mqsichangeproperties コマンド

サポートされるプラットフォーム

  • Windows
  • Linux および UNIX システム
  • BIPJCHPR ユーティリティーを介した z/OS。ブローカー PDSE の内容を参照してください。

目的

mqsichangeproperties コマンドは、ブローカー間の通信や HTTP リスナー・コンポーネント (HTTPInput および HTTPReply ノードの HTTP および HTTPS (SSL) サポートを含む) に関係するプロパティーに変更を加える場合に使用します。

mqsistart を使用してブローカーを開始してから、ブローカーが稼働するマシン上でこのコマンドを発行します。

いずれかの値を変更した場合、その変更を有効にするには、ブローカーを停止して再始動する必要があります

構文

パラメーター

brokername
(必須) 変更するブローカーの名前。これは最初のパラメーターでなければなりません。
-b httplistener
(オプション) http リスナー・コンポーネントの名前。
-e ExecutionGroupLabel
(オプション) 予約済み
-o ObjectName
(必須) プロパティーに変更を加えるオブジェクトの名前。以下にリストされているいずれかの値に設定しなければなりません。
-n PropertyName
(必須) 変更されるプロパティーの名前。
-v PropertyValue
(必須) 指定した PropertyValuePropertyName で指定されたプロパティーに割り当てられます。
複数の名前とそれに対応する値は、コンマを区切り記号として使用して指定することができます。 例えば、
-n Name1, Name2 -v Value1, Value2
ブローカー間の通信の場合は、以下の ObjectName 値が使用可能です。
  • DynamicSubscriptionEngine
httplistener コンポーネント (HTTPInput および HTTPReply ノードを含む) の場合は、以下の ObjectName 値が使用可能です。
  • HTTPListener プロセスを制御する場合は HTTPListener
  • HTTPInput および HTTPReply ノードとの HTTP 通信を制御する場合は HTTPConnector
  • HTTPInput および HTTPReply ノードとの HTTPS 通信を制御する場合は HTTPSConnector
HTTP ObjectName 設定を使用する際には、httplistener ComponentName は必須です。
前のバージョンの互換モードの場合は、以下の ObjectName 値を使用できます。
  • ComIbmXmlParserFactory

ブローカー間通信パラメーター値

ブローカー間通信の場合に有効なプロパティー名は、以下にリストされているとおりです。

brokerInputQueues
ブローカー間接続からメッセージを処理する際に使用するディスパッチ・キューの最大数を指定します。この値を増やすと、ブローカー間接続を経由してメッセージを送信できる比率が増えます。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 1
brokerInputQueueLength
各入力キューに保管できるメッセージの最大数を定義します。この値が大きいと、各入力キューに保管できる入力メッセージの数が多くなります。このプロパティーの値を大きくすると、ブローカーが各キューで必要とするメモリーの最大合計も大きくなることに注意してください。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 99
brokerPingInterval
ブローカー間の接続でブローカーが PING メッセージを開始するミリ秒単位の時間間隔。PING メッセージを使えば、接続の両端で通信がオープンのままかどうかを確認できます。これは、内部的に生成されます。この値が 0 であると、ブローカーは PING を開始しません。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 5000
clientPingInterval
ブローカーとクライアントの接続上でブローカーが PING メッセージを開始するミリ秒単位の時間間隔。PING メッセージを使えば、接続の両端で通信がオープンのままかどうかを確認できます。これは、内部的に生成されます。この値が 0 であると、ブローカーは PING を開始しません。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 30000
clonedPubSubBrokerList
<brokername> レジスターが複製となるブローカーのリスト。
このリストの形式は、BrokerName1,BrokerQMName1,BrokerName2,BrokerQMName2 です。 したがって、3 つのブローカー BRKABRKB、および BRKC を複製しなければならない場合、以下のコマンドを実行する必要があります。
mqsichangeproperties BRKA -e default -o DynamicSubscriptionEngine
 -n clonedPubSubBrokerList -v ¥"BRKB,BRKBQM,BRKC,BRKCQM¥"
mqsichangeproperties BRKB -e default -o DynamicSubscriptionEngine
 -n clonedPubSubBrokerList -v ¥"BRKA,BRKAQM,BRKC,BRKCQM¥"
mqsichangeproperties BRKC -e default -o DynamicSubscriptionEngine
 -n clonedPubSubBrokerList -v ¥"BRKA,BRKAQM,BRKB,BRKBQM¥"
複製された環境からブローカーを除去することも可能です。例えば、複製から BRKC を除去する場合は、以下のコマンドを使用します。
mqsichangeproperties BRKA -e default -o DynamicSubscriptionEngine
 -n clonedPubSubBrokerList -v ¥"-BRKC¥"
mqsichangeproperties BRKB -e default -o DynamicSubscriptionEngine
 -n clonedPubSubBrokerList -v ¥"-BRKC¥"
mqsichangeproperties BRKC -e default -o DynamicSubscriptionEngine
 -n clonedPubSubBrokerList -v ¥"¥"

