マイグレーション済みのコンポーネントは、WebSphere Message Broker の前のバージョンに復元したり、復帰させたりすることができます。一部のコンポーネントの場合には、前のバージョンや元の状態に復元します。その他のコンポーネントの場合には、前のバージョンに戻しても、デプロイされたメッセージ・フローなどに対して行った変更内容はそのまま維持されます。
ブローカー・ドメインをバージョン 6.0 にマイグレーションした後に問題が生じた場合には、コンポーネントを復元したり復帰させたりすることができます。 コンポーネントを前のレベルに復元または復帰させることにより、バージョン 6.0 での問題を修正できます。ドメイン全体を復帰させる必要はなく、問題の原因になっているコンポーネントのみを復帰させるだけで済みます。例えば、バージョン 6.0 でメッセージ・フローが期待どおりに作動しない場合は、問題が解決されるまでそのブローカーを復帰させます。
コンポーネントを前のバージョンに復帰させることができるのは、コンポーネントを元々そのバージョンからマイグレーションしている場合に限られます。新規のバージョン 6.0 ブローカーを作成してから前のレベルに復帰させることはできません。また、バージョン 2.1 ブローカーを作成し、バージョン 6.0 にマイグレーションしてからバージョン 5.0 に戻すこともできません。