UDP を使用してデプロイメント時にメッセージ・フローを構成する

ユーザー定義プロパティー (UDP) を使用すると、プログラム・コードを変更せずに、デプロイメント時にメッセージ・フローを構成することができます。 一般的に UDP は、構成情報を指定したり、バージョン情報を維持したりするために使用します。

UDP は、ESQL または Java プログラム内で使用できるユーザー定義定数です。 オプションで、プログラムに対する宣言時に UDP に初期値を付与できます。 その初期値は設計時にメッセージ・フロー・エディターによって変更でき、デプロイメント時にブローカー・アーカイブ・エディターによってオーバーライドできます。 実行時に、UDP を宣言した後で、後続のプログラム・ステートメントによってその値を照会できますが、変更することはできません。

UDP はプロシージャーおよび関数内で、あるいはそのモジュール・レベルまたはスキーマ・レベルで定義できます。

ユーザー定義プロパティーの概要については、ユーザー定義プロパティーを参照してください。 ESQL プログラムでの UDP の定義に関する参照情報については、DECLARE ステートメントを参照してください。

  1. ユーザー定義プロパティーの複数の値を (おそらく異なるサブルーチンまたは関数を実行することによって) 処理するようにアプリケーションをコーディングします。
  2. アプリケーションに対してユーザー定義プロパティーを宣言します。 (ESQL では、DECLARE ステートメントに EXTERNAL オプションを指定してこれを実行します。DECLARE ステートメントを参照してください。)
  3. オプションで、UDP に初期値を指定します。指定する場合、これがデフォルト値になります。 設計時にメッセージ・フロー・エディターによって、またはデプロイメント時に BAR エディターによって指定される値はすべて、初期宣言値をすべてオーバーライドする、という点に注意してください。さらに UDP の宣言時に、あるいはメッセージ・フロー・エディターまたは BAR エディターにより、UDP に値を指定しなければならない点にも注意してください。値を指定しないと、デプロイメント時にエラーが発生します。
  4. UDP のデータ・タイプの指定時には注意してください。 cast を使用すると、要求された DataType へのキャストが行われるからです。
  5. 設計時に、メッセージ・フロー・エディターの「ユーザー定義プロパティー」タブを使用して、プログラムに対して宣言したものと同じ名前を使用して、UDP をブローカーに定義します。 (メッセージ・フロー・エディターによって、UDP を UI にグループ化できることに注意してください。ただしこのグループ化は、UDP の宣言とのマッチングには関係ありません。) UDP のデフォルト値を設定または変更することもできます。 UDP の値はフロー・レベルで設定され、フローに含まれるすべての適格なノードで同じになります。 ("適格なノード" とは、UDP をサポートしており、アプリケーションに対して UDP を宣言している宣言の有効範囲内にあるノードのことです。)
  6. デプロイメント時に、UDP のデフォルト値が現行の環境またはタスクに対して不適当な場合、BAR エディターを使ってそれを変更します。 BAR エディターにより、フローの UDP 値を表示および設定できます。 UDP の値はフロー・レベルで設定され、フローに含まれるすべての適格なノードで同じになります。
  7. サブフローにメイン・フロー内の UDP と同じ名前を持つ UDP が含まれている場合、メイン・フローとサブフローの UDP の値は別個のものです。 BAR エディターで、メイン・フローを表すノードでメイン・フロー値を設定します。それを設定すると、メイン・フロー内の適格ノードで表示される値だけが変更されます。 サブフローを表すメイン・フローの子ノード上で、サブフローの UDP 値を設定します。
  8. 同じフロー内の異なるノードで UDP に異なる値を設定したい場合、同じ値を持つことになる各ノードまたはノードのグループは、別個のサブフローに入れなければなりません。 次いで、設計時およびデプロイメント時に、サブフロー上のノードの各セットに UDP 値を設定することができます。
関連概念
メッセージ・フローの概要
ESQL の概要
ユーザー定義プロパティー
関連タスク
メッセージ・フローの設計
メッセージ・フローの内容の定義
プロパティーのプロモート
関連資料
Compute ノード
Database ノード
DECLARE ステートメント
メッセージ・フロー・エディター
構成可能なメッセージ・フロー・プロパティー
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Copyright IBM Corporation 1999, 2005 Last updated: 11/07/2005
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