自動公開が WebSphereApplication Server に送信される時間間隔が経過するまで待機する場合

サーバー上で実行されているファイルへの変更を、どの時間間隔で自動的にサーバーに再ロードするかを設定することができます。 以下のサブトピックでは、ワークベンチが自動公開コマンドを WebSphere®Application Server に発行するための時間間隔が経過するまで待機する、さまざまな状態について説明しています。 一部には、アプリケーションへの変更が直接サーバーに再ロードされ、時間間隔が経過するまで待機する必要がない場合もあります。 これは、変更されるリソースのタイプ、サーバーのロケーションおよびその公開設定オプション、およびサーバーの実行モードによります。このトピックの最後にある表に、そのような場合をまとめてあります。

前提条件

サーバーの実行中にリソースが変更された場合の、自動公開間隔による待機要求を適用するには、ワークベンチを以下のバージョン・レベルのいずれかに更新する必要があります。

自動公開設定

ワークベンチには、自動公開 設定用に選択できる複数のオプションがあります。これらの自動公開 設定は、「サーバー」ビューでサーバーを右クリックし、「開く」を選択して設定します。 サーバー・エディターが開きます。 サーバー・エディターの「概要」ページの「自動公開」設定の下に、以下の設定が表示されます。
  • デフォルトの公開設定を使用: 「設定」ページ (「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「サーバー」) で定義されている公開設定を使用するように指定します。この設定ページでの公開オプションについて、詳しくは『サーバー設定の定義』トピックを参照してください。
  • 自動公開しない: ワークベンチがサーバーにファイルを公開しないように指定します。
  • デフォルト設定の指定変更: サーバー上で実行されているファイルへの変更を、 秒間隔後に自動的にサーバーに公開するように指定します。 この は、「公開間隔」コントロールで指定した秒数です。 公開間隔のデフォルト値は、ローカル・サーバーは 5 秒、リモート・サーバーは 60 秒です。 公開間隔を 0 秒に設定した場合、サーバー上で実行中のファイルを変更すると、自動的に公開コマンドの発生を要求します。

ワークベンチにおける WebSphereApplication Server のデフォルト設定は、「デフォルト設定の指定変更」オプションが使用可能で、公開間隔は、ローカル・サーバーは 5 秒、リモート・サーバーは 60 秒に設定されています。

サーバーの手動公開

自動公開間隔が経過するまで待機したくない場合は、公開コマンドをサーバーに発行するように、いつでも手動でワークベンチに要求することができます。 手動公開コマンドは、それぞれサーバーへの単一の公開要求を発生させます。アプリケーションを手動で公開するには、「サーバー」ビューで、以下のいずれかを行います。
  • サーバーを選択して、ツールバーにある「サーバーに公開」 「公開」ツールバー・アイコンのイメージ。 アイコンをクリックします。
  • サーバーを右クリックしてから、「公開」を選択します。

サーバーのロケーションおよび公開設定

サーバーのロケーション (リモート・サーバーまたはローカル・サーバー)、およびその公開設定 (サーバーをサーバー上のリソースで実行する オプションまたはサーバーをワークスペース内のリソースで実行する オプション) によって、ワークベンチが自動公開コマンドを WebSphereApplication Server に発行する時間間隔が経過するまで、待機する必要があるかどうかが決まります。 手動公開要求は、いつでも発行して待機時間をなくすことができます (このトピックの『サーバーの手動公開』セクションを参照してください)。

以下は、ワークベンチが自動公開コマンドを発行するための公開間隔が経過するまで、必ず待機を要求されるサーバーのリストです。
  • リモート WebSphere Application Server
  • ローカル WebSphere Application Server v6.1.x (「サーバーをサーバー上のリソースで実行する」公開設定を使用している場合)
  • ローカル WebSphere Application Server v6.0.x1 (「サーバーをサーバー上のリソースで実行する」公開設定を使用している場合)
以下は、変更するリソースのタイプ、およびサーバーの実行モード (このトピック内の後のセクションで説明します) によって、ワークベンチが自動公開コマンドを発行するための公開間隔が経過するまで、待機を要求されるかどうかが決まるサーバーのリストです。
  • ローカル WebSphere Application Server v6.1.x で、「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」公開設定を使用する場合
  • ローカル WebSphere Application Server v6.0.x 1 で、「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」公開設定を使用する場合
  • WebSphere Application Server v5.1 テスト環境 1

サーバーのモード

サーバーの実行モードによって、自動公開間隔が経過するまで待機する必要があるかどうかが決まる場合もあります。サーバーにおけるアプリケーションの実行モードは、以下の 3 つがあります。
サーバーで実行
このコマンドは、アプリケーションをサーバー上で実行するように指定します。 これは、プロジェクト・エクスプローラーで成果物を右クリックし、「実行」 > 「サーバーで実行」を選択することで選択可能です。 「サーバーで実行」ウィザードが開きます。
サーバーでプロファイル作成
このコマンドは、サーバーのパフォーマンス、リソースの使用状況、およびアプリケーションの実行を分析するために指定します。 これは、プロジェクト・エクスプローラーで成果物を右クリックし、「プロファイル」 > 「サーバーでプロファイル作成」 を選択することで選択可能です。 「サーバーでプロファイル作成」ウィザードが開きます。
サーバーでデバッグ
このコマンドは、サーバーでのアプリケーションの実行中に、ブレークポイントでの停止、スレッドの中断、コードのステップスルー、および変数の内容の検査によって、アプリケーションの実行を制御するために指定します。 これは、プロジェクト・エクスプローラーで成果物を右クリックし、「デバッグ」 > 「サーバーでデバッグ」を選択することで選択可能です。 「サーバーでデバッグ」ウィザードが開きます。

