すべての ESQL データ・タイプ (REFERENCE を除く) は、ヌル値の概念をサポートしています。 ヌル値とは、値が不明であるか、未定義であるか、未初期化ということです。 ヌル値は、存在しないメッセージ・フィールドを参照したり、データが入力されていないデータベース列にアクセスしたり、キーワード NULL を使用することによって生成されます。キーワードを使用すると、NULL リテラル値が提供されます。
NULL は独特な状態であり、他の値とは異なります。 特に注意が必要なこととして、これは整数の場合は値 0 と同じではなく、文字変数の場合は文字が 1 つもないストリングということではありません。 ESQL 演算の規則ではヌル値が考慮されますが、ユーザーは通常、ヌル値の存在を意識することはありません。 一般に、必ずとはいえませんが、この規則では、いずれかのオペランドがヌルなら結果はヌルになります。
式がヌル値を戻す場合、一般には、そのデータ・タイプは不明です。 したがって、発信元が何であれ、すべてのヌル値は同じように扱われます。
これは、NULL 値がデータ・タイプ NULL に属しているとみなせるからです。 データ・タイプ NULL とは 1 つの値、ヌルのみを持つことができるデータ・タイプです。
式は、そのエレメントのいずれかが NULL の場合、常に NULL を戻します。
フィールドにヌル値が含まれるかどうかをテストするには、Operator= で説明されている IS 演算子を使用します。