ログおよびトレース・アナライザー用のログ・パーサーの作成

どのような種類のエンタープライズ情報システムでも、アクセス・ログ、アクティビティー・ログ、およびエラー・ログなど、さまざまなタイプのログ・ファイルが生成されます。これらのログ・ファイルには、通常、専有フォーマットで構成されたログ・レコードが含まれています。ロギングに対する共通規則が存在しないと、イベント相関などのシステム間分析が非常に困難になります。

汎用ログ・アダプター・フレームワークの補助により、プログラマーは、static パーサーおよび事前定義の規則に基づいたパーサーを、Log and Trace Analyzer ツールの「インポート (Import)」ウィザードに提供することができます。ルール・ベースのパーサーでは、正規表現グラマーで表記された構文解析規則を含むアダプター構成ファイルが、汎用ログ・アダプター・エンジンに提供されます。 static パーサーでは、アダプター構成ファイルに、ログ・ファイルの構文解析を実行する JavaTM クラスへの参照が含まれています。

ログおよびトレース・アナライザー用のログ・パーサーを作成する方法について詳しくは、トピック『 ログ・パーサーの作成』を参照してください。

オートノミック・コンピューティングは、ログおよびトレース・アナライザーを拡張するログ・パーサーのセットです。これらは、com.ibm.etools.logging.parsers Eclipse プラグインにあります。これらのログ・パーサーの logParser 拡張ポイントの仕様は、このプラグインの plugin.xml ファイルにあります。このプラグインには、ほかにも、静的パーサー・クラス、およびこれらのログ・パーサーに関連する規則ベースの静的アダプター構成ファイルがあります。トピック『アダプター構成ファイルのサンプル』には、オートノミック・コンピューティングが提供するログ・パーサーのアダプター構成ファイルがリストされています。これらのログ・パーサーのサンプルを参照して、独自のログ・パーサーの作成に役立ててください。