複合エレメントの 10 進タイプの CWF プロパティー

ここで説明されているカスタム・ワイヤー形式のプロパティーは、以下のものに適用されます。

物理表現

プロパティー タイプ 意味
物理タイプ 列挙タイプ ドロップダウン・リストから以下のいずれかを選択します。
  • 整数。 これは C のデータ型 SHORT または LONG、あるいは COBOL の COMP、COMP-4、COMP-5、または BINARY 数値データ型に相当します。
  • パック 10 進数。これは COBOL の COMP-3 データ型に相当します。
  • 外部 10 進数。これは COBOL のデータ型 PIC 9 USAGE DISPLAY に相当します。

数値エレメントの表記は、 WebSphere MQ キュー・マネージャーに設定されている Encoding および CodedCharSetId 属性の 影響を受ける可能性があります。

  • 「物理タイプ」「整数」および「パック 10 進数」に設定されているエレメントは、 適切なWebSphere MQ Encoding 値で表記されます。
  • 「物理タイプ」「外部 10 進数」に設定されているエレメントは、 WebSphere MQ CodedCharSetId 値で表記されます。
長さカウント 整数 エレメントの長さを示すバイト数を入力します。
  • 「物理タイプ」「整数」に設定する場合は、ドロップダウン・リストから 12、または 4 (デフォルト) を選択します。
  • 「物理タイプ」「パック 10 進数」に設定する場合は、 1 から 10 までの間の値を入力します。
  • 「物理タイプ」「拡張 10 進数」に設定する場合は、 1 から 256 までの間の値を入力します。(最大 COBOL PICTURE 文節の 18 より大きな数は、18 と見なされます。)
長さ単位 列挙タイプ 設定されている「物理タイプ」に応じて、 ドロップダウン・リストから以下のいずれかを選択します。
  • バイト
  • 文字。 このオプションの意味は、メッセージの CCSID に設定した値、またはメッセージ・セット・プロパティーの デフォルト CCSID として設定した値に依存します。
    • SBCS CCSID を指定した場合は、X バイトが処理されます (X は「長さカウント」の値か、 「長さ参照」で指定されている INTEGER の値)。
    • DBCS CCSID を指定した場合は、Y バイトが処理されます (Y は 「長さカウント」の値または 「長さ参照」で指定されている INTEGER の値に 2 を乗算したもの)。
    • MBCS CCSID を指定した場合、パーサーは一度に 1 文字を読み取って、文字が 1 バイト以上で構成されているかどうかを 判別します。パーサーは、Z 回の読み取りを実行します (Z は 「長さカウント」の値か、 「長さ参照」で指定されている INTEGER の値)。
  • 文字単位。これは、文字単位のサイズが、ユーザーがメッセージの CCSID に設定した値か、メッセージ・セット・プロパティーの デフォルト CCSID として指定した値によって決定されることを示します。 処理されるバイト数は、文字単位のサイズに「長さカウント」の値または 「長さ参照」に指定されている INTEGER の値を乗算したものになります。
  • 「ビット・ストリームの終了」。ビット・ストリームの終了までのすべてのデータが処理されます。 このオプションは、エレメントがメッセージ内の最後のエレメントである場合にのみ有効です。 この値を選択した場合には、「長さカウント」.

デフォルトは bytes です。

符号あり ブール このプロパティーを選択 (デフォルト) または選択解除します。 このプロパティーは、「符号の付け方」と一緒に使用されます。
Sign EBCDIC Custom ブール 物理タイプ」が「外部 10 進数」に設定されており、「符号付き EBCDIC カスタム」プロパティーが設定されている場合、これは「符号付き EBCDIC カスタム」表記が ASCII 環境内で使用されることを示します。このチェック・ボックスが設定されていない場合 (デフォルト)、「符号 ASCII」表記が使用されます。

符号 EBCDIC カスタム」チェック・ボックスの設定は、「符号の付け方」プロパティーが「先頭」または「末尾」に設定されている (エレメント/属性が組み込み符号表記を持っていることを示している) 場合にのみ適切です。

