メッセージ・モデル・オブジェクト

これは、メッセージ・モデルを構成するさまざまなオブジェクトの紹介です。

メッセージ
メッセージは、アプリケーション間で渡されるデータのセットです。 メッセージは、送信アプリケーションと受信アプリケーションが同意した構造と形式を持つ必要があります。
メッセージ定義
メッセージ定義は、メッセージの論理記述です。 メッセージ定義は、ツリーのような構図に編成された 単純エレメントの集合です。
単純エレメント
単純エレメントは、メッセージ内で 1 つ以上のフィールドを記述します。 これは、単純タイプ (例えば、string、integer、または float) を基にしています。 これは繰り返すことができ、デフォルト値または固定値を定義できます。
単純タイプ
単純タイプは、メッセージ内のデータのクラスを記述します。 これはデータのタイプ (例えば、string、integer、または float) を記述し、 単純タイプを基にした単純エレメントの値に制限を設ける値制約を持てます。
複合エレメント
複合エレメントは、メッセージ内に単純エレメントを含む名前付き構造です。 複合エレメントは、他の複合エレメントを含むことができ、 グループも含むことができる場合があります。 複合エレメントの内容は、複合タイプにより定義されます。
複合タイプ
複合タイプは、メッセージ内の構造を記述します。 それは、階層に編成されたエレメント属性、 およびグループを含みます。
グループ
グループは、エレメントのリストで、 それらのエレメントがどのようにメッセージ内に現れるかについての情報を含んでいます。 グループは、配列したり (「シーケンス」)、配列解除したり (「すべて」)、 または選択したり (「選択」) できます。
Attribute
属性は、XML スキーマ属性を表します。 属性は、単純エレメントに非常に似ていますが、XML メッセージと共に使用するときに特別の処理が必要になります。 XML ではないメッセージでは、同じ単純タイプを基にした単純エレメントとまったく同様に処理されます。

グローバル・オブジェクトとローカル・オブジェクト

メッセージ・モデル内の多くのオブジェクトは、グローバルまたはローカルとなります。 グローバル・オブジェクトは固有の名前を持つ必要があり、 これはメッセージ・モデル内の 1 つ以上の場所からオブジェクトを参照するために使用されます。 ローカル・オブジェクトは、メッセージ・モデル内の 1 つの場所だけで定義され、使用されます。

複数の場所で使用する必要がない場合は、オブジェクトはローカルにしてください。これにより、メッセージ・モデル内でグローバル・オブジェクト間での名前の競合の可能性が減り、 メッセージ・セットを処理しやすくなります。

メッセージ・モデル・オブジェクトのプロパティー

すべてのメッセージ・モデル・オブジェクトのプロパティーは、 メッセージ・エディターの「プロパティー」ペインにリストされます。 プロパティーは次の 3 つのカテゴリーになります。

「論理」
オブジェクトの論理プロパティーは、「論理モデル」と呼ばれるオブジェクトの、形式に依存しない記述と関連付けられています。 論理プロパティーは、オブジェクトの作成方法については指定せずに、 オブジェクトがどのデータを持つかを記述します。
物理
オブジェクトの物理プロパティーは、オブジェクトの作成方法を記述します。 これらのプロパティーは、オブジェクトの構文解析と作成を制御します。 メッセージ・セット内の物理形式ごとに 1 セットの物理プロパティーがあります。
文書
このフィールドは、すべてのメッセージ・モデル・オブジェクトのためにあります。 これは、必要になることがあるオブジェクトの記述のための標準的な場所となります。 ここに入力されるテキストは、メッセージの処理にはまったく影響しません。
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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