進行中のデプロイメントのキャンセル

始める前に:

ドメイン内の 1 つまたは複数のブローカーが以前のデプロイメント要求を処理できないことが確実な場合にのみ、デプロイメントのキャンセルを最後の手段として使用する必要があります。 この理由のため、デプロイメントのキャンセルの概要のトピックで説明されている、このアクションの影響を理解しておいてください。

ドメイン内のすべての未解決のデプロイをキャンセルするか、または特定のブローカーへのデプロイだけをキャンセルすることが可能です。
  • ドメイン全体のデプロイメントをキャンセルする際には、構成マネージャーに対する全アクセス権限がなければなりません。
  • 特定のブローカーへのデプロイメントをキャンセルする際には、そのブローカーに対する全アクセス権限がなければなりません。
該当するブローカーが再始動されるときに以前のデプロイメント・メッセージが処理されないようにするには、以下のようにして、最初にすべてのデプロイメント・メッセージを除去します。
  1. ブローカーを停止します。
  2. ブローカーの SYSTEM.BROKER.ADMIN.QUEUE および SYSTEM.BROKER.EXECUTIONGROUP.QUEUE を検査し、デプロイメント・メッセージを手動で削除します。
  3. 引き続きデプロイメントのキャンセルを実行します。.
デプロイメントのキャンセルには以下の 3 つの方法があります。

Message Brokers Toolkit の使用

以下のステップに従って、ワークベンチを使用して、特定のブローカーに対するデプロイメントまたはドメイン内のすべての未解決のデプロイメントをキャンセルします。

  1. 「ブローカー管理」パースペクティブに切り替えます。
  2. 「ドメイン」ビューで、特定のブローカーまたは接続されたドメインを右マウス・ボタンでクリックします。
  3. 「デプロイメントのキャンセル」をクリックします。

ブローカーまたはドメインに対するデプロイメントがキャンセルされます。

次に行う事柄:

結果の検査を続けます。(BIP0892I 情報メッセージが表示されています。 これは構成マネージャーが要求を受け取ったことを示すためです。)

mqsideploy コマンドの使用

以下のステップに従って、mqsideploy コマンドを使用して、デプロイメントをキャンセルします。

  1. ご使用の環境に合わせて構成したコマンド・ウィンドウを開きます。
  2. 以下のコマンドを例として使用し、適切なものを 1 行で入力します。
    z/OS の場合:
    /f MQ01CMGR,dp t=yes b=B1

    これにより、B1 というブローカーへのデプロイメントがキャンセルされます。 ドメイン内のすべての未解決のデプロイをキャンセルするには、b 引数を省略します。

    その他のプラットフォームの場合:
    mqsideploy -i ipAddress -p port -q qmgr –c –b B1

    これにより、B1 というブローカーへのデプロイメントがキャンセルされます。 ドメイン内のすべての未解決のデプロイをキャンセルするには、-b パラメーターを省略します。

    -i (IP アドレス)、-p (ポート)、および -q (キュー・マネージャー) パラメーターは、キュー・マネージャー・ワークステーションの接続の詳細を表します。また、z/OS コンソールでは、MQ01CMGR構成マネージャー・コンポーネントの名前です。

次に行う事柄:

結果の検査を続けます。(BIP0892I 情報メッセージが表示されています。 これは構成マネージャーが要求を受け取ったことを示すためです。)

構成マネージャー・プロキシー API の使用

ドメイン内のすべての未解決のデプロイメントをキャンセルするには、ConfigManagerProxy クラスの cancelDeployment メソッドを使用します。 以下に例を示します。
public class CancelAllDeploys {
  public static void main(String[] args) {
    ConfigManagerConnectionParameters cmcp =
            new MQConfigManagerConnectionParameters
                ("localhost", 1414, "QM1");
    try {
      ConfigManagerProxy cmp =
            ConfigManagerProxy.getInstance(cmcp);
      cmp.cancelDeployment();
    }
    catch (ConfigManagerProxyException e) {
      e.printStackTrace();
    }
  }
} 
ドメイン内の特定のブローカーに対するデプロイメントをキャンセルするには、BrokerProxy クラスの cancelDeployment メソッドを使用します。 例えば、B1 というブローカーに対するデプロイメントをキャンセルするには、以下のようにします。
import com.ibm.broker.config.proxy.*;

public class CancelDeploy {
  public static void main(String[] args) {
    ConfigManagerConnectionParameters cmcp =
            new MQConfigManagerConnectionParameters
                ("localhost", 1414, "QM1");
    try {
      ConfigManagerProxy cmp =
            ConfigManagerProxy.getInstance(cmcp);
      TopologyProxy t = cmp.getTopology();
      BrokerProxy b = t.getBrokerByName("B1");
      b.cancelDeployment();
    }
    catch (ConfigManagerProxyException e) {
      e.printStackTrace();
    }
  }
} 

次に行う事柄:

結果の検査を続けます。(BIP0892I 情報メッセージが表示されています。 これは構成マネージャーが要求を受け取ったことを示すためです。)

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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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