始める前に
以下では、各関数タイプについて説明します。
ユーザー定義パーサーが入力メッセージを構文解析する必要がある場合に、ブローカーは 入力関数を起動します。 パーサーは、所有する必要があるものとして要求する入力ビット・ストリーム・バッファーの量を、ブローカーに対して知らせなければなりません。固定サイズ・ヘッダーの場合、パーサーはヘッダーのサイズを要求します。 パーサーがメッセージ全体を処理する場合、バッファーの残りの部分を要求します。
int cpiParseBufferEncoded( CciParser* parser, CciContext* context, int encoding, int ccsid ){ PARSER_CONTEXT_ST* pc = (PARSER_CONTEXT_ST *)context ; int rc;
pc->iBuffer = (void *)cpiBufferPointer(&rc, parser); pc->iIndex = 0;
pc->iEncoding = encoding; pc->iCcsid = ccsid;
pc->iSize = cpiBufferSize(&rc, parser);
pc->iCurrentCharacter = cpiBufferByte(&rc, parser, pc->iIndex);
pc->iCurrentElement = cpiRootElement(&rc, parser);
pc->iInTag = 0;
return(pc->iSize); }
汎用解析関数 (例えば、cpiParseFirstChild) は、 ESQL 式または Java 式を評価するために構文エレメント・ツリーを作成する必要がある場合に、 ブローカーが呼び出す関数です。例えば、filter ノードは ESQL 式の ESQL フィールド参照を使用します。 式を評価するには、このフィールド参照を解決しなければなりません。 要求されたエレメントが作成されるか、またはそれが存在しないことをパーサーが認識するまで、 パーサーの汎用解析関数が、おそらく繰り返し呼び出されます。
void cpiParseFirstChild( CciParser* parser, CciContext* context, CciElement* element ){ PARSER_CONTEXT_ST* pc = (PARSER_CONTEXT_ST *)context ; int rc; if ((!cpiElementCompleteNext(&rc, element)) && (cpiElementType(&rc, element) == CCI_ELEMENT_TYPE_NAME)) { while ((!cpiElementCompleteNext(&rc, element)) && (!cpiFirstChild(&rc, element)) && (pc->iCurrentElement)) { pc->iCurrentElement = parseNextItem(parser, context, pc->iCurrentElement); } } return; }
ユーザー定義パーサーが構文エレメント・ツリーを出力ビット・ストリームに逐次化する必要がある場合に、ブローカーは出力関数を起動します。 例えば、Compute ノードはご使用のユーザー定義パーサーのドメイン内にツリーを作成したとします。 このツリーが、例えば MQOutput ノードによる出力でなければならない場合、 パーサーが出力ビット・ストリーム・バッファーを、作成されたツリーを表すデータに付加します。
int cpiWriteBufferEncoded( CciParser* parser, CciContext* context, int encoding, int ccsid ){ PARSER_CONTEXT_ST* pc = (PARSER_CONTEXT_ST *)context ; int initialSize = 0; int rc = 0; const void* a; CciByte b; initialSize = cpiBufferSize(&rc, parser); a = cpiBufferPointer(&rc, parser); b = cpiBufferByte(&rc, parser, 0); cpiAppendToBuffer(&rc, parser, (char *)"Some test data", 14); return cpiBufferSize(0, parser) - initialSize; }
通常、 着信メッセージ・データは単一メッセージ形式なので、 1 つのパーサーがメッセージの内容全体の構文解析を担当します。 必要なパーサーのクラス名は、入力メッセージの MQMD または MQRFH2 ヘッダーにある、 Format フィールドで定義されます。
しかし、 メッセージは複数のフォーマットで構成される場合もあります。例えば、 あるフォーマットのヘッダーに続くデータは、別のフォーマットである場合などです。 この場合、最初のパーサーが、 チェーン内の次のフォーマットを構文解析するパーサーのクラス名を識別する必要があり、 これが順に続きます。 ユーザー定義パーサーでは、インプリメンテーション関数 cpiNextParserClassName が、 複数のメッセージ形式から構成されるメッセージ用に、 パーサー・クラスのチェーンをナビゲートする必要がある場合、 そのブローカーによって呼び出されます。
ご使用のユーザー定義パーサーが、 複数のメッセージ形式の一部であるメッセージ形式の構文解析をサポートする場合、 ユーザー定義パーサーは、cpiNextParserClassName 関数をインプリメントする必要があります。
void cpiNextParserClassName( CciParser* parser, CciContext* context, CciChar* buffer, int size ){ PARSER_CONTEXT_ST* pc = (PARSER_CONTEXT_ST *)context ; int rc = 0;
CciCharNCpy(buffer, pc->iNextParserClassName, size); return; }