Error Handler サンプルのセットアップ

Error Handler サンプルをインポートした場合は、ブローカーにデプロイする前に、トランザクションを使用するように サンプルを構成する必要があります。 また、必要な WebSphere MQ キューと DB2 データベース表を作成することも必要です。

Error Handler サンプルをセットアップするには、以下を行います。

  1. 必要な WebSphere MQ キューを作成します。 キューの作成に使用できるスクリプト errorhandlerqdefs.tst が、Error Handler Message Flows プロジェクトに用意されています。 キューを作成するには、以下のようにスクリプトを実行します。
    1. コマンド行で、errorhanderqdefs.tst ファイルのある場所に移動します。

      Windows

      cd workspace_path¥workspace¥Error Handler Message Flows

      Linux

      cd workspace_path/workspace/Error Handler Message Flows

      workspace_path は、Error Handler Message Flows プロジェクトがインポートされたワークスペースの場所に対する 絶対パスです。 例えば Windows では、デフォルトのワークスペースの場所は C:¥Documents and Settings¥Windows_user_name¥IBM¥wmbt6.0¥workspace です。

    2. 次のコマンドを入力します。

      runmqsc WBRK6_DEFAULT_QUEUE_MANAGER < errorhandlerqdefs.tst

      WBRK6_DEFAULT_QUEUE_MANAGER は、デフォルト構成のキュー・マネージャーの名前です。

    3. WebSphere MQ Explorer を開始して、キューが正常に作成されていることを確認します。
  2. 必要な DB2 データベースと表を作成します。 データベースの作成に記載されている説明に従ってください。
  3. 次の手順に従って、グローバル調整のために、DB2 データベース・マネージャー構成を更新します。
    1. DB2 Control Center を開始します。
      • Windows では、「スタート」>「プログラム」>「IBM DB2」>「汎用管理ツール (General Administration Tools)」>「コントロール・センター (Control Center)」 の順にクリックします。
      • Linux では、コマンド行で db2cc と入力します。
    2. ナビゲーション・ツリーで、「すべてのシステム (All Systems)」> computername >「インスタンス」>「DB2」 の順に展開します (hostname はご使用のコンピューターの名前、DB2 はデータベース・インスタンスの名前です)。 DB2 は通常、Windows では DB2、Linux では db2inst1 です。
    3. 「DB2」 を右クリックし、 次に「パラメーターの構成... (Configure Parameters...)」をクリックします。 DBM 構成ダイアログが表示されます。
    4. DBM 構成ダイアログで、ダイアログを スクロールダウンして、「環境」セクションに移動します。 「キーワード」列で、「TP_MON_NAME」をクリックします。
    5. TP_MON_NAME について、「値」列のセルをクリックしてから、同じセルで 省略符号 (...) をクリックします。 「DBM 構成パラメーターの変更 (Change DBM Configuration Parameter)」ダイアログが表示されます。
    6. 「DBM 構成パラメーターの変更 (Change DBM Configuration Parameter)」ダイアログの「トランザクション・プロセッサー・モニター名リスト (Transaction processor monitor name list)」から、「IBM MQSeries」をクリックし、 次に「OK」をクリックします。
    7. 「OK」をクリックして、DBM 構成ダイアログを閉じます。 DB2 の再始動を促すメッセージが表示されます。 「閉じる (Close)」をクリックしてメッセージを閉じます。
    8. ナビゲーション・ツリーで、「DB2」 を右クリックして から、「停止」をクリックします。 DB2 を停止し、現在 DB2 データベースにアクセスしているすべてのアプリケーションを切断することの確認を行うように促す プロンプトが、ダイアログに出されます。 「OK」をクリックして継続し、DB2 が停止するのを待ちます。
    9. ナビゲーション・ツリーで、「DB2」 を右クリックして から、「開始」をクリックし、DB2 が再始動するのを待ちます。
  4. トランザクション・マネージャーとして動作するブローカーのキュー・マネージャーに対して、STAFFDB データベースを XA Resource Manager (RM) として定義します。
    1. WebSphere MQ Explorer を開始します。
      • Windows では、「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere MQ」>「WebSphere MQ Explorer」の 順にクリックします。
      • Linux では、シェル・プロンプトで strmqcfg と入力します。

      Windows で WebSphere MQ バージョン 5.3 を使用している場合は、WebSphere MQ Explorer ではなく、WebSphere MQ Services スナップインを開きます。 同等のグラフィカル・ユーザー・インターフェースは、Linux の WebSphere MQ バージョン 5.3 にはありません。

