ユーザー・トレースの開始

始める前に:

ブローカー、またはその実行グループや メッセージ・フロー の一部のトレースを開始する前に、ワークベンチを使用してメッセージ・フローをデプロイしている必要があります。デプロイのトピックの説明に従ってください。

ユーザー・トレースを開始するには、以下のようにします。
  1. mqsichangetraceコマンドを使用することによって、または、実行グループおよび割り当てられたメッセージ・フローの場合は、ワークベンチ から、WebSphere Message Broker ユーザー・トレース機能を開始することができます。 コマンドの呼び出しごとに 1 つのブローカーのみを選択できますが、 そのコマンドを複数回呼び出すことによって、複数のブローカーに対して並行トレースをアクティブにすることができます。
  2. トレースの有効範囲を制限するには、個々の実行グループまたは メッセージ・フロー を指定されたブローカー内で指定します。 メッセージ・フロー オプションの選択時に記録されるイベントには次のものが含まれます。
    • 1 つのメッセージ処理ノードから次のメッセージ処理ノードへのメッセージの送信
    • Filter または Compute ノードにある式の評価
  3. トレースを始動します。 トレースを以下の 2 つのレベルで開始できます。
    normal
    これは、ノードのような、ユーザーが作成および削除するオブジェクトに影響するイベントをトラックします。
    debug
    これは、プロセスの開始および終了をトラックしたり、そのプロセスによって影響を受けるオブジェクトをモニターします。

例: デフォルトの実行グループのユーザー・トレースの開始

WBRK_BROKER の名前で作成したブローカー上で、デフォルトの実行グループのユーザー・トレースを「normal」レベルで開始するには、分散システムで、コマンド
mqsichangetrace WBRK_BROKER -u -e default -l normal
を入力します。それぞれの意味は以下のとおりです。

-u はユーザー・トレースを指定します
-e は実行グループ (この場合は、デフォルトの実行グループ) を指定します
-l はトレースのレベル (この場合は、normal) を指定します

z/OS で、次のコマンドを入力します。
F MQP1BRK,ct u=yes, e='default', l=normal

例: ワークベンチ

ワークベンチ からデフォルトの実行グループのユーザー・トレースを 'normal' レベルで開始するには、以下のようにします。

  1. 「ブローカー管理」パースペクティブに切り替えます。
  2. 「ドメイン」ビューで、デフォルト実行グループを右マウス・ボタン・クリックします。
  3. 「ユーザー・トレース」 > 「Normal」をクリックします。

例: ワークベンチ からのメッセージ・フローのユーザー・トレースの開始

ワークベンチからのメッセージ・フローの 1 つに対するトレースを 'normal' レベルで開始するには、 以下の手順を実行する必要があります。

  1. 「ブローカー管理」パースペクティブに切り替えます。
  2. 「ドメイン」ビュー内で、トレースを開始したいメッセージ・フローを右マウス・ボタン・クリックします。
  3. 「ユーザー・トレース」 > 「Normal」をクリックします。

「メッセージ・フローを「通常」レベルでトレースしています」というアラートがアラート・ビューアーに表示されます。

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トレース
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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