DB2 を使用して、整合されたメッセージ・フローに合わせてデータベースを構成する

メッセージ・フローに DB2 データベースとの対話が含まれている場合、メッセージ・フロー内の他のアクションとの間でデータベース更新を調整するには、ブローカーを構成してそれらの更新を管理します。

始める前に:

このタスクを完了するには、以下のタスクを完了している必要があります。

DB2 バージョン 8 を Linux (x86 プラットフォーム)UNIX、 または Windows システム上で 使用する場合、DB2 バージョン 8.1 フィックスパック 5 が サポートされる最小レベルであり、 以下の値を構成する必要があります。
  1. データベース構成:
    1. 変更の始まりWindows では、以下のコマンドを発行して、トランザクション・プロセッサー・モニター名 (TP_MON_NAME) を MQ に設定する必要があります。
      db2 update dbm cfg using TP_MON_NAME MQ
      64 ビット DB2 インスタンスを使用する場合は、このパラメーターを設定してはなりませんLinux およ び UNIX 上の DB2 の 32 ビット・インスタンスでは、この変数の設定は任意です。変更の終わり
    2. 十分な接続リソースがあることを確認します。すべての TCP/IP 接続を使用するか、または拡張共用メモリーを使用可能にします。
    3. DB2 の共用メモリー・サポートを使用可能にするには、以下のステップを実行します。
      1. DB2 サーバーで拡張共用メモリーをオンにするには、次のようにします。
        export EXTSHM=ON
        db2set DB2ENVLIST=EXTSHM
        db2stop
        db2start
      2. ブローカー環境で共用メモリー・サポートをオンにするには、次のようにします。
        mqsistop broker
        export EXTSHM=ON (すべてのブローカー環境のプロファイルで)
        mqsistart broker
  2. キュー・マネージャー構成:

    XAOpenString に指定される TOC (Thread of Control) は、リソース・マネージャー (DB2) が実行するモードを決定します。 ThreadOfControl スタンザは、トランザクション・マネージャー (WebSphere MQ) が実行するモードを指定します。 どちらの製品も確実に THREAD モードで実行させるには、 明示的な値を指定してください。

変更の始まり

32 ビットの実行グループのみでの DB2 の使用

整合トランザクションで DB2 を使用したい場合には、以下のようにします。

  • DB2 バージョン 8 を使用する場合は、用意されているスイッチ・ファイルを使用します。db2swit という名前のファイルが、サポートされているオペレーティング・システムごとに用意されています。これらのファイルは、ディレクトリー <install_dir>/sample/xatm にインストールされます。
  • 独自のファイルを作成したい場合は、「WebSphere MQシステム管理ガイド」の『DB2 の構成』セクションにある指示に従ってください。本書の中にも、XA リソース定義の構成方法に関する詳しい情報があります。

インストールした WebSphere MQ のバージョンに応じて、 提供されている以下の情報を参照してください。

  • WebSphere MQ バージョン 5.0 による整合の場合:

    次の例は、Linux システムおよび UNIX システム上の qm.ini ファイル内の XAResourceManager スタンザに何を組み込まなければならないか、および Windows の場合のこれに相当する情報を示しています。

    それぞれの例で、
    • install_dir は、WebSphere Message Broker ランタイムがインストールされる場所です。
    • MyDataSource は、接続先データ・ソースの名前です。
    • MyUserId は、データ・ソースへの接続の際に使用するユーザー名です。
    • MyPassword は、ユーザー名に関連したパスワードです。

    Linux および UNIX (AIXHP-UX、および Solaris) 上では、次のようにします。

    XAResourceManager:
    Name=DB2
    SwitchFile=install_dir/sample/xatm/db2swit
    XAOpenString=db=MyDataSource,uid=MyUserId,pwd=MyPassword,toc=t
    XACloseString=
    ThreadOfControl=THREAD
    Windows 上では、ご使用の WebSphere MQ キュー・マネージャーのプロパティー・ダイアログ・ボックスの「リソース」ページに、次の値を設定します。
    SwitchFile: C:¥Program Files¥IBM¥MQSI¥6.0¥sample¥xatm¥db2swit.dll
    XAOpenString: db=MyDataSource,uid=MyUserId,pwd=MyPassword,toc=t
    ThreadOfControl: THREAD
  • WebSphere MQ バージョン 6.0 による整合の場合:

    次の例は、Linux システムおよび UNIX システム上の qm.ini ファイル内の XAResourceManager スタンザに何を組み込まなければならないか、および Windows の場合のこれに相当する情報を示しています。

    Linux および UNIX (AIXHP-UX、および Solaris) 上では、次のようにします。

    1. 以下のシンボリック・リンクを作成します (Linux の場合、最初に示されているシンボリック・リンクのみを作成します)。
      ln –s install_dir/sample/xatm/db2swit /var/mqm/exits/db2swit
      ln –s install_dir/sample/xatm/db2swit64 /var/mqm/exits64/db2swit
    2. 以下のコードを qm.ini ファイルの XAResourceManager スタンザに組み込みます。
      XAResourceManager:
      Name=DB2
      SwitchFile=db2swit
      XAOpenString=db=MyDataSource,uid=MyUserId,pwd=MyPassword,toc=t
      XACloseString=
      ThreadOfControl=THREAD

    Windows 上では、ご使用の WebSphere MQ キュー・マネージャーのプロパティー・ダイアログ・ボックスの「リソース」ページに、次の値を設定します。この例では、WebSphere Message Broker をディレクトリー C:¥WMQI にインストールしたと想定しています。

    SwitchFile: C:¥wmqi¥sample¥xatm¥db2swit
    XAOpenString: db=MyDatabase,uid=MyUserId,pwd=MyPassword,toc=t
    ThreadOfControl: THREAD
変更の終わり

64 ビットの実行グループのみでの DB2 の使用

整合トランザクションで DB2 を使用したい場合には、以下のようにします。

  • DB2 バージョン 8 を使用する場合は、用意されているスイッチ・ファイルを使用します。 db2swit64 という名前のファイルが、サポートされているプラットフォームごとに用意されています。このファイルは install_dir/sample/xatm/db2swit64 としてインストールされます。
  • 独自のファイルを作成したい場合は、 「WebSphere MQシステム管理ガイド」の『DB2 の構成』セクションにある 指示に従ってください。本書の中にも、XA リソース定義の構成方法に関する詳しい情報があります。

次の例は、UNIX システム上の qm.ini ファイル内の XAResourceManager スタンザに何を組み込まなければならないかを示しています。

  1. 以下のシンボリック・リンクを作成します。
    ln –s install_dir/sample/xatm/db2swit64 /var/mqm/exits64/db2swit
  2. 以下のコードを qm.ini ファイルの XAResourceManager スタンザに組み込みます。
    XAResourceManager:
    Name=DB2
    SwitchFile=db2swit
    XAOpenString=db=MyDataSource,uid=MyUserId,pwd=MyPassword,toc=t
    XACloseString=
    ThreadOfControl=THREAD
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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