TimeoutControl ノード

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目的

TimeoutControl ノードは、タイムアウト要求を含む入力メッセージを受け取ります。 タイムアウト要求メッセージについて詳しくは、タイムアウト要求メッセージを参照してください。ノードは要求を妥当性検査し、メッセージを保管し、メッセージをメッセージ・フロー内の次のノードへ伝搬します (未変更)。

ワークベンチでは、TimeoutControl ノードは次のアイコンで表されます。

Timeout Control ノード・アイコン

メッセージ・フロー内でのこのノードの使用

イベントが特定の時期にまたは一定の間隔で生じるようにする必要のあるアプリケーションでは、 TimeoutControl ノードと TimeoutNotification ノードをメッセージ・フロー内で一緒に使用します。

以下は、timeout ノードをメッセージ・フロー内でいつ使用できるかを示す例です。
  1. バッチ・ジョブを毎日深夜に実行する必要がある場合。
  2. 通貨の為替レートに関する情報を 1 時間ごとに銀行に送りたい場合。
  3. 重要なトランザクションが特定の時間内に処理されていることを確認して、 トランザクションがその時間内に処理されていない場合には、警告のために他の指定された操作を実行したい場合。

複数の TimeoutControl ノードを 1 つの TimeoutNotification ノードと対にすることができます。 それらの TimeoutControl ノードによって処理されるタイムアウト要求は、すべて同じ TimeoutNotification ノードによって処理されます。 これは、同じ固有 ID が TimeoutNotification ノードおよび各 TimeoutControl ノードに対して使用されている場合に生じます。

タイムアウト処理ノードの使用方法について詳しくは、Timeout Processing サンプル を参照してください。

TimeoutControl ノードの構成

TimeoutControl ノードのインスタンスをメッセージ・フローに入れると、TimeoutControl ノードを構成することができます。

エディター・ビューでノードを右クリックし、「プロパティー」をクリックします。ノードの基本プロパティーが表示されます。

固有 ID」は、唯一の必須プロパティーです。 これにはデフォルト値がありません。

以下の方法で、ノードの基本プロパティーを構成します。

  • 固有 ID」に、ブローカー内で固有の ID を指定します。 この ID は、対になった TimeoutNotification ノード内の同じプロパティーのものと、同一でなければなりません。 この ID の最大長は 12 文字です。
  • 要求ロケーション」に、 着信メッセージ内のタイムアウト要求情報のロケーションを指定します。 このロケーションは、入力メッセージ・ツリー内の任意の場所に指定できます。 このプロパティーの値を指定しない場合、InputLocalEnvironment.TimeoutRequest が想定されます。タイムアウト要求メッセージについて詳しくは、タイムアウト要求メッセージを参照してください。
  • 要求の持続性」の値を指定します。 このプロパティーは、この TimeoutControl と対になっている TimeoutNotification ノードを含むブローカーまたはメッセージ・フローのどちらかが再始動するときに、着信タイムアウト要求が持続するかどうかを決めます。 着信要求が持続するようにするには「はい」、 持続しないようにするには「いいえ」を指定します。 「自動」を指定すると、着信メッセージの「プロパティー」フォルダーにある「持続」設定が使用されます。 「自動」は、このプロパティーのデフォルト値です。

ここで、次のようにしてノードの「メッセージ」プロパティーを構成します。

  • 保管されたメッセージのロケーション」に、 対になっている TimeoutNotification ノードによる伝搬のために保管したい要求メッセージの部分のロケーションを指定します。 値を指定しない場合、メッセージ全体が保管されます。 メッセージ・ツリー内の任意の有効なロケーションを指定できます。 メッセージ全体を保管することを指定した場合、 「メッセージ・ドメイン」、 「メッセージ・セット」、 「メッセージ・タイプ」、 または「メッセージ形式」に値を保管する必要はありません。
  • メッセージ・ドメイン」では、ドロップダウン・リストから使用するパーサーの名前を選択します。この値、および「メッセージ・セット」、 「メッセージ・タイプ」、 および「メッセージ形式」内の対応する 3 つの値は、 保管されたメッセージを伝搬のために再構築するときに、 対になっている TimeoutNotification ノードによって使用されます。 要求メッセージの全体を (「保管されたメッセージのロケーション」をブランクのままにすることにより) 保管した場合、ここには値を指定しないでください。 要求メッセージの一部を保管することを選択した場合、 ここには保管された要求メッセージの断片を反映する値を、それがメッセージ全体であるかのように 指定する必要があります (TimeoutNotification ノードによって処理される場合には、そのようになります)。 以下の名前から選択できます。
    • MRM
    • XML
    • XMLNS
    • XMLNSC
    • JMSMap
    • JMSStream
    • MIME
    • BLOB
    • IDOC
  • MRM または IDOC パーサーを使用する場合は、「メッセージ・セット」のドロップダウン・リストから、適切なメッセージ・セットを選択します。

