メッセージ・マッピング・エディター

メッセージ・マッピング・エディター は、マッピング (.msgmap) ファイルの編集用に、ブローカー・アプリケーション開発パースペクティブによって提供されるデフォルトのエディターです。メッセージ・マッピング・エディターは、メッセージ・フロー内のノードのために、入力メッセージ内のエレメントを出力メッセージ内のエレメントにマッピングして変換を実行する、グラフィカルな手段を提供します。メッセージ・マッピング・エディターは、ソース・ペイン、ターゲット・ペイン、編集ペイン、およびスプレッドシート・ビューがあります。マッピングのタスクによっては、ウィザード、ダイアログ、およびメニューも使用可能です。
  1. ソース・ペイン: メッセージまたはデータベース表を表示します。
  2. ターゲット・ペイン: メッセージを表示します。(データベースは、マッピング・ノードの入力としてのみ可能です。) 各ターゲット・フィールドは、スプレッドシート行に含まれます。 ソース・ペインからのエレメントを、ターゲット・ペインのエレメントにドラッグします。 これを行うと、その 2 つの間に線が現れ、編集ペインが XPath フォーマットの項目を取り込みます。 その後は編集ペインでも、式エディターでも項目を編集できます (両方のエディターは同期されます)。 ターゲット・ツリー内で「式編集」メニューを選択すると、ターゲット・エンティティーに対応する最初の編集ツリー行が現れて選択されるとともに、キーボードのフォーカスが「式」ペインに移ります。これにより、編集ツリー内の対応するターゲット行を手動で検索する代わりに、ターゲット・ツリー内の位置から編集ツリー内のその式まで、1 つのアクションで移動できます。
  3. 式エディター・ペイン: 作成するマッピングを表示します。これは、情報を変更する作業域です。 式エディターは、XPath 式を編集するのに好都合な場所です (ESQL は入力できません)。 編集ペインの値列は、同じ式に対して作用する別のエディターを提供します。 編集ペインは、オープン時は空で、その内容は最小レベルに保持されています。 これによって、マップ・ファイルが可能な限り小さくなります。 「拡張」コンテキスト・メニューを使用する (右クリックし、ドロップダウン・メニューから「拡張」を選択する) ことにより、マッピングを行う前に、何が起きるかを参照できます。
  4. マップ・スクリプト・スプレッドシート・ペイン: マッピングの要約を、スプレッドシート形式で表示します。
マッピングを作成するには、ソースおよびターゲットのメッセージ構造を展開した後、ソース・ペインのエレメントを、ターゲット・メッセージのエレメントにドラッグします (ドラッグする代わりに、メニュー・アクションを使用しても、マッピングを作成できます)。ソースおよびターゲットは、リレーショナル・データベースであってもメッセージ構造であってもかまいません。 たとえば、ドラッグを使用して初期マッピングを作成した後、必要な場合に編集ペインでそれを調整できます。

メッセージ・マッピング・エディターによって、データ・ソースとターゲット間の変換を定義できます。XPath、XSLT、XQuery、Java または ESQL でプログラミングする必要はありません。

構造からエレメントを展開、編集、移動、または削除するためのオプションもあります。 メッセージ・ブローカー・ツールキットは、マップの保管時に、増分の妥当性検査を自動的に実行します。 このことにより、マップ・ファイルは XML スキーマ mxsd ファイルまたはリレーショナル・データベース仕様との互換性が確保され、マップによって作成される外部参照が実行時に解決されます。

アクション:

初めてマップ・ファイルを作成するときには、編集ペインにはマップ・ファイル名、Parameters および $target が含まれています。 しかし、ソースからターゲットにドラッグすると、メッセージ・マッピング・エディターはユーザーが何を行いたいかを予測して、ユーザーのため編集ペインにコンテンツを自動的に作成します (「拡張」メニューを何回か使用してツリーを展開したかのように)。これはマッピング値の予測と呼ばれています。

ドラッグを使用して 1 つのソースから複数のターゲットにマッピングしている場合 (1 対多)、ターゲットは必ずしも同時にアクティブになっているとは限りません。この状態においては、右ペインから左ペインへドラッグして、マッピングを完了できます。たとえば、1 つのソースと 3 つのターゲットがある場合、右ペインから 3 つのターゲットを左ペインの単一のソースにドラッグします。実際には、ソース項目の値から、ターゲット項目の値を割り当てています。 右から左へのドラッグは、単一項目の場合と同様に作動します。1 つのソースを最大 3 つのターゲットにドラッグできます。

ドラッグを制御するロジックは、実行時に有効なマッピングのみ許可します。たとえば、xml スキーマで固定値として宣言された xsd 属性はマップできません (マップ・アクションおよびドラッグ・アクションはどちらも使用不可)。編集ペインには、マッピング・アクションはありません。これはマッピング・アクションの結果として作成されるからです。 編集ペインでは特定のアクション (if 文、else 文、または defaults for 文といった修飾子の追加など) を実行できます。 これにより、個々のマッピング割り当てのロジックを追加できます。

アイコン: マッピング・タスクの中には、グローバル・エレメントおよび属性の選択を必要とするものがあります。 これらを区別するために、グローバルのエレメントおよび属性用と、ローカルのエレメントおよび属性用に、別のアイコンが使用されます。 マップされた標識 (左右の三角形) は、ソースおよびターゲットがマップされているかどうかを表示します。 ソースおよびターゲット間の線も、マッピングが存在する場所を示します。

F1 ヘルプ: カーソルが編集ペインにあるときに F1 を押すと、一般 メッセージ・マッピング・エディターの InfoPop が表示されます。

内容アシスト カーソルが式編集ペインに置かれているとき、使用可能な式のリストを提供します。

関連概念
メッセージ・マッピング
関連タスク
反復する子エレメントのマッピング
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Copyright IBM Corporation 1999, 2005 Last updated: 11/07/2005
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