マイグレーション済みのメッセージ・モデルの基本タイプへのアクセス

以前のリリースでは、メッセージ・モデルの複合タイプに対して、関連する基本タイプを任意に指定できました。 バージョン 5 では、この概念は混合内容オブジェクトによって提供されています。以前のリリースでモデル化し、mqsimigratemsgsets コマンドを使用してインポートしたメッセージを処理する場合にのみ、このトピックは適用されます。 基本タイプは、メッセージ・セットがインポートされる際にエレメントの基礎となる複合タイプに関連した値 (データ) になります。

定義済みの基本タイプを持つ複合タイプを含むメッセージ・セットをインポートした場合には、マイグレーション・プロセスにより、追加の子エレメントが最初のエレメントとして、対応する複合タイプに作成されます。 追加のエレメントの名前は、マイグレーション・プロセスによって自動的に生成されます。 このエレメントはワークベンチに表示されますが、ESQL で参照する必要はありません。 引き続き、同じ ESQL ステートメントを使用して、基本タイプの値、つまり複合エレメントの名前そのものを参照できます。

例えば、バージョン 2.1 で CompType1 という名前の複合タイプを、STRING という基本タイプ、および 2 つの子 Elem1 (STRING) および Elem2 (STRING) と共に定義するとします。 複合タイプ CompType1 に基づいてエレメント CompElem1 を作成します。 ESQL で次のステートメントを使用して、基本タイプに値を割り当てます。
SET OutputRoot.MRM.CompElem1 = 'Some text value';

メッセージ・モデルのこの部分がバージョン 5 にマイグレーションされる場合には、複合タイプ CompType1 には 3 つのエレメントが作成されます。バージョン 2.1 定義からの元の 2 つに、基本タイプを表す自動的に生成されたエレメントが加えられます。 上に示されていたように、同じステートメントを引き続き使用して、新規エレメントに値を割り当てることができます。生成される出力メッセージも同じです。

関連概念
メッセージ・フローの概要
メッセージのモデル化
関連タスク
メッセージ・フローの設計
メッセージ・フローの内容の定義
ESQL ファイルの管理
メッセージ・セットのマイグレーション
関連資料
組み込みノード
ESQL 参照
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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