複数パーツ・メッセージには、その構造内に 1 つ以上の他のメッセージが含まれます。 含まれるメッセージは、組み込みメッセージと呼ばれることもあります。
複数パーツ・メッセージは、 構成プロパティーが「メッセージ」に設定されている、 グループまたは複合タイプを含んでいなければなりません。 このグループまたは複合タイプには、メッセージ構造内のその位置に表示できるメッセージへの参照のリストが含まれていることがあります。 または、リストは含まれずに、任意のメッセージを表示できることもあります。 メッセージが解析されるとき、組み込みメッセージとしてその位置に表示できるのは 1 つのメッセージだけです。
組み込みメッセージは、複数パーツ・メッセージと同じメッセージ・セットに由来することも、 全体が別のメッセージ・セットに由来することもあります。
複数パーツ・メッセージの共通使用は、外部メッセージを固定構造で定義することです。 この外部メッセージは、メッセージ・エンベロープと呼ばれます。 前述のように、メッセージ・エンベロープ内では、グループまたは複合タイプが組み込まれます。 この手法でモデル化できるメッセージ標準の例としては、 X12、SWIFT、SOAP XML、および SAP IDoc があります。
複数パーツ・メッセージが解析されるとき、 パーサーは、組み込みメッセージを識別できる必要があります (グループまたは複合タイプによって参照されるメッセージのいずれかにすることができます)。または、別のメッセージ・セットに由来するものなど、グループまたは複合タイプによって参照されないメッセージにすることもできます。 これは、メッセージ ID またはメッセージ・パスの、2 つの手法のいずれかを使用して行います。
さらに XML メッセージの場合のみ、MRM パーサーは XML 文書内のタグを使用して 組み込みメッセージを自動的に識別します。この場合、メッセージ ID 手法およびメッセージ・パス手法はオプションです。メッセージ ID 手法またはメッセージ・パス手法が MRM XML 環境で使用される場合、これらは組み込みメッセージの XML タグ名を検証するためだけに使用されます。