メッセージ・モデル・オブジェクト: エレメント

エレメントとは、 メッセージを作成して処理するアプリケーションによって認められた意味を持つ、 メッセージ内の、名前付き情報またはフィールドです。

エレメントには、メッセージを作成し処理するアプリケーションによって認められた特定の意味があります。 例えば、メッセージには、アプリケーションが認めた「Customer Name」というストリングが含まれる場合があります。 エレメントは、必ず単純タイプか複合タイプのいずれかに基づきます。

エレメントとは、次のようなものです。

単純エレメントと複合エレメント

エレメントには、単純エレメントおよび複合エレメントがあります。 単純なエレメントは、「Age」または「Customer Name」などの、単一の名前付き情報です。 単純なエレメントは、その内容を定義する単純タイプに基づいています。

複合エレメントは、その他のエレメントを含む名前付き構造です。 「Customer Details」という名前の複合エレメントには、 単純エレメント「Age」および「Customer Name」が含まれている場合があります。 複合エレメントには、他の複合エレメントを含めることもできます。 複合エレメントは、複合タイプに基づいており、その内容および構造を定義します。

グローバル・エレメントとローカル・エレメント

エレメントには、グローバル・エレメントおよびローカル・エレメントがあります。 グローバル・エレメントは、 いくつかの異なるメッセージ、または同じメッセージ内のいくつかの場所で使用できます。 これには、参照できる固有の名前が与えられなければなりません。 ローカル・エレメントは、1 つの複合タイプまたはグループ内の 1 つの位置に定義され、 メッセージ・モデル内の他の場所で再利用することはできません。

オプション・エレメントおよび反復エレメント

エレメントは、プロパティー Min Occurs および Max Occurs を使用して、 オプション、必須、および繰り返しとして定義できます。 詳細については、基数: オプション・エレメント、反復エレメント、必須エレメントを参照してください。

デフォルト値および固定値

エレメントは、デフォルト値を指定することができ、 入力メッセージによって値が提供されない場合にこのデフォルトが使用されます。 または、固定値を定義することができ、この場合にエレメントは必ずこの値をとります。

値制約

エレメントの値は、 エレメントの一連のリーガル値を定義する値制約を使用して制限できます。 値制約は、エレメントの基となる単純タイプに実際には関連しています。 詳細については、 メッセージ・モデル・オブジェクト: 単純タイプを参照してください。

置換グループの定義

エレメント上で置換グループ・プロパティーを使用することによって、 あるエレメントを別のエレメントの有効な置換としてマークすることができます。 このようにして、エレメントのグループは、 グループ内のエレメントのいずれかが 1 つのエレメント (head エレメント) に置換できる場合にアセンブルすることができます。 詳細については、メッセージ・モデルの置換グループを参照してください。

XML スキーマ・モデル

メッセージ定義ファイルでは、 XML Schema Part 0: Primer で説明されているように、 エレメントは、XML スキーマ・エレメント宣言を使用してモデル化されます。 . 固定値およびデフォルト値は、エレメント上の値制約を使用してモデル化されます。 その他の制約のタイプは、 エレメントのタイプにファセットを使用することによって適用されます。

XML スキーマに関する詳細情報

XML スキーマに関する詳細は、World Wide Web Consortium (W3C) Web サイトの XML Schema Part 0: Primer を参照してください。

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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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