JNDI 管理対象オブジェクト

JNDI (Java Naming and Directory Interface) は、 さまざまなディレクトリーおよびネーミング・サービスにアクセスするための一律の API を提供する、 標準 Java 拡張機能です。

JMS クライアントは JNDI を使用して、管理対象オブジェクトへの参照を取得するためにネーミング・サービスをブラウズします。 管理対象オブジェクトは、JMS 接続ファクトリーおよび JMS 宛先のオブジェクトです。 JMS 宛先オブジェクトは、トピックおよびキューです。 管理対象オブジェクトは、システム管理者によって作成および構成されます。

JNDI 管理対象オブジェクトを作成および構成する方法については、JMS プロバイダーの資料を参照してください。 WebSphere MQ JMS プロバイダーを使用している場合、WebSphere MQ に含まれるサンプルの JMSAdmin 定義ファイルを参照して、 「WebSphere MQJava の使用」をご覧ください。

JNDI 管理対象オブジェクトのロケーション

JNDI 管理対象オブジェクトは、バインディング内に保管されます。 これは、ファイル・システム・ベースまたは LDAP ベースのどちらかとすることができます。 LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) は、 任意のユーザーが組織、個人、およびその他のリソース (例えば、公共のインターネット上または 企業のイントラネット上にあるネットワーク内のファイルや装置など) の場所を探索できるようにするソフトウェア・プロトコルです。

LDAP は、ネットワーク内のディレクトリー・サービスの規格である X.500 の一部です。

ネーミング・サービス

ネーミング・サービスは、名前と分散オブジェクトとを関連付けて、 管理対象オブジェクトを複雑なネットワーク・アドレスではなく名前によって位置指定できるようにします。 JNDI は抽象化によってネーミング・サービスの明細を隠蔽するので、 クライアント・アプリケーションはよりポータブルになります。

JMS クライアントは JNDI InitialContext を指定して、 JMS メッセージング・サーバーへの JNDI 接続を取得します。 InitialContext は任意の JNDI 検索での開始点であり、ファイル・システムのルートのように機能します。 使用されている JMS ディレクトリー・サービスによって、InitialContext の作成に使用されるプロパティーが決まります。

関連資料
JMS メッセージ構造
JMS メッセージ・タイプ
JMS Transport 全体でのメッセージの表記
入力としての JMS メッセージ
出力のための JMS メッセージ
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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