MRM ドメインにおけるメッセージのヌル値の設定

出力メッセージのエレメントの値を設定するには、以下のような ESQL ステートメントをコーディングします。

SET OutputRoot.MRM.Elem2.Child1 = 'xyz';

またはそれと同等のステートメント:

SET OutputRoot.MRM.Elem2.Child1 VALUE = 'xyz';

エレメントを非ヌル値に設定する場合、これらの 2 つのステートメントでは、同じ結果が出ます。 ただし、値をヌルに設定したい場合、これら 2 つのステートメントは同じ結果になりません。

  1. 次のステートメントを使ってエレメントを NULL に設定する場合、エレメントはメッセージ・ツリーから削除されます。
    SET OutputRoot.MRM.Elem2.Child1 = NULL;

    出力ビット・ストリームの内容は、物理形式に依存します。

    • XML エレメントの場合、XML タグも、属性も、その値も出力ビット・ストリームに含まれません。
    • 区切り付き TDS エレメントの場合、タグ (適切な場合) も、その値も、出力ビット・ストリームに含まれません。 エレメントがないことは、通常 2 つの隣接する区切り文字によって分かります。
    • CWF または固定長 TDS エレメントの場合、出力ビット・ストリームの内容は、エレメントに 「デフォルト値」 プロパティーを設定しているかどうかによって異なります。 このプロパティーを設定した場合、デフォルト値はビット・ストリームに含まれます。 プロパティーを設定していない場合、例外が起こります。

    これは暗黙のヌル処理と呼ばれます。

  2. このエレメントの値を次のように NULL に設定する場合、
    SET OutputRoot.MRM.Elem2.Child1 VALUE = NULL;
    エレメントはメッセージ・ツリーから削除されません。 その代わり、NULL の特殊値がエレメントに割り当てられます。 出力ビット・ストリームの内容は、物理形式ヌル処理プロパティーの設定に依存します。

    これは明示的なヌル処理と呼ばれます。

複合エレメントを NULL に設定すると、そのエレメントとそのすべての子が削除されます。

関連概念
メッセージ・フローの概要
ESQL の概要
メッセージのモデル化
カスタム・ワイヤー形式: NULL の処理
XML ワイヤー形式: NULL の処理
TDS 形式: NULL の処理
関連タスク
MRM ドメインにおけるメッセージのヌル値の照会
メッセージ・フローの設計
メッセージ・フローの内容の定義
ESQL ファイルの管理
メッセージ・モデルの開発
関連資料
Compute ノード
Database ノード
Filter ノード
ESQL 参照
SET ステートメント
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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