントにバインドする方法:
- Faces JSP ページを開く。
- 「エラーの表示」コンポーネントをこのページにドラッグする。
- 「コンポーネントのエラー・メッセージを表示」の横の「エラーの表示」コンポーネントの「プロパティー」ビューで、
この「エラーの表示」コンポーネントのバインド先となるコンポーネントの ID を選択する。
- 「プロパティー」フィールドを使用して、
エラー・メッセージのスタイル・プロパティー (色やフォントなど) を指定あるいは参照する。
「クラス・メッセージ」フィールドを使用して、
エラー・メッセージのスタイル・シートを指定あるいは参照する。
一部の Faces コンポーネントでは、
そのコンポーネントにバインドされる「エラーの表示」コンポーネントの作成を自動で行うオプションが提供されています。
例えば、「入力」コンポーネントを作成した場合、
その「入力」コンポーネントの「プロパティー」ビューにある
「妥当性検査」タブで、
「エラー・メッセージ・コントロールで妥当性検査エラー・メッセージを表示」をチェックすると、
「エラーの表示」コンポーネントを自動的に作成できます。
また、その新しい「エラーの表示」コンポーネントは、「入力」コンポーネントに自動的にバインドされます。