DB2 UDB for z/OS バージョン 8 用の DB2 Web サービス・コンシューマー UDF と DB2 XML エクステンダーの使用可能化

このトピックでは、「Web サービス・ユーザー定義関数」ウィザードを使用して Web サービスの操作にアクセスできる DB2® ユーザー定義関数 (UDF) を作成する前に完了する必要がある、前提条件に関する作業について説明します。
前提条件:

DB2 Universal Database™ for z/OS バージョン 8

DB2 Web サービス・コンシューマー UDF パッケージ と DB2 XML エクステンダーは、DB2 Universal Database for z/OS バージョン 8 に同梱されています。 これらのパッケージを、それぞれの指示に従ってシステムにインストールしてください。

IBM XML Toolkit Library for z/OS

C++ Edition 1.6 および 1.8

DB2 Web サービス・コンシューマー UDF および DB2 XML エクステンダーを使用可能にするには、以下を実行します。

  1. XML エクステンダー UDF 用 WLM アプリケーション環境の作成:
    1. PROCLIB 内に WLM 始動プロシージャーを作成します。 STEPLIB 連結には、次のライブラリーが含まれている必要があります。
      • XML エクステンダーのロード・ライブラリー: hlq.SDXXLOAD
      • DB2 ロード・ライブラリー: hlq.SDSNLOAD
      • IBM XML Toolkit library for z/OS、C++ Edition 1.6: hlq.SIXMMOD1
    2. DB2 Web サービス・コンシューマー UDF 用の WLM アプリケーション環境を作成して、 このアプリケーションに始動プロシージャーを割り当てます。 以下は、WLM 始動プロシージャーのサンプルです。
      //V81AWLM1 PROC  DB2SSN=V81A,NUMTCB=1,APPLENV=WLMENV1    
      //TCBNUM1  EXEC  PGM=DSNX9WLM,TIME=1440,
      //             PARM='&DB2SSN,&NUMTCB,&APPLENV',
      //             REGION=0M
      //STEPLIB   DD    DSN=USER.RUNLIB.LOAD,DISP=SHR
      //          DD    DSN=CEE.SCEERUN,DISP=SHR
      //          DD    DSN=USER.TESTLIB,DISP=SHR
      //          DD    DSN=DB2A.UTLIB,DISP=SHR
      //          DD    DSN=DB2A.TESTLIB,DISP=SHR
      //*** XML EXTENDER LOAD LIB
      //          DD DSN=DSN810.DB2COMP.SDXXLOAD,DISP=SHR
      //*** XML TOOLKIT 1.6 FOR XML EXTENDER
      //          DD DSN=DB2XML.XMLTK.V1R6.SIXMLOD1,DISP=SHR
      //          DD    DSN=DB2A.SDSNLOAD,DISP=SHR
      //          DD    DSN=CEEA.SCEERUN,DISP=SHR
      //**SYSEXEC   DD    DSN=USER.PRIVATE.PROCLIB,DISP=SHR
      //CEEDUMP   DD    SYSOUT=A 
  2. SOAP UDF 用 WLM アプリケーション環境の作成:
    1. PROCLIB 内に WLM 始動プロシージャーを作成します。 STEPLIB 連結には、次のライブラリーが含まれている必要があります。
      • XML エクステンダーのロード・ライブラリー: hlq.SDXXLOAD
      • DB2 ロード・ライブラリー: hlq.SDSNLOAD
      • 2 次 DB2 ロード・ライブラリー: hlq.SDSNLOD2
      • IBM XML Toolkit library for z/OS、C++ Edition 1.8 (XPLINKed バージョン): hlq.SIXMMOD1\
    2. DB2 Web サービス・コンシューマー UDF 用の WLM アプリケーション環境を作成して、 このアプリケーションに始動プロシージャーを割り当てます。 以下は、WLM 始動プロシージャーのサンプルです。
      //V81AWLM1 PROC  DB2SSN=V81A,NUMTCB=1,APPLENV=WLMENV1
      //TCBNUM1  EXEC  PGM=DSNX9WLM,TIME=1440,
      //             PARM='&DB2SSN,&NUMTCB,&APPLENV',
      //             REGION=0M
      //STEPLIB   DD    DSN=USER.RUNLIB.LOAD,DISP=SHR
      //          DD    DSN=CEE.SCEERUN,DISP=SHR
      //          DD    DSN=USER.TESTLIB,DISP=SHR
      //          DD    DSN=DB2A.UTLIB,DISP=SHR
      //          DD    DSN=DB2A.TESTLIB,DISP=SHR
      //*** XML EXTENDER LOAD LIB
      //          DD DSN=DSN810.DB2COMP.SDXXLOAD,DISP=SHR
      //*** XML TOOLKIT 1.6 FOR XML EXTENDER
      //          DD DSN=DB2XML.XMLTK.V1R6.SIXMLOD1,DISP=SHR
      //          DD    DSN=DB2A.SDSNLOAD,DISP=SHR
      //          DD    DSN=CEEA.SCEERUN,DISP=SHR
      //**SYSEXEC   DD    DSN=USER.PRIVATE.PROCLIB,DISP=SHR
