リモート・サーバー上の SDO を使用する Web プロジェクトのテストまたはデプロイ

Rational アプリケーション開発製品、または WebSphere® 管理コンソールから、リモートの WebSphere Application Server V6 または V6.1 (またはポータル・サーバー) への データ・アクセスを行うために、Service Data Objects (SDO) を 使用する Web プロジェクトについて、テストまたはデプロイを行うことができます。 リモートの WebSphere Application Server V5.1.0.3 (またはそれ以降) へのデータ・ アクセスを行うために、WebSphere Data Objects (WDO) を使用する Web プロジェクトの場合は、 管理コンソールまたは Rational アプリケーション開発製品を使用することもできます。ただし、Rational アプリケーション開発製品内からテストまたはデプロイしたい場合は、 作業を行う前に WebSphere サーバーに IBM® Agent Controller を別個にインストールしておく必要があります。 Agent Controller に関する更新済み情報については、Agent Controller のインストール・ディスク上の「最初にお読みください (Read Me)」文書を参照してください。

重要: WDO を使用する Web アプリケーションをリモート側でテストまたはデプロイする前に、以下の手順のいずれか 1 つのみを実行することが重要です。そうしないと、サーバー上の WebSphere 管理コンソールの設定に支障をきたすことになります。

Rational アプリケーション開発製品の使用

WebSphere ベースのランタイムをターゲットにして インストールした製品の SDO ツールを使用している場合、デプロイメント情報は自動的に構成されます。 これらの設定を検証または変更するには、以下のステップを実行します。
  1. Web プロジェクト内から、サーバー上のデータベースおよび JDBC ドライバーのロケーション情報を設定する。
    注: Cloudscape™ データベースを使用している場合は、 クラス・ロケーションデータベース・ロケーションを更新して、 ご使用のサーバー・マシン上のパスを反映させる必要があります。 使用のサーバーでは変数設定を使用することができます。 たとえば、パス ${CLOUDSCAPE_JDBC_DRIVER_PATH}¥db2j.jar は、WebSphere Application Server に組み込まれている Cloudscape ドライバーを指しています。 パス ${APP_INSTALL_ROOT}¥localhost¥DefaultEAR.ear¥myproject.war¥CloudscapeData¥database は、 ご使用のデータベースを指します。ここで、ご使用の EAR プロジェクトではデフォルト名の DefaultEAR が保持されており、ご使用の Web プロジェクトには myproject という名前が付けられています。 Cloudscape 以外のデータベースの場合は、クラス・ロケーションを更新する必要があります。
    1. プロジェクト・エクスプローラーで、SDO を含んでいるプロジェクトを選択する。 右クリックして、コンテキスト・メニューから「プロパティー」を選択してください。 JDBC 接続のプロパティー・ページに進みます。
    2. 名前」のドロップダウン・リストにある、 使用可能な接続のリストの中から、接続を選択する。
    3. (オプション)「開発接続の詳細」の「変更」ボタンをクリックして、 開発時間接続を変更する。 以上の手順を終えると、 これらの変更によってランタイム接続を更新するオプションが表示されます。
    4. 「接続 (Connections)」タブから、「ランタイム接続の詳細」の隣の「編集」をクリックして、既存のデータベース接続を変更する。 まだデータベース接続を構成していない場合は、『ウィザードを使用した データベースへの接続』を参照してください。
    5. JDBC ドライバー jar ファイルのサーバー・サイドのロケーションとともに、「クラス・ロケーション」フィールドにパスを入力する。
    6. ウィザードのその他のすべてのステップを終了してから、「終了」をクリックする。
    7. プロパティー・ページで「OK」をクリックする。
  2. プロジェクト・エクスプローラーで Web プロジェクトを 右クリックし、「実行」-->「サーバーで実行」と選択して、テスト用のリモート・サーバーにアプリケーションをデプロイする。

管理コンソールの使用

  1. Rational アプリケーション開発製品から、「ファイル」 > 「エクスポート」 > 「EAR ファイル」をクリックして、ご使用のアプリケーションを EAR ファイルにエクスポートする。
  2. まだ始動していない場合は、WebSphere Application Server を始動する。
  3. ブラウザーの中で、ご使用のサーバーの管理コンソールにナビゲートしてログインする。 デフォルトでは、WebSphere V5.1.0.3 (またはそれ以上) サーバーのコンソールにアクセスする URL は http://servername.domain:9090/admin/ です。また WebSphere V6 サーバーにアクセスするデフォルト URL は http://servername.domain:9060/ibm/console です。
  4. JDBC データ・ソースを作成する。手順について詳しくは、WebSphere V5.1 および V6 のインフォメーション・センターの『管理コンソールを使用した JDBC プロバイダーの作成と構成』のトピックを参照してください。
    注: JNDI 名は、ワークベンチで作成したときにデータ・ソースに付けられた名前と一致する必要があります。このデータ・ソース名は web.xml ファイル内で見付けることができ、このファイルはご使用のプロジェクトの WebContent/WEB-INF フォルダーにあります。res-ref-name 名要素は、リソース・マネージャーの接続ファクトリー参照の名前を指定します。例えば、次のとおりです。
    <resource-ref id="ResourceRef_100">
           <res-ref-name>DB2_Connection_2</res-ref-name>
           <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
           <res-auth>Container</res-auth>
           <res-sharing-scope>Shareable</res-sharing-scope>
    </resource-ref>
  5. アプリケーションをインストールする。手順について詳しくは、WebSphere V5.1 および V6 のインフォメーション・センターの『コンソールを使用したアプリケーション・ファイルのインストール』のトピックを参照してください。
    注: 「リソース参照をリソースにマップする」ステップで、リソースの JNDI 名を指定してください。
  6. WebSphere V5.1.0.3 (またはそれ以上) サーバー上にデプロイしている場合は、共用ライブラリーを作成し、EAR プロパティーを更新する。WebSphere V6.0 サーバー上にデプロイしている場合は、このステップをスキップしてください
    注: 共用ライブラリー情報を手動でクラスパスに追加しないでください。
    1. 「環境」 > 「共用ライブラリー」を選択する。
    2. 「新規」をクリックする。
    3. 以下のものを入力する。
      Name = WDO Relational Mediator Shared Library
      Classpath = ${WAS_INSTALL_ROOT}/optionalLibraries/WDO/wdo-interface.jar
      ${WAS_INSTALL_ROOT}/optionalLibraries/WDO/emf-runtime.jar
      ${WAS_INSTALL_ROOT}/optionalLibraries/WDO/emf-event.jar
      ${WAS_INSTALL_ROOT}/optionalLibraries/WDO/jdbcmediator.jar
      ${WAS_INSTALL_ROOT}/optionalLibraries/WDO/wdo.jar
      ${WAS_INSTALL_ROOT}/optionalLibraries/WDO/wdo.xmlmediator.jar
    4. 「OK」をクリックして、この変更をコミットする。
    5. 「アプリケーション」 > 「エンタープライズ・アプリケーション」を選択してから EAR ファイルを選択する。
    6. アプリケーション・クラス・ローダー・モードを PARENT_LAST に切り替える。
    7. 該当ページ下部の「追加プロパティー」セクションから「ライブラリー」を選択する。
    8. 「追加」をクリックする。
    9. 共用ライブラリーを選択する。
    10. 「OK」をクリックして、この変更をコミットする。
  7. 「保管」をクリックして変更を保管してから、アプリケーションを実行する。

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