Passthrough ノード

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目的

変更の始まり
Passthrough ノードは、実行時にサブフローをバージョン管理できるようにするために使用します。Passthrough ノードを使用すると、メッセージ・フローまたはサブフローにラベルを追加できます。このラベルと、バージョン管理システムからのキーワード置換とを併用すると、デプロイ済みのメッセージ・フローに組み込まれているサブフローのバージョンを識別できます。このラベルは自分独自の目的のために使用できます。ラベルに正しいバージョン・キーワードを組み込んでいる場合は、以下のようにラベルの値を参照できます。
  • ブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルに保管されているものを、mqsireadbar コマンドを使用して
  • 特定のブローカーに最後にデプロイされたものを、Message Brokers Toolkit から、デプロイされたメッセージ・フローのプロパティーによって
  • 実行時に (メッセージ・フローのユーザー・トレースを使用可能にしている場合)

Passthrough ノードは、メッセージの処理をまったく行いません。 このノードが out ターミナルに伝搬するメッセージは、in ターミナルで受信したメッセージと同一です。

ワークベンチでは、Passthrough ノードは次のアイコンで表されます。

Passthrough ノード・アイコン

変更の終わり

メッセージ・フロー内でのこのノードの使用

このノードは、サブフローを識別するために使用してください。 例えば、いくつかのメッセージ・フローに組み込まれるエラー処理サブフローを開発している場合に、このサブフローを変更する必要が生じるかもしれません。 しかし、初めは、この変更済みバージョンを、組み込み先のメッセージ・フローのサブセットにだけ導入したいと思うかもしれません。 Passthrough ノードのインスタンスに、組み込んだサブフローのバージョンを識別する値を設定することができます。

Passthrough ノードの構成

Passthrough ノードのインスタンスをメッセージ・フローに入れると、Passthrough ノードを構成することができます。 エディター・ビューでノードを右クリックし、「プロパティー」をクリックします。 ノードの基本プロパティーが表示されます。

値を入力する必要のある (デフォルト値が定義されていない) すべての必須プロパティーには、プロパティー・ダイアログにアスタリスクが表示されます。

以下のように、Passthrough ノードを構成します。

  1. このノードの「ラベル」を指定します。 固有の特性を定義する値を入力します。例えば、ノードの組み込み先サブフローのバージョンなどです。
  2. 簡略説明または詳細説明 (あるいはその両方) を入力するには、プロパティー・ダイアログ・ナビゲーターの「説明」を選択します。
  3. 「適用」をクリックすると、プロパティー・ダイアログを閉じずに Passthrough ノードが変更されます。 「OK」をクリックすると、変更を適用してプロパティー・ダイアログを閉じます。

    「キャンセル」をクリックすると、ダイアログを閉じてプロパティーに対して行った変更をすべて破棄します。

ターミナルおよびプロパティー

Passthrough ノード・ターミナルについては、次の表に説明されています。

ターミナル 説明
In ノードが処理するメッセージを受け入れる入力ターミナル。
Out メッセージをサブフローに送達する入力ターミナル。

以下の表でノードのプロパティーを説明します。M の見出しの列は、プロパティーが必須 かどうかを示します (デフォルトが定義されていない場合に値を入力することが必要なら、プロパティー・ダイアログにアスタリスクのマークが付きます)。 C の見出しの列は、プロパティーが構成可能 かどうかを示します (メッセージ・フローを bar ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できます)。

Passthrough ノードの「基本」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
ラベル いいえ いいえ   ノードのラベル (ID)。

Passthrough ノードの「説明」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
簡略説明 いいえ いいえ   ノードの簡単な説明
詳細説明 いいえ いいえ   メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト
関連資料
Input ノード
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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