コンポーネントの接続

始める前に:

このタスクを完了するには、以下のタスクを完了している必要があります。

構成マネージャー、ブローカー、およびユーザー・ネーム・サーバーの間の接続を作成するには、以下のステップを行ってください。

ブローカー・ドメイン中のコンポーネントがさまざまなキュー・マネージャーによってサポートされている場合は、これらのキュー・マネージャー間に WebSphere MQ 接続を確立して、メッセージを交換できるようにします。 各ブローカーが、ブローカー用のユーザー名サービスを備えているユーザー・ネーム・サーバーとメッセージを交換できることは重要です。

すべてのブローカー・ドメイン・コンポーネントを同じシステム上で実行しており、1 つのキュー・マネージャーを使用している場合は、ブローカー間に WebSphere MQ 接続を作成する必要はありません。

必要な接続を作成するには、以下のステップを完了してください。 以下のすべてのステップで、MQSC の例が説明されています。 適切な方法を使用して、これらのリソースを定義できます。 これらの例は、キュー・マネージャーが COMP1 および COMP2 であることを前提にしています。

次の各ステップの maxmsgl の値 104857600 は、単なる例です。適切な WebSphere MQ の資料を調べて、個々のプラットフォームで使用できる maxmsgl の値を確認してください。

さらに、maxmsgl 属性は、構成マネージャーのキュー・マネージャーからブローカーのキュー・マネージャーにメッセージを送信する伝送キューについてのみ指定する必要があります。

  1. 個々のコンポーネントのキュー・マネージャー上で伝送キューを定義します。 これらのキューは、コンポーネント間で伝送可能なメッセージを収集します。 メッセージの伝送先のキュー・マネージャーと同じ名前を、伝送キューに付けてください (この例では COMP1COMP2)。 さらに、maxmsgl 属性を最大値に設定します。
    例えば、キュー・マネージャー COMP1 上で以下のようにします。
    define qlocal('COMP2') usage(XMITQ) maxmsgl (104857600) replace
    さらにキュー・マネージャー COMP2 上で以下のようにします。
    define qlocal('COMP1') usage(XMITQ) replace
  2. 接続用のチャネルを定義します。 WebSphere Message Broker コンポーネントをホストするキュー・マネージャー間の両方向通信の場合、チャネルの送信側と受信側の対を使用してください。
    1. 1 つ目のコンポーネントのキュー・マネージャー上で、送信側チャネルを定義します (Sender(3))。 これにより、1 つ目のコンポーネントによって送信されたメッセージが、2 つ目のコンポーネントにトランスポートされます。

      WebSphere MQ ネットワーク規則に従って接続名を割り振り、この接続に使用するプロトコルとリスナーが listen するポートを指定してください。

      例えば、キュー・マネージャー COMP1 上で以下のようにします。

      define channel('COMP1_TO_COMP2') chltype(sdr) trptype(tcp)
      conname('WBRKSYS1(1415)') xmitq('COMP2')
      maxmsgl (104857600) replace
    2. 1 つ目のコンポーネントのキュー・マネージャー上で、受信側チャネルを定義します (Receiver(2))。 2 つ目のコンポーネントから 1 つ目のコンポーネントに送信されるメッセージは、このチャネルにより受け取られます。
      この受信側チャネルの名前は、ステップ 2c で定義した、COMP2 上の送信側チャネルの名前と同じでなければなりません。 例えば、キュー・マネージャー COMP1 上で以下のようにします。
      define channel('COMP2_TO_COMP1') chltype(rcvr) trptype(tcp)
      maxmsgl (104857600) replace
    3. 2 つ目のコンポーネントのキュー・マネージャー上で、送信側チャネルを定義します (Sender(1))。 これにより、2 つ目のコンポーネントによって送信されたメッセージが、1 つ目のコンポーネントにトランスポートされます。

      WebSphere MQ ネットワーク規則に従って接続名を割り振り、この接続に使用するプロトコルを指定します。

      例えば、キュー・マネージャー COMP2 上で以下のようにします。

      define channel('COMP2_TO_COMP1') chltype(sdr) trptype(tcp)
      conname('WBRKSYS1(1414)') xmitq('COMP1')
      maxmsgl (104857600) replace
    4. 2 つ目のコンポーネントのキュー・マネージャー上で、受信側チャネルを定義します (Receiver(4))。 1 つ目のコンポーネントから 2 つ目のコンポーネントに送信されるメッセージは、このチャネルにより受け取られます。

      この受信側チャネルの名前は、ステップ 2a で定義した、COMP2 上の送信側チャネルの名前と同じでなければなりません。 例えば、キュー・マネージャー COMP2 上で以下のようにします。

      define channel('COMP1_TO_COMP2') chltype(rcvr) trptype(tcp)
      maxmsgl (104857600) replace
  3. 使用中のプロトコルごとにリスナーを作成して開始します。
  4. 送信側チャネル (1) および (3) をそれぞれのキュー・マネージャー上で開始します。 これらのチャネルのチャネル・イニシエーターをセットアップできます。 セットアップすると、メッセージ・トラフィックがない場合はチャネルが停止し、逆にトランスポートするメッセージがある場合は確実に自動始動するので、オーバーヘッドが減ります。

構成マネージャーのキュー・マネージャー上で 1 つの受信側チャネルをセットアップすると、ブローカーに作成したすべての送信側チャネルをサポートできます。 この場合、構成マネージャー上に 1 つの定義と、個々のブローカー上に 1 つの送信側の定義が必要です。各ブローカー上の送信側は同じ名前でなければなりません。 構成マネージャー上でこの受信側チャネルを使用して、ユーザー・ネーム・サーバーからの通信をサポートすることもできます。

WebSphere MQ でサポートされている通信プロトコル (すべてのオペレーティング・システムの場合 TCP/IP および SNA、Windows の場合これらに加えて NetBIOS および SPX) を使用して、WebSphere Message Broker コンポーネント間の接続やクライアントと WebSphere Message Broker コンポーネントの間の WebSphere MQ 接続をすべてセットアップできます。

関連概念
ブローカー
構成マネージャー
ユーザー・ネーム・サーバー
関連タスク
構成マネージャーの作成
ブローカーの作成
ユーザー・ネーム・サーバーの作成
ユーザー・ネーム・サーバーを WebSphere Message Broker ネットワークに接続する
アプリケーションがパブリッシュ/サブスクライブを使用できるようにする
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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