メッセージ・フローのアカウンティングおよび統計の収集に関して指定するオプションは、どの情報を収集するかを決定します。以下のタイプのデータ収集を要求できます。
- スナップショット・データは、約 20 秒のインターバルの間に収集されます。
インターバルの正確な長さは、システムの負荷および現在のブローカー・アクティビティーのレベルに応じて決まります。
スナップショット・データが収集される時間の長さを変更することはできません。
このインターバルの最後に、記録された統計が出力の宛先に書き込まれ、インターバルが再開されます。
- アーカイブ・データは、mqsicreatebroker または mqsichangebroker コマンドを使ってブローカーに設定済みのインターバルごとに収集されます。
インターバルは 10 分から 14400 分の範囲で指定できます (デフォルト値は 60 分)。
このインターバルの最後に、記録された統計が出力の宛先に書き込まれ、インターバルが再開されます。
以下のいずれかの状況が発生した場合、未完了のインターバルがただちに終了して、再開されます。
- メッセージ・フローが再デプロイされた場合。
- どの統計データを収集するかが変更された場合。
- ブローカーがシャットダウンされた場合。
このような状況が発生した場合、すでに収集済みのデータは完全に保持されます。
z/OS では、コマンド・パラメーターを 0 (インターバルが外部のタイマー機構によって制御することを意味する) に設定できます。
外部タイマー機構はイベント通知機能 (ENF) によって提供されます。
このタイマーの満了を他のシステム・イベントに基づいて調整したい場合、ブローカー・コマンド・パラメーターの代わりにイベント通知機能を使用できます。
スナップショット・データ収集、アーカイブ・データ収集、またはその両方を要求できます。
アーカイブ・データ収集がアクティブな間に、スナップショット・データ収集をアクティブにできます。
この 2 つのレポートで記録されるデータは同じですが、収集のインターバルは異なります。
スナップショット・データ収集とアーカイブ・データ収集の両方をアクティブにする場合、情報を 2 度カウントするのを防ぐために、両方の情報を混合しないでください。
生成された統計は、以下の目的で使用できます。
- そのアプリケーション、取引先、または他のユーザーがブローカーにかけている負荷を記録できます。
これにより、さまざまなユーザーによるブローカーの相対的な使用状況を記録し、それに応じて課金することができます。
例えば、ブローカーまたは特定のメッセージ・フローによって処理されるメッセージごとに、名目的な費用を徴収することができます。
この種の使用状況アセスメントに必要な情報は、アーカイブ・データから得られます。
- メッセージ・フローの実行を評価して、そのメッセージ・フロー (またはその中のノード) が予期したとおりに実行されていない理由を判断できます。
パフォーマンス・アセスメントには、スナップショット・データが適しています。
- そのメッセージがメッセージ・フローを通るときの経路を判別できます。
例えば、予期していたよりも頻繁に生じるエラー・パスを見つけて、統計を使用し、どのような場合にメッセージがそのエラー・パスに経路指定されるかを理解することもできます。
経路指定情報に関して、スナップショット・データによって提供される情報を検査できます。
これが自分の必要に適していない場合は、アーカイブ・データを使用できます。