LC_MESSAGES および NLSPATH は、ブローカーにとって最も重要な変数です。 これらの変数は、ブローカーが使用する応答メッセージの言語およびロケーションを定義します。 ブローカー・プロファイル・ファイル、mqsiprofile は NLSPATHを設定します。 ユーザーまたはシステムのどちらかが LC_MESSAGES を設定する必要があります。 LC_MESSAGES に設定される値は、ブローカーが認識する値でなければなりません。 また、LC_CTYPE もブローカーにとって重要です。なぜなら、この値はブローカーがローカル環境と対話するときに実行する文字変換を定義するからです。
CDE を使用する場合、LANG や LC_ALL を直接設定するのでなく、上記の方法でロケールを設定してください。 NLSPATH 変数はどちらの方法でも受け付けます。 コード・ページを設定する前に、それがサポートされるコード・ページの 1 つであることを確認してください。
LANG=en_US.utf-8 LC_ALL=en_US.utf-8ここで、en_US は言語を設定し、utf-8 はコード・ページを設定します。
実行可能ファイル locale を使用して、現行のロケールを表示することができます。コマンド locale -a を実行すると、現在マシンにインストールされているすべてのロケールが表示されます。 LANG および LC_ALL に選択するロケールが、locale -a が戻すリストにあることを確認してください。 locale が使用して戻す値には大/小文字の区別があります。そのため、値を環境変数に割り当てるときには正確にコピーしてください。
ブローカー・コンポーネントを開始すると、そのコンポーネントのロケールは、コンポーネントを開始したシェルから継承されます。 ブローカー・コンポーネントは、LC_MESSAGES 環境変数を NLSPATH 環境変数内の検索パスとして使用します (LC_MESSAGES は変数 LC_ALL がエクスポートされているときに設定されます)。
メッセージは、このロケールによって設定されたコード・ページで syslog に送信されます。 複数のブローカーがこの syslog に書き込みを行う場合、それらのメッセージのコード・ページはブローカー起動時のロケールのコード・ページになります。例えば、以下のようになります。
ロケール | syslog コード・ページ | ccsid |
---|---|---|
pt_BR | iso8859-1 | 819 |
Pt_BR | ibm-850 | 850 |
PT_BR | utf-8 | 1208 |
syslog デーモンを実行するユーザー ID のロケールは、そのシステム上の syslog に書き込むすべてのブローカーのロケールと互換性のあるロケールに設定します (例えば utf-8)。 このことは、デフォルトのロケールを設定することによって行えます。 Solaris の場合、LANG および LC_ALL 変数を /etc/default/init で設定します。 AIX および Linux の場合、これらの変数は /etc/environment にあります。 HP-UX では、この作業は必要ありません。
ブローカーで完全なタイム・ゾーン・サポートを得るには、「大陸/都市」表記を使用して TZ 変数を設定します。 例えば、TZ を Europe/London に設定すると、London, England をタイム・ゾーンにします。また、America/New_York に設定すると、New York, America をタイム・ゾーンにします。
新規のロケールを追加したい場合は、その作業を行う方法についてオペレーティング・システムの資料を参照してください。 新規ロケールのコード・ページが WebSphere Message Broker にサポートされない場合、新規のコード・ページ・コンバーターの生成を行うことにより、それを追加する必要があります。