この例では、別々のブローカーで実行されているメッセージ・フローが、同じシリアライゼーション・トークンを使用したとき、共用キューから一度にメッセージを取得する入力ノードは 1 つだけであることを示しています。
同一のメッセージ・フロー MyFlowA が、それぞれのブローカー上の MYGroupA と呼ばれる実行グループにデプロイされます。メッセージ・フローは同一である必要はありません。重要な点は、同一のシリアライゼーション・トークンが両方のフローで使用されていることです。
この例の単純メッセージ・フローは、MQOutput ノードに接続した MQInput ノードから構成されます。両方のメッセージ・フローの MQInput ノードは、共用キュー INQueue.QSG からメッセージを受け取ります。ノード属性 Serialization Token は、両方の MQInput ノード内の MyToken123ABC として構成されます。
メッセージ・フロー・プロパティー additional Instances は両方のメッセージ・フローでデフォルト値のゼロをとり、これによって、入力がフロー内で確実にシリアライズされます。
BIP2656I MQ02BRK MyGroupA 17 UNABLE TO OPEN QUEUE 'INQueue.QSG' ON WEBSPHERE BUSINESS INTEGRATION QUEUE MANAGER 'MQ02': COMPLETION CODE 2; REASON CODE 2271. :ImbCommonInputNode(759) BECAUSE SERIALIZATION TOKEN MyToken123ABC is already in use. NO USER ACTION REQUIRED.
このメッセージが 30 分ごとに出力されることに注意してください。
ブローカー MQ02BRK 上で実行している実行グループ MyGroupA 内のメッセージ・フロー MyFlowA は入力を処理できませんが、この理由は、引き渡したシリアライゼーション・トークンが、キュー共用グループ内で既に使用中であるためです。このことは、メッセージ bip2623 内の理由コード 2271 (MQRC_CONN_TAG_IN_USE) に示されます。
BIP2091I MQ02BRK MyGroupA 17 THE BROKER HAS RECONNECTED TO WEBSPHERE BUSINESS INTEGRATION SUCCESSFULLY : ImbCommonInputNode(785)
BIP9142I MQ01BRK 0 THE COMPONENT HAS STOPPED. : ImbControlService(594)
前のイベント・シーケンスは、ブローカー MQ01BRK が、オペレーターからの要求による停止でなく、失敗した場合に発生します。または、MQ01BRK に新規のブローカー構成がデプロイされて、メッセージ・フロー MyFlowA を削除または変更した場合にも発生します。
この配置は、同じカップリング・ファシリティーに接続された異なる z/OS システム・イメージで実行しているブローカーの間で、メッセージ処理をマイグレーションするという要件の場合でも使用できます。