BRKA および BRKB のリストにマイナス記号があることに注意してください。BRKC は、ブローカーを指定していません。したがって、複製ではありません。ただし、BRKA および BRKB はそれぞれ互いの複製のままになります。

  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - なし
enableClientDiscOnQueueOverflow
これが true で、該当するすべてのメッセージを削除した後に maxClientQueueSize を超えていると、ブローカーはクライアントを切断します。
  • 値タイプ - ブール
  • 初期値 - False
enableQopSecurity
メッセージ用の保護品質レベルを使用可能にします。

デフォルトでは、isysQopLevel 値または sysQopLevel 値のいずれかがデフォルト値の none から変更された場合に、保護品質が使用可能になります。

  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - なし
httpDispatchThreads
この値は、ブローカーが HTTP トンネリング・クライアントの管理専用に使うスレッドの数です。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 -32
httpProtocolTimeout
この値は、HTTP プロトコルのタイムアウト・インターバルのミリ秒数です。 この値を変更して、HTTP トンネリング・プロトコルのフェーズ中にブローカーが次のイベントを待機する時間を更新することができます。値が 0 の場合、ブローカーは無限に待機することになります。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 -10000
interbrokerHost
ブローカーの IP ホスト名を指定します。ヌルとしてデフォルトのままにしてもよいのは、単一ブローカー構成だけです。

mqsichangeproperties <broker> -o DynamicSubscriptionEngine -n interbrokerHost -v <IP host name>

  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - ヌル

値を変更した場合は、ブローカーを停止してから再始動する必要があります。その後で、トポロジー全体を再デプロイする必要があります。

interbrokerPort
ブローカーが着信するブローカー間接続を listen するポート番号。 1 つのマシン上で複数のブローカーが稼働する場合は、interbrokerPort プロパティーにはブローカーごとに値を設定してください。以下に例を示します。

mqsichangeproperties <broker> -o DynamicSubscriptionEngine -n interbrokerPort -v <port number>

トポロジーのデプロイ前に interbrokerPort 値を設定しない場合は、ブローカーを再始動してください。

  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 -1507

値を変更した場合は、ブローカーを停止してから再始動する必要があります。その後で、トポロジー全体を再デプロイする必要があります。

isysQopLevel
システムに適用され、ブローカーがパブリッシュおよびサブスクライブのみを行えるようにします。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - なし
maxBrokerQueueSize
ブローカーが別のブローカーへの送信用にキューに入れておくバイトの最大数。最大数を超えると、最新のメッセージ、高位優先度のメッセージ、および応答メッセージを除いて、そのブローカー用にキューに入っていたすべてのメッセージがブローカーによって削除されます。これが 0 の場合、ブローカーは、別のブローカー用にキューに入れておくバイト数を制限しません。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 1000000
maxClientQueueSize
ブローカーがクライアントへの送信用にキューに入れておくバイトの最大数。最大数を超えると、最新のメッセージ、最高優先度のメッセージ、および応答メッセージを除いて、そのクライアント用にキューに入っていたすべてのメッセージがブローカーによって削除されます。これが 0 の場合、ブローカーはクライアント用にキューに入れておくバイト数を制限しません。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 100000

このプロパティーの値は、maxMessageSize 値より大きいか、等しくなければなりません

maxConnections
ブローカーで許容される同時接続クライアントの最大数。この限度に達すると、ブローカーはクライアントからの新しい接続要求を拒否します。この値が 0 より小さい場合、クライアント数に制限はありません。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 -100
変更の始まりjvmMaxHeapSize変更の終わり
変更の始まりJava プラグイン・ノードの JVMManager で使用される Java 仮想マシン (JVM) のヒープ・サイズの大きさを指定します。

