Environment ツリー構造

Environment ツリーは、メッセージがメッセージ・フローを通過する間に情報を保管できる論理メッセージ・ツリーの一部です。

Environment ツリーのルートは、Environment と呼ばれます。 このツリーは、必ず入力メッセージ内に表示されます。 メッセージが入力ノードによって受け取られ解析されるときは、空の Environment ツリーが作成されます。 このツリーを任意に使用することができます。 ツリーの内容と構造の両方を作成できます。

WebSphere Message Broker がこのツリー内の 1 つのフィールドを参照する状況が 1 つあります (その場合でも、フィールドは作成されません)。 メッセージ・フローのアカウンティング・データおよび統計データの収集を要求して、 アカウンティング起点の基本サポートが必要であることを指示した場合には、 ブローカーが Environment.Broker.AccountingOrigin フィールドの存在を検査します。 フィールドが存在する場合、ブローカーはその値を使って現在のデータ・レコードのアカウンティング起点を設定します。 このフィールドの使用方法に関する詳細は、メッセージ・フローのアカウンティングおよび統計のアカウンティング起点の設定 を参照してください。(ブローカーがいくつかの状況で使用するLocalEnvironment ツリー構造と比較してください。)

Environment ツリーは、その単一のインスタンスがメッセージ・フローを通じて保守される LocalEnvironment ツリーとは異なります。 メッセージ・フロー内に Compute ノードを組み込む場合、 Environment ツリーを出力メッセージ内に組み込むかどうかを指定する必要はありません。 これは、自動的に行われ、入力 Environment ツリーの内容全体は、出力 Environment ツリー内に保存され、 ノードで ESQL を使用して加える変更に従います。 加える変更は、メッセージ・フロー内の後続のノードに、およびメッセージ・フローが戻る場合には前のノードに (例えば、FlowOrder または TryCatch ノードに) 適用されます。

Variables と呼ばれるサブツリー内の Environment ツリー内に情報を作成することをお勧めします (これは強制ではありません)。

以下に、Environment ツリーの例を示します。


5 つの子を含む Variables サブツリーを持つ Environment ツリー。5 番目の子にはさらに子が含まれています。

上記に示されている内容を作成するには、以下の ESQL ステートメントを使用することができます。

SET Environment.Variables =
      ROW('granary' AS bread, 'riesling' AS wine, 'stilton' AS cheese);
SET Environment.Variables.Colors[] =
      LIST{'yellow', 'green', 'blue', 'red', 'black'};
SET Environment.Variables.Country[] = LIST{ROW('UK' AS name, 'pound' AS currency),
   ROW('USA' AS name, 'dollar' AS currency)};

メッセージ・フローの処理が完了すると、Environment ツリーは廃棄されます。

関連概念
メッセージのモデル化
LocalEnvironment ツリー構造
相関名
関連タスク
メッセージ・フローの作成
Environment ツリーへのアクセス
メッセージ・フローのアカウンティングおよび統計のアカウンティング起点の設定
ESQL の作成
Java の記述
関連資料
組み込みノード
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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