XML ツール - 概要

本製品は、広範囲なビジュアル XML (Extensible Markup Language) 開発環境を提供します。ツール・セットには、DTD、XML スキーマ、 XML、および XSL ファイルを作成するコンポーネントが含まれています。

以下の XML ツールを使用できます。いずれの XML ツールを使用する場合でも、あらかじめ XML 開発機能を使用可能にしておく必要があります。そのためには、「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「ワークベンチ」 > 「機能」をクリックし、次に「XML デベロッパー」チェック・ボックスを選択します。

表 1.
XML ツール 説明
XML エディター XML (Extensible Markup Language) ファイルを作成および表示するために使用します。 このエディターを使用して、空の XML ファイルを新規作成するか、または既存の DTD か既存の XML スキーマから生成することができます。 XML ファイルの編集、DTD または スキーマと XML ファイルとの関連付け、 および XML ファイルの検証にも使用できます。
DTD エディター DTD (Document Type Definitions) を作成および表示するために使用します。 DTD エディターを使用すると、DTD の作成、XML スキーマ・ファイルの生成を行うことができます。
XML スキーマ・エディター XML スキーマの作成、表示、および検証を行うツールとして使用します。 XML スキーマ・エディターを使用して、XML スキーマ・コンポーネントの作成、XML スキーマのインポートおよび表示、XML スキーマからのリレーショナル表定義の生成、および XML スキーマの XML インスタンスを作成するための Java™ Bean の生成を行うことができます。
XSL エディター XSL (Extensible Stylesheet Language) ファイルの新規作成または既存の XSL ファイルの編集に使用します。 コンテンツ・アシストまたは各種ウィザードを使用すると、XSL ファイルの作成や編集が容易になります。ファイルの編集が完了すると、検証することもできます。 さらに、XML インスタンス・ファイルと編集する XSL ソース・ファイルを関連付けて、 XPath 式などの構造を定義する場合に編集のガイドとすることができます
「XPath 式 (XPath expression)」ウィザード XPath (XML Path Language) 式の作成に使用します。 XPath 式を使用すると、XML 文書を検索してノードから情報を抽出することができます (要素や属性など)。
XML マッピング・エディター ソース・ドキュメントの要素をターゲット・ドキュメントの要素に接続することで、XML ベースのドキュメントをグラフィカルにマップするために使用します。カスタム XPath 式および XSLT テンプレートを使用して組み込み変換関数を拡張することができます。マッピング・ツールは、XSL コード生成を自動化し、指定したマッピング情報に基づいて配置可能な変換文書を作成します。

注:

XML エディターを使用して大容量ファイルを開くときは、注意してください。 ワークベンチのメモリー限界を超えると、データが保管されずに (警告メッセージまたはエラー・メッセージも表示されず) 突然クローズしてしまいます。XML ファイルのサイズではなく、 XML ファイル内の要素数が、必要なメモリー容量の最適な指標となります。メモリー所要量は、ワークベンチ内でその他に開いているものによって異なります - あるケースでは、15 MB のファイルを開くことができても、別のケースでは 1 MB のファイルによって問題が発生する場合もあります。 そのため、大容量の XML ファイルを開く前に、ワークベンチ内のすべてのデータを保管しておくことをお勧めします。 これは永続的な制約事項です。

(たとえば、DOCTYPE 宣言内などで) 解決できない URI に遭遇した場合、XML パーサーは、致命的な IO エラーを報告してそれ以降の処理を停止します。 解決されない URI は、構文エラーや意味エラーなどのようなエラーとは見なされないため、パーサーは処理を行いません。実質的には、この文書はチェックされずに残ります。これは既知の問題です。

製品の前のリリースで使用可能であった XML パースペクティブは、もはや使用されません。XML パースペクティブで使用できたすべての機能は、現在、リソース・パースペクティブで使用可能です (「ウィンドウ」 > 「パースペクティブを開く」 > 「その他」 > 「リソース」)。
関連タスク
XML ファイルの作成

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