ESQL および Java からアクセスできるブローカー・プロパティー

ブローカー・プロパティーの概要については、ブローカー・プロパティーを参照してください。

以下の表には、ESQL からアクセスできるブローカー、フロー、およびノードのプロパティーが示されています。 この表の第 4 列は、Java ノードからプロパティーにアクセスできるかどうかを示しています。

プロパティーが Java ノードからアクセス可能なものとしてリスト(4 列目) されている場合は、Java ノードだけ からアクセスすることができ、ESQL 関数またはプロシージャーとして呼び出される Java ルーチンからはアクセスできません

プロパティー・タイプ プロパティー名 戻りの型 Java ノードからアクセスできるかどうか 説明
一般的なブローカー・プロパティー 4 BrokerDataSourceUserId CHARACTER はい1 ブローカーによって使用されるデータ・ソース・ユーザー ID。
BrokerDataSource CHARACTER いいえ ブローカーの表を含むデータベースの ODBC データ・ソース名 (DSN)。
BrokerName CHARACTER はい 2 ブローカーの名前。
BrokerUserId CHARACTER いいえ ブローカーがデータベース表へのアクセスに使用するユーザー ID。
BrokerVersion CHARACTER いいえ 4 文字のブローカーのバージョン番号 (以下のBrokerVersionを参照)。
ExecutionGroupLabel CHARACTER はい 3 実行グループのラベル (人が読める名前)。
ExecutionGroupName CHARACTER いいえ 実行グループの名前 (UUID ID の場合が多い)。
Family CHARACTER いいえ ブローカーを実行しているソフトウェア・プラットフォームの総称名 ('WINDOWS''UNIX'、または 'ZOS')。
ProcessId 整数 いいえ DataFlowEngine のプロセス ID (PID)。
QueueManagerName CHARACTER はい 5 ブローカーの接続先の MQ キュー・マネージャーの名前。
WorkPath CHARACTER いいえ このブローカーの作業ファイルが保管される (オプションの) ディレクトリー。
フロー・プロパティー AdditionalInstances 整数 いいえ メッセージ・フローを処理するためにブローカーが使用できる追加のスレッド数。
CommitCount 整数 いいえ 同期点が取られるまでにメッセージ・フローが処理する入力メッセージの数。
CommitInterval 整数 いいえ CommitCount」プロパティーが 1 より大きい (つまり、メッセージ・フローが複数メッセージを一括処理する) ものの、処理済みメッセージ数が「CommitCount」プロパティーの値に達していない場合に、コミットが取られる時間間隔。
CoordinatedTransaction ブール はい 6 WebSphere MQ によって整合されるグローバル・トランザクションとしてメッセージ・フローを処理するかどうか。
MessageFlowLabel CHARACTER はい 7 フローの名前。
ノード・プロパティー DataSource CHARACTER いいえ ユーザー表が作成されるデータベースの ODBC データ・ソース名 (DSN)。
DataSourceUserId CHARACTER いいえ ブローカーがデータベース・ユーザー表へのアクセスに使用するユーザー ID。
MessageOptions 整数 (64 ビット) いいえ 課せられるビット・ストリームおよび妥当性検査のオプション。
NodeLabel CHARACTER はい 8 ノードの名前。
NodeType CHARACTER いいえ ノードのタイプ (ComputeFilter、または Database)。
ThrowExceptionOnDatabaseError ブール いいえ データベース・エラーの検出時にブローカーが例外を生成するかどうか。
トランザクション CHARACTER いいえ このノードからデータベースへのアクセスに使用されるトランザクションのタイプ (「自動」または「コミット」)。
TreatWarningsAsErrors ブール いいえ データベース警告メッセージがエラーとして扱われ、出力メッセージが failure ターミナルに伝搬されるかどうか。

注:

  1. 以下を介してアクセス可能:
    1. MbNode.getBroker()
    2. MbBroker.getDataSourceUserId()
  2. 以下を介してアクセス可能:
    1. MbNode.getBroker()
    2. MbBroker.getName()
  3. 以下を介してアクセス可能:
    1. MbNode.getExecutionGroup()
    2. MbExecutionGroup.getName()
  4. Trace ノード内で使用可能なブローカー定義プロパティーは、「一般的なブローカー・プロパティー」グループに属するプロパティーだけです。例えば、Trace ノードの 「パターン」設定を次のように指定することができます。
    #### Start Trace Input Message
      Time: ${CURRENT_TIMESTAMP}
      Broker: ${BrokerName} Version: ${BrokerVersion} Platform: ${Family}
      ProcessID: ${ProcessId} BrokerUserId: ${BrokerUserId}
      ExecutionGroupLabel: ${ExecutionGroupLabel}
      Transaction: ${Transaction}
      Root Tree: ${Root}
    #### End Trace Input Message
  5. 以下を介してアクセス可能:
    1. MbNode.getBroker()
    2. MbBroker.getQueueManagerName()
  6. 以下を介してアクセス可能:
    1. MbNode.getMessageFlow()
    2. MbMessageFlow.isCoordinatedTransaction()
  7. 以下を介してアクセス可能:
    1. MbNode.getMessageFlow()
    2. MbMessageFlow.getName()
  8. MbNode.getName() を介してアクセス可能

BrokerVersion

BrokerVersion プロパティーには、ブローカーのバージョンを示す 4 文字のコードが含まれます。このコードは、IBM バージョン/リリース/モディフィケーション/フィックスパック (VRMF) 製品番号付けシステムに基づいています。VRMF コードの働きは以下のとおりです。
V
バージョン番号。バージョンとは、普通は重要な新しいコードまたは新しい機能のある単独の IBM ライセンス・プログラムのことです。バージョンごとに独自のライセンスと使用条件があります。
R
リリース番号。リリースは、既存の製品に対する、新しい機能およびプログラム診断依頼書 (APAR) 修正の配布物です。
M
モディフィケーション番号。モディフィケーションとは、既存の製品に追加された新しい機能のことで、発表済みのバージョンやリリースとは別に配信されます。
F
フィックスパック番号。フィックスパックには欠陥や APAR の修正が含まれています。新しい機能は含まれていません。

フィックスパックは累積的なので、現リリースに対する以前のメンテナンスで配布されたすべての修正が含まれています。以前に配布されたメンテナンスに重ねて適用し、システムを現行のフィックスパック・レベルにすることができます。

関連概念
ブローカー・プロパティー
関連タスク
ESQL からブローカー・プロパティーへのアクセス
JavaCompute ノードからブローカー・プロパティーへのアクセス
Java でのユーザー定義拡張機能の作成
関連資料
ESQL から Java へのデータ・タイプ・マッピングの表
関連情報
ユーザー定義ノードの Java API
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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