メッセージ・フローのアカウンティングおよび統計データ

メッセージ・フローのアカウンティング・データと統計データはブローカーによって収集される情報で、メッセージ・フロー実行時のパフォーマンスおよび動作に関する詳細を記録します。

これらのレポートは、生成可能なパブリッシュ/サブスクライブ統計レポートと同じではありません。パブリッシュ/サブスクライブ統計は、ブローカーのパフォーマンス、ブローカーとブローカーに接続されているクライアント間のスループットについての情報を提供します。メッセージ・フローのアカウンティングおよび統計レポートは、メッセージ・フロー実行時のパフォーマンスおよび動作の詳細についての情報を提供します。

メッセージ・フローのアカウンティングおよび統計データは、メッセージ・フローの実行時の動作に関する動的情報を記録します。 例えば、処理されるメッセージの数、それらのメッセージの規模、CPU 使用状況、処理の経過時間などを示します。 ブローカーはデータを収集して、多数あるイベントのうちの 1 つが生じたときに (例えば、スナップショット・インターバルが満了した場合、または情報の記録対象となっている実行グループが停止する場合など) 指定した場所に記録します。

アカウンティング・データおよび統計データは、MQInput、HTTPInput、またはユーザー定義の入力ノードで始まるメッセージ・フローに関してのみ収集されます。 このいずれかのノードで始まるメッセージ・フローのデータ収集を開始すると、すべての組み込みノードとユーザー定義ノードに関するデータが収集されます (サブフロー内のノードを含む)。 他の入力ノード (例えば Real-timeInput ノード) で始まるメッセージ・フローの場合、データは収集されず、エラーは報告されません。

メッセージ・フローのアカウンティングおよび統計データの収集はオプションです。デフォルトでは、オフになっています。この機能を使用するには、メッセージ・フローまたは実行グループ・ベースで要求してください。アカウンティングおよび統計データ収集の設定は、実行グループの再デプロイ時にデフォルトにリセットされます。 実行グループ内のメッセージ・フロー用の以前の設定は、その実行グループにデプロイされる新しいメッセージ・フローには伝えられません。mqsichangeflowstats コマンドを発行すると、データ収集が動的に開始および停止されます。 統計収集を要求するためにブローカーやメッセージ・フローを変更したり、メッセージ・フローを再デプロイする必要はありません。

実動システムとテスト・システムの両方でデータ収集を行うことができます。 デフォルト・レベルの統計 (メッセージ・フロー) を収集する場合、ブローカーのパフォーマンスの影響を最小限にとどめることができます。 しかし、デフォルトのメッセージ・フロー統計よりも多くのデータを収集すると、生成されるレポート・データの量が多くなり、多少のパフォーマンス・オーバーヘッドが発生する可能性があります。

データ収集を計画するとき、以下の点を考慮してください。

アカウンティングおよび統計データを使用して、メッセージ・フローのパフォーマンスを改善する方法については、このログ・ファイルのパフォーマンスに関する developerWorks 項目を参照してください。

以下の SupportPac は、アカウンティングおよび統計の使用法についての追加情報を提供しています。

関連概念
パブリッシュ/サブスクライブ統計レポート
メッセージ・フローの概要
関連タスク
メッセージ・フローのアカウンティングおよび統計データの収集
メッセージ・フローの作成
関連資料
メッセージ・フローのアカウンティングおよび統計データ
mqsichangeflowstats コマンド
mqsireportflowstats コマンド
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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