始める前に
このタスクを完了するには、以下のタスクを完了している必要があります。
メッセージ・フローをデバッグする前に、フロー・デバッガーを、フローがデプロイされているフロー・エンジン (実行グループ) に接続して、デバッグ・セッションを開始する必要があります。
同じまたは異なるホスト・マシンで実行する複数のフロー・エンジンにフロー・デバッガーを接続して、それらのフローを同時にデバッグすることもできます。
64 ビットの実行グループにデプロイ済みのフローをデバッグすることはできません。フロー・デバッガーでサポートされているのは 32 ビットの実行グループのみです。
フロー・エンジンに接続するには、以下のようにします。
- 「ブローカー管理」パースペクティブに切り替えます。「ドメイン」ペインに表示されているメッセージ・フローの名前を記録します。
- 「ブローカー管理ナビゲーター」ペインで名前をダブルクリックして、デバッグするメッセージ・フローをメッセージ・フロー・エディターで開きます。
- メッセージ・フローの入力ノードから通じる接続に、ブレークポイントを追加します。 このブレークポイントを追加することにより、デバッグを始める前に、メッセージ・フローが完了まで実行されるということがなくなります。
ブレークポイントは
として表示されます。(ブレークポイントの追加については、デバッガー内でのブレークポイントでの作業を参照してください。)
- 「デバッグ」パースペクティブに切り替えます。
- ツールバーの「デバッグ」アイコン
の下矢印をクリックし、「デバッグ」を選択して、「デバッグ (構成の作成、管理、および実行)」ウィザードを起動します。 ヒント: デバッグ起動構成を作成することになります。すでに作成済みの場合は、
「デバッグ」アイコン

自体を直接クリックして、再起動できます。
以下のいずれかの条件が真である場合、このアクションによってエラーが生成されます。
- デバッグ起動構成を作成していない場合
- 以前に接続したブローカーおよび実行グループが実行中でなくなった場合
- ブローカーおよび実行グループが再始動されたために、新しいプロセス ID がある場合 (以下を参照)
- 構成のリストで、「メッセージ・ブローカー・デバッグ」を選択し、「新規」ボタンをクリックします。「接続」で始まる、タブ付きパネルのセットがウィンドウに表示されます。
ヒント: 「接続」パネルのフィールドが完成するまで、「デバッグ」ボタンはぼかし表示されたままです。
その後、他のパネルのフィールドを完成させることもできますし、「デバッグ」をクリックしてそのまま進むこともできます。
ウィザード内のパネルは以下のとおりです。- 「接続」: このパネルを使用して、Rational Agent Controller を介したフロー・エンジンに対する接続を確立します。
「デバッグ」ボタンをクリックしてデバッグ・セッションを開始する前に、このパネルのすべてのフィールドを完成させる必要があります。
- Agent Controller ポート番号
- 使用するポート番号を入力します。
- フロー・プロジェクト
- フロー・プロジェクトを選択します。
- HostName
- フロー・エンジンが稼働しているホスト・コンピューターを選択します。
ホストがリストされていない場合、「ホスト名」フィールドにホスト・コンピューターのホスト名または IP アドレスを入力します (「ホスト名」フィールドを使用できない場合は、まず「リセット」ボタンをクリックしてから、変更を加えます)。
- フロー・エンジン
- デバッグするブローカーおよびフロー・エンジンを選択します。「ブラウズ」ボタンをクリックした際に開くリスト・ボックスでの各フロー・エンジンのリストの形式は、プロセス番号の後に、ブローカーの名前と実行グループの名前がコロンで区切られて続きます。例えば、以下のようになります。
プロセス ID エンジン名
--------- ---------------
5984 WMBV6BR:default
フロー・エンジンがリスト・ボックスに表示されない場合、「リフレッシュ」をクリックしてリスト・ボックスを更新して、現在ホスト・コンピューターにデプロイされており使用可能なすべてのフロー・エンジンの名前が表示されるようにします。(フロー・エンジンが依然としてリスト・ボックスに表示されない場合は、ホスト・コンピューターで RAC の再始動を試行してください。)
ターゲット・ホストで実行中の実行グループに接続するオプションが提示されます。
これには、デプロイされたフローを持たない実行グループが含まれます。
「デバッグ」をクリックして次のステップに進むか、以下のようにその他のパネルを完成させます。
- Java デバッグの設定: Java ユーザー定義ノードまたは JavaCompute ノードをデバッグする場合にこのパネルを使用します。
Java ポートは、ブローカー JVM に指定されるポート番号です。
ポートを指定しないと、Java デバッグは使用不可になります。
ヒント: - ブローカー JVM デバッグ・ポートの設定
- JavaCompute ノードまたは Java コードを含むユーザー定義ノードをデバッグするには、デバッグ・ポート番号を使用してブローカー JVM を構成しなければなりません。この値を設定するには、以下のコマンドを (すべてを 1 行で) 発行してください。
mqsichangeproperties <broker-name> -e <execution-group-name>
-o ComIbmJVMManager -n jvmDebugPort -v <port-number>
このコマンドが完了したら、ブローカーを再始動する必要があります。
- ソース: このパネルを使用して、デバッグ中にフロー、マッピング、ESQL、または Java のソース・ファイルを探す場所をデバッガーに通知します。
検索パスは、Eclipse プロジェクト名、外部フォルダー、または圧縮 (ZIP) ファイルにすることができます。
複数の場所を指定できますが、デバッガーは常に、「接続」パネルで指定したメッセージ・フロー・プロジェクトを最初に調べます。
- 共通: このパネルは直接フロー・デバッガーによって使用されませんが、このパネル上でオプションを設定すると有効になります。
詳細は、ワークベンチ・ユーザー・ガイド (Workbench User Guide)を参照してください。
- 「デバッグ」ボタンをクリックします。 「デバッグ」ビューに、選択したホスト・コンピューターおよびフロー・エンジンの名前が表示されます。
- 次のメッセージがフローに入れられて、ブレークポイントに到着すると、フローが一時停止し、ブレークポイントのアイコンが
に変更され、デバッグを開始できるようになります。
- 「デバッグ」ビューで、デバッグするメッセージ・フローをダブルクリックします。メッセージ・フロー がメッセージ・フロー・エディターで開きます。これで、ブレークポイントの追加、フローのステップオーバーの開始などを行うことができます。
ヒント: 単一のワークベンチから、デバッガーは複数の実行グループに接続し、異なる実行グループにある複数のフローを (したがって複数のメッセージも) 同時にデバッグできます。
しかし、ある実行グループでデプロイされたフローは一度に 1 人のユーザーでしかデバッグできないため、
1 人がある実行グループにデバッガーを接続すると、他のユーザーは同時にデバッガーを接続できなくなります。

バージョン 6.0 で提供されるフロー・デバッガーは、以前のバージョンのランタイム・ブローカーをデバッグできます。
前述の「デバッグ」ウィザードの「エンジンの選択」パネルで対応するオプションをチェックして、デバッグするブローカーのバージョンを選択します。
それぞれのブローカー・プラットフォームにどのバージョンの Rational Agent Controller (RAC) をインストールする必要があるかについての詳細は、Rational Agent Controller のインストールを参照してください。
これでこのタスクを完了したので、以下のタスクのいずれかを続行できます。
