シリアライゼーション・トークン - z/OS 上でのユーザー・タスク

このトピックでは、以下を行うために必要なステップの概要を提供します。
  • メッセージ・フローのための共用入力キューを構成する
  • シリアライゼーション・トークンを定義する

メッセージ・フローのための共用入力キューを構成する

WebSphere Message Broker ブローカーは、z/OS 上で WebSphere MQ キュー共用グループを使用します。

同じ共用キューのセットにアクセスできるキュー・マネージャーは、キュー共用グループ (QSG) と呼ばれるグループを形成し、共用キューを保管するカップリング・ファシリティー (CF) を手段として用いて互いに通信します。共用キューはローカル・キューのタイプで、そのメッセージは、QSG 内にある 1 つ以上のキュー・マネージャーによってアクセスできます。

QSG 内のメッセージの可用性をさらに強化するため、WebSphere MQ は、グループ内の別のキュー・マネージャーが異常な方法で CF から切断した場合にこれを検出し、可能な場合は、そのキュー・マネージャーの保留した作業単位を完了します。これはピア・リカバリーとして知られています。

共用キューおよびキュー共用グループの概念について完全に理解したい場合、「WebSphere MQ for z/OS 概説および計画ガイド」を参照して、以下の手順を実行してください。
  • DB2 表に QSG を追加する
  • QSG にキュー・マネージャーを追加する
  • QSG のメンバーとして共用キューを作成する

シリアライゼーション・トークンの定義

共用キューにアクセスする必要のあるそれぞれの MQInput node に対して、シリアライゼーション・トークン属性に同じ値を定義します。

前のテキストで説明した状態で作業を行うには、以下のことをする必要があります。
  • カップリング・ファシリティー構造が CFLEVEL(3) またはそれ以上で、かつ RECOVER=YES と設定してあるか確認します。

    これを行わない場合、MQInput node が共用キューからメッセージの取得を試行したとき、アクションは失敗して、WebSphere MQ の戻りコード 2048(MQRC_PERSISTENT_NOT_ALLOWED) を受け取ります。

  • 共用キューのバックアウトしきい値を、最低 2 に設定します。

    これは、処理中の入力メッセージが送達不能キューに送信されることを防止します。これは、別のブローカーがメッセージを取得して処理を再開できるようになる前に、リカバリー中にメッセージが入力キューに復元されるためです。

関連概念
z/OS でのメッセージ・シリアライゼーションの概要
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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