Data Warehouse サンプルの実行
Data Warehouse サンプルを実行して、以下の処理を実行することができます。
- XML 形式のペイロードが入った WebSphere MQ メッセージを読み取ります。
- すべての着信メッセージ・ペイロードを BLOB に変換して、データベースに挿入します。
- 確認メッセージをフォーマット設定します。
- メッセージをデータベースに挿入したことを確認する WebSphere MQ メッセージを書き出します。
- データベースに挿入されたレコードの数を検証します。
サンプルのデータベースの内容を表示する方法は、インストールされているデータベース製品によって異なります。
これは、DB2 データベースであれば、DB2 が提供するツール (DB2 Control Center など) が使用されるためです。
ユーザーがデータベース製品をインストールしていない場合、サンプルでは Apache Derby データベースが使用されます。
Derby データベースにあるデータを表示する方法については、『Derby データベースの内容の表示』を
参照してください。
WarehouseData メッセージ・フローを実行するには、次のようにします。
- サンプルのメッセージ・フローとメッセージ・セットがデプロイされていることを確認します。
サンプルをインポートしたとき、.msgflow ファイルに関連する警告がいくつか出される場合があります。
これらはデータベースに関連するものであり、サンプルの実行には影響しません。
- サンプルのインポート先のメッセージ・フロー・プロジェクトの Datawarehouse_input_message.enqueue をダブルクリックします。
- 「一般」タブで、「キュー・マネージャー名」と「キュー名」の値を検討します。デフォルトのキュー・マネージャーと Message Broker の構成を使用している場合には値を変更する必要はありませんが、「ポート」フィールドに値 2414 が入力されていることを確認してください。
- 「キューへの書き込み」をクリックして、WarehouseData メッセージ・フローの入力キューに WebSphere MQ メッセージを入れます。
- Dequeue アプリケーションのインスタンスを始動します。
- ワークベンチのツールバーで、「メッセージをキューから取得」アイコン
上の矢印をクリックします。
- ドロップダウン・メニューで、「メッセージの取得」をクリックして、「メッセージのデキュー」ウィンドウを開きます。
- キュー・マネージャーとキューに希望の名前を入力します。デフォルトの構成を処理するには、キュー・マネージャー名に WBRK6_DEFAULT_QUEUE_MANAGER の値を使用し、キュー名に DATAWAREHOUSE_OUT_Q の値を使用します。
- 「キューから読み取り」をクリックして、キューからメッセージを読み取ります。
- ウィンドウを閉じた後に、次回「メッセージをキューから取得」アイコン
上の矢印をクリックすると、上記のステップで作成したデキュー構成がドロップダウン・メニュー上にリストされます。メニュー上のこのファイルをクリックして (または、メニュー上の番号が 1 の場合は単にアイコン自体をクリックして) キューからメッセージを取得します。
- オプション: 「メッセージのデキュー」ウィンドウが開いている間は、読み取りメッセージをメッセージ・フロー・プロジェクト内のファイルに保管し、後で使用するために取っておくことができます。「別名保管」をクリックし、「メッセージの別名保管」ウィンドウで、フロー・プロジェクトを選択してファイルの名前を入力します。
- 取り出されたメッセージの内容を表示し、メッセージがデータベースに保管されたことを検証します。メッセージがデータベースに保管された時刻に注意してください。VerifyDatabaseContents メッセージ・フローを実行するときにこの時刻を使用する必要が生じます。
- Dequeue アプリケーションの別のインスタンスを開始します (上記のステップ 5 と同じ処理)。
- デフォルトの構成を処理するには、キュー・マネージャー名に WBRK6_DEFAULT_QUEUE_MANAGER の値を使用し、キュー名に DATAWAREHOUSE_FAILURE_Q の値を使用します。
- 「キューから読み取り」をクリックして、キューからメッセージを読み取ります。
- メッセージが取り出されていないことを検証します。Dequeue アプリケーションのこのインスタンスは、データベース挿入に関するエラー・メッセージを読み取ろうとします。エラー・メッセージはないはずです。
この時点で、WarehouseData メッセージ・フローは正常に実行されたことになります。次のステップとして、VerifyDatabaseContents メッセージ・フローを実行して、データベースの中のレコードを数えます。そのためには、以下のようにします。
- サンプルのインポート先のメッセージ・フロー・プロジェクトの Datawarehouse_verify_contents_input_message.enqueue をダブルクリックします。
- 「一般」タブで、「キュー・マネージャー名」と「キュー名」の値を検討します。デフォルトのキュー・マネージャーと Message Broker の構成を使用している場合は、値を変更する必要はありません。
- 画面の「メッセージ・データ」の部分で、照会の開始日時と終了日時の値を指定します。これらの値は、WarehouseData メッセージ・フローの実行時に行われたデータベース挿入の開始時刻または終了時刻でなければなりません。
挿入の時刻は、DATAWAREHOUSE_OUT_Q に書き込まれるメッセージで報告されます。
- 「キューへの書き込み」をクリックして、VerifyDatabaseContents メッセージ・フローの入力キューに WebSphere MQ メッセージを入れます。
- Dequeue アプリケーションの別のインスタンスを開始します。
- デフォルトの構成を処理するには、キュー・マネージャー名に WBRK6_DEFAULT_QUEUE_MANAGER の値を使用し、キュー名に DATAWAREHOUSE_VERIFY_CONTENTS_OUT_Q の値を使用します。
- 「キューから読み取り」をクリックして、キューからメッセージを読み取ります。
- データベース内のレコードのカウントが 1 であることを検証します。
- WarehouseData メッセージ・フローを使用してさらにいくつかのアーカイブ要求を実行し、VerifyDatabaseContents メッセージ・フローを使用してデータベース内のレコード数のカウントを入手して、データベース内のレコードのカウントが同じ比率で増え続けていることを検証します。最初に指定した終了時刻の値によっては、ファイル Datawarehouse_verify_contents_input_message.enqueue 内の値を更新しなければならないことがあります。
アーカイブ要求が正常に完了したこと、およびデータベース内のレコードのカウントが実行したアーカイブの数に対応することを確認したなら、Data Warehouse サンプルが正常に実行されたことになります。
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