これは、16 777 216 から 8 589 934 592 の範囲にならなければなりません。

  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 134 217 728
変更の終わり
maxHopCount
複数ブローカー・ネットワークでメッセージのループが起きないようにするために、メッセージの送信に使用する複数ブローカー・リンクの最大数を指定します。この値は、複数ブローカー・ネットワーク内のどこにでもメッセージを送信できるように十分な大きさに設定してください。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 20
maxMessageSize
バイト単位の最大許容メッセージ・サイズ。この最大サイズを超えるメッセージがクライアントから着信した場合、そのクライアントは切断されます。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 100000

このプロパティーの値は、maxClientQueueSize 値より小さいか、等しくなければなりません

multicastAddressRangeMax
ブローカーがマルチキャスト伝送のために使用できる最大 IP アドレス。
224.0.0.2 から 239.255.255.255 の範囲でなければなりません。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - 239.255.255.255
multicastAddressRangeMin
ブローカーがマルチキャスト伝送のために使用できる最小 IP アドレス。
224.0.0.2 から 239.255.255.255 の範囲でなければなりません。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - 224.0.0.2
multicastBackoffTimeMillis
クライアントが自身の NACK を送信する前に、別のクライアントの NACK を listen する最大時間 (ミリ秒)。この値の範囲は 0 から 1000 になります。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 -100
multicastDataPort
マルチキャスト・パケットの送受信に使用される UDP データ・ポート。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 34343
multicastEnabled
multicastTopicsConfigFile で定義されているトピックをマルチキャストで配信するかどうかを指定します。値が true であれば、multicastTopicsConfigFile 内の指定されたトピックがマルチキャストで配送されます。
  • 値タイプ - ブール
  • 初期値 - false
multicastHeartbeatTimeoutSec
各クライアントで、コントロール・パケットが到着する間隔を秒数で示します。コントロール・パケットが前のコントロール・パケットの到着秒数 (このプロパティーで指定された値の 2 倍の数として定義されている) 内に到着しない場合、エラーの疑いがあります。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 -20
multicastLimitTransRate
このプロパティーを multicastTransRateLimitKbps プロパティーと一緒に使用すると、ネットワーク輻輳を制御できます。指定できる値は以下のとおりです。
Disabled
マルチキャスト・データはできる限り高速で伝送されます。
Static
伝送速度は multicastTransRateLimitKbps で指定された値によって制限されます。
Dynamic
伝送速度は処理中に変化しますが、multicastTransRateLimitKbps で指定された値は超えません。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - Disabled
multicastMaxKeyAge
トピックの暗号鍵を再定義するまでの最大経過時間 (分)。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - 360
multicastMaxMemoryAllowedKBytes
クライアント受信バッファーによる最大メモリー消費量 (キロバイト単位)。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 262144

