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メッセージ・フローで例外をスローするには、Throw ノードを使用します。 例外は以下によりキャッチされ、処理されます。
メッセージの内容に予期しないデータが含まれている場合に、メッセージ・フローを通してエラー・パスを強制する Throw ノードを組み込むことができます。 例えば、メッセージに特定のフィールドが含まれていない場合にメッセージをバックアウトするために、フィールドが存在することを (Filter ノードを使用して) 確認することができます。 フィールドが存在しない場合には、メッセージは、メッセージ内の ExceptionList サブツリーの例外に関する詳細を記録する Throw ノードに渡されます。
ワークベンチでは、Throw ノードは次のアイコンで表されます。
このノードが使用される方法に関しては、次のサンプルを参照してください。
メッセージ・フローに Throw ノードを TryCatch ノードと共に組み込み、エラーが発生する可能性のある状態についてシステム管理者に警告するようにします。 例えば、数を計算する Compute ノードがある場合、この計算の結果をテストして、結果が特定の数値を超える場合に例外をスローすることができます。 TryCatch ノードはこの例外をキャッチして、エラーを処理するノードのシーケンスにメッセージを伝搬します。
Throw ノードのインスタンスをメッセージ・フローに入れると、Throw ノードを構成することができます。 エディター・ビューでノードを右クリックして、「プロパティー」を選択します。 ノードの基本プロパティーが表示されます。
値を入力する必要のある (デフォルト値が定義されていない) すべての必須プロパティーには、プロパティー・ダイアログにアスタリスクが表示されます。
以下のように、Throw ノードを構成します。
独自のメッセージ・カタログを作成した場合は、この例外がスローされる時に使用したいカタログ内のメッセージの番号を入力します。
デフォルトのメッセージ・カタログを使用する場合は、3001 から 3049 の範囲内の番号を指定してください。 これらの番号は、使用できるように WebSphere Message Broker カタログで予約されています。 これらの各デフォルト・メッセージ・カタログのテキストは同一ですが、例外をスローする各状態ごとにこの範囲内の番号を使用することができます。 この番号を使用して、エラーの正確な原因を特定します。
デフォルトのメッセージ番号は 3001 です。
メッセージに必須フィールド: 支店番号が含まれていませんでしたデフォルトのメッセージ・カタログを使用している場合には、メッセージ・テキストにこのテキストが &1 のように挿入されます。
「キャンセル」をクリックすると、ダイアログを閉じてプロパティーに対して行った変更をすべて破棄します。
Throw ノードのターミナルについては、次の表に説明されています。
ターミナル | 説明 |
---|---|
In | ノードが処理するメッセージを受け入れる入力ターミナル。 |
以下の表でノードのプロパティーを説明します。M の見出しの列は、プロパティーが必須 かどうかを示します (デフォルトが定義されていない場合に値を入力することが必要なら、プロパティー・ダイアログにアスタリスクのマークが付きます)。 C の見出しの列は、プロパティーが構成可能 かどうかを示します (メッセージ・フローを bar ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できます)。
Throw ノードの「基本」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
メッセージ・カタログ | いいえ | いいえ | 例外のエラー番号のエラー・テキストを取り出す元のメッセージ・カタログの名前。デフォルト値 (ブランク) は、WebSphere Message Broker で提供されるメッセージ・カタログからメッセージが取られることを示します。 | |
メッセージ番号 | いいえ | いいえ | 3001 | スローされている例外のエラー番号。 |
メッセージ・テキスト | いいえ | いいえ | エラーの原因を説明する追加のテキスト。 |
Throw ノードの「説明」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
簡略説明 | いいえ | いいえ | ノードの簡単な説明 | |
詳細説明 | いいえ | いいえ | メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト |