mark パラメーター

mark パラメーターを使用して、名前付きまたは名前なしマークを照会、設定、あるいは除去します。 マークとは、文書の隣接部分に割り当てられたラベルのことです。 文書が編集されても、マークの位置は維持されます。 つまり、マークは最初に配置されていたテキストに残されます。

マークには、エレメント・マークと文字マークという 2 つのタイプがあります。 エレメント・マークには桁位置がなく、完全なエレメントのみを参照します。 文字マークには桁位置があり、部分エレメントを参照することができます。 また、マークをスティッキー・マークにするかどうかを指定することもできます。 スティッキー・マークは、テキストがそのマークの直前または直後に追加されると展開します。

使用できるコマンド

query コマンド
set コマンド

有効範囲

現行ビュー

構文

query mark.[name | #id]
set mark.[name | #id] { clear
                      | [ sticky ] element [ element1 [ element2 ] ]
                      | [ sticky ] [ element1 [ column1 [ element2 [ column2 ] ] ] ]
                      } 

パラメーター

name name パラメーターを使用して、新しい名前または既存のマークの名前を指定します。名前はスペース以外の文字を含むことができますが、# 文字で始まることはできません。
id id パラメーターを使用して、既存のマークの ID を指定します。  ID は、マークを一意に識別する正の整数値です。
clear clear パラメーターを使用して、指定したマークを除去します。
[ sticky ] element
[ element1 [ element2 ] ]
オプションの sticky パラメーターは、 このマークのすぐ前または後ろにエレメントが追加された場合にマークが展開するようにしたい場合に使用します。  element パラメーターを使用して、マークがエレメント・マークとして 作成 (または再作成) されることを指示します。  エレメント・マークは、完全なエレメントのみを参照します。

オプションの element1 パラメーター および element2 パラメーターを指定して、エレメント・マークの範囲を指示します。  element1element2 は、正整数であり、 エレメントの順序番号を参照しなければなりません。  element2 が指定されないと、マークは、 element1 をマークの開始と終了の両方に使用して作成されます。  element1 または element2 が指定されないと、マークは、 現行エレメントをマークの開始と終了の両方に使用して作成されます。
[ sticky ]
[ element1 [ column1
[ element2 [ column2 ] ] ] ]
オプションの sticky パラメーターは、 このマークのすぐ前または後ろにテキストが追加された場合にマークが展開するようにしたい場合に 使用します。  パラメーターを何も指定しないと、文字マークが作成されます。  文字マークには、開始エレメントと開始桁、および終了エレメントと終了桁があります。  デフォルトでは、文字マークは、現行カーソル位置を開始点と終了点の両方として作成されます。

element1 のみを指定すると、 マークは、指定されたエレメントの桁 1 で始まり、同じ位置で終わります。  element1column1 のみを指定すると、エレメントは、 指定された位置で始まり、同じ位置で終わります。  element1column1、および element2 のみを指定すると、 マークは、element1column1 で始まり、 element2 の桁 1 で終わります。

説明

マーク名もマーク ID も指定せず、さらに clear オプションも指定しないと、名前なしマークが作成されます。この名前なしマークは、その ID によってのみ参照できます。マークの ID は、"query markId." (末尾のピリオドに注意) を出して調べることができます。"query markId." は、最後に作成されたマークの ID を戻します。マーク名もマーク ID も指定せず、clear オプションを指定すると、最後に作成されたマークが除去されます。

query mark.test
set mark.test element 5 10
set mark.test sticky 1 1 1 1
set mark.test clear
set mark. element
query markId.
query mark.#2
set mark.#2 clear 

関連参照
locate コマンド
query コマンド
set コマンド
headerMark パラメーター
markExcluded パラメーター
markExcludedHeader パラメーター
markHighlight パラメーター
markId パラメーター
markIncluded パラメーター
markProtect パラメーター
markStyle パラメーター
findMark アクション
findQuickMark アクション
nameMark アクション
setQuickMark アクション