このパラメーターは、Pragmatic General Multicast (PGM) プロトコルが選択されている場合のみ 使用できます。

multicastMCastSocketTTL
マルチキャスト・パケットがクライアントとブローカーの間に作成できる最大ホップ数。クライアントとブローカー間に存在できるルーターの最大数より 1 つ大きな値になります。
値 1 は、パケットがすべてのローカル・ノードに達するが、ルーターが中継できないことを示します。 最大値は 255 です。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 1
multicastMinimalHistoryKBytes
すべての伝送パケットのアーカイブとして割り振られるバッファーの最小サイズ (キロバイト)。このバッファーは、信頼できるすべてのトピックによって共用され、失われたパケットを回復するのに使用できます。この値の範囲は 1000 から 1,000,000 になります。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 60000
multicastMulticastInterface
マルチキャスト伝送のためにどのインターフェースを使用するかを示します。ホスト名または IP アドレスを指定できます。値が「none」である場合、ネットワーク・インターフェースはオペレーティング・システム依存になります。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - "none"
注: ネットワーク・カードが 1 つしかない場合は、オペレーティング・システムは localhost 値を使用するので、デフォルト値の none が有効です。しかし、複数のネットワーク・カードがある場合は、確実に正しいカードが使用されるようにするには、このパラメーターを設定しなければなりません
multicastNACKAccumulationTimeMillis
回復したパケットが送信される前に、ブローカー内のNACK が集約されるのに要する時間 (ミリ秒)。この値の範囲は 50 から 1000 になります。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 300
multicastNACKCheckPeriodMillis
受信状況の定期的なチェックと NACK 作成のシーケンス・ギャップ検出の間の時間間隔 (ミリ秒)。この値の範囲は 10 から 1000 になります。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 500
multicastOverlappingTopicBehavior
このプロパティーは、クライアントがトピックのマルチキャスト・サブスクリプションを要求するときに、ブローカーの動作を制御するのに使用されます。それはトピックが含まれるトピック階層の一部であり、マルチキャストは明示的に除外されています。指定できる値は以下のとおりです。
受諾 (Accept)
一致するマルチキャスト・サブスクリプションが受け入れられ、特に除外したパブリケーションを除き、トピックと一致するすべてのパブリケーションがマルチキャストされます。
拒否 (Reject)
マルチキャストが使用不可能な子を持つトピックに対するマルチキャスト・サブスクリプションは、ブローカーによって拒否されます。
復帰 (Revert)
マルチキャストが使用不可能なトピック、またはトピックの子に対するサブスクリプションは、ユニキャスト伝送になります。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - Accept
multicastPacketBuffers
パケット受信の開始時に作成されるメモリー・バッファーの数。 たくさんのバッファーを使用可能にすると、メモリーの使用率は増えてしまいますが、受信のパフォーマンスが向上し、高送達速時のパケット損失を最小限に抑えられます。各バッファーは 33KB で、この値の範囲は 1 から 5000 になります。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 500
multicastPacketSizeBytes
マルチキャスト・パケットのサイズをバイトで示します。500 から 32000 の範囲になります。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 7000
multicastProtocolType
プロトコルのタイプを指定します。これは以下のいずれかでなければなりません。
  • PTL
  • PGM/IP
  • PGM/UDP
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - PTL
multicastSocketBufferSizeKbytes
クライアントのソケット受信側バッファーのサイズをキロバイトで示します。サイズを大きくすると、損失率が下がります。この値の範囲は 65 から 10000 になります。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 3000
multicastTransRateLimitKbps
全体の伝送速度を Kb (K ビット)/秒に制限します。
このプロパティーは、multicastLimitTransRate プロパティーが Disabled ではない場合にのみ有効です。このプロパティーの値を、システムまたはネットワークの最大データ伝送速度以上に設定してはいけません。値は 10 から 1,000,000 までの範囲になります。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 9500
nonDurableSubscriptionEvents
非持続サブスクライバーの作成または削除時に、ユーザーがイベント・メッセージを希望するかどうかを示します。true 値の場合はイベント・パブリケーションを作成することになり、false 値の場合はイベント・パブリケーションを作成しないよう指示します。
  • 値タイプ - ブール
  • 初期値 - False
pingTimeoutMultiple
クライアントまたはブローカーを切断するまでの、ブローカーが応答を待機しない clientPngIntervals または brokerPngIntervals の連続数。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 3
statsInterval
この値は、統計のパブリケーションの間隔のミリ秒数です。これを 0 に設定すると、統計パブリケーションは生成されません。このプロパティーの変更後にブローカーを再始動する必要はありませんが、値の変更後にブローカーが統計の生成を開始するまでに最大 1 分を要することがあります。
0 から 1000 の範囲でなければなりません。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 0
注: この値が表すのは、パブリッシュ/サブスクライブ統計のインターバルのみです。
sysQopLevel
システムに適用され、ブローカーがパブリッシュのみを行えるようにします。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - なし

許可

Windows プラットフォームでは、このコマンドを呼び出すのに使用するユーザー ID には、ローカル・システムでの Administrator 権限がなければなりません。

UNIX システムでは、このコマンドを呼び出すのに使用するユーザー ID は、root であるか、または mqsicreatebroker コマンドの -i パラメーターで指定したものと同じでなければなりません。 また、mqbrkrs グループのメンバーでなければなりません。

