複数のドメインのマイグレーションの計画

このトピックでは、複数のドメインをマイグレーションするための計画方法について説明します。

WebSphere Message Broker の典型的な構成は、開発ドメイン、テスト・ドメイン、および実働ドメインから成る 3 つまたはそれ以上のドメインを使用することです。
開発ドメイン
開発ドメインでは、メッセージ・フロー開発者がメッセージ・フローを作成し、サンドボックス環境でそれらを単体テストすることができます。 ドメイン内のブローカーはビジネス上重要なデータの処理には関係しません。
テスト・ドメイン
開発ドメイン内のメッセージ・フローは後でテスト・ドメインにプロモートされ、実際のブローカー構成で最近の (しかしライブ・データではない) 実働データに対してテストされます。
実動ドメイン
テスト・ドメイン内のメッセージ・フローは、十分堅固なものであると判断された場合、実働ドメインにプロモートされます。 これは実際のビジネス・トランザクションを実行するドメインであり、ドメイン内のメッセージ・フローはライブ・データを処理します。製品フローに対する重要ではない更新は、通常は事前定義されたサービス・インターバルの際にのみ実行されます。

開発ドメインおよびテスト・ドメインは、実動ドメインよりも前にマイグレーションする必要があります。 まず開発ドメインをマイグレーションすれば、マイグレーションに関連した潜在的なダウン時間が最小になります。 さらに、開発ドメインは、テスト・ドメインおよび実働ドメインよりも前に、新規ブローカー機能に対するアクセスを必要とする可能性があります。 新規機能を使用するメッセージ・フローが開発されると、新規メッセージ・フローをテスト・ドメインおよび実働ドメインにプロモートする前に、それらのドメインがマイグレーションされている必要があります。

それぞれの Message Brokers Toolkit は複数のドメインを管理できますが、Message Brokers Toolkit のインスタンスのマイグレーション時には、まだマイグレーションされていないドメインに影響を与えないように注意する必要があります。

バージョン 6.0 Message Brokers Toolkitバージョン 5.0 ドメインを管理できます (その逆も同じ)。

マイグレーションの実行を開始する前に、リソースをバックアップします

関連概念
以前のバージョンおよび他の製品との共存
関連タスク
バージョン 5.0 からのマイグレーションの計画
小さなドメインのマイグレーションの計画
大きなドメインのマイグレーションの計画
ハイ・アベイラビリティー・ドメインのマイグレーションの計画
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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