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演習 2.7:「Cancel」ボタンの動作をプログラムする

アプリケーションの使用中、従業員レコードに対する変更を行いかけた あとで、それを実施しないと決めた場合は、変更を簡単に取り消したいと考える ことでしょう。 言い換えれば、操作を最初からやり直せるようにするために、フィールドをキャンセルまたは消去できる必要があります。 このような機能を追加するには、「Cancel」ボタンにいくつかの actionPerformed イベントを設定します。

次のリストは、「Cancel」ボタンの必須の動作を説明しています。
  • 「新規」モードで「Cancel」ボタンをクリックすると、 アプリケーションは新規モードから戻ります。
  • 従業員レコードの変更中に「Cancel」ボタンをクリックすると、 それまでに変更した値は元の値に戻ります。

actionPerformed イベントを「Cancel」ボタンに追加して、必須の動作を実行するには、次のようにします。

  1. デザイン・ビューで、「Cancel」ボタンを 右クリックし、「イベ ント」 > 「actionPerformed」と選択する。 getCancelButton() メソッド内に、次のコードが生成されます。
    cancelButton.addActionListener(new java.awt.event.ActionListener() {
       public void actionPerformed(java.awt.event.ActionEvent e) {
          System.out.println("actionPerformed()"); // TODO Auto-generated Event stub actionPerformed()
       }
    });
  2. 生成されたイベント・スタブを、次のコードで置き換える。
    cancelButton.addActionListener(new java.awt.event.ActionListener() { 
       public void actionPerformed(java.awt.event.ActionEvent e) {
          if (isNewMode) {
             getSwitchingDataObject().setSourceObject(getSelectedEmployeeRecord());
             isNewMode = false;
             updateMode();
          } else {
             getSelectedEmployeeRecord().refresh();
          }
       }
    });

演習のチェックポイント

この演習では、actionPerformed イベントを使用して 「Cancel」ボタンをプログラムする方法を学習しました。

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