メッセージ・モデル・オブジェクト: ワイルドカード・エレメント

ワイルドカード・エレメントは、メッセージ・モデルには現れないものの、 入力メッセージにはワイルドカード・エレメントの位置に現れることがあるエレメントを表します。

ワイルドカード・エレメントは、メッセージ・モデルに柔軟性を持たせるための方法です。 これにより、メッセージは、メッセージ・モデルに正確に一致しなくても構文解析できます。

ワイルドカード・エレメントは、「構成」「シーケンス」で、「内容の妥当性検査」が「クローズ」である複合タイプまたはグループ内にのみ現れることができます。 ワイルドカード・エレメントは、複合タイプまたはグループの「内容の妥当性検査」プロパティーを「オープン」または「オープン定義」に設定することに類似した機能を提供します。

WebSphere Message Broker
メッセージ・セットから辞書を生成して WebSphere Message Broker にデプロイする場合、 ワイルドカード・エレメントは以下の規則に従い、モデルに対して妥当性検査されます。
  • 処理内容 (Process Content)strict に設定した場合、 同じメッセージ・セット内で宣言されているエレメントだけがワイルドカード・エレメントの位置に現れることが許可されます。
  • 処理内容 (Process Content)lax または skip に設定した場合、 どのエレメントでもワイルドカード・エレメントの位置に現れることが許可されます。

ブローカーが WebSphere Message Broker バージョン 6.0 より前の場合、 ワイルドカード・エレメントと突き合わせることが許可されるエレメントの数は予測不能です (「最小オカレンス」「最大オカレンス」は無視されます)。

関連概念
メッセージのモデル化の概念
メッセージ・モデル・オブジェクト
メッセージ・モデル・オブジェクト: 複合タイプ
メッセージ・モデル・オブジェクト: グループ
メッセージ・モデル・オブジェクト: ワイルドカード属性
関連タスク
ワイルドカード・エレメントの追加
ワイルドカード属性の追加
関連資料
複合タイプのための内容の妥当性検査プロパティー
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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