Web サービスのメッセージ形式

このトランスポートを介して受け渡しされるメッセージは XML 形式であり、これによってプラットフォームからの独立が可能になります。 特定の操作やエラー状態 (SOAP 障害) を定義する XML 内容は、SOAP 標準によって定義されます。 送達が保証されているわけではないので、アプリケーションはシステム障害またはネットワーク障害時のリカバリーを備えていなければなりません。

メッセージには、そのタイプに見合った以下のコンポーネントが含まれています。

コマンド・ストリング
要求メッセージには、コマンド POST と、その後に続く URL が含まれています。 コマンド・ストリングの末尾は、HTTP/1.0 です。
状況表示行
応答メッセージには状況表示行が含まれています。 先頭は HTTP/1.0 で、コードとテキストで要求が成功したか失敗したかを示します。 例えば、200 OK、404 Not Found、500 Server Error などです。
ヘッダー
Web サービス・プロトコルが使用するヘッダーは、HTTP ヘッダーです。 これは、名前、その後のコロンとスペース (オプション) の文字、およびその後のヘッダーの値 (内容) から構成されます。 各ヘッダーの後には <CR><LF> 文字が続きます。最終ヘッダーの後には <CR><LF><CR><LF> が続きます。これにより、ブランク行が作成されます。この行の後に続くデータは、メッセージ本体のデータと解釈されます。 ヘッダーについては、Web サービス・ヘッダーで説明しています。
本文
メッセージ本体は、メッセージの中のヘッダーの後 (つまり、文字 <CR><LF><CR><LF> の後) のデータです。HTTPInput または HTTPRequest が受け取るインバウンド・メッセージの場合、このデータは一般的にノード内のメッセージ・プロパティーの設定に従って構文解析されます。 アウトバウンド・メッセージの場合、データの構文解析は、メッセージをメッセージ・ツリーからビット・ストリームへ構文解析する HTTPReply または HTTPRequest ノードが受信する、「プロパティー」フォルダー内のメッセージ・プロパティーの設定に従って行われるのが普通です。

たいていの場合、メッセージの本体は XML です。 しかし、インバウンド・メッセージの場合、受信ノードが異なるフォーマットを処理するよう構成されており、適切なパーサーが使用可能であるなら、異なるフォーマットを含めることも可能です。 アウトバウンド・メッセージの場合、送信先の Web サービスが受け入れるあらゆる形式の本体を含めることができます。

Web サービス以外のコンポーネントによって生成されるエラー (404 Not Found など) により、メッセージが HTML 形式になる場合があります。

HTTPInput ノードが入力要求を受信するとき、あるいは HTTPRequest ノードが Web サービスからの応答を受信するときに、ヘッダーと本体を含むビット・ストリームが構文解析され、メッセージ・ツリーの中で表現されます。 ビット・ストリームは、HTTPReply ノードによってクライアントへ応答が送信されるとき、および HTTPRequest ノードによって Web サービスへ要求が送信されるときに、パーサーによってメッセージ・ツリーの適切なパーツから作成されます。 これらのアクションの詳細については、個々のノードの説明を参照してください。

関連概念
メッセージ・フローの概要
WSDL の生成
関連タスク
メッセージ・フローの作成
メッセージ・セットからの Web サービス定義の生成
デプロイ
関連資料
WebSphere MQ Web Services Transport
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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