複合エレメントのストリング・タイプの CWF プロパティー

ここで説明されているカスタム・ワイヤー形式のプロパティーは、以下のものに適用されます。

物理表現

プロパティー タイプ 意味
物理タイプ 列挙タイプ ドロップダウン・リストから以下のいずれかを選択します。
  • 固定長ストリング。 エレメントの長さは、以下の他の長さプロパティーによって決まります。
  • 長さエンコード・ストリング 1。エレメントの最初のバイトに、長さ単位での、その長さバイトの後に続くストリングの長さが含まれます。 「長さエンコード・ストリング 1」エレメントの最大長は 255 長さ単位です。
  • 長さエンコード・ストリング 2。エレメントの最初の 2 つのバイトに、長さ単位での、その 2 つの長さバイトの後に続くストリングの長さが含まれます。 「長さエンコード・ストリング 2」エレメントの最大長は 65535 長さ単位です。2 つの長さバイトは、WebSphere MQ キュー・マネジャーの Encoding の形式です。
  • ヌル終端ストリング。ストリングは 16 進ヌル文字 X'00' で終わります。

デフォルトは、「固定長ストリング」です。

長さカウント ボタンおよび整数 「固定長ストリング」または「バイナリー」「物理タイプ」を選択し、「長さタイプ」「カウント」に設定した場合は、エレメントの長さ単位数を入力します。

指定できる最小値は 0 (ゼロ) で、指定できる最大値は 2147483647 です。

デフォルト値は 0 (ゼロ) です。

長さの参照 ボタンおよび列挙タイプ 「長さの参照」によって長さを定義するよう選択した場合は、このオブジェクトの長さを指定する Integer オブジェクトの名前を選択します。現行オブジェクトの兄弟として定義され、メッセージの構造の中でこれの前に置かれる Integer オブジェクトのドロップダウン・リストから、このオブジェクトの長さを指定する Integer オブジェクトの名前を選択します。

エレメントの再配列の詳細については、オブジェクトの再配列 を参照してください。

長さ 列挙タイプ 設定済みの「物理タイプ」に応じて、ドロップダウン・リストから以下のいずれかの値を選択します。
  • 「バイト」。 これは、X バイト (X は「長さカウント」の値か、「長さの参照」で指定されている INTEGER の値) が処理されることを指定します。
  • 「文字」。 このオプションの意味は、メッセージの CCSID に設定した値、またはメッセージ・セット・プロパティーの デフォルト CCSID として設定した値に依存します。
    • SBCS CCSID を指定した場合は、X バイト (X は 「長さカウント」の値か、「長さの参照」で指定されている INTEGER の値) が処理されます。
    • DBCS CCSID を指定した場合は、Y バイト (Y は 「長さカウント」の値または 「長さの参照」で指定されている INTEGER の値に 2 を乗算したもの) が処理されます。
    • MBCS CCSID を指定した場合、パーサーは一度に 1 文字を読み取り、文字が 1 バイト以上で構成されているかどうかを判別します。 パーサーは Z 回の読み取り (Z は「長さカウント」の値か、「長さの参照」で指定されている INTEGER の値) を実行します。
  • 「文字単位」。 これは、文字単位のサイズが、ユーザーがメッセージの CCSID に設定した値か、メッセージ・セット・プロパティーの デフォルト CCSID として指定した値によって決定されることを示します。 処理されるバイト数は、文字単位のサイズに、「長さカウント」の値または 「長さの参照」で指定されている INTEGER の値を乗算したものになります。
  • 「ビット・ストリームの終了」。 ビット・ストリームの終了までのすべてのデータが処理されます。 このオプションは、エレメントがメッセージ内の最後のエレメントである場合にのみ有効です。 この値を選択する場合は、「長さカウント」または「長さの参照」に値を入力する必要はありません。

デフォルト値は bytes です。

ストリング位置調整 列挙タイプ 「物理タイプ」プロパティーを 固定長ストリング に設定した場合、ドロップダウン・リストから「左寄せ」 (デフォルト値) または「右寄せ」を選択します。 「物理タイプ」に別の値を選択した場合、このプロパティーは非アクティブです。
埋め込み文字 ストリング 埋め込み文字は、ストリング長が指定されたストリング・サイズよりも短い場合に、残りの文字の位置を埋めるために使用されます。 「物理タイプ」プロパティーを「固定長ストリング」に設定し、「ストリング位置調整」プロパティーを「左寄せ」または「右寄せ」のいずれかに設定した場合は、以下のいずれかの方法でこの文字を設定します。
  • ドロップダウン・リストから NUL'0'、または SPACE を選択します。
  • 引用符で囲われた英数字、たとえば "c" または 'c' (c は任意の英数字) を入力します。
  • 16 進文字コードを、0xYY (YY は 16 進値) の形式で入力します。
  • ユニコード値を U+xxxx (xxxx は 16 進数で指定されたユニコード値) の形式で指定します。 入力できるストリングの最大長は 10 です。

MRM エレメントにどの埋め込み文字形式を使用するかの選択は、どの埋め込み文字が必要か、また埋め込み文字がデータ変換されるかどうかに応じて異なります。 ほとんどの場合、埋め込み文字を指定するだけで十分であり、その埋め込み文字が使用されるとき、生成される MRM 出力メッセージのターゲット・コード・ページに変換されます。 埋め込み文字フィールドに簡単に入力できない埋め込み文字が必要とされる場合、Unicode ニーモニック形式を使って必要な文字を入力することができます。 この Unicode 値もまた、生成される MRM メッセージのターゲット・コード・ページに変換されます。 データ変換されない埋め込み文字が必要な場合、16 進数形式を使用できます。 これによって、出力メッセージに直接挿入される埋め込み文字を指定できます。 16 進形式を使用する場合、これらの MRM 定義を使って作成されるすべての出力メッセージのコード・ページで有効な 16 進数を必ず使用してください。

