SOAP 接続タイプを長時間使用する場合の制限

Simple Object Access Protocol (SOAP) 接続タイプを使用して WebSphere® Application Server v6.x サーバーに長時間接続すると、以下の問題が発生します。
  • 「サーバー」ビューの状況欄の下のサーバー状況が更新されません。
  • 「コンソール」ビューのサーバー・メッセージが更新されません。
  • 大量のソケットが作成され、TIME_WAIT 状態のままになっているため、システム・リソースが減少します。 ヒント: TIME_WAIT 状態のポートがあるかどうかを調べるには、そのサーバーを実行しているマシン上でコマンド・プロンプトを開き、コマンド netstat -a を実行します。
この問題は、サーバーを再始動した後も、また、SOAP 接続ポートを使用して別のサーバーを始動した後も続きます。

サーバーの接続タイプとして SOAP 接続ポートを使用している場合は、Java™ management extensions (JMX) 操作の度に、WebSphere JMX 接続でソケットが TIME_WAIT 状態のままになります。 この問題は、SOAP コネクターが接続プールをサポートしていないために発生します。 WebSphereApplication Server に SOAP コネクターを使用する進行中の操作が多数存在する場合、サーバーは急速に多数のポートを開閉します。 基礎となっている TCP/IP プロトコルの性質により、これらのポートはオペレーティング・システムが再利用するまでの一定期間、TIME_WAIT 状態のままとなります。 WebSphereApplication Server が開くポートの数は、オペレーティング・システムによって決められている限界を超過する場合があります。この場合、オペレーティング・システムがポートを再利用するまで、SOAP コネクターを使用してさらにポートを開くことはできなくなります。

この問題には以下の次善策があります。
  • サーバーを実行しているマシンを定期的にリブートします。 マシンをリブートすると、TIME_WAIT 状態のポートが解放されます。
  • オペレーティング・システムのポート数の上限を上げます。
  • この製品で、サーバーの接続タイプをリモート・メソッド呼び出し (RMI)、ORB ブートストラップ・ポートに切り替えます。
  • Java Management Extensions (JMX) コネクターを使用する wsadmin ユーティリティーまたは Java アプリケーションがある場合は、リモート・メソッド呼び出し (RMI) コネクターに切り替えます。
  • サーバーを停止し、TIME_WAIT 状態のポートがほとんどまたは全くなくなるまで待ってからサーバーを始動し、この製品での新規の操作を実行します。ただし、待機時間は長時間に及ぶ場合があります。
要約すれば、この問題はサーバーの接続タイプとして RMI を使用している場合には発生しません。

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