mqsicreatebroker コマンド

サポートされるプラットフォーム

目的

mqsicreatebroker コマンドの場合、
  • z/OS の場合を除いて、WebSphere MQ キュー・マネージャーがまだ存在していなければ、作成します。
    注:
    1. mqsicreatebroker コマンドを使用した結果 WebSphere MQ キュー・マネージャーが作成された場合、WebSphere MQ に備えられているデフォルトの DLQ (SYSTEM.DEAD.LETTER.QUEUE) が自動的に使用可能になります。セキュリティー設定は、他のブローカー固有の WebSphere MQ キューと同じになります。

      キュー・マネージャーを別個に作成することにした場合、送達不能キュー (DLQ) をセットアップする必要があります。DLQ は、メッセージ・フロー内のメッセージの処理でエラーが発生したときに、WebSphere Message Broker から参照されます。

      ユーザー定義のメッセージ・フロー中かパブリッシュ/サブスクライブ・モデル中にあるメッセージが処理できないと、そのメッセージは最後の手段としてこの DLQ にルーティングされます。もし、そうではなく、メッセージを入力キューにバックアウトさせ、問題が解決するまで事実上メッセージ・フローを停止させておきたい場合には、DLQ を使用不可にしておいてください。

      このキューは mqsideletebroker コマンドによって削除されません (キュー・マネージャーを削除した場合を除く)。

    2. mqsicreatebroker コマンドとは無関係に作成された WebSphere MQ キュー・マネージャーを使用する場合、クラスターを定義することもできます。これを使用すると、ほとんどの場合に構成が簡単になります。

  • z/OS の場合を除いて、WebSphere MQ キュー・マネージャーがまだ実行されていない場合は開始します。

    このコマンドを使用してキュー・マネージャーを作成した場合は、キュー・マネージャーは Windows サービスとして開始されません。したがって、ログオフすると停止します。これが起きないようにするには、ログオンの状態を維持するか、またはキュー・マネージャー・サービスの開始状況を変更します。(ワークステーションをロックしても、WebSphere MQ キュー・マネージャーは停止しません。)

  • ブローカー固有の WebSphere MQ キューが存在していない場合は作成します。
  • ブローカーのデータベース表が存在していない場合は作成します。または、既存の表にこのブローカーに固有の行を追加します。
  • Windows プラットフォームでは、ブローカーを実行するサービスをインストールします。
  • ブローカー・レジストリー中にコンポーネントのレコードを作成します。

構文

Windows プラットフォーム、Linux、および UNIX システム

z/OS コンソール・コマンド

パラメーター

brokername
(必須) 作成するブローカーの名前。これは最初のパラメーターで、Linux および UNIX システムでは大/小文字を区別する必要があります。

z/OS では、大文字のブローカー名を作成した場合、ワークベンチのブローカーでもその名前を大文字で使用しなければなりません。

使用できる文字セットに関する制約事項については、コマンドで使用できる文字を参照してください。
-i ServiceUserID
(必須 - Windows プラットフォーム、Linux、および UNIX システム) ブローカーの実行に使用するユーザー ID。

これは、有効なユーザー名の構文の形式で指定できます。Windows プラットフォームでは、それは次のとおりです。

  • domain¥username
  • ¥¥server¥username
  • .¥username
  • username

Linux および UNIX システムでは、最後の形式の username だけが有効です。

このユーザー ID の非修飾形式 (username) を Windows プラットフォームで使用すると、オペレーティング・システムによって、ローカル・システムから始めてドメイン全体でこのユーザー ID が検索されます。この検索が完了するまでに多少の時間がかかることがあります。

指定する ServiceUserID は、ローカル・グループ mqbrkrs のメンバーでなければなりません。Windows プラットフォームでは、このグループの直接または間接のメンバーとなることができます。また ServiceUserID は、ホーム・ディレクトリー (WebSphere Message Broker のインストール先) と作業ディレクトリー (-w フラグで指定した場合) へのアクセスも許可されていなければなりません。

Windows プラットフォームでは、WebSphere MQ トラステッド・アプリケーション (フラグ -t) としてのブローカーの実行を指定する場合は、このユーザー ID をグループ mqm に追加する必要もあります。Linux および UNIX システムで、-t フラグを設定した場合、mqm として ServiceUserID を指定します。

