WebSphere Message Broker バージョン 6.0 では、WebSphere MQ Everyplace デバイス・クライアントを WebSphere Message Broker に接続するサポートは変更されています。
このトピックではこの変更点について要約し、後続のトピックでは詳細な状態を説明します。
- MQe メッセージ・フローのマイグレーション (このトピック)
- MQe 接続の設計
- MQe メッセージ・フローのデプロイ
- MQe メッセージ・フローをデプロイメントした後の構成
- 前のバージョン
- 以下の接続構成のいずれかを使用できます。
- MQe デバイス・クライアント <--connects to--> MQe ゲートウェイ <--connects
to--> ブローカー (MQInput および MQOutput ノードを使用)
- MQe デバイス・クライアント <--connects to--> ブローカー (MQeInput および MQeOutput ノードを使用)
- ブローカー中の MQe ノードに含まれる MQe コード・レベルは固定バージョンなので、単独で更新できません。
- バージョン 6.0
- MQeInput および MQeOutput ノードはありません (ブローカー中に MQe コードはありません)。
- 以下の接続構成のみ使用できます。
- MQe デバイス・クライアント <--connects to--> MQe ゲートウェイ <--connects
to--> ブローカー (MQInput および MQOutput ノードを使用)
- 単独に WebSphere MQ Everyplace をインストールしなければなりません。この単独のインストール済み環境に MQe コードがすべて含まれることになるので、単独で新規バージョンにアップグレードできます。
- 引き続き、メッセージ・フロー中の MQe ノードを使用してメッセージ・フローをインポートするか作成し、保管してブローカーにデプロイできます。
- 前のバージョンと全く同じ bar ファイルが生成されます。
- 前のバージョンのブローカーにデプロイすると、フローは以前のバージョンと全く同じ働きをします。
- バージョン 6.0 ブローカーにデプロイすると、ブローカー・ランタイムによる bar ファイルの解釈に違いが生じ、MQeInput および MQeOutput ノードが MQInput および MQOutput ノードに変更され、一部の MQe ノード属性が無視されて他の属性が再解釈されます。
この方法で、未変更の既存の MQe メッセージ・フローを WebSphere Message Broker バージョン 6.0 にマイグレーションできます (再解釈される属性に従って MQe ゲートウェイを構成しなければなりません)。重要: MQeInput および MQeOutput ノードを含むメッセージ・フローを WebSphere Message Broker バージョン 6.0 で使用することは推奨されていません。ここで説明されている動作は、バージョン 6.0 から前のバージョンにデプロイする場合のみを対象としており、マイグレーションの経路を提供することを意図しています。フローを再設計して、MQe ノードを除去し、独自の仕様に構成され MQe ゲートウェイ構成で調整された MQ ノードに置き換えてください。
- 「宛先モード」プロパティーが「宛先リスト」に設定された MQeOutput ノードを使用している場合に、MQe フローをバージョン 6.0 ブローカーにマイグレーションする際には、「宛先モード」プロパティーを「応答キュー」に変更してから、変更を加えたフローを再デプロイしてください。バージョン 6.0 または前のバージョンの Message Brokers Toolkit のいずれかを使用して再デプロイメントを実行できます。
MQe 接続と WebSphere Message Broker バージョン 6.0 を併用する場合、詳細については、MQe 接続の設計以降のトピックを参照してください。
WebSphere MQ Everyplace の構成に関するヘルプについては、この製品に付属の資料を参照してください。