作成されるそれぞれのメッセージ・セットはドメインを指定します。
ドメインは、そのメッセージ・セット内で定義されるすべてのメッセージの構文解析や書き込みをするときに使用されるパーサーを決定します。
それぞれのドメインは、メッセージの特定のクラス (固定長バイナリー、区切りテキスト、XML など) に適しています。
加えて、ドメインのなかには、いくつかの物理形式を
サポートするものもあります (ワイヤー形式と呼ばれるときもあります)。
メッセージ・セットを作成するときは、どのドメインと物理形式を使用するかを決定する必要があります。
以下のいずれかのドメインを選択できます。
- MRM
- XML、固定形式バイナリー、およびフォーマット済みテキストを含む広範囲のメッセージをモデル化する場合。
- XML、XMLNS、または XMLNSC
- W3C XML 標準に準拠するメッセージ用。
- JMSMap または JMSStream
- Java Messaging Service 標準の WebSphere MQ インプリメンテーションによって生成されるメッセージ用。
- IDOC
- SAP IDoc 形式のメッセージ用。
- MIME
- SOAP with Attachments または RosettaNet などの複数パーツ MIME メッセージの処理用。
メッセージングの必要に最もよく適合するドメインを選択してください。
- メッセージが XML であれば、MRM ドメインで XML ワイヤー形式を使用するか、あるいは XML、XMLNS、または XMLNSC ドメインを使用してください。
通常、柔軟性がより高いのは MRM ドメインです。
これらのオプションの長所と短所の比較について詳しくは、MRM および XML ドメインの XML メッセージを参照してください。
- メッセージが C、COBOL や PL/1 のような言語で書かれたレガシー・アプリケーションからのものである場合、
または固定形式バイナリー・データ (ヌル終了ストリングを含む可能性あり) で構成される場合、
MRM ドメインでカスタム・ワイヤー形式を使用してください。
- メッセージがフォーマット済みテキスト (フィールド内容がタグで識別されたり特定の区切り文字で分離される) で構成される場合、
MRM ドメインでタグ付き区切りストリング形式を使用してください。
- JMS メッセージを使用する場合は、XML ドメイン、またはいずれかの JMS ドメインを使用します。
あるいは、独自のドメインを指定することもできます。
通常これは、WebSphere Message Broker を使用していて、
MRM または XML パーサーを使用する代わりに、
メッセージを解析するためのユーザー定義のパーサーを記述した場合に実行します。