- Eclipse を基にした新規グラフィカル開発環境
- Message Brokers
Toolkit は、Eclipse プラットフォームに基づいた、統合開発環境およびグラフィカル・ユーザー・インターフェースです。Message Brokers Toolkit は、Eclipse プラットフォームと、WebSphere Message Broker メッセージ・フロー (パブリッシュ/サブスクライブ・アプリケーションを含む) およびメッセージ・モデルの作成、保守、およびデプロイメントを可能にする Java プラグインのセットで構成されます。『クライアント環境』トピック、および Eclipse Web サイトを参照してください。
Message Brokers Toolkit には、例えば、以下の新機能が組み込まれています。
- 単一の Message Brokers Toolkit を使用して、複数のブローカー・ドメインを制御できます。
クライアント環境を参照してください。
- Message Brokers Toolkit を外部ソース・リポジトリー (例えば、メッセージ・フローおよびメッセージ・セット・ソース・データのバージョン管理を許可するリポジトリー) と共に使用できます。
開発リポジトリーを参照してください。
- 改良されたエディター (メッセージ・フロー・マッピング・エディター、メッセージ・セット・エディター、および ESQL エディターなど) を使用することにより、ソリューションの構築がより簡単になります。Message Brokers Toolkit のエディターを参照してください。
- マッピング・ノードにより、ESQL コードを作成しなくても、ドラッグ・アンド・ドロップ方式でメッセージ変換を作成できます。Mapping ノードを参照してください。
- ESQL のサブルーチンおよび関数を再利用できるようになりました。ブローカー・スキーマを参照してください。
- フロー・デバッガーにより、メッセージ・フローの接続部にブレークポイントを追加して、ESQL コードをステートメントごとに段階的に確認できます。
フロー・デバッガーを参照してください。
- 一部のメッセージ・フロー・プロパティーは、開発時ではなく、デプロイメント時に構成できます。
ブローカー・アーカイブの構成可能プロパティーを参照してください。
- 初期ユーザー経験の向上
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インストールに先立って、Windows CD ではプリインストール LaunchPad が起動します。
これは、製品のインストールを起動する前に、必要な前提条件ソフトウェアをチェックし、インストールするプロセスをガイドします。インストールは、マルチプラットフォーム用の InstallShield を使用してインプリメントされるようになりました。
Message Brokers
Toolkit を起動した後に表示される、Message Brokers
Toolkit アプリケーションの「ようこそ」ページには、一連の基本的なタスクへのリンクがあり、最短時間で作業システムの構成と動作試験を行うことができます。
サポートされるタスクには、以下のものがあります。
- Web サービス・サポート
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Web サービスのためのさまざまな機能拡張サポート提供:
- 拡張されたメッセージのモデル化
- メッセージのモデル化に対する機能拡張は、以下のとおりです。
- XSLT 変換の機能拡張
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XML 変換ノードにより、既存の XSLT 変換をブローカー環境に統合できます。変換を定義するために使用されるスタイル・シートは、ノード・インスタンスの属性として指定するか、またはフローのコンテキスト内で判別し、ローカル環境の定義済み領域を使用して指定することができます。
この機能は、WebSphere Transcoding Publisher 製品から派生した、XALAN ベースの XSLT スタイル・シート変換エンジンの再パッケージ化および機能強化の結果として配送されます。
詳しくは、XMLTransformation ノードを参照してください。
- 拡張データベース・ユーザー ID およびパスワード・サポート。
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Compute、Database、および Warehouse ノードからの外部データベース・アクセスが拡張され、特定のユーザー ID とパスワードをブローカーのランタイム内の指定された ODBC DSN と関連付けることが可能になりました。
このユーザー ID とパスワードの組み合わせは、ブローカーのユーザー ID とパスワードのデフォルト使用を指定変更して、ブローカーによって作成される特定の DSN へのすべての接続に使用されます。
これは、異なるユーザー ID とパスワードの組み合わせを異なるデータベースに指定したり、それぞれのブローカー・ベースでこれを設定できるキー要件をアドレッシングします。
この情報をブローカーに設定するために、mqsisetdbparms コマンドが提供されています。
詳しくは、メッセージ・フローからデータベースへのアクセスを参照してください。
- メッセージ・フロー のアカウンティングおよび統計
- メッセージ・フローの動作に関する統計を収集できるようになりました。
例えば、処理されるメッセージの数、それらのメッセージの規模、CPU 使用状況、処理の経過時間などに関するデータを収集できます。詳しくは、メッセージ・フローのアカウンティングおよび統計データ、およびログ・ファイルのパフォーマンスに関する developerWorks 項目を参照してください。
- パブリッシュ/サブスクライブの機能拡張
- パブリッシュ/サブスクライブの変更点は、以下のとおりです。
- ブローカーによってサポートされるプロトコルのセットと配布パターンが拡張され、ローカル・エリア・ネットワーク上でのサブスクリプションの配布に、信頼性の高いリアルタイム IP マルチキャスト配布が使用できるようになりました。
これは WebSphere Event
Broker 内の既存の JMS IP サポートの拡張として提供されています。
詳しくは、WebSphere MQ Multicast Transport、マルチキャストのパブリッシュ/サブスクライブ、およびWebSphere MQ Real-time Transportを参照してください。
- パブリッシュ/サブスクライブの機能が、WebSphere Message
Brokers に統合されました。
これによって製品オファリングを合理化でき、また WebSphere Event
Broker から WebSphere Message Broker へクリア・アップグレード・パスを提供できます。
- SSL 認証、QoS、および HTTP トンネリング
- 以下のインターネット関連の項目が追加されています。
- 新しいオブジェクト・レベルのセキュリティー・モデル
- ランタイム・リソースへのアクセスを、グループごとではなく、オブジェクトごとに制御できるようになりました。ランタイム・リソースへのアクセス許可を参照してください。
- プラットフォーム・サポートの強化
- サポートされるオペレーティング環境に、Linux (x86 プラットフォーム)、Linux (zSeries プラットフォーム)、および Windows XP が含まれるようになり、ソリューションをデプロイするプラットフォームを幅広く選択できるようになりました。
詳しくは、オペレーティング・システム要件を参照してください。