ネットワークが切断された後に RMI 接続を確立する場合の長時間の遅延

Windows® オペレーティング・システムにおいて、リモート・メソッド呼び出し (RMI) ポートを使用して WebSphere® Application Server v6.x に接続している場合、ネットワークが切断された後のサーバーへの接続の確立時に長時間の遅延が発生することがあります。 これは、サーバーがローカルであり、無線ネットワークの環境で一般的な、ネットワーク接続が一時的に切断される場合にも発生することがあります。 サーバーが起動されているが、「サーバー」ビューに表示されているステータスが「 停止しました」または「起動済み」である場合は、サーバー接続を RMI から SOAP に切り替えてサーバーへの接続が確立できるかどうか確認してください。 サーバーのステータスが「起動済み」に変わります。
無線ネットワークの環境においてサーバーへの接続の確立に使用可能なオプションが、次のようにいくつかあります。
  • 最も簡単で安全なオプションは、SOAP ポートを使用する接続に切り替えることです。 SOAP 接続には、ネットワークが切断された後、RMI 接続に比較して高速にリカバリーする機能があります。
  • RMI 接続を使用する必要がある場合は、Windows オペレーティング・システム上のドメイン・ネーム・システム ((DNS) キャッシュに関するデフォルト設定を変更することも可能です。 詳しくは、以下の Microsoft® サポートの記事を参照してください。 http://support.microsoft.com/kb/318803

    Windows オペレーティング・システムには、解決済みのホスト名を維持する DNS キャッシュが組み込まれています。 これにより、DNS ルックアップを実行する場合に高速ターンアラウンドが可能です。 ただし、これには、DNS ルックアップが失敗した場合の欠点もあります。 Windows オペレーティング・システムでは、失敗した値がデフォルト時間の 300 秒の間キャッシュされてしまいます。 つまり、それ以降、DNS サーバーはルックアップを短時間で解決できますが、そのキャッシュの有効期限が過ぎるまでは実際のルックアップは実行されません。 結果として、デフォルト設定において失敗した DNS ルックアップは、5 分間は実際のルックアップが再試行されません。 キャッシュの期限を 0 秒に設定すると、Windows オペレーティング・システムが失敗した DNS ルックアップの照会をキャッシュしないように強制され、DNS が使用可能になるとすぐに再接続できます。

以下に、Windows オペレーティング・システムにおいて、失敗したルックアップの DNS キャッシュを使用不可にする例を示します。
以下のレジストリー・キーにおいて、
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Dnscache\Parameters
以下のレジストリー値のいずれかを追加します。
  • Windows XP or 2003 の場合:
    "MaxNegativeCacheTtl"=dword:00000000 
  • Windows 2000 の場合:
    "NegativeCacheTime"=dword:00000000 

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