メッセージ・フローのアカウンティングおよび統計データの出力フォーマット

メッセージ・フローの統計を収集する場合、データの出力先を選択できます。

以下の状況のときに、指定した出力場所に統計データが書き込まれます。

ユーザー・トレース

収集したデータがユーザー・トレース・ログに書き込まれるように指定できます。 その時点でトレースがオフになっている場合でも、データが書き込まれます。 アカウンティングおよび統計データのデフォルトの出力宛先は、ユーザー・トレース・ログです。データは、以下のいずれかの場所に書き込まれます。
  • Windows システムでは、ブローカーの作業パスが、mqsicreatebroker コマンドの -w オプションを使用して設定されている場合、データは workpath¥log に書き込まれます。ブローカーの作業パスが指定されていない場合、データは install_dir¥log に書き込まれます。ここで、install_dir は、WebSphere Message Broker のインストール先のディレクトリーです。

  • UNIX システムでは、データは /var/wmqi/log に書き込まれます。

  • Linux システムでは、データは /var/wmqi/log に書き込まれます。

  • z/OS システムでは、データは /component_filesystem/log に書き込まれます。

XML パブリケーション

収集したデータがパブリッシュされるように指定できます。 パブリケーション・メッセージは XML フォーマットで作成され、適切なトピックにサブスクライブする、ブローカー・ネットワークに登録しているサブスクライバーが使用できるようになります。

データがパブリッシュされるトピックは、以下の構造になっています。

$SYS/Broker/brokerName/StatisticsAccounting/recordType/executionGroupLabel/messageFlowLabel
変数は、次の値に対応します。
brokerName
統計が収集されたブローカーの名前。
recordType
サブスクライブしているデータのタイプに応じて、Snapshot または Archive に設定されます。あるいは、# を使用して、スナップショットとアーカイブの両方のデータに登録します (作成されている場合)。
executionGroupLabel
統計が収集された実行グループの名前。
messageFlowLabel
統計が収集されたメッセージ・フローのラベル。

サブスクライバーはフィルター式を組み込んで、受け取るパブリッシュを制限することができます。 例えば、スナップショット・データだけが表示されるようにしたり、1 つのブローカーに関して収集されるデータを表示するようにできます。 サブスクライバーは、ワイルドカード (+ および #) を指定して、複数のリソースを参照するパブリケーションを受け取ることができます。

以下の例は、さまざまな種類のデータを受け取るためにサブスクライバーが登録する必要があるトピックを示しています。
  • サブスクライバーが BrokerA 上で実行されるすべてのメッセージ・フローのデータを受け取るには、以下のトピックを登録します。

    $SYS/Broker/BrokerA/StatisticsAccounting/#

  • サブスクライバーがブローカー BrokerA 上の実行グループ Execution 上で実行されるメッセージ・フロー Flow1 に関連したアーカイブ統計のみを受け取るには、以下のトピックを登録します。

    $SYS/Broker/BrokerA/StatisticsAccounting/Archive/Execution/Flow1

  • サブスクライバーがブローカー BrokerA 上の実行グループ Execution 上で実行されるメッセージ・フロー Flow1 のスナップショットとアーカイブ・データの両方を受け取るには、以下のトピックを登録します。

    $SYS/Broker/BrokerA/StatisticsAccouting/#/Execution/Flow1

メッセージの表示、テスト、 およびパフォーマンス・ユーティリティー SupportPac (IH03) は、サブスクライバーを登録する際に役立ちます。

SMF

z/OS では、収集されたデータが SMF に書き込まれるように指定できます。 SMF は複数のサブシステムからのデータの収集をサポートしているため、記録される情報の同期化が可能な場合もあります。 記録された情報を解釈する場合、SMF レコードを処理する任意のユーティリティー・プログラムを使用できます。 アカウンティング・データおよび統計データは、SMF タイプ 117 レコードを使用します。

関連概念
メッセージ・フローの概要
関連タスク
メッセージ・フローのアカウンティングおよび統計データの収集
メッセージ・フローの作成
関連資料
mqsichangeflowstats コマンド
メッセージ・フローのアカウンティングおよび統計データ
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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