WebSphere Application Server v6.x の作成

プロジェクト・リソースのテストまたは公開に使用する WebSphere® Application Server v6.x ランタイム環境を識別するためのサーバーを作成することができます。
以下の 2 種類のアプリケーション・サーバーを作成することができます。 WebSphere Application Server v6.x を作成する方法は、以下のとおりです。
  1. サーバーを作成する場合、「サーバー・タイプの選択リストで WebSphere v6.x サーバーを選択します。
  2. 次へ」をクリックして追加の設定を構成する。
  3. インストール済みのサーバー・ランタイム環境への参照がワークベンチにない場合は、「新規サーバー」ウィザードにより自動的に、「WebSphere ランタイム」ページへ情報を入力するプロンプトが出されます。 その他の場合、「新規サーバー」ウィザードでは「WebSphere ランタイム」ページは表示されません。
    1. (オプション) 「名前」フィールドに、サーバーに割り当てられた名前を入力します。
    2. インストール・ディレクトリー」フィールドで、WebSphere Application Server がインストールされているパスを入力するか参照指定します。 このパスは、WebSphere のサーバー構成で定義される WAS_ROOT パス・マッピングと同じです。 例えば、WebSphere Application Server を、c:/WebSphere/AppServer ディレクトリーに インストールしている場合は、このパスを WebSphere インストール・パスとして使用します。
    3. 次へ」をクリックして WebSphere Application Server の設定を構成します。
  4. WebSphere サーバーの設定」 ページで、以下の設定を 1 つ以上指定します。
    オプション 説明
    WebSphere プロファイル名 ドロップダウン・リストで、WebSphere Application Server のプロファイル名を選択します。 プロファイル は、ランタイム環境を定義するファイルのセットです。プロファイルの作成については、『プロファイルの作成』を 参照してください。

    このオプションは、ローカル・サーバーの実行時のみ使用可能で、リモート・サーバーの実行時には使用不可になっています。

    サーバーの接続タイプおよび管理ポート ラジオ・ボタンを使用して、開発環境とサーバーとの間の 通信に、リモート・メソッド呼び出し (「RMI」) または Simple Object Access Protocol(「SOAP」) ポートの どちらを使用するかを選択します。これらのポートは、サーバーとの Java™ Management Extensions (JMX) 接続を確立するために使用されます。

    RMI (ORB ブートストラップ) ポートは、パフォーマンスおよび サーバーとの通信を改良するために設計されています。RMI ポートの デフォルト設定は 2809 で、ローカル・サーバーでの作業時に 選択されます。

    SOAP コネクター・ ポートは、ファイアウォールの互換性を改善するために設計されています。 SOAP ポートのデフォルト設定は 8880 で、リモート・ サーバーでの作業時に選択されます。

    ヒント: 開発環境とサーバーの間にファイアウォールが ある場合は、ORB ブートストラップ・ポートではなく SOAP コネクター・ポートを 使用してください。このオプションについて詳しくは、『WebSphere Application Server v6.x への接続の設定』を参照してください。
    サーバーをワークスペース内のリソースで実行 このチェック・ボックスは、アプリケーションをサーバーに公開せず、 ワークベンチ内から実行できるようにします。 この結果、アプリケーションは、サーバーの installedApp フォルダー (x:/profiles/profile_name/installedApps) にコピーされません (x は、WebSphere Application Server がインストールされているインストール・ディレクトリー)。 このオプションは、ローカル・サーバーの実行時のみ使用可能で、リモート・サーバーの実行時には使用不可になっています。 ローカル・サーバーの場合、このチェック・ボックスはデフォルトで選択されています。

    このチェック・ボックスがクリアされると、ワークベンチはサーバーをサーバー上のリソースで実行します。 これにより、アプリケーションはターゲット・サーバーで公開されます。 これにより、エンタープライズ・アプリケーション (EAR) ファイルが installedApps フォルダー (x:/profiles/profile_name/installedApps) に展開され、サーバーに自動的に公開されます (x は、WebSphere Application Server がインストールされているインストール・ディレクトリー)。