さらに、さまざまなプロトコルの場合に、ブローカーに必要な権限は以下のとおりです。
PGM/IP
ブローカーに以下の権限が必要です。
  • Linux および UNIX システムの場合、Root 権限
  • Windows プラットフォームの場合、Administrator 権限
  • z/OS の場合、root 権限 (UNIX システム・サービスのみ)
PGM/UDP
サポートされているすべてのプラットフォームで、ブローカーに User 権限が必要です。
PTL
サポートされているすべてのプラットフォームで、ブローカーに User 権限が必要です。

httplistener コンポーネントのパラメーター値

HTTPListener ObjectName の有効なプロパティー名は、以下にリストされているとおりです。

enableSSLConnector
HTTPS (SSL) を使用可能または使用不可にするのに使用できるブール値。HTTP リスナーがインバウンド SSL 接続を listen する前に、この値を「true」に設定しなければなりません。
  • 値タイプ - ブール
  • 初期値 - false

HTTPConnector ObjectName の有効なプロパティー名は、以下にリストされているとおりです。

address
複数の IP アドレスがあるサーバーの場合に、この値は指定されたポートでの listen に使用するアドレスを指定します。デフォルトでは、このポートはサーバーに関連したすべての IP アドレスで使用されます。これを指定した場合は 1 つのアドレスだけを使用できます。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - ヌル
port
このコネクターがサーバー・ソケットを作成し、着信接続を待機する TCP ポート番号。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 7080

HTTPSConnector ObjectName の有効なプロパティー名は、以下にリストされているとおりです。

address
複数の IP アドレスがあるサーバーの場合に、この値は指定されたポートでの listen に使用するアドレスを指定します。デフォルトでは、このポートはサーバーに関連したすべての IP アドレスで使用されます。これを指定した場合は 1 つのアドレスだけを使用できます。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - ヌル
port
このコネクターがサーバー・ソケットを作成し、着信接続を待機する TCP ポート番号。
  • 値タイプ - 整数
  • 初期値 - 7083
algorithm
使用される証明書のエンコード・アルゴリズム。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - Solaris および HPUX では SunX509、その他のプラットフォーム (AIX、z/OS、Linux、Windows) では IbmX509
clientAuth
接続を受け入れる前に SSL スタックがクライアントからの有効な証明書チェーンを必要とする場合は、true に設定します。false 値 (デフォルト) の場合、証明書チェーンは必要ありません。ただし、クライアントが、CLIENT-CERT 認証を使用するセキュリティー制約で保護されているリソースを要求する場合は除きます。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - false
keystoreFile
ロードされるサーバー証明書が保管されている鍵ストア・ファイルへのパス。デフォルトでは、HTTP リスナーは、ブローカーを開始したユーザーのホーム・ディレクトリーに .keystore というファイルがあるものと予期します。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - デフォルト値 (上記参照)
keystorePass
指定された鍵ストア・ファイルのサーバー証明書にアクセスするのに使用するパスワード。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - changeit
keystoreType
サーバー証明書のために使用される鍵ストア・ファイルのタイプ。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - JKS
sslProtocol
使用する SSL プロトコルのバージョン。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - SSLv3
ciphers
暗号を解く鍵として使用可能なものコンマ区切りのリスト。指定しない (デフォルト) と、使用可能などの暗号でも使用できます。
  • 値タイプ - ストリング
  • 初期値 - ヌル
keystoreTypesslProtocol、および ciphers の有効な値は JSSE インプリメンテーションごとに固有なので、これらの値は JSSE プロバイダーの資料に記載されているはずです。

許可

Windows プラットフォームでは、このコマンドを呼び出すのに使用するユーザー ID には、ローカル・システムでの Administrator 権限がなければなりません。

UNIX システムでは、このコマンドを呼び出すのに使用するユーザー ID は、root であるか、または mqsicreatebroker コマンドの -i パラメーターで指定したものと同じでなければなりません。 また、mqbrkrs グループのメンバーでなければなりません。

clientPingInterval を 200 に変更する
mqsichangeproperties TEST -o DynamicSubscriptionEngine -n clientPingInterval -v 200 
マルチキャストを使用可能にする
mqsichangeproperties TEST -o DynamicSubScriptionEngine -n multicastEnabled -v true
デフォルト SSL プロトコルを SSLv3 から TLS に変更する
mqsichangeproperties TEST -b httplistener -n sslProtocol -v TLS 
HTTPS コネクターを使用可能にする
mqsichangeproperties TEST -b httplistener -o HTTPListener -n enableSSLConnector -v true
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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