WebSphere MQ Telemetry Transport

WebSphere MQ Telemetry Transport は、低帯域幅通信によるリモート・センサーおよび制御装置のための TCP/IP を使用してフローする軽量 パブリッシュ/サブスクライブ プロトコルです。

このプロトコルは、一般的にリモート・データ収集およびプロセス制御のために、低帯域幅通信を必要とする、小型フットプリント装置上の特殊アプリケーションによって使用されます。

典型的なシステムでは、例えば数百のクライアント装置が単一の WebSphere Message Broker と通信していて、各クライアントが固有の ID によって識別されます。単一のブローカーは、最大で約 2000 のクライアントを管理できます。

WebSphere Message Broker は SCADAInput ノードを使用して、WebSphere MQ Telemetry Transport クライアント・アプリケーションからのメッセージを受信します。 ノードは、TCP/IP ポートと対話してメッセージを受信します。

出力は一般的に、SCADAOutput ノードの組み込まれた Publication ノードを使用して、クライアント・アプリケーションに戻されます。 Publication ノードは、メッセージ・フローから出力をフィルターに掛け、特定のセットのトピックに関心事を登録したサブスクライバーに出力を送信します。 アプリケーションが WebSphere MQ を使用している場合は、Publication ノードはメッセージを、キュー・マネージャー上の WebSphere MQ キューに入れます。 WebSphere MQ Telemetry Transport アプリケーションの場合は、埋め込み SCADAOutput ノードが TCP/IP ポートを使用して、サブスクライブする WebSphere MQ Telemetry Transport クライアントにメッセージを発送します。

SCADAInput ノードは、z/OS 以外のすべてのプラットフォームで利用できます。

高機能アプリケーション用にユーザーが独自のパブリケーション・ノードを作成するのでない限り、SCADAOutput ノードを直接使用することはあまりありません。

WebSphere MQ および WebSphere MQ Everyplace とは異なり、WebSphere MQ Telemetry Transport はセキュリティーを提供しません。ただし必要であれば、データを暗号化することはできます。

サービス品質

最大のサービス品質 (QoS) を、WebSphere MQ Telemetry Transport サブスクリプション・メッセージに指定できます。QoS は、WebSphere MQ での持続性に似ています。QoS には、以下の 3 つのレベルがあります。

QoS0
「最高 1 回の」送達。 送達は保証されていません。確認通知は予期されていません。
QoS1
「最低 1 回の」送達。 正常な送達が保証されていて、確認通知が送られます。
QoS2
「正確に 1 回の」送達。 QoS1 に似ていますが、メッセージが重複されないことが保証されています。

QoS の詳細については、サービス品質レベルおよびフロー を参照してください。

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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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