< 前へ | 次へ >

演習 1.1: ワークスペースのセットアップと必須プロジェクトの作成

WebSphere Application Server v6.1 サーバーの作成

WebSphere Application Server を作成するには、 次のようにしてください。
  1. 「ファイル」メニューから、「新規」 > 「その他」 > 「サーバー」 > 「サーバー」 > 「次へ」の順に選択する。
  2. サーバーのタイプとして「WebSphere v6.1 Server」を選択する。 「次へ」をクリックします。
  3. このランタイムがワークスペースに作成されていない場合は、 サーバーのインストール・ディレクトリーを選択するよう、プロンプトが出される。 「次へ」をクリックします。
  4. デフォルト・サーバー・ポートと名前を受け入れる。 「終了」をクリックします。
  5. サーバーが開始するまで待つ。 サーバーが開始すると、コンソールに e-business のためにサーバー server1 がオープンされました と表示されます。

WS-I 準拠レベルの設定

WS-I は、Web サービス・インターオペラビリティーを指します。 これには、プラットフォーム間、オペレーティング・システム間、 およびプログラム言語間にわたるインターオペラビリティーが含まれます。

WS-I の組織は、Web サービスを相互協調操作が行えるようにするための要件を定義するのに必要な、 プロファイルと呼ばれる文書にまとめられた標準を設計します。 Rational Developer 製品は、WS-I Simple SOAP Binding Profile 1.0 (WS-I SSBP) および WS-I Attachments Profile 1.0 (WS-I A) に照らして Web サービスを検証します。 WS-I の詳細については、その Web サイト『http://www.ws-i.org/』を参照してください。

デフォルトで、WS-I SSBP 準拠レベルは「無視」に 設定されています。 この設定のときに 非準拠の項目を選択しても、警告は表示されません。 この準拠レベルは、「Web サービス」ウィザードおよび WSDL 検査ツールで使用されます。 この例では、WS-I 準拠 Web サービスを生成するので、WS-I 準拠レベルを「必要」に設定する必要があります。

以下の手順を実行して、 WS-I 準拠レベルを変更できます。

  1. メインメニュー・バーで、「ウィンドウ」 > 「設定」をクリックする。 「設定」ダイアログ・ボックスが開きます。
  2. 「Web サービス」ブランチを 展開し、「WebSphere」 > 「WS-I BSP 準拠」を 選択する。
  3. WS-I SSBP の隣にあるドロップダウン・リストから、「必要」オプションを選択する。
  4. 「OK」をクリックする。

Web サービス EJB プロジェクトの作成

このチュートリアルで行われなかったステップは、J2EE のパースペクティブで使用します。 タスクの実行後に 別のパースペクティブに変更するかどうかを 聞かれたら、「いいえ」を 選択してください。

WSDL ファイルとともに、Web サービスの ビジネス・ロジックが、EJB プロジェクトに組み込まれます。

  1. メインメニュー・バーで、「ファイル」 > 「新規」 > 「プロジェクト」 > 「EJB」 > 「EJB プロジェクト」と クリックする。 「次へ」をクリックします。
  2. 「名前」テキスト・フィールドに TempEJB と入力する。 「ターゲット・ランタイム」で、 ターゲット・サーバーが WebSphere Application Server v6.1 になっていることを確認します。 「EAR プロジェクト名」 フィールドに、EAR 名として TempEJBEAR を入力します。 「次へ」をクリックします。
  3. このタイプのプロジェクトに適したファセットが、 デフォルトで選択される。 「次へ」をクリックします。
  4. クライアント JAR モジュールを作成するための チェック・ボックスをクリアする。 Web サービス・ウィザードによって、 このモジュールが自動的に作成されます。 「終了」をクリックします。
Web サービス・ロジックと 関連する EAR とが組み込まれた EJB プロジェクトが作成されます。 EJB プロジェクトには エンタープライズ Bean が含まれていないため、 これに関連するエラーが発生することがあります。 Web サービス・ウィザードによって、Bean が生成されます。

Web サービス・ルーター・プロジェクトの作成

EJB Web サービスには、ルーター・プロジェクトが必要です。 このプロジェクトは、 サービスのエンドポイントとしての機能を果たす ルーター・サーブレットを含んでおり、EJB を呼び出します。 トランスポート手段として JMS 上の SOAP を 使用する場合、ルーター・プロジェクトは EJB プロジェクトで ある必要があります。 このチュートリアルでの作業中に HTTP 上の SOAP を使用する場合は、 ルーター・プロジェクトは Web プロジェクトである必要があります。 作成するプロジェクトは、 エンタープライズ Bean を含む EJB プロジェクトと 同じ EAR に追加する必要があります。 このプロジェクトには、Web サービスの ビジネス・ロジックを含めることはできません。

以下の手順を実行して、Web プロジェクトを作成できます。

  1. メインメニュー・バーで、 「ファイル」 > 「新規」 > 「プロジェクト」 > 「Web」 > 「動的 Web プロジェクト」をクリックする。 「次へ」をクリックします。
  2. 「名前」テキスト・フィールドに RouterWebProject と入力する。 「ターゲット・ランタイム」で、 ターゲット・サーバーが WebSphere Application Server v6.1 になっていることを確認します。 「EAR プロジェクト名」フィールドで TempEJBEAR が選択されていることを確認します。 こうすることで、 後で作成するエンタープライズ Bean と ご使用のルーター・プロジェクトが、 どちらも必ず同じ EAR で参照されるようになります。 「終了」をクリックします。
  3. これでルーター・プロジェクトが作成される。 ワークスペースは次のようになります。
    EJB プロジェクト、EAR、およびルーター Web プロジェクトのある
プロジェクト・エクスプローラー

サーバーへのプロジェクトの追加

以下の手順を実行して、Web サービスが 稼働するサーバーにプロジェクトを関連付けることができます。
  1. 「サーバー (Servers)」ビューでサーバーを右クリックし、「プロジェクトの追加および除去 (Add and Remove projects) を選択する。 ユーザーのワークスペースで「サーバー (Servers)」ビューが開いていない場合には、 「ウィンドウ (Window)」メニューで「ビューの表示 (Show View)」 > 「サーバー (Servers)」を選択してそれを開きます。
  2. 開いたウィンドウ内で、 ルーター・プロジェクトと EJB プロジェクトを 含む TempEJBEAR を選択し、「追加」をクリックする。
  3. 「終了」をクリックする。

演習のチェックポイント

これで、 『演習 1.2: WSDL ファイルの インポートと検証』を 開始する準備が完了しました。

フィードバック

< 前へ | 次へ >