mqsicreatedb コマンド

サポートされるプラットフォーム

  • Windows

目的

mqsicreatedb コマンドは、データベースを作成してブローカーからアクセスできるようにします。このコマンドは、データベースの作成、ODBC データ・ソース名の作成、および必要な場合データベース・タイプに応じて Windows サービスの開始を行います。このコマンドは、メジャー製品バージョンのインストールごとに、Windows サービスのインスタンスを多くて 1 つ作成します。このコマンドは、インストール済みの DB2 および Derby データベース・エンジンのみをサポートします。

構文

パラメーター

DatabaseName
(必須) 作成するデータベースの名前。 これは最初のパラメーターで、大文字小文字を区別する必要があります。 データベース・エンジンによって許可されるデータベース名の長さには制限が課せられていることがあります。 使用できる文字セットの制約事項については、コマンドで使用できる文字を参照してください。
-i ServiceUserID
(オプション、Derby のみ) DatabaseInstanceMgr サービスの実行に使用するユーザー ID。

これは、有効なユーザー名の構文の形式で指定できます。

  • domain¥username
  • ¥¥server¥username
  • .¥username
  • username

このユーザー ID の非修飾形式 (username) を使用すると、オペレーティング・システムによってローカル・システムから始めてドメイン全体でこのユーザー ID が検索されます。 この検索が完了するまでに多少の時間がかかることがあります。

指定する ServiceUserID は、ローカル・グループ mqbrkrs のメンバーでなければなりません。 ID はグループの直接または間接のメンバーとして指定することができます。 また、ServiceUserID はホーム・ディレクトリー (WebSphere Message Broker のインストール先) へのアクセスも許可されていなければなりません。

コマンドに指定された (またはデフォルト指定された) データベース・エンジンが DB2 の場合は、このパラメーターは無視されます。 Derby の場合、ServiceUserID は必須ですが、それはこのコマンドを最初に呼び出す場合に限ります。 それ以降の呼び出しは、以前のコマンドに指定された ServiceUserID を使用して実行する、既存の Windows DatabaseInstanceMgr サービスに関連付けられます。

ServiceUserID のセキュリティー要件は、Windows プラットフォームでのセキュリティー要件に説明されています。

-a ServicePassword
(オプション、Derby のみ) ServiceUserID のパスワード。これは、ServiceUserID を指定する場合にのみ指定します。
-p PortNumber
(オプション) このコンポーネントがローカル・マシン上で使用する TCP/IP ポート番号。 これが指定されない場合、デフォルト値 1527 が使用されます。
-e dbType
(オプション) データベースの作成および実行に使用されるデータベース・エンジン。 現在サポートされている値は DB2 および Derby です。 このオプションが指定されておらず、1 つのデータベース・エンジンのみが使用可能な場合、そのエンジンが使用されます。 どちらも使用可能な場合、デフォルト・エンジンは DB2 です。
-u dbUserID
(オプション、DB2 のみ) このコマンドによって作成されるデータベースへのアクセスを必要とする追加のユーザー名。

許可

このコマンドを呼び出すのに使用するユーザー ID には、ローカル・システムに対する Administrator 権限がなければなりません。また、mqbrkrs グループの一部である必要があります。

応答

このコマンドは、以下の応答を戻します。

  • BIP9801 サポートされるデータベース製品が見つかりませんでした。
  • BIP9802 xxxx という名前のデータベースはすでに存在します。
  • BIP9803 要求されたデータベース・エンジン xxxx が見つかりませんでした。
  • BIP9805 Cloudscape Network Server はポート番号で実行中です。
  • BIP9809 データベースを作成中です。これには、しばらく時間がかかることがあります。
  • BIP9811 IBM MQSeries Brokers DatabaseInstanceMgr サービスはすでに存在しています。
  • BIP9812 IBM Cloudscape Network Server の開始に失敗しました。
  • BIP9813 外部プロセスがタイムアウトしました。
  • BIP9815 指定されたデータベース名 xxxx は長すぎます。
  • BIP9816 複数のデータベース・エンジンがインストールされています。デフォルトの DB2 データベース・エンジンに設定されます。
  • BIP9817 xxxx データベースを作成するために、DB2 データベース・エンジンが使用されました。
  • BIP9818 xxxx データベースを作成するために、IBM Cloudscape/Apache Derby データベース・エンジンが使用されました。

次の例は、brokerdb という名前のデータベースをポート 1600 でセットアップします。
mqsicreatedb brokerdb -p 1600
次の例は、derbydb という名前のデータベースを、ポート番号 1527 を使用してセットアップします。
mqsicreatedb derbydb -i wbrkuid -a wbrkpw -e Derby -p 1527 
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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