ESQL ファイルの作成

ESQL がその関数をカスタマイズする必要のあるノード (Compute、Database、および Filter ノード) をメッセージ・フローに含めるときは、そのカスタマイズを提供する ESQL ステートメントを ESQL ファイル内の ESQL モジュールにコーディングしなければなりません。必要であれば、複数のモジュールに対して同じ ESQL ファイルを使用できます。

始める前に

このタスクを完了するには、以下のタスクを完了している必要があります。

ESQL ファイルは、ファイル・システムまたは共有リポジトリーに保管されます。ファイル・システムを使用する場合、これはローカル・ファイル・システムまたは共用ドライブにすることができます。リポジトリー内にファイルを保管する場合、Eclipse によってサポートされる使用可能なリポジトリー (CVS など) を使用できます。

ESQL ファイルを作成するには、次のようにします。

  1. 「ブローカー・アプリケーション開発」パースペクティブに切り替えます。
  2. 「ファイル」 > 「新規」 > 「メッセージ・フロー ESQL ファイル」をクリックします。

    Ctrl+N を押すこともできます。これにより、新しいオブジェクトを作成するウィザードを選択できるダイアログが表示されます。左側のビュー内の「メッセージ・ブローカー」をクリックします。右側のビューには、WebSphere Message Broker 用に作成できるオブジェクトのリストが表示されます。右のビューで「メッセージ・フロー ESQL ファイル」をクリックしてから、「次へ」をクリックします。

    「新規メッセージ・フロー ESQL ファイル」ウィザードが表示されます。
  3. ESQL ファイルを作成して入れるメッセージ・フロー・プロジェクトの名前を入力します。 既存のメッセージ・フロー・プロジェクトの名前を入力する必要があります。ダイアログが、プロジェクト名フィールドに現行のプロジェクト名が記入された状態で表示されます。この値を受け入れるか、または別のプロジェクトを指定して変更することができます。また、「ブラウズ」をクリックして、有効なプロジェクト (「ナビゲーター」ビューで定義され、表示されるプロジェクト) のリストを表示し、そのリストから適切な値を選択することもできます。

    存在しないプロジェクトの名前を入力した場合、エラー・メッセージ 「指定されたプロジェクトが存在しません。」がダイアログに表示され、有効なプロジェクト名を指定するまで継続することはできません。

  4. ESQL ファイルが特定のブローカー・スキーマ内で定義されることを望む場合、適切な入力フィールドにそのブローカー・スキーマの名前を入力するか、または「ブラウズ」をクリックしてこのプロジェクトに有効なブローカー・スキーマのリストからそのブローカー・スキーマを選択します。(このプロジェクトにデフォルトのブローカー・スキーマのみ が定義されている場合は、「ブラウズ」は使用不可になります。)
  5. 新規 ESQL ファイルの名前を入力します。 すでにこのプロジェクト内で ESQL ファイルの名前として使用されている名前を入力した場合、エラー・メッセージ「リソース <name>.esql がすでに存在する」がダイアログに表示され、有効な名前を指定するまで継続することはできません。

    ESQL ファイルを作成する際に、ファイル・パスの長さ全体は、Windows ファイル・システム制限により、256 文字を超過することはできません。メッセージ・フローを、ESQL を使用したブローカー・アーカイブ・ファイルか、パスの長さが 256 文字を超過するマッピング・ファイルに追加しようとする場合、コンパイルされたメッセージ・フローは生成されずデプロイできません。そのため、ESQL ファイル、マッピング・ファイル、プロジェクト、およびブローカー・スキーマの名前は、できる限り短くしてください。

ESQL ファイルは、自動的に作成することもできます。Compute、Database、または Filter ノードを右クリックすると表示されるメニューから「ESQL のオープン」を選択すると、ブローカー・スキーマ内に適切なプロパティーで識別されるモジュールがすでに存在しない場合、モジュールが自動的に作成されます。これは、<message_flow_name>.esql ファイルと同じプロジェクト内の、同じブローカー・スキーマ内のファイル <message_flow_name>.msgflow 内に作成されます。 その ESQL ファイルがすでに存在しない場合には、それも作成されます。

単一の ESQL ファイルの内容には、メッセージ・フローおよびノードとの特定の関係はなにもありません。どのファイルにどのモジュールが作成されるかは、ご自分で決定します (上記の説明のように、適切なプロパティーで識別される特定のモジュールがデフォルトでファイル <message_flow_name>.esql に作成される場合以外)。各ファイル内の ESQL のサイズおよび複合度をモニターし、表示や管理が困難になった場合、そのファイルを分割します。

再使用可能なサブルーチンを (ブローカー・スキーマのレベルで) ESQL ファイル内で作成する場合、これらのルーチンを別のプロジェクト内の ESQL モジュールから参照したいことがあるでしょう。そうするには、サブルーチンを呼び出すプロジェクトが、それらを含む ESQL ファイルが定義されているプロジェクトに従属することを指定します。2 番目のプロジェクトを作成するときにこれを指定するか、またはプロジェクトを選択して「プロパティー」をクリックし、「プロパティー」ダイアログの「プロジェクト参照」ページでプロジェクトの依存関係を更新することができます。

関連概念
プロジェクト参照
開発リポジトリー
メッセージ・フローの概要
メッセージ・マッピングの概要
ブローカー・スキーマ
ESQL モジュール
関連タスク
メッセージ・フローの作成
関連資料
組み込みノード
ESQL 参照
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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