    このサーバーでセキュリティーを使用可能にする WebSphere Application Server のセキュリティー機能を 使用可能にします。セキュリティーが使用可能になっていない場合、その他の すべてのセキュリティー設定は無視されます。 このセキュリティー・オプションの詳細については、『保護された WebSphere Application Server v6.x に対する管理設定の指定』を参照してください。
    サーバー名 WebSphere Application Server のサーバー・インスタンスの名前を指定します。サーバー名は、サーバー構成のサーバー・レベル名と同じです。 指定のインスタンス名をもつサーバー・インスタンスが、すでにサーバー上に作成されていなければなりません。 ターゲット・サーバーが Network Deployment (ND) サーバーである場合は、 デプロイメント・マネージャーのサーバー名 (例えば、dmgr) を使用します。
  5. 定義するサーバーが始動している場合は、 「検出」ボタンをクリックする。 それ以外の場合は、サーバーのタイプのセクションの情報を手動で提供する必要があります。
    1. ラジオ・ボタンを使用して、WebSphere Application Server のエディションを選択します。
      • 「BASE、Express、または非管理対象の Network Deployment サーバー」: 独立型 (非管理対象) のアプリケーション・サーバーに接続することを指定します。 このオプションは、Network Deployment セル内の統合型 (管理対象) WebSphere Application Server には使用しないでください。 その場合は代わりに、「Network Deployment サーバー」ラジオ・ボタンを使用してください。
      • Network Deployment サーバー」: 統合型 (管理対象) のアプリケーション・サーバーに接続することを指定します。

      検出 (Detect)」ボタンを使用した場合、サーバー・ツールは、WebSphere Application Server のエディションを、サーバーのタイプのセクションの適切なラジオ・ボタンを選択することによって識別します。

    2. BASE、Express、または管理対象外 Network Deployment サーバーの場合、「サーバー名」フィールドにサーバー・インスタンスの名前を入力する。 サーバー名は、サーバー構成のサーバー・レベル名と同じです。 指定のインスタンス名をもつサーバー・インスタンスが、すでにサーバー上に作成されていなければなりません。

      検出 (Detect)」ボタンを使用した場合、サーバー・ツールでは、「サーバー名」フィールドに WebSphere Application Server のサーバー・インスタンスが事前入力されています。

    3. Network Deployment の場合、「Network Deployment サーバー名」フィールドにサーバー・インスタンスの名前を入力する。 サーバー名は、Network Deployment サーバー名と同じです。 指定のインスタンス名をもつサーバー・インスタンスが、すでにサーバー上に作成されていなければなりません。 サーバー名は、<cell name>/<node name>/<server name> の形式です。

      検出 (Detect)」ボタンを使用し、サーバー・ツールでこのフィールドに事前入力できない場合、この情報はユーザーが指定する必要があります。

  6. (オプション) 「次へ」をクリックして、 アプリケーションのプロジェクトをサーバーに追加する。 「プロジェクトの追加および除去」ページの「使用可能プロジェクト」リストから、テストしたいプロジェクトを選択し、「追加」をクリックする。 プロジェクトが「構成済みプロジェクト」のリストに表示されます。

    サーバーに追加するプロジェクトのタイプによっては、「次へ」ボタンが使用可能になっていることがあります。「次へ」ボタンが使用可能になっており、選択されている場合は、 「タスクの選択」ページが開きます。「タスクの選択」ページで、 チェック・ボックスを使用して、テーブルおよびデータ・ソースの作成、EJB Bean のデプロイなど、サーバーで実行するタスクを選択します。

  7. 終了」をクリックする。 サーバー・ツールが自動的に以下のタスクを完了します。
    • サーバーを作成する。
    • プロジェクトをサーバーに追加する。
    • 「サーバー」ビューには、そのサーバーが「始動済み」や「停止」であるなどの、そのサーバーのステータスが表示されます。
関連概念
「サーバー」ビュー
WebSphere Application Server Network Deployment 環境での処理
関連タスク
WebSphere Application Server v6.x の公開設定
インストール済みサーバー・ランタイム環境設定の定義

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