静的 Web プロジェクト

動的コンテンツ (サーブレット、JSP ファイル、フィルター、関連メタデータなど) を一切含まないコンテンツ・ベースの Web アプリケーションを作成したい場合には、動的 Web プロジェクトではなく、静的 Web プロジェクトを作成することができます。

静的 Web プロジェクトには以下の特性があります。
さらに、プロジェクトには以下の機能もあります (静的および動的 Web プロジェクトに共通)。

静的 Web プロジェクトの公開先となるフォルダーは修正することができます。したがって、 静的プロジェクトの、/web1 のような公開ルート値 (コンテキスト・ルート と呼ばれるもの) の設定時には、Web コンテンツ・フォルダーの中のものは全部、Web サーバーの doc ルートの下で web1 フォルダーを公開先として公開されます。 これにより、Web サーバー上の Web リソースをワークベンチの中の Web プロジェクトに対応するフォルダーの中にグループにして入れることができます。 このようにして定義されたプロジェクトの実動の用意ができた時点で、その値を / に変更して、特定プロジェクトを直接 doc ルートに向けて公開することができます。 こうして公開、リンク修正、および参照がすべて自動的に更新されることになります。

コンテキスト・ルート値を指定するために別名を使用することもできます。たとえば、ターゲットの Web サーバー上で次のように定義された別名があるとします。
Alias /scripts/ "/var/www/scripts"
この例には、現在の静的 Web プロジェクトに共通の JavaScript™ ファイルが含まれます。したがって、 この例ではコンテキスト・ルート値が "scripts" となるように設定することができます。静的 Web プロジェクトの中のリソースを Web サーバー上の正しいロケーションに向けて公開するためには、 次のように、静的 Web サーバーのサーバー・ツール・インスタンスにこの別名マッピングを追加する必要があります。
  1. 「サーバー」ビューから、静的 Web サーバー構成をダブルクリックしてサーバー構成エディターを開く。
    注: これは、ユーザーがすでに静的 Web サーバーを定義したことを前提としています。
  2. 「構成」エディター・タブをクリックする。
  3. 「別名パスのマッピング」セクションまでスクロールダウンして、新しい別名マッピングを追加する。
"scripts" が別名として定義されているので、 静的 Web プロジェクトの中の Web コンテンツは、 マップされたパス /var/www/scripts に 向けて公開されます。
関連概念
Web リソース
Web アーカイブ (WAR) ファイル
関連タスク
Web サイトの設計
静的 Web プロジェクトの作成
HTML 構文の検証
「リンク参照の修正」ウィザードを使用して壊れたリンクを修復する
静的 Web プロジェクトの静的 Web 公開サーバーへの公開

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