セッション Bean ファサードの作成

CMP エンティティー Bean のセッション・ファサードおよび関連する静的 SDO を作成するには、 「セッション Bean ファサードの作成」ウィザードを使用します。
重要:
  • セッション Bean ファサードの生成は、WebSphere® Application Server v6.x をターゲットとする EJB プロジェクト内の EJB 2.x CMP エンティティー Bean の場合のみサポートされます。 ターゲット・サーバーはプロジェクト・プロパティーで変更できます。 ウィザードは、EJB 1.x エンティティー Bean 用のセッション Bean ファサードの生成をサポートしません。
  • CMP 属性を定義する際には、DataObject インターフェース内の EMF SDO で使用される名前は使用しないでください。例えば、属性に「type」、「int」、または「date」という名前は付けないでください。これは、生成される SDO クラスは DataObject インターフェースを基にしており、このインターフェースにはすでに getType、getInt、および getDate メソッドが含まれているためです。

ワークベンチのセッション Bean ファサードと SDO の実装については、 『セッション Bean ファサードと SDO』を参照してください。

「セッション Bean ファサードの作成」ウィザードを使用してファサードを生成すると、以下のコードが生成されます。
  • セッション Bean
  • ファサードに役立つ 1 次 CMP エンティティー Bean のルート SDO
  • ファサードに組み込まれているそれぞれの CMP エンティティー Bean ごとの SDO
  • 選択されたそれぞれの コンテナー管理関係 (CMR) エンティティーごとの SDO
  • 各ルート SDO の新規インスタンス作成のためのメソッド付きクライアント・ファクトリー

このウィザードは、Bean と SDO 実装の定義に注釈を 用いる Java™ コード を生成します。 この注釈は、EJB ツールが、必要な Bean クラスの生成に使用します。注釈を変更することで、セッション Bean ファサードと SDO を変更できます。

@ws.sdo および @ws.sbf タグ・セットの参照情報については、 『セッション・ファサードと SDO のための注釈』を参照してください。

注釈に関連した作業に関する一般情報については、 『Annotation-based programming overview』を参照してください。

ウィザードを使用して EJB 2.x CMP エンティティー Bean 用のセッション Bean ファサードを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「J2EE パースペクティブ」の「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、 EJB 2.x CMP エンティティー Bean を右クリックして、 ポップアップ・メニューから「セッション Bean ファサードの作成」を選択する。 「セッション Bean ファサードの作成」ウィザードが開きます。
  2. 名前」ドロップダウン・リストに、作成したいセッション Bean ファサードの名前を入力する。
    注: プロジェクト内に既にセッション Bean ファサードがある場合は、既存のファサードを選択することもできます。 ウィザードで、複数の CMP エンティティー Bean の SDO を同じセッション Bean ファサードに追加することが可能です。
  3. 使用可能な CMP Bean」リストで、セッション Bean ファサードに組み込みたいエンティティー Bean を選択し、「次へ」をクリックする。
  4. ウィザードの「SDO の作成」ページで、テーブル内のそれぞれの CMP エンティティー Bean ごとに作成したい SDO の名前を入力する。
  5. オプション: 1 次 CMP エンティティー Bean のセッション・ファサードに作成、更新、および削除メソッドを組み込まない場合は、「読み取り専用」チェック・ボックスを選択する。構成されたルート SDO には、含まれない SDO 用の create メソッドは含まれません。
  6. 拡張を表示」ボタンをクリックして、それぞれの SDO ごとに組み込む CMP 属性とコンテナー管理関係 (CMR) エンティティーを指定する。
    「拡張」セクションには、選択された CMP エンティティー Bean で使用可能な次の 2 つの CMR エンティティー・ビューが含まれています。
    • それぞれの関係がリストされた表
    • すべての属性と関係が示されているツリー・ビュー
  7. ツリー・ビューを使用して、ファサード用に組み込む CMP 属性と関係を選択する。
    ヒント: SDO が読み取り専用でない場合、必須の属性と関係を組み込む必要があり、デフォルトで選択されます。 例えば、SDO が読み取り専用でないと、エンティティー Bean の主キーと外部キーが必要です。
  8. CMR エンティティーの表ビューを使用して、以下のステップを実行する。
    1. オプション: ファサードに組み込まれた関係のために作成するそれぞれの SDO ごとに新しい名前を入力する。
    2. オプション: 関係を含めるかどうかを指定する。 関係を含めるかどうかの指定は、ウィザードが SDO を生成するかどうかに影響します。 生成されたルート SDO には、含まれない関係用の create メソッドが組み込まれています。
  9. オプション: 次へ」をクリックして、クラス・ダイアグラムにセッション Bean ファサードを組み込むかどうかを指定する。
  10. 終了」をクリックします。
ウィザードは注釈を生成し、ワークベンチはセッション Bean ファサードと SDO のクラスを生成します。

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