ブローカーの現行バージョンおよび旧バージョンへのユーザー定義拡張機能のインストール

始める前に

  1. Java ユーザー定義ノードのコンパイルまたはC ユーザー定義拡張機能のコンパイルで説明されているように、 ユーザー定義ノードをコンパイルしておく必要があります。
  2. ユーザー定義ノードのテストで説明されているように、ユーザー定義ノードをテストしておくことが必要です。

このトピックは、ユーザー介入を可能な限り少なくして WebSphere Message Broker へのインストールを実行するサード・パーティー・ユーザーを対象としています。

ユーザー定義拡張機能をインストールするには、その拡張機能をランタイムおよびツールキットにインストールしておく必要があります。コンポーネントは、別々にまたは 1 つのプロセスの一部としてインストールできます。コンポーネントは別々のシステムに存在している可能性があるため、エンド・ユーザーは影響を受けるすべてのシステムでインストールを実行する必要があります。

ツールキットのインストール

拡張機能をインストールする前に、インストール先のツールキットのバージョンを設定しなければならない場合があります。これは、ツールキットの特定のバージョンが、ユーザー定義拡張機能の前提条件となっている可能性があったり、特定のファイルを実行しておかなければならない場合があるためです。

ツールキットのバージョンを判別するには、インストールされている WebSphere Message Broker のバージョンの検出を参照してください。

製品が別の製品とシェルを共用している場合、インストール・パスは最初にインストールされた RAD プログラムのパスになります。以下のステップを使用して、ツールキットの場所を判別してください。

ツールキットのインストール場所を判別するには、RAD によってセットアップされる cdi_ref.properties ファイルを調べる必要があります。このファイルは、Message Brokers Toolkit および Rational バージョン 6.x 製品によってインストールされます。このファイルは、これらのいずれかの製品が初めてインストールされるときに作成されます。これは、後続のすべてのインストールによって共用されます。 すべての Message Brokers Toolkit および Rational バージョン 6.x 製品をアンインストールする場合、このファイルは、最後の製品をアンインストールするときに除去されます。

  1. Installshield Multiplatform Edition を使用して場所を判別する場合、場所は $D(os_main)/IBM/RAT60/.sdpinst/cdi_ref.properties に解決されます。

    この場合、$D(os_main) は、CDI インストール・フレームワークが組みこむ Installshield 変数です。

  2. Installshield Multiplatform Edition を使用しない場合は、以下のようになります。
    1. 場所は /etc/IBM/RAT60/.sdpinst/cdi_ref.properties に解決されます。
    2. このファイルは、以下の 2 つの場所でこの順に探してください。
      1. %windir%/IBM/RAT60/.sdpinst/cdi_ref.properties
      2. %SystemRoot%/IBM/RAT60/.sdpinst/cdi_ref.properties
  3. cdi_ref.properties ファイルを使用して、Message Brokers Toolkit インストールが存在していることを検出します。このファイルで、c_wmbt_specific.products=wmbt を検索します。

    場所については、変数 c_wmbt_specifc.b_wmbt_specific.location を調べてください。

    例えば、C:¥Program Files¥IBM¥MessageBrokersToolkit¥6.0

    例えば、/opt/ibm/MessageBrokerToolkit/6.0

    ワークベンチの場所については、変数 c_wb.b_wb.location を調べてください。

    例えば、C:¥Program Files¥IBM¥MessageBrokersToolkit¥6.0

    例えば、/opt/ibm/MessageBrokerToolkit/6.0

c_wb.b_wb.location の値は、c_wmbt_specifc.b_wmbt_specific.location の値と同じではない可能性があることに注意してください。 これは、WebSphere Message Broker より前に別の RAD 製品がインストールされている場合に生じます。

cdi_ref.properties が存在しない場合、インストールされている Rational 製品は存在せず、Message Brokers Toolkit はインストールされていません。

新しいユーザー定義ノードのアイコンおよびオプションを使用して Message Brokers Toolkit をセットアップするには、Eclipse プラグイン・ファイルが入っているディレクトリーを指す新しい Eclipse リンク・ファイルをセットアップする必要があります。このリンク・ファイルには、ターゲット・ディレクトリーの絶対パスを記述した 1 行を含める必要があります。 Eclipse リンク・ファイルを作成したら、<c.wb.b_wb.location>/eclipse/links/ に置きます。 以下に例を示します。

opt/ibm/MessageBrokerToolkit/6.0/Myextension という名前のファイルには、行 path=/opt/My/Extension/Nodes が含まれています。この行が指すディレクトリーには、ユーザー定義拡張機能の配布の説明を使用してアセンブルしたプラグイン・フラグメントが含まれている必要があります。

