「データ・エレメント分離」メソッドの「データ・パターンの使用」 を使って、本来は固定長である環境において可変回数の反復を可能にすることができます。ただしそれには、データ内容に基づいて反復の終わりを認識できることが前提となります。
最も簡単な形式でこれを行うには、メッセージ・ビット・ストリームの終わりに達したら終了する固定数の文字に一致する正規表現の「データ・パターン」を指定することができます。
例えば次のような、1 つの固定長フィールド (長さは 10) の後に別の固定長フィールド (長さは 20) が続いていて、それらがビット・ストリームの終わりまで無限に反復しているメッセージを考察してみます。
Message Data Element Separation=Use Data Pattern
FieldA Data Pattern=.{10}
FieldB Repeat, Min Occurs=1, no Max Occurs, Data Pattern=.{20}
以下のメッセージの例では、固定長フィールド (長さは 20) が可変回数反復されていて、2 番目のフィールドとはストリング ";" で分離されています。このパターンは、セミコロン以外の任意の文字で始まる 20 字のストリングを指定しています。
Message Data Element Separation=All Elements Delimited, Delimiter=;
SubType1 Data Element Separation=Use Data Pattern
FieldA Repeat, Min Occurs=1, no Max Occurs, Data Pattern=[^;].{19}
FieldB