z/OSブローカー・ジョブ・ログ

ブローカー・アドレス・スペースについて

z/OSでは、ブローカーが、該当する z/OS システム・ログおよびジョブ・ログにメッセージを書き込みます。これには、さまざまな状況やイベントについて示す、通知、警告、エラー、および重大メッセージが含まれます。

ブローカー・ランタイムは、複数のアドレス・スペースで構成されています。 ブローカーがアクティブになっているときには、1 つの制御アドレス・スペースが常に実行され、 構成マネージャー および ワークベンチ との通信を制御します。ブローカー内の各実行グループは、独自のアドレス・スペースにマップされており、これらの実行グループが開始および停止すると、対応するアドレス・スペースも開始および停止するようになっています。 制御アドレス・スペースには、ブローカー名と同じ JOBNAME と STEPNAME が割り当てられます。 実行グループには、ブローカー名と同じ JOBNAME と、実行グループ名の最後の 7 文字に対応する STEPNAME が割り当てられます。

z/OS システム・コンソール・ログの表示

ブローカーは、メッセージをすべて z/OS システム・コンソール・ログに書き込みます。このログでは、z/OS システム上で実行されているすべてのアドレス・スペースのメッセージを確認できます。ブローカー・アドレス・スペースの名前が付いているため、コンソール・ログからブローカーに関連付けられたジョブを容易に識別できます。コンソール・ログを使用して、様々な製品のイベント報告の順番を確認できます。これは、複数の製品が関係する問題を判別する際に役立ちます。

ブローカー・ジョブ・ログの表示

ブローカーの制御アドレス・スペースと各実行グループのアドレス・スペースには、それぞれのジョブ・ログがあります。該当するブローカー・アドレス・スペースのジョブ・ログを選択すると、 そのアドレス・スペースに関連したメッセージをすべて表示することができます。 これは、活動の多いシステムで、システム・コンソール・ログに様々な製品からたくさんのメッセージが書き込まれるために、必要な情報が見つけにくくなってしまうときに便利です。

ログ情報の解釈

いずれのログでも、各メッセージは個別の行に、日時順で表示されます。 なお、必要であれば、メッセージが複数の行に分かれることもあります。 それぞれのメッセージからは、以下の情報が得られます。
  • 「日付」と「時刻」: イベントがログに書き込まれた正確な日時。
  • JOBID: アドレス・スペースの開始済みタスク・ジョブ ID。
  • メッセージ番号: 診断のテキストと共に、イベントが通知、警告、またはエラーのいずれであるかを示すメッセージ番号。
  • JOBNAME: メッセージを発行したアドレス・スペースの JOBNAME。 これは常に、ブローカー名と同一です。
  • STEPNAME: メッセージを発行したアドレス・スペースの STEPNAME。制御アドレス・スペースの場合、これは、ブローカー名と同一になります。 それ以外の場合は、メッセージを発行した実行グループの最後の 7 文字と同一になります。
関連概念
ログ
関連タスク
ログの使用
Linux および UNIX システム: syslog デーモンの構成
Windows: ローカル・エラー・ログ の表示
関連資料
ローカル・エラー・ログ
WebSphere Message Broker ログ
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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