メッセージを 1 つのコード・ページから別のコード・ページに変換する場合、埋め込み文字の変換後の値は後者のコード・ページで有効でなければなりません。 たとえば、ASCII からコード・ページ 500 に変換する場合、埋め込み文字として数値 8 を指定すると、これは 0x08 から 0x15 (つまり ASCII および EBCDIC での「バックスペース」表記) に変換されます。

現行バージョンでは、U+007F より大きい値を埋め込み文字として指定できないという制限があります。 Unicode の mnemonic 値または numeric 値を入力する場合、utf-8ではその数値で表される文字と見なされます。

ヌル値の表記

プロパティー タイプ 意味
ヌルのエンコード方式 列挙タイプ ドロップダウン・リストから以下のいずれかのオプションを選択します。
  • NULLPadFill。 これが有効なのは、「物理タイプ」「固定長ストリング」である場合だけです。 フィールドは、「埋め込む文字」によって指定された値で埋められます。 「ヌルのエンコード値」は空ストリングに設定する必要があります。
  • NULLLogicalValue「ヌルのエンコード値」は、フィールドに必要な形式と一致するように変換されます。 これはデフォルト値です。
  • NULLLiteralValue「ヌルのエンコード値」は、それ自体がストリングであるかのように直接置換されます。
  • NULLLiteralFill. フィールドは、「ヌルのエンコード値」によって指定された値で埋められます。 「ヌルのエンコード値」 は単一の文字に解決されなければなりません。
ヌルのエンコード値 STRING このプロパティーの使用は、上記の「ヌルのエンコード方式」プロパティーに依存します。これを指定する場合、長さはストリング・エレメントの長さと同じでなければなりません。ただし、NULLLiteralFill は例外です。

デフォルト値は空 (設定しない) です。

「ヌルのエンコード方法」プロパティーを NULLLiteralFill に設定する場合、値は単一の文字に解決されなければなりません。 この文字は、以下のいずれかの方法によって指定できます。
  • ドロップダウン・リストから SPACE、NUL、0x00、または 0xFF を選択します。
  • 引用符で囲われた英数字、たとえば 'c' または "c" (c は任意の英数字) を入力する。
  • 16 進文字コードを、0xYY (YY は 16 進値) の形式で入力します。
  • 10 進文字コードを、YY (YY は 10 進値) の形式で入力します。
  • ユニコード値を U+xxxx (xxxx は 16 進数の形式で指定されたユニコード値) の形式で入力します。

バイト位置合わせ

プロパティー タイプ 意味
バイト位置合わせ 列挙タイプ メッセージ開始を基点とした、オブジェクトの位置合わせ方法を指定します。 以下のいずれかを選択します。
  • 1バイト。 これはデフォルト値です。
  • 2 バイト
  • 4 バイト
  • 8 バイト
  • 16 バイト
先頭のスキップ・カウント 整数 このオブジェクトの読み取りまたは書き込みの前にスキップするバイト数を指定します。 デフォルトは0、最小値は0、最大値は 999999 です。 この値を使用して構造内の不要なフィールドを無視したり、または 2、4、8 または 16 の バイト境界に位置合わせを必要とする、C または COBOL データで定義されたフィールドをモデル化 したりすることができます。 このオブジェクトの読み取りまたは書き込みの前にスキップするバイト数を指定します。 出力メッセージが書き込まれるとき、スキップ・カウント・バイトにはメッセージ・セットの「バイト位置合わせパッド」プロパティーの値が割り当てられます。

反復オブジェクトについては、このプロパティーは最初のインスタンスにのみ適用されます。

末尾のスキップ・カウント 整数 このオブジェクトの読み取りまたは書き込みの後にスキップするバイト数を指定します。 デフォルトは0、最小値は0、最大値は 999999 です。 この値を使用して構造内の不要なフィールドを無視したり、または 2、4、8 または 16 の バイト境界に位置合わせを必要とするフィールドを含む繰り返し構造をモデル化 したりすることができます。 出力メッセージが書き込まれるとき、スキップ・カウント・バイトにはメッセージ・セットの「バイト位置合わせパッド」プロパティーの値が割り当てられます。

反復オブジェクトについては、このプロパティーはすべてのインスタンスに適用されます。

反復

プロパティー タイプ 意味
反復参照 列挙タイプ オブジェクトが複数回出現し、出現回数がメッセージ内のフィールドですでに動的に指定されている場合に、このプロパティーを使用します。

メッセージの構造の中でこのオブジェクトの前に置かれる Integer オブジェクトのドロップダウン・リストから、Integer オブジェクトを選択します。 選択した整数の値は、このオブジェクトの出現回数を指定します。 オブジェクトがリストにない場合には、メッセージ構造の中にこのオブジェクトの前には Integer オブジェクトがありません。

「反復参照」 を指定すると、メッセージの構文解析および書き込みをする際に「最大オカレンス」 論理プロパティーの設定をオーバーライドしますが、メッセージの妥当性検査の設定はオーバーライドしません。

関連概念
メッセージのモデル化
メッセージ・モデル
カスタム・ワイヤー形式: 論理モデルとの関係
関連タスク
メッセージ・モデルの開発
メッセージ・モデル・オブジェクトの処理
関連資料
メッセージ・モデル参照情報
メッセージ・モデル・オブジェクトのプロパティー
推奨されないメッセージ・モデル・オブジェクトのプロパティー
複合エレメントのプロパティー
複合エレメントの CWF プロパティー
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Copyright IBM Corporation 1999, 2005 Last updated: 11/07/2005
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