エレメント/属性が符号付きでない場合 (例えば、「符号付き」チェック・ボックスが設定されていない場合)、チェック・ボックスは使用不可となります。

符号の付け方 列挙タイプ 「物理タイプ」「外部 10 進数」に設定して、 「符号付き」を選択している場合は、 数値データを表示するための COBOL オプションを表す以下のオプションから選択してください。
  • 先頭に組み込む。 これは、数値が負の場合に、最初のバイトの 1 ビットを有効にします。 数値が正の場合には、設定は行われません。 例えば、数値 22 の ASCII 16 進数表記は x'3232' です。このオプションを使用すると、数値 +22x'3232' になり、 数値 -22x'7232' になります。これはデフォルト値です。
  • 先頭に付加。 これは、エレメントの最初のバイトを、数値が正の場合 '+' に、数値が負の場合 '-' に設定します。 このオプションの場合には、長さに符号バイトが含まれていなければなりません。
  • 末尾に組み込む。 これは、数値が負の場合に、最後のバイトの 1 ビットを有効にします。 数値が正の場合には、設定は行われません。 このオプションを使用する場合、数値 +22 x'3232' になり、数値 -22x'3272' になります。
  • 末尾に付加。 これは、エレメントの最後のバイトを、数値が正の場合 '+' に、数値が負の場合 '-' に設定します。 このオプションの場合には、長さに符号バイトが含まれていなければなりません。
「物理タイプ」を他の値に設定している場合は、値 「適用不可」が設定されます。
仮想小数点 整数 小数点の位置を、その想定位置から右 (正の値の場合)、または左 (負の値の場合) にいくつ移動すべきかを指定します。 例えば、仮想小数点値が 31234 を含む 10 進数エレメントは 1.234 です。 これは COBOL ピクチャー文節の 'V' あるいは 'P' と同等です。 C でこれに相当するものはありません。
ストリング位置調整 列挙タイプ 「物理タイプ」プロパティーを外部 10 進数 に設定している場合は、ドロップダウン・リストから 「左寄せ」 または「右 寄せ」 (デフォルト値)を選択します。「物理タイプ」に別の値を選択している場合は、このプロパティーは非アクティブです。
埋め込み文字 ストリング 埋め込み文字は、ストリング長が指定されたストリング・サイズよりも短い場合に、残りの文字の位置を埋めるために使用されます。 「物理タイププロパティーを「拡張 10 進数」に設定し、「ストリング位置調整」プロパティーを「左寄せ」または「右寄せ」のいずれかに設定した場合は、以下のいずれかの方法でこの文字を指定します。
  • ドロップダウン・リストから NUL'0'、または SPACE を選択します。
  • 引用符で囲まれた文字、例えば "c" または 'c' (c は任意の英数字) を入力します。
  • ユニコード値を U+xxxx (xxxx は 16 進数で指定されたユニコード値) の形式で指定します。 入力できるストリングの最大長は 10 です。
  • 16 進文字を、0xYY (YY は 16 進値) の形式で入力します。
  • 10 進数のバイト値を入力します (0 から 255)。

MRM エレメントにどの埋め込み文字形式を使用するかの選択は、どの埋め込み文字が必要か、 また埋め込み文字がデータ変換されるかどうかに応じて異なります。 ほとんどの場合、埋め込み文字を引用符で指定するだけで十分であり、その埋め込み文字が使用されるとき、 生成される MRM 出力メッセージのターゲット・コード・ページに変換されます。 例えば、ASCII からコード・ページ 500 に変換する場合、 埋め込み文字として U+0008 を指定すると、 これは 0x08 から 0x15 (つまり ASCII および EBCDIC での「バックスペース」表記) に変換されます。

埋め込み文字フィールドに簡単に入力できない埋め込み文字が必要とされる場合、Unicode ニーモニック形式を使用して必要な文字を指定することができます。使用する場合、この Unicode 値もまた、生成される MRM メッセージのターゲット・コード・ページに変換されます。

メッセージを 1 つのコード・ページから別のコード・ページに変換する場合、 埋め込み文字の変換後の値は後者のコード・ページで有効でなければなりません。 埋め込み文字がターゲットのコード・ページで表せない場合、置換文字に置換されます。置換文字は固定値で、その値は指定したターゲットのコード・ページに依存します。

データ変換されない埋め込み文字が必要な場合、16 進数または 10 進数形式を使用できます。 これによって、出力メッセージに直接挿入される埋め込み文字としての絶対値をオプションで指定できます。 この形式を使用する場合でも、この値が、これらの MRM 定義を使用して作成されるすべての出力メッセージのコード・ページで有効であることを必ず確認してください。

