分散システムでのブローカー・ドメインのバックアップ

以下のステップでは、ブローカー・ドメインをバックアップして、マイグレーションする場合や回復不能な障害の場合にブローカー・ドメインを復元可能にする方法を説明します。 ブローカーのバックアップと回復を、構成マネージャーによってデプロイされるすべてのブローカーに拡張する必要があります。これらのステップを実行するのに必要なすべてのトピックは、このトピックの末尾の『関連情報』にリストされています。
コンポーネントをバックアップするには、以下のようにします。
  1. 各ブローカーを停止します。
  2. 構成マネージャーを停止します。
  3. mqsibackupconfigmgr コマンドを使用して、構成マネージャーのデータ・リポジトリーをバックアップします。
  4. 変更の始まり分散システム上で構成マネージャーのデータ・リポジトリーを復元する場合、以下のファイルをコピーする必要があります。
    <data directory>/components/<構成マネージャー name>/<directory name>/service.properties
    <data directory> は、プラットフォームに固有の値です。
    • Windows でのディレクトリーは次のとおりです。
      C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥IBM¥MQSI
    • 他の分散プラットフォームでのディレクトリーは次のとおりです。
      /var/mqsi

    このファイルは mqsibackupconfigmgr コマンドによって作成される zip ファイルで保持し、mqsirestoreconfigmgr コマンドの実行後に、復元された構成マネージャーのデータ・リポジトリーの対応する場所にコピーする必要があります。

    変更の終わり
  5. 各ブローカー・データベースをバックアップします。
    例えば、DB2 ブローカー・データベースの場合は、DB2 コントロール・センターでバックアップ・ウィザードを使用するか、次のようなコマンドを使用します。
    DB2 BACKUP DATABASE <broker db> TO "<backup directory>"
  6. システムの作業パスをバックアップします。
    work path は、プラットフォームに固有の値です。
    • Windows でのディレクトリーは次のとおりです。
      C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥IBM¥MQSI
    • 他の分散プラットフォームでのディレクトリーは次のとおりです。
      /var/mqsi
    および、ブローカー固有の作業パスすべてです。これらのパスは、mqsicreatebroker コマンドの -w フラグによって指定されます。
コンポーネントを復元するには、以下のようにします。
  1. 構成マネージャー・ドメインの既存のコンポーネントを停止して除去します。
    1. Message Brokers Toolkit のドメインから切断します。
    2. 各ブローカーを停止します。
    3. 構成マネージャーを停止します。
    4. -w パラメーターを指定して mqsideletebroker コマンドを使用し、個々のブローカーを削除します。このパラメーターは、Windows および UNIX プラットフォーム上のオプション・パラメーターで、これらのブローカーに関連したすべてのファイルを作業パスから削除します。
    5. -w および -n パラメーターを指定して mqsideleteconfigmgr を使用し、構成マネージャーを削除します。-n パラメーターは、構成リポジトリー中のデータをすべて削除します。
  2. コンポーネントを再作成します。
    1. 構成マネージャーを作成します。
    2. 各ブローカーを作成します。
  3. コンポーネントを復元します。
    1. 任意の作業パスを復元します。
    2. mqsirestoreconfigmgr コマンドを使用して、構成マネージャー・リポジトリーを復元します。

      以前のバックアップ service.properties ファイルを置き換えます。

    3. 各ブローカー・データベースを復元します。
      例えば、DB2 ブローカー・データベースの場合は、DB2 コントロール・センターで復元ウィザードを使用するか、次のようなコマンドを使用します。
      DB2 RESTORE DATABASE <broker db> FROM "<backup directory>" TAKEN AT <datetime> 
    4. 構成マネージャーを始動します。
    5. 各ブローカーを始動します。
    6. Message Brokers Toolkit構成マネージャーに接続します。 接続すると、実行グループおよびフロー以外のブローカー・トポロジーが、構成マネージャーから再インポートされます。
    7. Message Brokers Toolkit にトポロジー構成をデプロイします。 デプロイすると、構成マネージャーが UUID をブローカーに付与します。Windows 以外のプラットフォームで作業する場合には、このステップは不要です。
関連タスク
構成マネージャーの開始と停止
データベースの作成
コンポーネントの接続
パブリッシュ/サブスクライブ・トポロジーのデプロイ
Linux および UNIX システムでのブローカーの開始と停止
Windows でのブローカーの開始と停止
関連資料
サポートされるデータベース
mqsicreatebroker コマンド
mqsicreateconfigmgr コマンド
mqsistop コマンド
mqsistart コマンド
mqsideletebroker コマンド
mqsideleteconfigmgr コマンド
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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