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演習 1.3: ビジュアル・クラスを実行する

これで、Java アプリケーションを実行して外観をプレビューする準備が完了しました。 ワークベンチとビジュアル・エディターを使用すると、対象のアプリケーションを簡単に素早く実行できます。 また、開発中は、この手順をいつでも何回でも繰り返して、実際のランタイムの外観とクラスの動作を確認することができます。

Java ビジュアル・エディターには、main() メソッドがなくても、 クラスの実行が可能な Java Bean ランチャーが備わっています。 ビジュアル・クラスを実行する場合は、個別の仮想マシン (VM) でアプリケーションを起動します。 ビジュアル・クラスを Java アプリケーションとして実行すると、ランチャーはクラス内の main() メソッドの実行を試行します。 このチュートリアルでは、アプリケーションは、DirectoryApp JFrame の呼び出しと表示を行う main() メソッドをインクルードしているため、これをアプリケーションまたは Java Bean として実行できます。

DirectoryApp.java ファイルを Java Bean として実行するには、次のようにします。

  1. Java ビジュアル・エディター で DirectoryApp.java ファイルが開かれていることを確認する。
  2. メニュー・バーから、「実行」 > 「Java Bean」をクリックする。

    「Java Bean として実行」コンテキスト・メニュー・オプション

    ヒント: アプリケーションは、 ご使用のビジュアル・エディター設定 (「ウィンドウ」 > 「設 定」 > 「Java」 > 「ビジュアル・エディター」」) に定義した Swing ルック・アンド・フィールを使用して、 デスクトップ上で開きます。 あるいはその代わりに、「実行」 > 「構成および実行」をクリックし、 この Java Bean を起動するための固有の構成を行い、ルック・アンド・フィールを定義することも可能です。 このアプリケーションを、Bean ではなくアプリケーションとして実行する場合、これは main() メソッド内に定義されているため、Windows ルック・アンド・フィールも使用します。 このチュートリアルで使用されたスクリーン・ショットは、Windows ルック・アンド・フィールを表示しています。
Java bean として実行する会社の登録簿

演習のチェックポイント

インターフェースの設計だけを行いましたが、 まだ何のデータ接続またはイベント機能もプログラムしていないため、 このアプリケーションでは何もできません。 しかし、基本的なレイアウトや外観はユーザーが見る場合と同じように見えます。 いくつかのボタンにクリックを試みることはできますが、その試行は何もしません。 「ファイル」メニューと「ヘルプ」メニューは、 すでにインプリメントされています。 これらが行うことを知るために試行したり、Java コードを調べて actionPerformed イベントについてそれらがインプリメントされている方法を確認することができます。

演習での学習事項

このモジュールでは、Java ビジュアル・エディターを使用して、 リッチ・クライアントのインターフェースを設計する方法を紹介しました。 ただし、クライアントのビジュアル外観を設計する以外に、クライアントを実際に有用なものにするためには、さらにいろいろなことを行う必要があります。 それについて、通常、イベント動作、またはその他のロジックを組み込んだり、 さらに、この場合、ビジュアル要素をある種のデータ・ソースにバインドする必要があります。

このモジュールでは、以下のタスクを実行する方法を学習しました。

  • プロジェクト交換インポートを使用して Java プロジェクトをインポートする。
  • JScrollPane 上の JTable をビジュアル・クラスに追加する。
  • GridBagLayout マネージャーを使用して、リッチ・クライアント上でテーブルを視覚的にレイアウトする。
  • アプリケーションを実行して、リッチ Java クライアントの実際の外観を表示する。

次のモジュール「モジュール 2: ビジュアル・コンポーネントを Web サービスにバインドする」 では、単純な My Company Directory インターフェースを、 会社の登録簿にある従業員レコードを作成、検索、更新、削除する ための Web サービス・メソッドにアクセスする、 強力なリッチ・クライアントに変えます。