HTTP および JMS トランスポートのメソッド

WebSphere® ランタイム環境を使用して作成された Web サービスは、 既存の HTTP トランスポートだけでなく、JMS トランスポート層もサポートします。 これにより、Web サービス・クライアントおよびサーバーは、 HTTP 接続の代わりに JMS キューおよび JMS トピックを使用して通信できます。  片方向要求と同期両方向要求の両方がサポートされています。  Web サービスが JMS トランスポートを経由してアクセス可能な場合、 そのサービスは EJB として実装する必要がありますので注意してください。

HTTP の代わりに JMS を使用すると、次のような利点があります。

Web サービスを JMS トランスポート上でアクセス可能にする場合、対応する WSDL 文書に JMS バインディング、および JMS エンドポイントの URL ストリングを指定する SOAP アドレスを組み込む必要があります。  JMS バインディングは単なる wsdl:binding エレメントです。このエレメントには、 transport 属性が通常の soap/http 値ではなく、 soap/jms で終わる wsdlsoap:binding エレメントが含まれています。 JMS バインディングのほかに、その JMS バインディングを参照する wsdl:port エレメントも WSDL 文書内の wsdl:service エレメントに組み込む必要があります。  この wsdl:port エレメントには、location 属性が JMS エンドポイントの URL ストリングを指定している wsdlsoap:address エレメントが含まれている必要があります。

また、アプリケーションで使用する JMS オブジェクトの名前と型を決定することも必要です。 例えば、Web サービスがその要求をキューから受け取るか、またはトピックから受け取るかを決定する必要があります。  また、機密保護機能のある宛先 (キューまたはトピック) を使用するかどうかについても決定する必要があります。  さらに、宛先、接続ファクトリー、およびリスナー・ポートの名前を決定する必要があります。   次のリストには、サンプルの StockQuote Web サービスに使用できる名前の例を示してあります。

Web サービスを作成したら、エンドポイント・イネーブラー・ツールを実行して、 EAR ファイルに含まれるそれぞれの Web サービス対応 EJB .jar ごとに、 JMS エンドポイント (ルーター・モジュール) を追加することができます。 Web サービス・ウィザードを使用して Web サービスを作成すると、これは自動的に行われます。

ご利用条件 | フィードバック
(C) Copyright IBM Corporation 1999, 2004. All Rights Reserved. (C) Copyright IBM Japan 2005