WebSphere Message Broker のような製品は、 通常はメッセージ形式を構文解析し、書き込むためのパーサーの範囲を提供します。 一部のメッセージ形式は自己定義しており、モデルを参照しないで構文解析できます。 自己定義メッセージ形式の例は XML です。 XML では、メッセージ自体にメタデータとデータ値が含まれているため、モデルが使用可能になっていなくても、XML パーサーはXML メッセージを理解することができます。 ただし、大部分のメッセージ形式は自己定義ではありません。 一例として、COBOL プログラムおよび SWIFT フォーマットのテキスト・メッセージから発生するバイナリー・メッセージには、パーサーがメッセージを理解できるほどの十分なメタデータが含まれていません。 パーサーはメッセージを記述するモデルにアクセスして、それを正しく構文解析する必要があります。
WebSphere Message Broker で提供される機能を十分に利用するには、メッセージ形式をモデル化することが必要です。
メッセージ・モデルの作成を促進するために、メタデータ (C ヘッダー・ファイル、COBOL コピーブック、XML スキーマ、および DTD と WSDL ファイルなど) を使用し、そのメタデータからメッセージ・モデルを作成するインポーターが提供されています。 さらに、IBM は業界標準の共通メッセージ形式 (SWIFT、EDIFACT、X12、FIX、HL7、および TLOG など) 用のモデルを事前構築しています。