キーワードを定義するための指針

このトピックには、キーワードを定義する際に従う規則が含まれています。 キーワードとその値は、デプロイされたオブジェクトのプロパティー・ビューに表示されます。

WebSphere Message Broker にある多数のオブジェクトには、追加情報を付加することができます。 この情報により、オブジェクトがデプロイされた後にそのオブジェクトに関する情報を表示できます。 表示されるデフォルトの情報は、オブジェクトがデプロイされた時刻と、オブジェクトが変更された最終時刻です。

構成マネージャーが「プロパティー」ビューに表示される追加情報として解釈するカスタム・キーワードとその値を定義することもできます。 例えば、"Author" および "Subflow 1 Version" に、次のようにキーワードを定義することができます。

$MQSI Author=John Smith MQSI$
$MQSI Subflow 1 Version=v1.3.2 MQSI$

構成マネージャーが示す情報は次のとおりです。

オブジェクト名  
デプロイメント時刻 28-Aug-2004 15:04
変更時刻 28-Aug-2004 14:27
バージョン v1.0
Author John Smith
サブフロー 1 バージョン v1.3.2

この表示では、オブジェクトの「バージョン」プロパティーを使用して、バージョン情報も定義されています。 バージョン情報がプロパティーを使用して定義されていない場合、この表示から省略されます。

キーワードとその関連値を定義するための構文は、次のとおりです。

$MQSI KeywordName = KeywordValue MQSI$

ここで、

$MQSI
$MQSI は定義を開きます。 この後に、オプションの下線または空白文字が続くことがありますが、無視されます。
KeywordName
値の設定対象となるキーワードの名前。 等号 (=) を除く、一連の英数字で構成できます。 空白文字を含めることもできますが、先頭または末尾の空白文字は省略されます。
=
等号 (=) は、設定するキーワードと値の間の区切り文字です。
KeywordValue
キーワードの設定先の値。 一連の英数字で構成できます。 空白文字を含めることもできますが、先頭または末尾の空白文字は省略されます。
MQSI$
MQSI$ はキーワード定義を閉じます。

定義の例 解釈されるキーワードと値 コメント

$MQSIAuthor=JohnMQSI$ または
$MQSI Author=John MQSI$ または
$MQSI Author = John MQSI$

キーワード = "Author"
値 = "John"

それぞれは設定できるものの基本的な例で、名前および値パラメーターの先頭および末尾の空白文字は無視されることを示します。
$MQSI_Author = John MQSI$

キーワード = "Author"
値 = "John"

$MQSI の後の最初の文字は下線文字にすることができます。 下線文字は、解釈されたキーワードでは省略されます。 2 番目の下線文字が現れる場合、キーワード名の一部を形成します。
$MQSI Flow designer = John Smith MQSI$

キーワード = "Flow designer"
値 = "John Smith"

パラメーター値ごとに空白文字は受け入れられます。
$MQSI bar = MQSI$

キーワード = "bar"
値 = ""

キーワード値は空の ("") ストリングに設定できます。
$MQSI_mqsitag=$MQSI$MQSI$

キーワード = "mqsitag"
値 = "$"

これはフォーマットが不完全な定義です。 キーワード名を定義した後、パーサーは設定される値の境界を形成する区切り文字を探します。 この場合、定義を閉じる MQSI$ の前にある唯一の文字は '$' で、これはキーワード値として設定されます。
$MQSI=barMQSI$   キーワード名は空ストリングにすることができないため、このパターンは無視されます。
$MQSItagbarMQSI$   キーワード名とキーワード値の間に区切り文字 (=) がないため、このパターンは無視されます。
変更の始まり
以下のキーワードの使用は勧められていません。
VERSION
Message Brokers Toolkit を使用してメッセージ・フローや辞書を編集する際には、「プロパティー」ペインの「バージョン」プロパティーを設定し、これをブローカー・アーカイブ・ファイル・エディターで表示することができます。このプロパティーを設定したとすると、VERSION と呼ばれるキーワードが結果の cmf ファイルまたは辞書ファイルに追加されます。この理由により、$MQSI_VERSION=...MQSI$ をこれらのファイルに追加することは勧められていません。
BAR
BAR キーワードは、デプロイ時に自動的に各オブジェクトと関連付けられます。これには、そのオブジェクトをデプロイしたブローカー・アーカイブ・ファイルの絶対パス名が入ります。
どちらのキーワードの値も、クラス com.ibm.broker.config.proxy.DeployedObject の中にプログラマチックに定義されます。
変更の終わり
関連概念
メッセージ・フローのバージョンおよびキーワード
ESQL ファイルへのキーワードの追加
サブフローへのキーワードの追加
デプロイ可能オブジェクトのバージョンおよびキーワード情報の表示
メッセージ・セットのバージョンおよびキーワード
関連タスク
JAR ファイルへのキーワードの追加
関連資料
メッセージ・フロー・プリファレンス
XSL スタイルシートへのキーワードの追加
メッセージ・フローの説明プロパティー
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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