モデルの作業

Rational Software Architect または Rational Software Modeler でのコンポジット・モデルの区画を扱う作業をしているときにデータ破壊を回避するために、 ユーザーは常に、 各区画が同じ改訂レベルにあるコンポジットのすべての区画が含まれている同期化されたワークスペースで作業する必要があります。

次の例は、 同期化されていないワークスペースでのコンポジット・モデルの区画を扱う作業をする場合に起こり得ることを示しています。

構成管理システムでは、コンポジット・モデルはモデル X とモデル Y の 2 つのモデル区画から成り立っています。これらのモデルは両方ともバージョン 20 です。 モデル X には一つのパッケージ P1 が含まれています。 モデル Y は空いています。

1. ユーザー A は、両方ともバージョン 20 である 2 つのモデルをチェックアウトします。

2. ユーザー A は、P1 にいくつかの変更を行い、P1 をモデル X からモデル Y へ移動します。

3. ユーザー A は、モデル X とモデル Y をチェックインします。 これで、両方のファイルはバージョン 21 になります。

4. ユーザー B は、自身のワークスペースにモデル X、バージョン 20 をもっており、P1 に変更を行います。 構成管理システムは、ユーザー B にワークスペース内の既存のバージョン (モデル X、 バージョン 20) あるいは新規のバージョン (モデル、バージョン 21) をチェックアウトするようにプロンプトを出します。

ユーザー B がワークスペース内の既存のバージョン (モデル X、バージョン 20) を選択すると、チェックアウトをプロンプトで指示した操作を繰り返す必要がある場合があります。

しかし、ユーザー B が新規のモデル・バージョン (モデル X、バージョン 21) を選択すると、ユーザー A がそのモデルに対して行ったすべての変更は、ユーザー B がそのモデルを保管するときに失われます。

関連参照
Diff マージ・パターン
ワークスペースの管理