ESQL モジュール

モジュールは、変数とその初期設定を定義する宣言のシーケンス、 およびメッセージ・フロー・ノードの特定の動作を定義するサブルーチン (関数およびプロシージャー) のシーケンスです。

モジュールは、CREATE node_type MODULE ステートメントで開始して END MODULE ステートメントで終了する必要があります。node_type は、COMPUTE、DATABASE、または FILTER の 1 つでなければなりません。ESQL コードのエントリー・ポイントは、MAIN という名前の MODULE スコープ関数です。

各モジュールは、CREATE node_type MODULE という文字が続く名前によって識別されます。名前はデフォルト値を使って作成されますが、変更したり、独自に作成したりできます。名前には、大/小文字の区別がありません (つまり、大/小文字の任意の組み合わせで名前を使用しても、宣言と一致します)。これは、スキーマ、定数、変数、およびラベルに対して宣言する名前とは対照的です。それらの場合には、大/小文字の区別を付けて扱われ、宣言したのと同じに正確に指定する必要があります。

.esql という接尾部を持つ、ESQL ファイルにモジュール用のコードを作成する必要があります。このファイルは、それを参照するノードと同じブローカー・スキーマ内に作成する必要があります。対応するノードごとに適切なタイプのモジュールが 1 つ存在する必要があり、そのモジュールはそのノードに特定のもので他のノードが使用することはできません。

ESQL ファイルを作成 (またはそれを作成するタスクを完了) するとき、そのファイルに関連したメッセージ・フロー・プロジェクトおよびブローカー・スキーマを指定し、そのファイルに名前を付けます。

ESQL ファイル内で、各モジュールの名前はメッセージ・フロー・ノードの対応するプロパティーの値によって決まります。例えば、Compute ノードのプロパティー ESQL Module は、ESQL ファイルにあるノードのモジュール名を指定します。このプロパティーのデフォルト値は、ノードの名前です。別の名前を指定することも可能ですが、プロパティーの値と必要な機能を提供するモジュールの名前とが同じであることを確認する必要があります。

モジュールは、モジュールのエントリー・ポイントである関数 MAIN を含んでいる必要があります。この関数は、モジュールの作成時に自動的に組み込まれます。MAIN 内で、ESQL をコーディングしてノードの動作を構成できます。ESQL を変数、定数、関数、およびプロシージャーを宣言するモジュールに組み込む場合は、これらはローカル側の有効範囲のものに限定されて、この単一のモジュール内で使用可能となります。

ESQL 定数、関数、またはプロシージャーを再利用したい場合、それらをブローカー・スキーマ・レベルで宣言する必要があります。その後、それらを同じまたは他のプロジェクトにあるブローカー・スキーマ内の任意のリソースから参照できます。この手法を使用したい場合、プロシージャーを完全修飾するか、または修飾子を設定する PATH ステートメントを組み込んでください。PATH ステートメントは同じ ESQL ファイル内でコーディングする必要がありますが、MODULE 内でコーディングすることはできません。

関連概念
メッセージ・フローの概要
メッセージ・マッピングの概要
関連タスク
メッセージ・フローの作成
ESQL の開発
関連資料
組み込みノード
ESQL 参照
CREATE FUNCTION ステートメント
CREATE MODULE ステートメント
CREATE PROCEDURE ステートメント
DECLARE ステートメント
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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