JSP、HTML、グラフィック・ファイルおよび、非 Java ファイルの変更

このサブトピックは、「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」公開設定を使用しているローカル WebSphere Application Server v6.1.x または v6.0.x1、または WebSphere Application Server v5.1 テスト環境1 に適用されます。

サーバーの実行中に、JSP ファイル、HTML ファイル、GIF ファイル、JPG ファイル、または類似のリソースに対して変更を行い、サーバーの実行中にファイルを保管した場合は、 Web ブラウザーを最新表示するだけで、サーバーに変更を認識させることができます。

サーブレットおよび関連クラスの変更

このサブトピックは、「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」公開設定を使用しているローカル WebSphere Application Server v6.1.x または v6.0.x1、または WebSphere Application Server v5.1 テスト環境1 に適用されます。

サーブレットに変更を加え、そのファイルをサーバーの実行中に保管した場合、自動公開間隔が経過するまで待機する必要があるかどうかは、サーバーの実行モードによって決まります。
  • 「サーバーで実行」: 自動公開間隔が経過するまで待機してから Web ブラウザーを最新表示して、サーバーに変更を認識させる必要があります。
  • 「サーバーでプロファイル作成」: 自動公開間隔が経過するまで待機してから Web ブラウザーを最新表示して、サーバーに変更を認識させる必要があります。
  • 「サーバーでデバッグ」: ホット・メソッド置換オプションを使用可能にした場合、サーブレットに対する変更は動的にローカル・サーバーに再ロードされるため、自動公開間隔が経過するまで待機する必要はありません。 ホット・メソッド置換オプションを使用不可にした場合は、そのサーブレットの Web ブラウザーを最新表示するだけで、変更を認識させることができます。2

EJB の Bean クラスへの変更

このサブトピックは、「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」公開設定を使用しているローカル WebSphere Application Server v6.1.x または v6.0.x1、または WebSphere Application Server v5.1 テスト環境1 に適用されます。

EJB の Bean クラスに変更を加え、そのファイルをサーバーの実行中に保管した場合、自動公開間隔が経過するまで待機する必要があるかどうかは、サーバーの実行モードによって決まります。
  • 「サーバーで実行」: 自動公開間隔が経過するまで待機してから、サーバーに変更を認識させる必要があります。
  • 「サーバーでプロファイル作成」: 自動公開間隔が経過するまで待機してから、サーバーに変更を認識させる必要があります。
  • 「サーバーでデバッグ」: ホット・メソッド置換オプションを使用可能にした場合、EJB の Bean クラスに対する変更は動的にローカル・サーバーに再ロードされるため、自動公開間隔が経過するまで待機する必要はありません。 ホスト・メソッド置換オプションを使用不可にした場合は、アプリケーションを再度実行するだけで、サーバーに変更を認識させることができます。2

EJB のローカルまたはリモート・インターフェースへの変更

このサブトピックは、「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」公開設定を使用しているローカル WebSphere Application Server v6.1.x または v6.0.x1、または WebSphere Application Server v5.1 テスト環境1 に適用されます。

EJB のローカルまたはリモート・インターフェースに変更を加え、そのファイルをサーバーの実行中に保管した場合は、自動公開間隔が経過するまで待機する必要があります。

エンタープライズ・アプリケーション内のリソースの変更

このサブトピックは、「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」公開設定を使用しているローカル WebSphere Application Server v6.1.x または v6.0.x1、または WebSphere Application Server v5.1 テスト環境1 に適用されます。

エンタープライズ・アプリケーション内のリソースの変更には、デプロイメント記述子ファイル、およびアプリケーション・デプロイメント記述子エディターの「デプロイメント」ページが含まれます。 これらのリソースに変更を加え、そのファイルをサーバーの実行中に保管した場合は、自動公開間隔が経過するまで待機する必要があります。

表 1. 異なるモードでのサーバーの実行中にリソースが変更された場合の、自動公開間隔が経過する間の待機要求の要約
  自動公開間隔が経過するまで待機する必要があるか
変更されたリソース サーバーで実行 サーバーでプロファイル作成 ホット・メソッド置換が使用不可に設定された、サーバーでデバッグ2 ホット・メソッド置換が使用可能に設定された、サーバーでデバッグ2
JSP いいえ。Web ブラウザーを最新表示するだけで、サーバーに変更を認識させることができます。
HTML いいえ。Web ブラウザーを最新表示するだけで、サーバーに変更を認識させることができます。
サーブレット はい。その後、Web ブラウザーを最新表示して、サーバーに変更を認識させます。 いいえ。Web ブラウザーを最新表示するだけで、サーバーに変更を認識させることができます。 いいえ。
EJB Bean クラス はい。 いいえ。 いいえ。
EJB ローカルおよびリモート・インターフェース はい。
デプロイメント記述子ファイル はい。
アプリケーション・デプロイメント記述子エディターの「デプロイメント」ページ はい。
1 WebSphere Application Server Toolkit V6.1.x では使用できませんが、Rational Application Developer V7.0.x または Rational Software Architect V7.0.x などの製品では使用可能です。
2 ヒント: WebSphere Application Server v6.1.x の場合、ホット・メソッド置換は「サーバーでデバッグ」モードで常に使用可能になっていますが、WebSphere Application v6.0.x および v5.1 では、ホット・メソッド設定を指定する必要があります。

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