ServiceUserID のセキュリティー要件の詳細は、Windows プラットフォームでのセキュリティー要件 に説明されています。

このユーザー ID をデータベース・アクセスに使用し (つまり、-u フラグを使用して別のユーザー ID を指定しない)、SQL Server をデータベースとして使用する場合、ブローカーを作成する前に、このユーザー ID を SQL Server ログイン ID として作成し、正しいアクセス権を付与しなければなりません (詳細については、ブローカーのセキュリティーの考慮 を参照)。ブローカー・データベースが DB2 内にあり、このユーザー ID が DB2 に認識されていない場合、DB2 によって自動的にユーザー ID が作成されます。

-a ServicePassword
(必須 - Windows プラットフォーム、Linux、および UNIX システム) ServiceUserID のパスワード。

既存のシステムとの互換性を保つために、引き続き <password> を指定することができます。しかし、コマンドの実行時にパスワードをこのパラメーターとともに指定しない場合は、起動時にパスワードを入力するようにプロンプトが出され、正しく入力したことを確認するためにパスワードをもう一度入力するようにプロンプトが出されます。

Linux および UNIX システムの場合、-a は Windows プラットフォームとの互換性を保つのに必須ですが、ServiceUserID に関連して使用されるわけではなく、-p を指定しない場合のデフォルトとして使用されるだけです。(詳細については、-p パラメーターの注意事項を参照してください。)

-q QueueManagerName
(必須) このブローカーに関連したキュー・マネージャーの名前。 ネットワークの編成や管理を単純化するため、ブローカーとキュー・マネージャーの名前は同じにします。キュー・マネージャー名の長さは 48 文字に限定されており、大/小文字の区別があります。

変更の始まり各ブローカーには独自の固有のキュー・マネージャーが必要 です。 ブローカーは他のブローカーとキュー・マネージャーを共用できません。変更の終わり

キュー・マネージャーがまだ存在していない場合は、このコマンドによって作成されます。ただし、デフォルトのキュー・マネージャーとして作成されるわけではありません。 このキュー・マネージャーをこのシステム上のデフォルト・キュー・マネージャーにするには、このコマンドを発行する前にキュー・マネージャーを作成するか、またはこのキュー・マネージャーの設定を変更してデフォルトにしなければなりません。WebSphere MQ エクスプローラーまたは WebSphere MQ サービス・スナップインのいずれかを使用しますが、どちらを使用するかは、ご使用中の WebSphere MQ のバージョンによります。

キュー・マネージャー属性 MAXMSGLN (キューに挿入できるメッセージの最大長) は、100 MB に更新されます。この更新は、このコマンドによってキュー・マネージャーが作成されたかどうかに関係なく行われます。

使用できる文字セットに関する制約事項については、コマンドで使用できる文字を参照してください。

-n DataSourceName
(必須 - Windows プラットフォーム、Linux、および UNIX システム) ブローカー表が作成されるデータベースの ODBC データ・ソース名 (DSN)。DSN とデータベースの名前が同じでない場合、この値はデータベースの名前ではなく DSN 名にしなければなりません。

このデータベースはすでに存在していなければなりません。この DSN に対する System DSN ODBC 接続をまだ作成していない場合は、これを作成する必要があります。

Linux 上に DB2 データベースがある場合は、該当する DB データベース別名を入力してください。ODBC DSN は必要ありません。

-u DataSourceUserID
(オプション - Windows プラットフォーム、Linux、および UNIX システム) ブローカー表およびユーザー・データの入ったデータベースへのアクセスに使用するユーザー ID。これが指定されない場合、-i で指定した値がデフォルトとして使用されます。

このユーザー ID には、このデータベース内での表の作成および表の読み取り/書き込みの権限がなければなりません。

Windows プラットフォームでは、ブローカー・データベースが DB2 内にあり、このユーザー ID が DB2 に認識されていない場合、DB2 内にユーザー ID が作成されます。Linux および UNIX システムでは、サービス利用者に正しい特権が事前に付与されていなければなりません。データベースが SQL Server である場合は、ブローカーを作成する前に、このユーザー ID を SQL Server ログイン ID として作成し、正しいアクセス権を付与しなければなりません (詳細については、Windows プラットフォームでのセキュリティー要件 を参照)。

