ここでは、ワークベンチの「新規メッセージ定義ファイル」ウィザードを使用して、XML スキーマから新規メッセージ定義を作成する方法について説明します。
始める前に:
このタスクを完了するには、以下のタスクを完了している必要があります。
このタスクを始める前に、以下にリストされている点に注意してください。
- XML スキーマから新規のメッセージ定義ファイルを作成するためには、
スキーマ・ファイルがワークベンチ、
例えばメッセージ・セット・プロジェクトに存在していなければなりません。
これによって、「新規メッセージ定義ファイル」ウィザードでスキーマ・ファイルを選択できます。
- 新規メッセージ定義ファイルを含むことになるメッセージ・セットが XML
ワイヤー形式レイヤーを持っているものの、
ネーム・スペース・サポートがない場合、インポート・スキーマは変更されて、
ネーム・スペースは除去されます。
そのため、スキーマをインポートする前にネーム・スペース・サポートを使用可能にすることが必要です。
- 新規メッセージ定義ファイルを追加しているメッセージ・セットが XML
ワイヤー形式レイヤーを持たないものの、
ネーム・スペース・サポートを持つ場合、
論理情報だけがモデル内に表示されます。
そのため、スキーマをインポートする前に、物理層をメッセージ・セットに追加する必要があります。これにより、スキーマからの設定および値を確実に取り込めます。
XML スキーマは、ネーム・スペースを除去するように変更されません。
- 新規メッセージ定義ファイルを追加しているメッセージ・セットが XML ワイヤー形式レイヤーを
持たず、ネーム・スペース・サポートを持たない
場合、論理情報だけがモデル内に表示され、
インポートされたスキーマは変更されてネーム・スペースが除去されます。
- ネーム・スペース・サポートがないメッセージ・セットを処理している場合、
スキーマをメッセージ・セットにインポートする際に適用するプリファレンスを指定する必要があります。
これらのプリファレンスにより、インポーターが特定の個々のスキーマ構成を処理する方法を指定できます。
構成の存在を検出した場合にはスキーマを拒否するか、
あるいは構成の存在を変更するかのいずれかができます。
変更する選択をした場合、インポーターがすべての構成の存在を変更します。
- XML スキーマ・ファイルの拡張子は、小文字の .xsd でなければなりません。
以下のステップでは、完全に新規のメッセージ定義ファイルの作成方法、および既存ファイルの内容を上書きする方法についても説明します。
XML スキーマ・ファイルからメッセージ定義を作成するには、以下のようにします。
- 「ブローカー・アプリケーション開発」パースペクティブに切り替えます。
- ワークベンチ・メニューから、「ファイル」>「新規」>「メッセージ定義ファイル」をクリックして、「新規メッセージ定義ファイル」ウィザードを開きます。 あるいは、以前にワークベンチにインポートされた
*.xsd ファイルを右クリックし、メニューで
「新規」>「メッセージ定義ファイル」をクリックしてウィザードを開くこともできます。
- オプションの表示リストで、「XML スキーマ・ファイル」をクリックして選択し、それから「次へ」をクリックします。
- 必要に応じて詳細を入力しながら、ウィザードの残りに従って進みます。 XML スキーマのインポート処理時間は、スキーマのサイズおよび複雑さによって異なります。
大規模かつ複雑なスキーマでは、ファイルをインポートし、ログ・ファイルを生成して、タスク・リストの警告またはエラーを表示するのに、ある程度の時間がかかることがあります。
ウィザードを使用して、XML スキーマのインポートが完了したら、以下のようにします。
- ファイルがインポートされた時に作成されたレポートに警告またはエラーがないか、ログ・ファイルを注意深く調べます。
これには、スキーマのインポートが失敗したか、または正常にインポートできるようにするために変更が必要かどうかに関する情報があります。これは、作成しようとしたメッセージ定義を含むプロジェクト内の log ディレクトリー構造で見つけることができます。
レポートは、接頭部に新規メッセージ定義ファイル用に指定された名前を持つ .xsd.report.txt ファイル拡張子を持ちます。
- ワークベンチ・タスク・リストに示されているメッセージを検討して、新規警告またはエラーが表示されているかどうかを調べます。
完全に有効なスキーマをインポートできた場合でも、メッセージ定義ファイルに存在する警告またはエラーがタスク・リストに表示されます。メッセージが表示される状態のいくつか例は、以下に示すとおりです。
- インポートした XML スキーマに xsd:key、xsd:keyref、および xsd:unique 構成が含まれている場合、
タスク・リストに警告メッセージが表示され、
これらの構成はサポートされておらず、ブローカーによって無視されることを告げます。
これらの構成を削除したい場合、メッセージ定義エディターでメッセージ定義ファイルを開き、オブジェクトの削除で説明されているとおりに構成を削除します。構成の削除は、タスク・リストから警告メッセージも除去します。
構成を削除しないことに決定する場合、
それらはメッセージ・モデルに残りますが、ブローカーにデプロイされることも、
他の目的のために使用されることもありません。
タスク・リストにある警告メッセージは残りますが、
メッセージ・モデルは正常に使用できます。
- インポートする XML スキーマに xsd:redefine 構造が含まれている場合、エラー・メッセージがタスク・リストに表示されて、この構成がサポートされていないことが通知されます。
エラー・メッセージを右マウス・ボタン・クリックして、「クイック修正」を選択すると、xsd:redefine 構造を xsd:include 構造に変換することを選択できます。
これで、エラー・メッセージも除去されます。
- 関連する XML スキーマ・ファイルの集合をインポートしており、
メッセージ定義エディターが 2 つのインポート・ファイル間のリンクを解決できない場合、
タスク・リストにメッセージが表示され、参照タイプまたは他のオブジェクトを検出できないことを告げます。これが生じる場合、詳細は、メッセージ・モデルを開発する際の問題の解決を参照してください。