Airline Reservations サンプルについて

Airline Reservations サンプルは、旅行代理店で使用されているような航空会社の予約システムのシナリオに基づいています。 これは、WebSphere Message Broker に含まれるいくつかの機能の使い方を示すものです。

Airline Reservations サンプルの XML バージョンは、自己定義型 XML メッセージを処理するアプリケーションを設計する方法を示すものです。 データの各部分の接頭部にはタグ名または属性名が付いているので、XML メッセージは自己定義型です。 XML メッセージ定義は、メッセージ自体の中に含まれており、他のいかなる場所にもありません。 したがって、外部のメッセージ・セットの助けを借りることなく、XML メッセージを使用して、メッセージ・フローを実行することができます。

自己定義型 XML メッセージを使用する場合には、メッセージ・フォーマット情報の格納に外部メッセージ・セットを使用する場合のようにしてメッセージを操作するよう、メッセージ・セットをプログラムできます。 しかし、メッセージ・セットを使用しない場合には、メッセージ・フローのノード内の ESQL の中に、すべてのフォーマット情報を コーディングすることが必要です。 また、ビルトイン・ノードの中には使用できないものもあります。

Airline Reservations サンプルは以下のアクションを実行します。

以下のセクションでは、Airline Reservations サンプルを詳細に説明しています。

メッセージ・フロー

Airline Reservations サンプルには、以下のメッセージ・フローが含まれています。

実行時に、XML_FlightQueryOut、XML_FlightQueryReply、および XML_FlightQueryIn メッセージ・フローは、単一の メッセージ・フローとして機能します。 この資料では、この単一メッセージ・フローを XML_FlightQuery メッセージ・フローと呼びます。

詳しくは、WebSphere Message Broker 資料でメッセージ・フローについて調べてください。

メッセージ

Airline Reservations サンプルは、自己定義型 (汎用) の XML メッセージを処理します。 自己定義 XML メッセージには、メッセージ内の内容と構造に関する情報が、XML 仕様に従った文書の形式で記載されています。 メッセージの定義は、それ以外の場所には保管されません。 メッセージ・フローがメッセージを受け取ると、汎用 XML パーサーによってメッセージが識別され、そのメッセージ自体に含まれる XML 定義に従ってメッセージが解析されます。

Airline Reservations サンプルに含まれるメッセージ・フローを実行するために、6 個の自己定義型 XML 入力メッセージが用意されています。

データベース

Airline Reservations サンプルには、RESERVDB というデータベースが 1 つあります。 サンプルのメッセージ・フローは、XMLFLIGHTTB と XMLPASSENGERTB という 2 つのデータベース表を含む RESERVDB に直接アクセスします。 Airline Reservations サンプルのデータベースについての詳細は、RESERVDB データベースについてを参照してください。

Airline Reservations サンプルは入出力時に駆動されます。 入力と出力の間には、データベース対話が行われます。 このため、サンプルは、通常とは若干異なるアプリケーションになります。 多くの WebSphere Message Broker アプリケーションでは、本当のアプリケーション・データは外部データベースにあります。 これは通常、WebSphere Message Broker がクライアントとバックエンド・データベース (多くの場合、何かしらの種類の 既存サーバー・プラットフォームにある) との間の統合ミドルウェアだからです。

これは、サンプルの有用性を損なうものではありません。 必要であれば、データベースを除去し、データベースを外部データベースにすることができます。 次に、すべてのメッセージ・フローを以下の 2 つに分割する必要があります。

慎重に作業が行われると、そのようなシステムは、データベース・アクセスが内部で行われるため、ここで提供される サンプルと (クライアントにとって) 区別がつきません。

WebSphere MQ キュー

Airline Reservations サンプル・メッセージ・フローは、WebSphere MQ ローカル・キューと対話します。 キューは、メッセージ・フローが実行するブローカーをホストする WebSphere MQ キュー・マネージャー上に定義されます。 Airline Reservations サンプルの WebSphere MQ キューについての詳細は、WebSphere MQ キューについてを参照してください。

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