要求時の構文解析

パーサーに入力ビット・ストリームを要求時に構文解析する能力がある場合、 ビット・ストリーム全体を即時に構文解析する代わりに、メッセージ・フロー・ノード の「構文解析のタイミング」プロパティーがパーサーの要求時の動作を制御します。

要求時の構文解析は、メッセージ・ブローカーでは部分構文解析と呼ばれます。 入力メッセージの部分構文解析を実行できるパーサーは、MRM、XML、XMLNS、および XMLNSC パーサーです。 さらに、MRM パーサーの場合、入力メッセージの妥当性検査が構文解析の際に行われるため、 「構文解析のタイミング」プロパティーも構文解析に影響を与えます。

構文解析のタイミング」プロパティーは、 「要求時」 (デフォルト)、 「即時」、 または「完全」に設定できます。

「要求時」は、部分構文解析を行います。 メッセージ内のフィールドが参照される時点で、参照を完全に解決するために、必要なだけのメッセージが解析されます。 そのため、メッセージ・フロー内でのフィールドの構文解析が遅くなったり、 まったく行われないこともあります。 これは、メッセージ本体とメッセージ・ヘッダーの両方に適用されます。

「即時」および「完全」はどちらも、部分構文解析をオーバーライドして メッセージ・ヘッダーを含むメッセージ全体を構文解析します。 ただし、ユーザーが内容を ESQL で解決する必要があるものなど MRM パーサーがその時点では解決できない、「構成」が「選択」または「メッセージ」に指定された複合タイプのエレメントを検出した場合を除きます。 「選択」では、データは未解決の項目としてメッセージ・ツリーに追加されて、構文解析は次のエレメントから続行します。 「メッセージ」では、構文解析はそのポイントで終了します。 「即時」および「完全」で動作に違いがあるのは、MRM 妥当性検査が使用可能のときだけです。

さらに、「構文解析のタイミング」プロパティーは、 MRM メッセージの妥当性検査が部分構文解析と対話する方法を制御可能にします。 詳細については、MRM ドメインのメッセージの妥当性検査プロパティーを参照してください。

構文解析のタイミング」プロパティーは、 出力メッセージの逐次化には影響を与えません。

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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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