拡張機能をインストールしたら、-clean オプションを指定してターゲット・ワークベンチを再始動してください。 これは、コマンド行を使用して実行することも、メニュー・ショートカットを変更して実行することもできます。 ユーザー定義拡張機能を変更した場合は必ず -clean オプションを使用して、その変更がメッセージ・フロー・ノード・パレットに反映されるようにしてください。ワークベンチが再始動すると、ノードの新規カテゴリーがフロー・エディターのパレットに表示されます。

ランタイムのインストール

ブローカーの正しいレベルによって正しい .lil ファイルがロードされるよう、インストールされているランタイムのバージョンを検出しなければならない場合があります。インストールされている WebSphere Message Broker のバージョンの検出を参照してください。

WebSphere Business Integration Message Broker バージョン 5.0 以降で .jar または .lil ファイルをランタイム・インストールに追加するには、変更の始まりブローカー・ドメインへのユーザー定義拡張機能のインストールを参照してください変更の終わり。バージョン 2 ブローカーの場合、プラグインを <WebSphere Brokers Install Dir>/lil/ に追加し、ブローカーを再始動してください。

単一ブローカー拡張機能

システム上の 1 つのブローカーだけが拡張機能にアクセスできるようにするには、mqsicreatebroker または mqsichangebroker コマンドに -l パラメーターを指定して、そのブローカーのユーザー .lil パスを変更します。 詳しくは、mqsicreatebroker コマンドおよびmqsichangebroker コマンドを参照してください。

複数ブローカー拡張機能

システム上のすべてのブローカーに影響を与える場合は、システム lil パスを変更する必要があります。 これは、拡張機能が置かれているディレクトリーを含むディレクトリーを MQSI_LILPATH 環境変数に追加することによって行います。 これを行うには、カスタム環境スクリプトを Windows%ALLUSERSPROFILE%¥Application Data¥IBM¥MQSI¥common¥profiles、または UNIX/var/mqsi/common/profiles に作成します。 環境スクリプトには自由に名前を付けることができますが、ファイル拡張子は、Windows では .cmd、他のプラットフォームでは .sh にする必要があります。このスクリプトは、シェル・スクリプトのすべての操作を実行できますが、有効範囲は以下の変数の追加に制限する必要があります。
MQSI_LILPATH
プラグインを検索するディレクトリーを定義する
CLASSPATH
Java が追加クラスを検索する場所を定義する
NLSPATH
メッセージ・カタログの場所を定義する
PATH
実行可能ファイルの場所を定義する。Windows では、従属ライブラリーの場所も定義します。
LIBPATH / SHLIB_PATH / LD_LIBRARY_PATH
従属ライブラリーの場所を定義する

スクリプトの例

C:¥Program Files¥MyExtensions にインストールされる MyExtension の環境プロファイル。このスクリプトの名前は、C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥IBM¥MQSI¥common¥profiles¥MyExtension.cmd です。
REM Added by MyExtension install, do not modify
set MQSI_LILPATH=%MQSI_LILPATH%;"C:¥Program Files¥MyExtension¥bin"
/opt/MyExtension にインストールされる MyExtension の環境プロファイル。 このスクリプトの名前は、/var/mqsi/common/profiles/MyExtension.sh です。
#!/bin/ksh
# Added by MyExtension install, do not modify
export MQSI_LILPATH=/opt/MyExtension/lil${MQSI_LILPATH:+":"${MQSI_LILPATH}}

例えば、ユーザー定義拡張機能がブローカーの特定のバージョンでのみ実行されるようにする場合は、 プロファイル・スクリプトの以下の変数をテストできます。

MQSI_FILEPATH
WebSphere Message Broker のインストール済みファイルへの絶対パスを含む
MQSI_WORKPATH
WebSphere Message Broker の構成データへの絶対パスを含む
MQSI_VERSION
WebSphere Message Broker バージョン (version.release.modification.fix 形式)
MQSI_VERSION_V
WebSphere Message Broker メジャー・バージョンの値
MQSI_VERSION_R
WebSphere Message Broker リリースの値
MQSI_VERSION_M
WebSphere Message Broker モディフィケーション番号の値
MQSI_VERSION_F
WebSphere Message Broker 修正レベル
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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