ネットワーク内での WebSphere Message Broker リソースの命名規則を確立することによって、名前は固有になり、ユーザーは名前の重複や混同を心配せずに新規のリソースを作成することができるようになります。
WebSphere Message Broker ネットワーク内で作成および命名しなければならないリソースは、以下のとおりです。
- 構成マネージャー
- 構成マネージャーの作成時には、システムにおいて固有の名前を付けてください。
名前は構成マネージャー間、および構成マネージャーとブローカーの間で固有でなければなりません。UNIX システム では、構成マネージャー名は大/小文字の区別があります。
- ブローカー
- ブローカーの作成時には、ブローカー・ドメイン内で固有の名前を付けてください。
ブローカーがインストールされているシステム上にブローカーを作成する場合 (mqsicreatebroker を使用)、およびワークベンチのブローカー・ドメイン・トポロジーでブローカーに参照を作成する場合は、同じ名前を使用することが必要です。
ブローカーへの参照は、構成リポジトリーにある物理ブローカー (mqsicreatebroker で作成) の表現であり、この 1 つの名前で 2 つにリンクします。
ブローカー名は、Windows プラットフォーム上を除き、大/小文字を区別します。
- 実行グループ
- 各実行グループ名はブローカー内で固有でなければなりません。
- メッセージ・フローおよびメッセージ処理ノード
- 各メッセージ処理ノードは、それが割り当てられたメッセージ・フロー内で固有でなければなりません。例えば、1 つのメッセージ・フローに 2 つの MQOutput ノードが含まれている場合、それぞれに固有の名前を付けます。
メッセージ・フロー名はブローカー・ドメイン内で固有でなければなりません。
ブローカー・ドメイン内でその名前を参照するときには必ず、同一のメッセージ・フローを指すようにします。同じメッセージ・フローを複数のブローカーに割り当てることは可能です。
- メッセージ・セットとメッセージ
- 各メッセージ名は、それが属するメッセージ・セット内で固有でなければなりません。
メッセージ・セット名はブローカー・ドメイン内で固有でなければなりません。
ブローカー・ドメイン内でその名前を参照するときには必ず、同一のメッセージ・セットを指すようにします。
したがって、同じメッセージ・セットを複数のブローカーに割り当てることは可能です。
ユーザー・ネーム・サーバーでは、その作成時に名前が割り振られません。それは、それによって提供されるサービスをホストする WebSphere MQ キュー・マネージャーの名前によってのみ識別されます。