    2. ツリーを展開して、ブローカーのキュー・マネージャー WBRK6_DEFAULT_QUEUE_MANAGER を表示します。
    3. 「WBRK6_DEFAULT_QUEUE_MANAGER」 を右クリックして から、「プロパティー」をクリックします。 キュー・マネージャーの「プロパティー」ダイアログが表示されます。
    4. 新しいリソース・マネージャーを追加します。
      • WebSphere MQ Explorer V6.0 では、「XA リソース・マネージャー (XA resource managers)」ページで「追加...」をクリックしてから、次の表に 示されている詳細を入力します。
      • WebSphere MQ Services V5.3 では、「リソース (Resources)」ページで「新規」をクリックしてから、次の表に示されている詳細を 入力します。
        フィールド名
        名前 Error Handler
        スイッチ・ファイル DB2 スイッチ・ファイルの場所を入力します。 この場所は、Windows では install_dir¥sample¥xatm¥db2swit.dll になります。 Linux では install_dir/sample/xatm/db2swit になります。 install_dir は、WebSphere Message Broker がインストールされているディレクトリーです。 DB2 が正常に機能するためには、DB2 を DB2 スイッチ・ファイルのデフォルトの場所にインストールする必要があります。

        XAOpenString
        XACloseString

        STAFFDB、useridpassword
        userid は WebSphere Message Broker のユーザー ID、password はそれに関連したパスワードです。
        制御のスレッド ドロップダウン・リストから、「処理 (Process)」を選択します。
    5. ブローカーのキュー・マネージャーを停止および開始します。
      • WebSphere MQ Explorer V6.0 では、「WBRK6_DEFAULT_QUEUE_MANAGER」を右クリックして から、「停止」をクリックします。 次に、「WBRK6_DEFAULT_QUEUE_MANAGER」を右クリックして から、「開始」をクリックします。 キュー・マネージャーが、エラーなしで開始されたことを確認してください。
      • WebSphere MQ Services V5.3 では、「WBRK6_DEFAULT_QUEUE_MANAGER」を右クリックして から、「すべてのタスク」>「停止」の順にクリックします。 次に、「WBRK6_DEFAULT_QUEUE_MANAGER」を右クリックして から、「すべてのタスク」>「開始」の順にクリックします。 キュー・マネージャーが、エラーなしで開始されたことを確認してください。
  5. Error Handler サンプルをブローカーにデプロイします。
    1. Message Brokers Toolkit で、ブローカー・アプリケーション開発パースペクティブに切り替えます。
    2. 新しいブローカー・アーカイブ (bar) ファイルを作成し、Main_Flow.msgflow を bar ファイルに追加します。
      1. 「リソース・ナビゲーター」ビューを右クリックして から、「新規」>「Message Broker アーカイブ」をクリックします。 「新規 Message Broker アーカイブ」ウィザードが表示されます。
      2. 「新規 Message Broker アーカイブ」ウィザードで、サーバー・プロジェクトを選択し、bar ファイルの名前を 入力してから、「終了」をクリックします。 新しい bar ファイルが作成され、Bar ファイル・エディターで開かれます。
      3. Bar ファイル・エディターで、「追加」ボタンをクリックします。 「ブローカー・アーカイブへ追加」ダイアログが表示されます。
      4. 「ブローカー・アーカイブへ追加」ダイアログで、「Error Handler Message Flows」プロジェクトを クリックしてから、「Main_Flow.msgflow」を選択します。 「OK」をクリックします。 Main_Flow.msgflow ファイルが bar ファイルに追加されます。
    3. CTRL+S を押して、bar ファイルを保管します。
    4. Message Brokers Toolkit が構成マネージャーに接続されていることを確認します。
    5. 「ドメイン」ビューで、ErrorHandler という名前の新しい実行グループを作成します。
    6. ブローカー管理ナビゲーターで、作成済みの bar ファイルを右クリックして から、「ファイルのデプロイ...」をクリックします。 「BAR ファイルのデプロイ」ダイアログが表示されます。
    7. 「BAR ファイルのデプロイ」ダイアログで、ErrorHandler 実行グループを クリックしてから、「OK」をクリックします。 Main_Flow.msgflow ファイルがブローカーにデプロイされます。

これで、Error Handler サンプルを実行できるようになりました。 サンプルの実行を参照してください。

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