ユーザー出口のデプロイ

ユーザー出口を作成してコンパイルしたら、 ライブラリーに拡張子「.lel」を指定し、関数 bipInitializeUserExits および bipTerminateUserExits をエクスポートし、 そのライブラリーをブローカーのシステムにインストールする必要があります。 さらに、メッセージ・フローごとにユーザー出口の状態をアクティブまたは 非アクティブに設定できます。

ユーザー出口をデプロイするには、以下のようにします。

  1. ユーザー出口コードをブローカーにインストールします。
    ユーザー出口コードを含むライブラリーを、 ブローカーからアクセス可能なファイル・システムに インストールする必要があります。例えば、ファイルには、ブローカーが稼動する ユーザー ID に対する読み取りおよび実行権限が必要です。ブローカーは、ユーザー出口を含む ライブラリーを以下の場所で検索します。
    • ブローカー・プロパティー UserExitPath (64 ビット実行グループの 場合は UserExitPath64)。これは、ディレクトリーをコロン (Windows の場合は セミコロン) で区切ったリストです。mqsicreatebroker または mqsichangebroker では –x フラグを使用して設定できます。 これは、ユーザー出口を特定のブローカーにロードするときに設定します。
    • 環境変数 MQSI_USER_EXIT_PATH (64 ビット実行グループの 場合は MQSI_USER_EXIT_PATH64)。これは、ディレクトリーをコロン (Windows の場合は セミコロン) で区切ったリストです。通常は、特定の環境のすべてのブローカーに ユーザー出口をロードするときに設定します。

    両方とも設定されてい場合は、環境変数が優先されます。環境変数内の すべてのディレクトリーが、変数に現れる順に 検索されます。次に、ブローカー・プロパティー内のすべてのディレクトリーが、 プロパティーに現れる順に検索されます。

  2. ユーザー出口ライブラリーをブローカーのプロセスにロードします。
    ユーザー出口ライブラリーをブローカーにインストールしたら、 ロードする必要があります。 これは、以下のいずれかの方法で行います。
    • ブローカーを停止および再始動
    • mqsireload コマンドを発行する。これによって、 実行グループ・プロセスが再始動されます。
  3. ユーザー出口を活動化します。

    ユーザー出口はアクティブまたは非アクティブにすることができ、 デフォルトでは非アクティブになっています。一連のユーザー出口のデフォルト状態を、 ブローカーごとにアクティブに変更できます。

    ブローカーのユーザー出口のデフォルトの状態を設定するには、 以下のようにします。

    1. ブローカーを停止します。
    2. mqsichangebroker コマンドを使用して、ブローカーの activeUserExits プロパティーを設定します。
    3. 変更の始まりブローカーを開始し、システム・ログを確認して、 すべての実行グループがエラーを起こさずに開始したことを確認します。 無効なユーザー出口名が指定された (実行グループによってロードされたどのライブラリーでもそのユーザー出口が提供されていない) 場合は、BIP2314 メッセージがシステム・ログに書き込まれ、実行グループ内のすべてのフローが開始に失敗します。これを回避するには、以下のいずれかのアクションを行う必要があります。
      • 出口をインプリメントするライブラリーをユーザー出口パスに提供してから、mqsireload コマンドを発行するか、ブローカーを再始動してそのライブラリーから出口をロードする
      • mqsichangeflowuserexits コマンドを発行して、アクティブおよび非アクティブの両方のリストからその出口を除去する
      変更の終わり

    ブローカーのユーザー出口のデフォルトの状態はオーバーライドすることもできます。ユーザー出口は、 mqsichangeflowuserexits コマンドを使用して実行グループごとまたはメッセージ・フローごとに活動化または非活動化できます。 このとき、メッセージ・フローごとの指定が実行グループごとの指定よりも優先されます。1 つのフローに対して複数の出口がアクティブである場合は、 定義された (mqsichangeflowuserexits に記述された) 順序で呼び出されます。

関連概念
ユーザー出口の開発
関連タスク
ユーザー出口の開発
関連資料
mqsicreatebroker コマンド
mqsichangebroker コマンド
mqsireportflowuserexits コマンド
mqsichangeflowuserexits コマンド
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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