このユーザー ID が作成したアプリケーション・データベースや、このユーザー ID が適切な読み取り、書き込み、または作成権限を持つアプリケーション・データベースが DB2 内にある場合、このブローカーで実行されるメッセージ・フローは、スキーマ名を明示的に指定しなくても、このデータベース内のアプリケーション・データにアクセスおよび操作できます。

変更の始まり-n DB2Location変更の終わり
変更の始まり(必須 - z/OS) ブローカー表が作成されるデータベースの場所。変更の終わり
変更の始まり-u DB2TableOwner変更の終わり
変更の始まり(必須 - z/OS) ブローカー表およびユーザー・データの入ったデータベースへのアクセスに使用するユーザー ID。

このユーザー ID には、このデータベース内での表の作成および表の読み取り/書き込みの権限がなければなりません。

このユーザー ID が作成したアプリケーション・データベースや、このユーザー ID が適切な読み取り、書き込み、または作成権限を持つアプリケーション・データベースが DB2 内にある場合、このブローカーで実行されるメッセージ・フローは、スキーマ名を明示的に指定しなくても、このデータベース内のアプリケーション・データにアクセスおよび操作できます。

変更の終わり
-p DataSourcePassword
(オプション - Windows プラットフォーム、Linux、および UNIX システム) ブローカー表およびユーザー・データの入ったデータベースへのアクセスに使用するユーザー ID のパスワード。これを指定しない場合、-a で指定した ServicePassword がデフォルトとして使用されます。

既存のシステムとの互換性を保つために、引き続き <password> を指定することができます。しかし、コマンドの実行時にパスワードをこのパラメーターとともに指定しない場合は、起動時にパスワードを入力するようにプロンプトが出され、正しく入力したことを確認するためにパスワードをもう一度入力するようにプロンプトが出されます。

Linux および UNIX システムで DB2 を使用している場合、 -u-p を空ストリング (2 つの二重引用符 "") で指定することもできます。この場合、DB2 から WebSphere Message BrokerServiceUserID の特権が付与され、データベース接続が「検査済み」の状態になります。空ストリングとして -u-p だけでなく -a も指定すると、WebSphere Message Broker によってパスワードが保管されないので、非常に安全な構成が作成されます。

-s UserNameServerQueueManagerName
(オプション) ユーザー・ネーム・サーバーと関連した WebSphere MQ キュー・マネージャーの名前。 認証サービスかパブリッシュ/サブスクライブ・アクセス制御のいずれかが必要な場合は、このパラメーターを指定しなければなりません。これが指定されない場合、ブローカーはユーザー・ネーム・サーバーが定義されていないと見なします。
-j
(オプション) パブリッシュ/サブスクライブ・アクセス制御を使用可能にするには必ず、 このフラグと -s UserNameServerQueueManagerName パラメーターを一緒に指定しなければなりません。
-w Workpath
(オプション - Windows プラットフォーム、Linux、および UNIX システム) このブローカーの作業ファイルが保管されるディレクトリー。これを指定しない場合、製品のインストール時に指定したデフォルトの作業パスにファイルが保管されます。 これを指定する場合、このディレクトリーは、ブローカーを開始する前に作成しなければなりません。 Windows プラットフォームでは、これをネットワーク・ドライブに置くことはできません。

このディレクトリーは、トレースがアクティブの際に作成されるトレース・レコードにも使用されます。これらはサブディレクトリー log に書き込まれます。このサブディレクトリーは、ブローカーを開始する前に作成しなければなりません。

プロセスが異常終了した際にブローカーによって作成されるエラー・ログは、このディレクトリーに保管されます。 Windows プラットフォームでは、このオプションを使用して、製品がインストールされているドライブ以外のドライブ上のディレクトリーを指定します。

エラー・ログは無制限となり、そのサイズは大きくなり続けます。定期的にこのディレクトリーを調べ、古くなったエラー情報は消去してください。

このオプションの変更は、mqsichangebroker コマンドでは行えません。作業パスの指定または変更を行いたい場合は、ブローカーを削除してから再作成します。

-t
(オプション - Windows プラットフォーム、Linux、および UNIX システム) ブローカーが、WebSphere MQ トラステッド・アプリケーションとして稼働するように構成されます。

