マルチページ SDO アプリケーションの概念は、 データベースとの対話を管理する「マスター」ページとして機能するページを、 アプリケーション内に持つことができるというものです。 その他のページは、すべて「詳細」ページになります。 このページでは、ユーザーは情報を変更することができます。 ただし、更新された情報は、 マスター・ページがサーバーに実行依頼されない限り、 データベースにコミットされません。 Rational® Development Software Platform の Relational、SAP、Domino®、Siebel、および PeopleSoft SDO などのツールによって、マルチページ SDO アプリケーションを容易に作成することができます。 さらに、新規の「クイック編集」断片、 「サブレコードの検索 (Find Sub Record)」、 「レコード・リストの検索 (Find Record List)」、 「サブレコードの作成 (Create Sub Record)」、 および SDO ウィザードの機能拡張により、 マルチページ SDO アプリケーションを 最小のコーディングで作成することができます。
以下のタスク・セットには、 シンプルなマルチページ SDO アプリケーションの作成に必要な すべての説明が含まれています。 更新対象となるデータベースのフィールド (部門名、管理者番号、ロケーションなど) を含む、マスター更新ページとして機能するページを作成します。 また、このページには、ある部門の従業員といった情報のリストも表示されます。 次に、その他のデータベースのフィールド (ある部門の新しい従業員に関する情報など) における 更新情報の詳細を、2 番目のページに作成します。 きわめて標準的なもののように見えますが、2 番目のページが データベースにアクセスすることは、実際にはありません。 この 2 番目のページで行われたすべての変更は、 マスター・ページが送信されない限り、 データベースにはコミットされません。 例えば、2 番目のページに作成された新しい従業員は、 マスターの「部門」ページがデータベースにアクセスしない限り、 データベースには追加されません。