      //CEEDUMP   DD    SYSOUT=A 
  3. XML エクステンダー UDF を DB2 UDB for z/OS バージョン 8 に追加します。 SDSNSAMP 内の調整ジョブ DXXGPREP のジョブ・プロローグにある推奨に従ってください。 このジョブは、XML エクステンダー UDF のインストール後のセットアップを実行します。 このジョブの一部は、同内容のコピーです。 次の警告は無視してください。
    • プロシージャーがバインドに定義されていません (PROCEDURE IS NOT DEFINED on binds)
    • SYSIBM.SYSLOCATIONS がバインド DBRM DSNCLIF4 に定義されていません (SYSIBM.SYSLOCATIONS IS NOT DEFINED on the bind DBRM DSNCLIF4)
  4. 新規 DB2 Web サービス・コンシューマー UDF を DB2 UDB for z/OS バージョン 8 に追加します。
    • SDSNSAMP 内の調整ジョブ DSNTIJWL のジョブ・プロローグにある推奨に従ってください。 このジョブは、インストール後のリンク・エディットを実行して UDF ロード・モジュールを作成します。
    • SDSNSAMP 内の調整ジョブ DSNTIJWS のジョブ・プロローグにある推奨に従ってください。 このジョブは DB2 に UDF を定義します。
  5. WLM が使用する DSNR リソース・クラスへの RACF アクセス権を認可します。 以下は、JCL のサンプルです。
    //* 必要なその他のユーザー ID を以下に追加
    //STEP2   EXEC PGM=IKJEFT01,DYNAMNBR=20
    //SYSPRINT DD SYSOUT=A                                            
    //SYSTSPRT  DD SYSOUT=*                                           
    //SYSTSIN  DD *                                           
    PERMIT  V81A.WLMENV.WLMENV1 CLASS(DSNR) ID(OEUSR01) ACCESS(READ)  
    PERMIT  V81A.WLMENV.WLMENV1 CLASS(DSNR) ID(OEDFLTU) ACCESS(READ)  
    PERMIT  V81A.WLMENV.WLMENV1 CLASS(DSNR) ID(SYSADM)  ACCESS(READ)  
    PERMIT  V81A.WLMENV.WLMENV1 CLASS(DSNR) ID(DB2XML) ACCESS(READ)   
    SETROPTS RACLIST(DSNR) REFRESH                                    
    PERMIT  V81A.BATCH          CLASS(DSNR) ID(OEUSR01) ACCESS(READ)  
    PERMIT  V81A.DIST           CLASS(DSNR) ID(OEUSR01) ACCESS(READ)  
    PERMIT  V81A.BATCH          CLASS(DSNR) ID(OEDFLTU) ACCESS(READ)  
    PERMIT  V81A.DIST           CLASS(DSNR) ID(OEDFLTU) ACCESS(READ)  
    //**                   
  6. クライアントの代わりに UDF を呼び出す Unix システム・サービス・ユーザー ID のユーザーに、権限を付与します。
    //GRANT    JOB ('DWB'),MARICHU,                           
    //         MSGCLASS=H,                                    
    //         MSGLEVEL=(1,1),                                
    //         TIME=NOLIMIT,                                  
    //         CLASS=A,                                       
    //         REGION=0K,                                     
    //         USER=SYSADM,PASSWORD=N1CETEST                  
    //GRANPL EXEC TSOBATCH,DB2LEV=DB2A,COND=(8,LT),REGION=5M  
    //SYSTSIN  DD *                                           
      DSN SYSTEM(V81A)                                        
      RUN  PROGRAM(DSNTEP2) PLAN(DSNTEP81)                    
      END                                                     
    //SYSIN    DD *                                           
       GRANT SYSADM TO OEUSR01;                               
       GRANT SYSADM TO OEDFLTU;                               
       GRANT SYSADM TO DB2XML;                                
    /*                      
これで DB2 Web サービス・コンシューマー UDF および DB2 XML エクステンダーを使用可能にすることができ、Web サービス UDF ウィザードを実行する準備ができました。
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