    XML、XMLNS、XMLNSC、JMS、MIME、および BLOB パーサーの場合、 「メッセージ・セット」はブランクのままにしてください。

  • MRM パーサーを使用する場合は、「メッセージ・タイプ」のドロップダウン・リストから、適切なメッセージ・タイプを選択します。このリストには、選択したメッセージ・セットで定義されたメッセージが取り込まれます。

    XML、XMLNS、XMLNSC、JMS、IDOC、MIME、および BLOB パーサーの場合、「メッセージ・タイプ」はブランクのままにしてください。

  • MRM または IDOC パーサーを使用する場合は、「メッセージ形式」のドロップダウン・リストから、メッセージの形式を選択します。 このリストには、このメッセージ・セット用に定義されたすべての物理形式が含まれます。

    XML、XMLNS、XMLNSC、JMS、MIME、および BLOB パーサーの場合、 「メッセージ形式」はブランクのままにしてください。

構成が完了したら、「適用」をクリックします。 これにより、プロパティー・ダイアログを閉じずに TimeoutControl ノードが変更されます。 「OK」をクリックすると、変更を適用してプロパティー・ダイアログを閉じます。「キャンセル」をクリックすると、ダイアログを閉じてプロパティーに対して行った変更をすべて破棄します。

ターミナルおよびプロパティー

TimeoutControl ノード・ターミナルについては、次の表に説明されています。

ターミナル 説明
In メッセージ・ツリーを受け入れて処理し (これには「要求ロケーション」で メッセージ・ツリーに指定されたタイムアウト要求の妥当性検査も含まれる)、それを制御キューに追加する、入力ターミナル。
Failure このノード内の処理で障害が検出された場合に、入力メッセージが伝搬される出力ターミナル。 このターミナルが他のノードに接続されていない場合、メッセージ・フロー内の直前のノードにエラー情報が戻されます。
Out タイムアウト要求の処理が正常に行われた後で着信メッセージが変更されないで伝搬される出力ターミナル。 このターミナルが他のノードに接続されていない場合、伝搬は行われません。 メッセージの伝搬が失敗した場合、そのメッセージは Failure ターミナルに伝搬されます。

以下の表でノードのプロパティーを説明します。M の見出しの列は、プロパティーが必須 かどうかを示します (デフォルトが定義されていない場合に値を入力することが必要なら、プロパティー・ダイアログにアスタリスクのマークが付きます)。C の見出しの列は、プロパティーが構成可能 かどうかを示します (メッセージ・フローを bar ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できます)。

TimeoutControl ノードの基本プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
固有 ID はい はい なし これはノードの唯一の必須プロパティーです。 その値は、ブローカー・ドメイン内で固有でなければなりません。 対になっている TimeoutNotification ノードの対応するプロパティーも、同じ値であることが必要です。 この ID の最大長は 12 文字です。
要求ロケーション いいえ いいえ なし このプロパティーは、タイムアウト要求の情報が存在する場所を示します。 これは、メッセージ・ツリー内の有効なロケーションでなければなりません。 これは実行時に妥当性検査されます。 要求ロケーションが指定されていない場合、LocalEnvironment.TimeoutRequest が想定されます。タイムアウト要求メッセージについて詳しくは、タイムアウト要求メッセージを参照してください。
要求の持続性 いいえ いいえ 自動 このプロパティーは、着信するタイムアウト要求がブローカーまたはメッセージ・フローの 再始動の後も存続するかどうかを決めます。 このプロパティーの値は、「自動」「はい」、または「いいえ」とすることができます。 値が「自動」の場合は、 着信メッセージの「プロパティー」フォルダーにある「持続」設定が使用されます。

TimeoutControl ノードのメッセージ・プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
保管されたメッセージのロケーション いいえ いいえ なし このノードが対になっている TimeoutNotification ノードによる伝搬のために保管したい要求メッセージの部分のロケーション。
メッセージ・ドメイン いいえ いいえ なし 保管されたタイムアウト要求メッセージを構文解析するために TimeoutNotification ノードによって使用されるドメイン。
メッセージ・セット いいえ いいえ なし 保管されたタイムアウト要求メッセージが定義されているメッセージ・セットの名前または ID。
メッセージ・タイプ いいえ いいえ なし 保管されたタイムアウト要求メッセージの名前。
メッセージ形式 いいえ いいえ なし 保管されたタイムアウト要求メッセージの物理形式の名前。

TimeoutControl ノードの説明プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
簡略説明 いいえ いいえ   ノードの簡単な説明
詳細説明 いいえ いいえ   メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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