データベースへのアクセスの許可

ブローカー・データベースを作成したら、それにアクセスするために所有コンポーネントに許可を与えなければなりません。 mqsicreatebroker コマンドを呼び出すときに、 実行時の許可のために少なくとも 1 つの ID を指定する必要があります。2 番目の ID は、特にデータベース接続の許可のために指定できます。2 番目の ID を指定しない場合、コンポーネントは、その実行時 ID (サービス・ユーザー ID) をデータベース・アクセスにも使用します。

サービス・ユーザー ID およびそのパスワードは、-i および -a フラグと共に指定し、オプションのデータベース接続 ID およびパスワードは、-u および -p フラグと共に指定します。

アクセスを許可する方法は、使用しているデータベースと、それを作成したプラットフォームによって異なります。

DB2 許可

Windows 上で DB2 データベースへのアクセスを許可するには、次のようにします。

  1. まだアクティブになっていなければ、DB2 Control Center を始動します。
  2. ブローカーに対して作成したデータベースが見付かるまでオブジェクト・ツリーを展開します。
  3. このデータベースの下のツリーを展開し、「ユーザーおよびグループ・オブジェクト」フォルダーを選択します。 右ペインに「DB ユーザー」および「DB グループ」フォルダーが表示されます。
  4. 右ペインの「DB ユーザー」フォルダーを右マウス・ボタン・クリックし、「追加」を選択します。 「ユーザーの追加」ノートブックがオープンします。
  5. ドロップダウン・リストから、データベースへのアクセスを許可したいユーザー ID (例えば mqsiuid) を選択します。 選択する ID は、ブローカーを作成するときに、データベース・アクセス用に使用するように指定するユーザー ID でなければなりません。ドロップダウン・リストには、Windows に定義されたすべてのユーザー ID が示されます。 コマンドで指定したユーザー ID がない場合、それを定義してから権限を与える必要があります。
  6. データベースに対して、「選択したユーザーに付与する適切な権限を選択する」というラベルのボックスの選択肢から適切なオプションを選択します。 それらは以下のとおりです。
    • データベース接続
    • 表作成
    • パッケージ作成
    • データベース・マネージャーのプロセスで実行する機能を登録する
  7. 「OK」をクリックします。権限が付与されます。 ダイアログがクローズします。
  8. DB2 Control Center をクローズします。

お望みであれば、UNIX プラットフォーム用に下記のコマンド行コマンドを使用できます (ブローカー・データベース用)。これらのコマンドは、Windows でも同じです。

Linux および UNIX 上で DB2 データベースへのアクセスを許可するには、次のようにします。

  1. DB2 システム管理 (SYSADM または DBADM) 権限を持つユーザー ID を使用して、データベースに接続します (以下のコマンドでは、正しいデータベースおよび ID に置き換えてください)。
    db2 connect to broker_db user SysAd_id
  2. 以下のコマンドを発行して、ブローカーがデータベースへの接続で使用するユーザー ID に、必要な権限を与えます (サンプルの mqsiuid を使用しないのであれば、このコマンドでブローカーに適した ID に置き換えてください)。
    db2 grant connect, createtab, bindadd, create_external_routine on database to user mqsiuid

これらのタスクのいずれかについてさらにガイダンスが必要な場合は、DB2 Control Center のオンライン・ヘルプ機能を使用してください。 データベース管理者もアドバイスや援助を提供できるかもしれません。

Oracle 許可

Oracle データベースへのアクセスを許可するには、次のようにします。

  1. SQL*Plus を使用して、Oracle DBA (データベース管理者) としてデータベースへログオンします。
  2. データベース接続用として指定したユーザー ID の特権を変更し、ブローカーがデータベースへ正常にアクセスできるようにしてください。 ユーザー ID は、表スペース内で割り当て量を必要とし、ブローカー表の作成および更新を許可するための特権が必要です。
    GRANT CREATE SESSION TO dbid;
    GRANT CREATE TABLE TO dbid;

調整されたトランザクションに加わっているメッセージ・フローをブローカーにデプロイするのであれば、追加の許可を与える必要があります。 このタスクについては、整合されたメッセージ・フローのためにデータベースを構成するで説明しています。

詳細については、Oracle の資料を参照するか、データベース管理者に相談してください。

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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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