block コマンド

block コマンドは、ブロック選択の設定または現在選択されているテキストの操作を実行するために使用します。

構文

block { clear
      | copy
      | delete
      | fill chars
      | find [ end ]
      | lowerCase
      | move
      | overlay [ transparent ]
      | set [ stream | character | element | rectangle ]
      | shift [ left | right] [ count ]
      | upperCase
      } 

パラメーター

block コマンドには、少なくとも次のパラメーターの 1 つを指定しなければなりません。
clear clear パラメーターは、現在のブロック選択を除去する (選択解除) ために使用します。
copy copy パラメーターは、現在選択されているテキストを現行カーソル位置にコピーするために使用します。コピーが完了した後で、新規のテキストを選択します。
delete delete パラメーターは、現在選択されているテキストを文書から削除するために使用します。
fill chars fill パラメーターは、ブロック選択内に現在含まれているすべての文字を、 chars で指定される 1 つ以上の文字で置き換えるために 使用します。
find [ end ] find パラメーターは、カーソルをブロック選択の先頭に移動するために使用します。オプションの end パラメーターを指定した場合は、カーソルはブロック選択の末尾に移動します。
lowerCase lowerCase パラメーターは、選択したテキストを小文字に変更するために使用します。
move move パラメーターは、選択したテキストを現行カーソル位置に移動するために使用します。移動が完了すると、移動されたテキストが選択されます。
overlay
[ transparent ]
overlay パラメーターは、現行カーソル位置のテキストを現在選択されているテキストでオーバーレイするために使用します。オプションの transparent パラメーターを使用した場合は、スペースのみが選択されたテキストでオーバーレイされます。
set
[ stream
| character
| element
| rectangle
]
set パラメーターは、ブロック選択を設定するために使用します。次の場合は、新規のブロック選択は現行カーソル位置に作成されます。 
  • ブロック選択がない
  • ブロック選択が現行ビューの中にない
  • 指定されたブロック・タイプが現行タイプと一致しない
ブロック・タイプが指定されず、現行ビューにブロック選択がない場合は、current.block.defaultType が使用されます。 現行ビューにブロック選択があり、指定されたブロック・タイプがブロック選択の ブロック・タイプと一致しているか、あるいは指定されたブロック・タイプがない場合は、 既存ブロックが現行カーソル位置まで拡張されます。
shift
[ left | right ]
[ count ]
shift パラメーターは、現在選択されているテキストを桁送りするために使用します。shift パラメーターが使用されるのは、現行ブロック・タイプが element または rectangle である場合のみです。オプションの left パラメーターおよび right パラメーターは、テキストを桁送りする方向を示すために使用します。いずれも指定しないと、テキストは右に桁送りされます。count パラメーターは、テキストを桁送りする文字位置数を示すために指定します。count を指定しないと、1 であるとみなされます。
upperCase upperCase パラメーターは、選択したテキストを大文字に変更するために使用します。

状況

status パラメーターは、このコマンドの影響を受けません。

説明

エディター・アプリケーション・インスタンス全体に対しては 1 つのブロック選択しかありません。1 つの文書ビューに 1 つのブロック選択があり、新規の文書ビューに 1 つのブロック選択を設定した場合は、最初のビューのブロック選択が消去されます。これによって、1 つの文書ビューから別のビューにコピー操作および移動操作を実行できます。1 つの選択しかないので、あいまいさはありません。

ブロック選択タイプには、stream、character、element、および rectangle の 4 つがあります。

ブロック操作は可視エレメントのみに影響します。

block clear
block fill *
block fill //
block lowerCase 

関連概念
エディター・コマンド、アクション、およびパラメーター

関連参照
findText コマンド
block.bottomElement パラメーター
block.bottomPosition パラメーター
block.defaultType パラメーター
block.inView パラメーター
block.text パラメーター
block.topElement パラメーター
block.topPosition パラメーター
block.type パラメーター

blockCopy アクション
blockDelete アクション
blockFill アクション
blockLowerCase アクション
blockMarkAll アクション
blockMarkBottom アクション
blockMarkCharacter アクション
blockMarkDown アクション
blockMarkElement アクション
blockMarkElementAtMouseアクション
blockMarkEnd アクション
blockMarkHome アクション
blockMarkLeft アクション
blockMarkNextWord アクション
blockMarkPageDown アクション
blockMarkPageLeft アクション
blockMarkPageRight アクション
blockMarkPageUp アクション
blockMarkPrevWord アクション
blockMarkRectangle アクション
blockMarkRectangleAtMouseアクション
blockMarkRight アクション
blockMarkToMouse アクション
blockMarkTop アクション
blockMarkUp アクション
blockMarkWord アクション
blockMarkWordAtMouse アクション
blockMove アクション
blockOverlay アクション
blockShiftLeft アクション
blockShiftRight アクション
blockUnmark アクション
blockUpperCase アクション
filterSelection アクション
findBlockEnd アクション
findBlockStart アクション
findSelection アクション