組み込みメッセージを識別するためのメッセージ・パス手法は、 組み込みメッセージの ID に関する情報が複数パーツ・メッセージに含まれていないときに役立ちます。
下記の図 1 で、「メッセージ・ヘッダー」および「メッセージ・トレーラー」は、メッセージ本体の封筒の役割を果たします。 これらの構造は通常は固定されていますが、「メッセージ本体」はさまざまな異なる構造で定義できます。
組み込みメッセージのプレースホルダーは、複合タイプまたはメッセージ本体エレメントのグループの「構成」プロパティーを「メッセージ」に設定することによって作成されます。 これにより、組み込みメッセージを外部メッセージ内のこの位置に追加して、複数パーツ・メッセージを作成できます。
メッセージ・パス手法を使用してこのような複数パーツ・メッセージを構文解析するときは、 組み込みメッセージを最内部のメッセージから最外部のメッセージへと固定パスによって識別する必要があります。 この例では、簡単に以下のようにします。
Message/Message Body
最内部へのパスに中間エレメントが含まれる場合、それらもパスに含まれている必要があります。 以下の例では、これらのエレメントは太字体で示されています。
Message/Data1/Data12/Message Body
パスを拡張するだけで、この手法を使用してネストされた組み込みメッセージを識別することもできます。 以下に例を示します。
Message/Data1/Data12/Message Body/Data2/Inner Message
パスは、WebSphere Message Broker 入力ノード (または MQRFH2 ヘッダー) の「メッセージ・タイプ」プロパティー、および含んでいる側の メッセージ・セットの「メッセージ・タイプ接頭部」プロパティーの、 2 つのプロパティーのどちらかまたは両方を使用して指定されます。 これら 2 つのプロパティーが結合して、組み込みメッセージの位置指定に使用される最終パスが生成されます。
メッセージ ID は、メッセージ・パスよりも優先されます。 両方が指定されている場合、メッセージ ID が使用されます。 示された複数パーツ・メッセージに対して、これらの手法を 1 つだけ使用してください。
これはメッセージ・パス手法によってサポートされていません。
メッセージ・パスは、すべての物理形式に適用できます。