バージョン 5.0新機能

このトピックでは、WebSphere Business Integration Message Broker バージョン 5.0 の新機能の主なものを紹介します。バージョン 5.0 フィックスパックで追加された新機能も参照してください。
Eclipse を基にした新規グラフィカル開発環境
Message Brokers Toolkit は、Eclipse プラットフォームに基づいた、統合開発環境およびグラフィカル・ユーザー・インターフェースです。Message Brokers Toolkit は、Eclipse プラットフォームと、WebSphere Message Broker メッセージ・フロー (パブリッシュ/サブスクライブ・アプリケーションを含む) およびメッセージ・モデルの作成、保守、およびデプロイメントを可能にする Java プラグインのセットで構成されます。『クライアント環境』トピック、および Eclipse Web サイトを参照してください。
Message Brokers Toolkit には、例えば、以下の新機能が組み込まれています。
  • 単一の Message Brokers Toolkit を使用して、複数のブローカー・ドメインを制御できます。 クライアント環境を参照してください。
  • Message Brokers Toolkit を外部ソース・リポジトリー (例えば、メッセージ・フローおよびメッセージ・セット・ソース・データのバージョン管理を許可するリポジトリー) と共に使用できます。 開発リポジトリーを参照してください。
  • 改良されたエディター (メッセージ・フロー・マッピング・エディター、メッセージ・セット・エディター、および ESQL エディターなど) を使用することにより、ソリューションの構築がより簡単になります。Message Brokers Toolkit のエディターを参照してください。
  • マッピング・ノードにより、ESQL コードを作成しなくても、ドラッグ・アンド・ドロップ方式でメッセージ変換を作成できます。Mapping ノードを参照してください。
  • ESQL のサブルーチンおよび関数を再利用できるようになりました。ブローカー・スキーマを参照してください。
  • フロー・デバッガーにより、メッセージ・フローの接続部にブレークポイントを追加して、ESQL コードをステートメントごとに段階的に確認できます。 フロー・デバッガーを参照してください。
  • 一部のメッセージ・フロー・プロパティーは、開発時ではなく、デプロイメント時に構成できます。 ブローカー・アーカイブの構成可能プロパティーを参照してください。
初期ユーザー経験の向上

インストールに先立って、Windows CD ではプリインストール LaunchPad が起動します。 これは、製品のインストールを起動する前に、必要な前提条件ソフトウェアをチェックし、インストールするプロセスをガイドします。インストールは、マルチプラットフォーム用の InstallShield を使用してインプリメントされるようになりました。

Message Brokers Toolkit を起動した後に表示される、Message Brokers Toolkit アプリケーションの「ようこそ」ページには、一連の基本的なタスクへのリンクがあり、最短時間で作業システムの構成と動作試験を行うことができます。 サポートされるタスクには、以下のものがあります。

Web サービス・サポート

Web サービスのためのさまざまな機能拡張サポート提供:

拡張されたメッセージのモデル化
メッセージのモデル化に対する機能拡張は、以下のとおりです。
XSLT 変換の機能拡張

XML 変換ノードにより、既存の XSLT 変換をブローカー環境に統合できます。変換を定義するために使用されるスタイル・シートは、ノード・インスタンスの属性として指定するか、またはフローのコンテキスト内で判別し、ローカル環境の定義済み領域を使用して指定することができます。 この機能は、WebSphere Transcoding Publisher 製品から派生した、XALAN ベースの XSLT スタイル・シート変換エンジンの再パッケージ化および機能強化の結果として配送されます。

詳しくは、XMLTransformation ノードを参照してください。

拡張データベース・ユーザー ID およびパスワード・サポート。

Compute、Database、および Warehouse ノードからの外部データベース・アクセスが拡張され、特定のユーザー ID とパスワードをブローカーのランタイム内の指定された ODBC DSN と関連付けることが可能になりました。 このユーザー ID とパスワードの組み合わせは、ブローカーのユーザー ID とパスワードのデフォルト使用を指定変更して、ブローカーによって作成される特定の DSN へのすべての接続に使用されます。

これは、異なるユーザー ID とパスワードの組み合わせを異なるデータベースに指定したり、それぞれのブローカー・ベースでこれを設定できるキー要件をアドレッシングします。 この情報をブローカーに設定するために、mqsisetdbparms コマンドが提供されています。

詳しくは、メッセージ・フローからデータベースへのアクセスを参照してください。

メッセージ・フロー のアカウンティングおよび統計
メッセージ・フローの動作に関する統計を収集できるようになりました。 例えば、処理されるメッセージの数、それらのメッセージの規模、CPU 使用状況、処理の経過時間などに関するデータを収集できます。詳しくは、メッセージ・フローのアカウンティングおよび統計データ、およびログ・ファイルのパフォーマンスに関する developerWorks 項目を参照してください。
パブリッシュ/サブスクライブの機能拡張
パブリッシュ/サブスクライブの変更点は、以下のとおりです。
  • ブローカーによってサポートされるプロトコルのセットと配布パターンが拡張され、ローカル・エリア・ネットワーク上でのサブスクリプションの配布に、信頼性の高いリアルタイム IP マルチキャスト配布が使用できるようになりました。 これは WebSphere Event Broker 内の既存の JMS IP サポートの拡張として提供されています。 詳しくは、WebSphere MQ Multicast Transportマルチキャストのパブリッシュ/サブスクライブ、およびWebSphere MQ Real-time Transportを参照してください。
  • パブリッシュ/サブスクライブの機能が、WebSphere Message Brokers に統合されました。 これによって製品オファリングを合理化でき、また WebSphere Event Broker から WebSphere Message Broker へクリア・アップグレード・パスを提供できます。
SSL 認証、QoS、および HTTP トンネリング
以下のインターネット関連の項目が追加されています。
新しいオブジェクト・レベルのセキュリティー・モデル
ランタイム・リソースへのアクセスを、グループごとではなく、オブジェクトごとに制御できるようになりました。ランタイム・リソースへのアクセス許可を参照してください。
プラットフォーム・サポートの強化
サポートされるオペレーティング環境に、Linux (x86 プラットフォーム)Linux (zSeries プラットフォーム)、および Windows XP が含まれるようになり、ソリューションをデプロイするプラットフォームを幅広く選択できるようになりました。 詳しくは、オペレーティング・システム要件を参照してください。
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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