MRM メッセージ・ドメインには、ワークベンチでモデル化されたすべてのメッセージが含まれます。
1 つ以上のオプションの物理形式をもつ、広範囲に渡るメッセージ・タイプを表すメッセージ・モデルを作成できます。 このドメインに含まれるメッセージは、MRM パーサーで処理されます。
MRM パーサーは、MRM ドメインに属するメッセージを表すビット・ストリームまたはツリーを解釈するプログラムです。 入力のビット・ストリームから対応するツリーを生成するか、出力のツリーからビット・ストリームを生成します。 その解釈は、入力または出力メッセージと関連した物理フォーマットに依存しています。
MRM ドメインでは、メッセージは 2 つの部分に分けて考えられます。
例えば、個人の銀行口座の借方残高についての情報を伝えるメッセージを定義する場合、回線上では異なる物理形式 (XML や、COBOL コピーブックのような固定構造) で表すことができます。 どちらの場合でも、ビジネス上の意味とデータは同じです。 物理レイアウトだけが変更されています。
この 2 つの部分の定義は、2 つの異なるシステムを接続する必要のある状態を扱えるため便利です。 例えば、COBOL コピーブックの形式でデータを渡す必要がある既存のスタイルのアプリケーションが、XML の形式でデータを渡す必要があるシステムとやり取りしなければならない場合があります。 どちらのアプリケーションも同じデータに対して処理を行います。 いずれかのアプリケーションを変更するのは望ましくありません。 メッセージをブローカー経由でルーティングすると、複数の物理表現を持つ 1 つの論理モデルを使い、必要な変換を行うことができます。
Video Rental サンプル、Comma Separated Value (CSV) サンプル、EDIFACT サンプル、FIX サンプル、SWIFT サンプル、および X12 サンプル は、すべて MRM パーサーを使用してメッセージを処理します。