メッセージ・フローでのネーム・スペース認識

このトピックでは、メッセージ・フローのネーム・スペースを認識させる方法について説明します。

WebSphere MQ Integrator Broker バージョン 2.1 からマイグレーションした場合、XML ネーム・スペースを使用する XML メッセージを処理するメッセージ・フローを作成したかもしれません。 バージョン 2.1 では、そのような XML メッセージは、WebSphere Message Broker で使用されるものとは異なる方法で構文解析されます。 WebSphere Message Broker にホストされている場合、このようなメッセージ・フローは正常に動作し続けますが、以下のステップを実行して、ネーム・スペースを認識できるようにそれらをアップグレードする方がよいです。

  1. メッセージ・モデルを訂正します。
    MRM ドメインを使用している場合、問題のある XML メッセージはモデル化されます。新規のメッセージ・セットを作成し、「ネーム・スペースの使用」プロパティーが設定されていること、および元の名前と同じ名前で XML 物理形式が作成されていることを確認します。 考慮すべき次の 2 つの事例があります。
    • XML メッセージが XML スキーマで記述されている。XML スキーマを新規のメッセージ・セットにインポートします。 これにより、ネーム・スペースを認識する新規のメッセージ定義ファイルが自動的に作成されます。
    • XML メッセージが手動でモデル化されている。新規のメッセージ定義ファイルを希望するターゲット・ネーム・スペース (これはウィザードの最後のページで指定されています) に作成し、エディターを使用してメッセージ・モデルを再作成します。
      • バージョン 2.1 で行なったように、エレメントの「XML 名」プロパティーを設定しないでください。 それはデフォルト値を取るために残されていなければなりません。
      • 「xsi_」または「 xmlns_」で始まる名前を持つエレメントまたは属性を再作成しないでください。これらはすべてパーサーによって自動的に処理されます。
      • モデル内の属性として XML 属性を再作成します (「XML レンダー」プロパティーを「XMLAttribute」に設定したエレメントの代わりに)。
  2. メッセージ・フローを訂正します。
    • MRM ドメインを使用していた場合、メッセージ・セットへの参照を Input ノードまたは Compute ノードに変更してください。
    • XML ドメインを使用していた場合、これを Input ノードおよび ESQL ステートメントで XMLNS ドメインまたは XMLNSC ドメインのいずれかに変更してください。 これらのドメインはネーム・スペースを認識します。元の XML ドメインは認識しないため事実上推奨されていません。
    • メッセージ内のエレメントを参照するための ESQL パスを変更し、ネーム・スペースを認識する正しい構文を使用します。 ESQL エディターの内容アシスト機能は、メッセージ・モデルが存在する場合にネーム・スペース定数を自動的に作成するのに役立ちます。
  3. 訂正されたメッセージ・フローおよび新規のメッセージ・セットをデプロイします。

    訂正されたリソースを新規のブローカー・アーカイブ・ファイルに追加し、それをターゲット・ブローカーの実行グループにデプロイします。 メッセージ・フローが受信する XML メッセージにメッセージ・セットを指定する MQRFH2 ヘッダーが含まれる場合、送信側のアプリケーションはそれに合わせて変更されなければなりません。

メッセージ・フローをアップグレードして、ネーム・スペースが認識できるようになりました。

関連概念
メッセージ・モデルのネーム・スペース
メッセージ定義を作成するための XML スキーマからのインポート
ネーム・スペースが使用不可になっているメッセージ・セットへの XML スキーマのインポート
MRM ドメイン
XML ドメイン
関連タスク
メッセージ・セット・プロジェクトの作成
メッセージ定義ファイルの作成
メッセージ・フロー・アプリケーションのデプロイ
ブローカー・アーカイブへのファイルの追加
関連資料
ESQL エディター
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Copyright IBM Corporation 1999, 2006 最終更新: 08/21/2006
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