コマンド行からの WSDL 定義のインポート

ここでは、WSDL コマンド行インポーター (mqsicreatemsgdefsfromwsdl) を使用して、メッセージ定義をメッセージ・セットに取り込む方法を示します。

始める前に:

この作業を行う前に、以下の情報をお読みください。

WSDL コマンド行インポーターにより、メッセージ定義ファイルを入れる、ネーム・スペースが使用可能にされた新規のメッセージ・ セットを作成できます。 また、ネーム・スペースが使用可能にされた既存のメッセージ・セットにメッセージ定義ファイルを追加することができます。メッセージ・セットではネーム・スペースが使用可能になっている必要があります。

新規のメッセージ定義ファイルを既存のメッセージ・セットに追加する場合、既存のメッセージ・セットも XML 物理形式レイヤーを持つ必要があります。Web サービスのインターオペラビリティーを向上させるために、Web サービスのプロセスに関係するメッセージについて、XML 物理形式レイヤーのカスタマイズを不必要に行わないでください。

コマンド行から新しいメッセージ・セットを作成する場合、デフォルトで作成されるのは 論理情報だけです。 メッセージ・セットで物理形式が必要な場合、2 つのオプションがあります。

mqsicreatemsgdefsfromwsdl コマンドは、インポートの実行前に、必要とする WSDL ファイルをワークスペースにコピーします。 これらはトップレベルの WSDL ファイルと、それによってインポート可能なその他のファイルです。 ファイルは、importFiles というフォルダーの指定されたメッセージ・セットの下にコピーされ、インポート後に削除されません。そのため、ユーザーはその後で更新したり、ワークベンチでファイルについて妥当性検査を実行することができます。

コマンド行で WSDL 定義をインポートするには、以下のようにします。

  1. ワークベンチを閉じます。 コマンド行インポーター使用するときに、これが実行されていないようにしてください。
  2. コマンド・プロンプトから mqsicreatemsgdefsfromwsdl コマンドを呼び出して、メッセージ・セット・プロジェクト名、トップレベルの WSDL ファイルがあるディレクトリーのパス名、そのファイルの名前、ワークスペースの場所、およびその他の必要なオプション・パラメーターを指定します。 mqsicreatemsgdefsfromwsdl コマンドが作成する新しいメッセージ・セットに物理形式を追加する場合は、これらの物理形式を -base パラメーターとして持つ基本メッセージ・セットを、インポート・コマンド行で指定します。
  3. コマンドの完了時には、ログ・ファイルを確認してください。 これにはファイル記述子 *.wsdl.report.txt があり、名前はコマンドで指定したもののいずれかになります。 このレポートは、mqsicreatemsgdefsfromwsdl コマンドを 呼び出したときに作成され、デフォルトでは、コマンドを呼び出したディレクトリーに書き込まれます。 レポートは、以下の情報を提供します。
    • mqsicreatemsgdefsfromwsdl が呼び出された時に使用されたパラメーターの詳細。
    • インポートされたファイルの名前。
    • インポート処理の詳細 (例えば、生成された警告や作成されたメッセージ・モデル・オブジェクト)。
  4. ワークベンチを開始し、「ブローカー・アプリケーション開発」パースペクティブに切り替えます。 mqsicreatemsgdefsfromwsdl を呼び出した時に作成された メッセージ定義ファイルは、指定したプロジェクトで可視になります。

WSDL 定義のインポート中にエラーが発生した場合、インポーターが報告するエラーを注意深く検査してください。 デフォルトでは、すべてのエラーは画面および上で説明されているファイルに書き込まれます。 インポートについての追加情報を収集するためには、-v (冗長) コマンド行パラメーターを指定します。 このパラメーターを指定すると、インポートの進行中にさらに詳細な情報が表示されます。

関連概念
メッセージ定義の作成方法
メッセージ定義を作成するための他のモデル表現からのインポート
関連タスク
メッセージ・セット・プロジェクトの処理
メッセージ・セットの作成
関連資料
mqsicreatemsgdefsfromwsdl コマンド
mqsicreatemsgdefs コマンド
インポート形式
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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