HTTP をトランスポートとして使用した Web サービスの作成

このシナリオでは、HTTP をトランスポート機構として、MIME をドメインとして使用して Web サービスをインプリメントします。このシナリオのメッセージ・フローと、結果のメッセージ・ツリーを以下に示します。

この図は、外部 HTTP クライアントがメッセージをメッセージ・フローに送信およびメッセージ・フローから受信していることを示しています。メッセージ・フローは、Compute ノードに接続した HTTPInput ノードで構成されています。次に、Compute ノードは HTTPReply ノードに接続しています。
応答メッセージは HTTP クライアントに戻されます。

この図は、論理メッセージ・ツリーを示しています。ツリーのルートは Root と呼ばれ、子が 4 つあります。これらは順に、Properties、HTTPInputHeader、HTTPReplyHeader、および MIME です。

MIME メッセージが メッセージ・フロー に入力されると、メッセージの最上位の Content-Type が HTTPInputHeader ツリーおよび MIME ツリーに保管されます。ブローカーはまた、メッセージの Content-Type のコピーを、Properties サブツリーの ContentType 値として保管します。

この メッセージ・フロー が行う必要がある処理は、Compute ノードで行われます。この メッセージ・フロー の出力ドメインもまた MIME であるため、出力メッセージは MIME ツリーである必要があります。このツリーは、新規ツリーを作成するか、または Compute ノードを使用して入力 MIME メッセージ・ツリーを変更するかのいずれかで作成できます。メッセージの Content-Type の変更が必要な場合、ブローカー ContentType プロパティーを更新します。このプロパティーを変更すると、 MIME ツリーも自動更新されます。

メッセージを HTTP 応答として出力するには、HTTP 応答ヘッダーが必要です。これを作成するには、以下の 2 つの方法があります。
  • ヘッダーを自動生成するよう HTTPReply ノードを設定する。
    1. HTTPReply ノードを右クリックし、「プロパティー」をクリックします。
    2. 「基本」プロパティーで、「入力または応答からデフォルト HTTP ヘッダーを生成」オプションをクリックします。
  • 以下の ESQL で示すように、出力ツリーの HTTPReplyHeader をセットアップする。
     SET OutputRoot.HTTPReplyHeader.Host = 'localhost:1234'; 
関連概念
MIME ツリーの詳細
MIME メッセージ
MIME ドメインのメッセージの操作
関連タスク
ESQL の開発
Java の開発
関連資料
WebSphere MQ をトランスポートとして使用した Web サービスの作成
WebSphere MQ が使用可能なアプリケーションへの Web サービスとしてのアクセス
WebSphere MQ が使用可能なアプリケーションによる Web サービスの呼び出し
HTTPReply ノード
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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