Windows プラットフォームでこのオプションを指定する場合は、ServiceUserID (フラグ -i で指定) をグループ mqm に追加します。HP-UX および Solaris でこのオプションを指定する場合、mqm として ServiceUserID を指定します。 WebSphere MQ トラステッド・アプリケーションの使用に関する詳細は、「WebSphere MQ相互通信」を参照してください。

-m
(オプション -Windows プラットフォーム、Linux、および UNIX システム) 既存の WebSphere MQ パブリッシュ/サブスクライブ ブローカーをマイグレーションします。このオプションを指定する場合は、-q で識別されているキュー・マネージャーが WebSphere MQ パブリッシュ/サブスクライブ・ブローカーで使用されているキュー・マネージャーでなければなりません。
-l UserLilPath
(オプション - Windows プラットフォーム、Linux、および UNIX システム) ブローカーが、ユーザー定義のメッセージ処理ノード用の LIL (ロード可能インプリメンテーション・ライブラリー) をロードするのに使用するパス (ディレクトリー) のリスト。

独自のディレクトリーを作成して、.lil ファイルや .jar ファイルを保管する必要があります。これらのファイルを WebSphere Message Broker インストール・ディレクトリーに保管しないでください。

複数のディレクトリーをさらに別に指定する場合、プラットフォーム固有のデフォルトのパス区切り文字 (Windows プラットフォームではセミコロン (;)、Linux および UNIX システムではコロン (:)) でそれぞれを区切る必要があります。

このパス内で環境変数を使用することはできません。使用しても、無視されます。

-g ConfigurationTimeout
(オプション) ブローカー内の実行グループが、構成内の変更 (例えば、ワークベンチからデプロイされた更新など) を適用するのに用いることのできる時間 (秒単位)。

メッセージ・フローがアプリケーション・メッセージを処理中の場合、構成変更に応答することはできません。構成を変更するように要求された実行グループ内のメッセージ・フローのいずれかが、アプリケーション・メッセージの処理を完了しておらず、そのタイムアウト内で構成変更を適用していない場合、実行グループは否定応答を戻して、構成メッセージをデプロイします。

このタイムアウトに関して設定する値は、システム負荷 (CPU の使用効率など) およびそれぞれの実行グループの負荷によって異なります。最初の見積もりは、ブローカーの構成全体をデプロイすることによって行うことができます。 これを正常に完了するのにかかる時間によって、設定すべき最小値を知ることができます。

値は、10 から 3600 の範囲の秒数で指定することができます。デフォルト値は 300 です。

ConfigurationTimeoutConfigurationDelayTimeout (以下で説明される) の合計は、ブローカーが否定応答を生成するまでにデプロイ済み構成メッセージを処理できる最大時間を表しています。

-k ConfigurationDelayTimeout
(オプション) ブローカーが構成の最小限の変更 (例えば、ワークベンチからデプロイされた更新など) を処理するのに使用できる時間 (秒単位)。

これは、デプロイ済みの最小構成メッセージをブローカーおよびその実行グループが処理するためにかかる時間を表しており、キュー・マネージャー・ネットワーク遅延、ブローカーのキュー・マネージャーの負荷、およびシステム負荷によって異なります。

この値の計算は、単純な構成変更を要求するコマンドを発行することにより行うことができます。以下に例を示します。
  • Windows プラットフォーム、Linux、および UNIX システムの場合
    mqsireporttrace brokerName -e "Execution Group Name" -u
  • z/OS の場合
    F MQP1BRK,reporttrace u=yes,e='exgrp1'

各実行グループの応答時間は、システム負荷およびそれ自体のプロセスの負荷に応じて異なります。設定する値には、実行グループが応答するのにかかる最も長い応答時間を反映する必要があります。 設定した値が短すぎると、ブローカーは否定応答を戻し、ローカル・エラー・ログにエラー・メッセージを出すこともあります。

値は、10 から 3600 の範囲の秒数で指定することができます。デフォルト値は 60 です。

ブローカーが実動システムに置かれている場合、構成変更が適用される前に、 メッセージ・フローによって現在処理されているアプリケーション・メッセージを完了できるようにするため、ConfigurationTimeoutConfigurationDelayTimeout の両方の値を増やします。

ブローカーが開発システムまたはテスト・システム上にある場合、タイムアウト値 (特に ConfigurationTimeout) を減らして、知覚される応答時間を改善したり、予想通りの動作を示さないブローカーに強制的に応答させることができます。ただし、タイムアウト値を減らすと、構成変更が正常にデプロイされる可能性が低くなります。

