WebSphere MQ Event Broker バージョン 2.1 および WebSphere MQ Integrator Broker バージョン 2.1 から WebSphere Message Broker バージョン 6.0 へのマイグレーション

始める前に

WebSphere MQ Event Broker およびWebSphere MQ Integrator Broker は同じシステムにインストールされている場合もあれば、両方の製品がインストールされているシステムが 2 つのドメイン内にない場合もあります。 どちらの場合も、以下の手順を使用します。

WebSphere MQ Event Broker バージョン 2.1 ブローカー・ドメインおよび WebSphere MQ Integrator Broker バージョン 2.1 ブローカー・ドメインを、単一の WebSphere Message Broker バージョン 6.0 ブローカー・ドメインにマイグレーションするには、以下のステップを実行します。

  1. WebSphere MQ Event Broker ブローカー・ドメインのすべての コントロール・センター・セッションをクローズします。
  2. 1 つ以上の WebSphere MQ Event Broker ブローカーが実行されている各システム上で、各ブローカーに対して以下のステップを実行します。
    1. wmqpsstop コマンドにブローカーの名前を指定して発行し、ブローカーを停止します。
    2. ブローカーの名前を指定して wmqpsdeletebroker コマンドを発行し、ブローカーを削除します。
  3. 削除したブローカーで使用されていたデータベース表をドロップします。 ブローカー・データベース表のセットが単独でデータベースに入っており、マイグレーション後にそのデータベースを使用しない場合は、データベース全体を除去します。

    ブローカー・データベース表のリストは、「WebSphere MQ Event Broker バージョン 2.1 Administration Guide」にあります。

  4. WebSphere MQ Event Broker 構成マネージャーが稼働しているシステム上で、以下を行います。
    1. コンポーネント ConfigMgr に対して wmqpsstop コマンドを発行して、構成マネージャーを停止します。
    2. -n パラメーターを指定した wmqpsdeleteconfigmgr コマンドを発行して、構成マネージャーを削除します。 このパラメーターを使用すると、構成リポジトリーが削除されます。
  5. WebSphere MQ Event Broker ユーザー・ネーム・サーバーが稼働しているシステム上で、以下を行います。
    1. コンポーネント UserNameServer に対して wmqpsstop コマンドを発行して、ユーザー・ネーム・サーバーを停止します。
    2. wmqpsdeleteusernameserver を発行して、ユーザー・ネーム・サーバーを削除します。
  6. WebSphere MQ Event Broker がインストールされている各システム上で、オペレーティング・システム用の該当する資料にある指示に従って、WebSphere MQ Event Broker をアンインストールします。
    • WebSphere MQ Event Broker for AIX バージョン 2.1 Installation Guide
    • WebSphere MQ Event Broker for HP-UX バージョン 2.1 Installation Guide
    • WebSphere MQ Event Broker for Solaris バージョン 2.1 Installation Guide
    • WebSphere MQ Event Broker for Windows NT and Windows 2000 バージョン 2.1 Installation Guide

    Windows システム上では、データを含めたアンインストールを行うためのオプションを選択します。

  7. WebSphere MQ Integrator Broker バージョン 2.1 から WebSphere Message Broker バージョン 6.0 へのマイグレーションの説明に従って、WebSphere MQ Integrator Broker ブローカー・ドメインを WebSphere Message Broker ブローカー・ドメインにマイグレーションします。

    WebSphere MQ Integrator Broker ブローカー・ドメインからエクスポートしたメッセージ・フローをインポートする時点で、WebSphere MQ Event Broker ブローカー・ドメインからエクスポートしたメッセージ・フローをインポートしてください。

  8. WebSphere Message Broker ブローカー・ドメイン内で、マイグレーションする WebSphere MQ Event Broker ブローカー・ドメインの性質を再作成します。 適切な場合は、以前に記録した情報を使用します。
    1. WebSphere Message Broker コマンドを使用して、マイグレーションするブローカーを再作成して開始します。
    2. ワークベンチを使用して、各ブローカーをブローカー・ドメインに追加して、元々ブローカー内にあった実行グループを再作成します。 保存したい実行グループだけを再作成します。
    3. ワークベンチを使用して、保存したい割り当て、トポロジー、およびトピック構成データを入力してデプロイします。

      マイグレーションしたメッセージ・フローを、まず最初にテスト環境にデプロイします。 それらが正常に動作することが確認できたら、実稼働環境にデプロイします。

これでマイグレーションは完了し、ブローカー・ドメインを使用することができます。 不要になったデータベースは除去し、不要になったキュー・マネージャーは削除します。

マイグレーションでは、WebSphere MQ Event Broker ブローカーでのサブスクリプションおよび保存されているパブリケーションは保持されません。 マイグレーション後にこの情報を再作成するには、サブスクライバーはサブスクリプションを更新し、パブリッシャーはリパブリッシュする必要があります。

関連概念
バージョン 6.0ブローカー・ドメインに参加している バージョン 2.1 ブローカーに関する条件
関連タスク
WebSphere MQ Event Broker バージョン 2.1 からのマイグレーションの準備
WebSphere MQ Integrator Broker バージョン 2.1 から WebSphere Message Broker バージョン 6.0 へのマイグレーション
ブローカーの作成
ブローカーの開始と停止
ブローカー・ドメインへのブローカーの追加
ブローカーへの実行グループの追加
デプロイ
マイグレーション後のプログラムからのコマンドの実行
関連資料
サポートされているマイグレーションおよびアップグレード・パス
パブリッシュ/サブスクライブ・トポロジーの構成
特記事項 | 商標 | ダウンロード | ライブラリー | サポート | フィードバック
Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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