WebSphere Message Broker ログおよびローカル・エラー・ログで説明されているさまざまなログ中で利用できる項目だけでは特定の問題に関する情報が足りない場合は、 次のトラブルシューティング方法としてトレースの使用を考慮します。トレースには、コードの実行時に生じたことに関する詳細情報が含まれます。 トレースで作成された情報は、指定されたトレース・レコードに送信されるので、 自分で分析するか IBM サポート担当員が分析して問題の原因を検出できます。
トレースは、デフォルトでは非アクティブで、コマンドかワークベンチで明示的にアクティブにする必要があります。
WebSphere Message Broker で使用できるトレースの主なタイプには、 ユーザー・トレースとサービス・トレースの 2 つがあります。一般に、ユーザー・トレースは、アプリケーションをデバッグするときにトレースします。 ブローカー、実行グループ、およびデプロイされた メッセージ・フロー をトレースできます。サービス・トレースを使用すると、より広範囲のブローカー・トレースを活動化して、 ワークベンチ、構成マネージャー、およびユーザー・ネーム・サーバーのトレースを開始できます。 コマンドで説明されているすべてのコマンドの実行もトレースできます。
ユーザー・トレースを開始すると、トレースするコンポーネントの全アクティビティーに対して、追加の処理が行われることになります。コンポーネントによって大量のデータが生成されます。 トレースをアクティブにすると、 当然パフォーマンスは影響を受けると見なさなければなりません。 トレース対象を選択することや、 トレースがアクティブになっている期間を制限することで、 この追加処理を制限できます。