-P HTTPListenerPort
(オプション - Windows プラットフォーム、Linux、および UNIX システム) Web サービス・サポートが listen するポートの番号を入力します。

このリスナーは、Web サービス・サポートが含まれるメッセージ・フローの開始時にブローカーによって始動され、そのデフォルト値は 7080 です。

指定するポートが、他の目的で指定されていないことを確認してください。

-v statisticsMajorInterval
(オプション) WebSphere Message Broker 統計およびアカウンティングが出力アーカイブ・レコードに送られるタイマー・インターバル (分) です。内部アカウンティングの有効範囲は、10 分から 14400 分です。

ゼロ分のインターバルは、外部通知手段が装備されているため、プラットフォームでは WebSphere Message Broker の内部タイマーを使用しないことを示します。

変更の始まり-1変更の終わり
変更の始まり(オプション - z/OS のみ) レジストリー・パス。ブローカー・レジストリーのみ作成します。変更の終わり
変更の始まり-2変更の終わり
変更の始まり(オプション - z/OS のみ) WebSphere MQ パス。ブローカー WebSphere MQ キューのみ作成します。変更の終わり
変更の始まり-3変更の終わり
変更の始まり(オプション - z/OS のみ) DB2 パス。ブローカー DB2 表および索引のみ作成します。変更の終わり
-y LdapPrincipal
(オプション - すべてのプラットフォーム、ただし LdapCredentials の指定時には必須) JMS プロバイダー用の JNDI 管理の初期コンテキストを保有するオプションの LDAP ディレクトリーにアクセスするためのユーザー・プリンシパル。
-z LdapCredentials
(オプション - すべてのプラットフォーム、ただし LdapPrincipal の指定時には必須) LDAP にアクセスするためのユーザー・パスワード。
-c ICUConverterPath
(オプション) 追加のコード・ページ・コンバーターを検索する、区切り文字で区切られたディレクトリーの集合。Windows システムでは、区切り文字は ";" です。UNIX および Linux システムでは、区切り文字は ":" です。コード・ページ・コンバーターは、icudt32_codepagename.cnv の形式であるか、または icudt32.dat という ICU データ・パッケージ内に入っていなければなりません。
-x UserExitPath
(オプション) このブローカーの 32 ビット実行グループの場合にロードされる、すべてのユーザー出口の位置を含むパス。このパスは、実行グループ・プロセスの場合にのみ、システム・ライブラリーの検索パス (PATH,LIBPATH,LD_LIBRARY_PATH,SHLIBPATH) に追加されます。

許可

Windows システムでは、このコマンドを呼び出すのに使用するユーザー ID には、ローカル・システムに対する Administrator 権限がなければなりません。

UNIX システムでは、このコマンドを呼び出すのに使用するユーザー ID は、mqbrkrs グループのメンバーでなければなりません。

z/OS システムでは、このコマンドを呼び出すのに使用するユーザー ID は、コンポーネント・ディレクトリーに対する READ および WRITE アクセス権のあるグループのメンバーでなければなりません。

LDAP を使用する場合: 無許可アクセスできないように、レジストリーが適切に保護されていることを確認してください。ブローカーの正しい操作のためには、mqsicreatebroker 上での LdapPrincipal および LdapCredentials オプションの設定は必要ありません。パスワードは平文でファイル・システム中に保管されません。

作成される Websphere MQ キュー

  • SYSTEM.BROKER.ADMIN.QUEUE
  • SYSTEM.BROKER.CONTROL.QUEUE
  • SYSTEM.BROKER.EXECUTIONGROUP.QUEUE
  • SYSTEM.BROKER.EXECUTIONGROUP.REPLY
  • SYSTEM.BROKER.INTERBROKER.QUEUE
  • SYSTEM.BROKER.INTERBROKER.MODEL.QUEUE
  • SYSTEM.BROKER.MODEL.QUEUE
  • SYSTEM.BROKER.WS.INPUT
  • SYSTEM.BROKER.WS.REPLY
  • SYSTEM.BROKER.WS.ACK

上記のすべてのキューには、WebSphere Message Broker グループ mqbrkrs へのアクセス権限が付与されます。DLQ が使用可能になっている場合は、DLQ にも同じ権限が付与されます。

