メッセージ・フロー内での処理の順序の制御

FlowOrder ノードを使用して、メッセージ・フロー内の処理の順序を制御します。

メッセージ・フロー・ノードをすべて接続するとき、ブローカーはそれぞれの接続が処理される仕方を決定します。 これには、処理される順序が含まれます。 複数のノードまたはノード・シーケンスを単一の出力ターミナルに接続している場合は、任意の指定されたメッセージに対して、あるシーケンスの処理が終わってから別のシーケンスが始まるかどうかは予測できません。

ユーザーのメッセージ・フローにおいて処理の順序が重要な場合には、FlowOrder ノードを使用して、このノードによって伝搬されるメッセージを所定の処理順序に強制します。

FlowOrder ノードには、接続することのできる 2 つの出力ターミナルがあり、それらを使用して、後続のノードがメッセージを処理する順序を制御できます。 それらの出力ターミナルは第 1 および第 2 と命名されており、常にその順序で処理が行われます。

第 1 ターミナルに 1 つのノードまたはノード・シーケンスを接続すると、入力メッセージは次のノードに渡され、このシーケンスの後続のすべてのノードによって定義されたすべての処理は、制御が FlowOrder ノードに戻る前に完了します。

入力メッセージは、次に第 2 ターミナルに接続されたノード・シーケンスのうちの次のノードに伝搬します。

第 1 および第 2 の両方のターミナルのノード・シーケンスには、同じメッセージが渡されます。それは常に、FlowOrder ノードが入力として受け取るメッセージです。 FlowOrder ノードが第 2 ターミナルに伝搬するメッセージは、第 1 ターミナルに接続したノード・シーケンスによって実行されるメッセージ処理によって影響を受けることはありません。

FlowOrder ノードは、入力メッセージに対して他の処理は提供しません。 あくまでも、後続する処理の順序を強制するためだけに使用されます。

関連概念
メッセージ・フローの概要
関連タスク
ノードを使用した意思決定
メッセージ構造の検査 (Check ノード)
メッセージ内容の検査 (Filter ノード)
メッセージを経路指定するための宛先リストの使用 (RouteToLabel および Label ノード)
関連資料
FlowOrder ノード
特記事項 | 商標 | ダウンロード | ライブラリー | サポート | フィードバック
Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
ac18680_