ヌル値の表記

プロパティー タイプ 意味
ヌルのエンコード方式 列挙タイプ ドロップダウン・リストから以下のいずれかのオプションを選択します。
  • NULLPadFill。 これは、「物理タイプ」「外部 10 進数」の場合にのみ有効です。フィールドには、 「埋め込み文字」で指定された値が埋め込まれます。 「ヌルのエンコード値」は空ストリングに設定する必要があります。
  • NULLLogicalValue「ヌルのエンコード値」は、フィールドに必要な形式と一致するように 変換されます。これはデフォルト値です。
  • NULLLiteralValue「ヌルのエンコード値」は、それがストリングであるかのように 直接置換されます。「ヌルのエンコード値」には、非数値の値を指定することが できます。
  • NULLLiteralFill. フィールドには、「ヌルのエンコード値」で指定された値が埋め込まれます。 「ヌルのエンコード値」は、単一の文字に解決されなければなりません。
ヌルのエンコード値 ストリング このプロパティーの使用は、 NULLLiteralFill を除き、上記「ヌルのエンコード方式」プロパティーに依存します。 デフォルト値はゼロです。
「ヌルのエンコード方式」 プロパティーを NULLLiteralFill に設定した場合、値は 単一の文字に解決されなければなりません。この文字は、以下のいずれかの方法によって指定できます。
  • ドロップダウン・リストから SPACE、NUL、0x00、または 0xFF を選択します。
  • 引用符で囲われた文字、例えば 'c' または "c" (c は任意の英数字) を入力する。
  • 16 進文字を、0xYY (YY は 16 進値) の形式で入力します。
  • 10 進文字コードを、YY (YY は 10 進値) の形式で入力します。
  • ユニコード値を U+xxxx (xxxx は 16 進数の形式で指定されたユニコード値) の形式で入力します。

バイト位置合わせ

プロパティー タイプ 意味
バイト位置合わせ 列挙タイプ メッセージ開始を基点とした、オブジェクトの位置合わせ方法を指定します。 以下のいずれかを選択します。
  • 1バイト。 これはデフォルト値です。
  • 2 バイト
  • 4 バイト
  • 8 バイト
  • 16 バイト
先頭のスキップ・カウント 整数 このオブジェクトの読み取りまたは書き込みの前にスキップするバイト数を指定します。 デフォルトは0、最小値は0、最大値は 999999 です。 この値を使用して構造内の不要なフィールドを無視したり、または 2、4、8 または 16 の バイト境界に位置合わせを必要とする、C または COBOL データで定義されたフィールドをモデル化 したりすることができます。 このオブジェクトの読み取りまたは書き込みの前にスキップするバイト数を指定します。 出力メッセージが書き込まれるとき、スキップ・カウント・バイトにはメッセージ・セットの「バイト位置合わせパッド」プロパティーの値が割り当てられます。

反復オブジェクトについては、このプロパティーは最初のインスタンスにのみ適用されます。

末尾のスキップ・カウント 整数 このオブジェクトの読み取りまたは書き込みの後にスキップするバイト数を指定します。 デフォルトは0、最小値は0、最大値は 999999 です。 この値を使用して構造内の不要なフィールドを無視したり、または 2、4、8 または 16 の バイト境界に位置合わせを必要とするフィールドを含む繰り返し構造をモデル化 したりすることができます。 出力メッセージが書き込まれるとき、スキップ・カウント・バイトにはメッセージ・セットの「バイト位置合わせパッド」プロパティーの値が割り当てられます。

反復オブジェクトについては、このプロパティーはすべてのインスタンスに適用されます。

反復

プロパティー タイプ 意味
反復参照 列挙タイプ オブジェクトが複数回出現し、出現回数がメッセージ内のフィールドですでに動的に指定されている場合に、このプロパティーを使用します。

メッセージの構造の中でこのオブジェクトの前に置かれる Integer オブジェクトのドロップダウン・リストから、Integer オブジェクトを選択します。 選択した整数の値は、このオブジェクトの出現回数を指定します。 オブジェクトがリストにない場合には、メッセージ構造の中にこのオブジェクトの前には Integer オブジェクトがありません。

反復参照」を指定すると、メッセージの構文解析および書き込みをする際に「最大オカレンス」論理プロパティーの設定をオーバーライドしますが、メッセージの妥当性検査の設定はオーバーライドしません。

関連概念
メッセージのモデル化
メッセージ・モデル
カスタム・ワイヤー形式: 論理モデルとの関係
関連タスク
メッセージ・モデルの開発
メッセージ・モデル・オブジェクトの処理
関連資料
メッセージ・モデルの参照情報
メッセージ・モデル・オブジェクトのプロパティー
推奨されないメッセージ・モデル・オブジェクトのプロパティー
複合エレメントのプロパティー
複合エレメントの CWF プロパティー
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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