作成されるデータベース表

このコマンドで作成または追加されるデータベース表については、データベースの内容 に説明があります。

応答

このコマンドは、以下の応答を戻します。

  • BIP8011 構成データを作成できません
  • BIP8012 システム・コンポーネントに接続できません
  • BIP8014 コンポーネントを作成できません
  • BIP8022 ユーザー ID/パスワードが無効です
  • BIP8030 ユーザー ID 特権を変更できません
  • BIP8040 データベースに接続できません
  • BIP8048 キュー・マネージャーを始動できません
  • BIP8050 キュー・マネージャーを作成できません
  • BIP8051 キューを作成できません
  • BIP8053 キュー・マネージャーのセキュリティーを設定できません
  • BIP8054 キューのセキュリティーを設定できません
  • BIP8056 キュー・マネージャーが不明です
  • BIP8070 データベース例外
  • BIP8072 データベース例外
  • BIP8073 無効なブローカー名が指定されました
  • BIP8084 ディレクトリーを作成できません
  • BIP8086 キュー・マネージャーが使用中です
  • BIP8087 コンポーネントはすでに存在しています
  • BIP8093 キュー・マネージャーは現在作成されています
  • BIP8094 キュー・マネージャーは現在停止されています
特定の状況下では、以下のエラー・メッセージが DB2 によって発行されることがあります。
    (51002)[IBM][CLI Driver][DB2/NT]SQL0805N
    Package "NULLID.SQLLF000" was not found.  SQLSTATE=51002.

このエラーは、データベースへのバインドが正常に行われなかった場合に起きます。

Windows プラットフォームでは、ブローカー・データベースにバインディングは必要ありませんが、ユーザー・データベースにはバインディングが必要です。DB2 Control Center を使用してデータベースを作成した場合、バインドは自動的に完了します。 コマンド・インターフェースを使用した場合は、自動的には完了しません。例えば、データベース MYDB の場合、コマンド・プロンプトで以下のコマンドを入力すると、バインドを作成したり再作成したりすることができます。

db2 connect to MYDB user db2admin using db2admin
db2 bind X:¥sqllib¥bnd¥@db2cli.lst grant public
db2 connect reset

X: は DB2 のインストール先のドライブです。

UNIX プラットフォームでは、すべてのデータベースでバインディングが必要です。例えば、データベース WBRKBKDB の場合は、コマンド・プロンプトで以下のコマンドを実行するとこの処理を行えます (ここで、<user_name> は、データベース・インスタンスの作成に使用されたユーザー ID です)。

db2 connect to WBRKBKDB user db2admin using db2admin
db2 bind ~<user_name>/sqllib/bnd/@db2cli.lst grant public CLIPKG 5
db2 connect reset

デフォルトの DB2 ユーザー ID とパスワード (db2admin) を使用していない場合は、db2 connect コマンド中のこれらの値を正しい値に置き換えなければなりません。

最初に mqsicreatebroker コマンドを実行したときに失敗した場合、 2 度目にこのコマンドを実行すると、一連のメッセージが戻されます。これらのメッセージは、作成できない項目を示します。この結果として悪影響が生じることはありません。例えば、最初に失敗した理由が解決されている限り、最初に失敗したブローカーを作成すると、ブローカーは適切に作成されます。

mqsicreatebroker WBRK_BROKER -i wbrkuid -a wbrkpw -q WBRK_QM -s WBRK_UNS_QM -n WBRKBKDB
mqsicreatebroker WBRK_BROKER -i wbrkuid -a wbrkpw -q WBRK_QM -n WBRKBKDB -t
mqsicreatebroker WBRK_BROKER -i wbrkuid -a wbrkpw -q WBRK_QM -n WBRKBKDB -x /opt/3rdparty/wmbexits
変更の始まり
z/OS 上にブローカー全体を作成するには、以下のようにします。
mqsicreatebroker CSQ1BRK -q CSQ1 -u BRKUSER -n DBA0
変更の終わり
変更の始まり
z/OS 上に DB2 表と索引のみを作成するには、以下のようにします。
mqsicreatebroker CSQ1BRK -q CSQ1 -u BRKUSER -n DBA0 -2
変更の終わり
特記事項 | 商標 | ダウンロード | ライブラリー | サポート | フィードバック
Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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